ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン833】 麺屋 えん寺 (東京・東高円寺) 味玉中華そば

【週末のサンマルクはアタクシの書斎】

 週末の休みの日。アタクシは、沸々と先日のTOEICの無惨さを噛み締めながら、嫁はんに「勉強してくるわ!」と勢い良く家を飛び出すのです。息子も「お父さんどうしたの!」と目を丸くしてる始末・・・。で、飛び出したは良いがどうするねん!近くの大学や市の図書館を使ってもよいのですが、ひたすらネイティブの発する英語の発音のシャワーを浴びたいので・・・・「サンマルク荻窪店(喫煙室)」にこもることにするのです。ここでちょっとばかりiPodのボリュームを上げて集中集中〜・・・。

 てな感じで190円のブラックコーヒーたった1杯で2時間以上粘ったぜ!でも・・・・m(_ _)m 店の方には迷惑かけたね。・・・慣れないことに集中するのは本当に疲れる〜。気がついたらもうお昼を過ぎておりました。スマホには「お昼ご飯どうするの?」といった嫁さんからのメールが溜まってます(汗)。

 「すみませんでした。お昼は、近場でラーメンでも食べて帰ります。何か買って来るものありますか?」

 ・・・・と、メールの返信をいたして・・・・いざ!近場の名店に突撃じゃ!と頭の切り替え!「ラーメンでも・・・」というメール文が実に白々しいでしょ? ラーメンしか食う気がないくせに!




豚骨魚介で近場と言えば・・・・】

 「えん寺」となるわけです。そもそもなんで「豚骨魚介」なんや? 昨日まで通い続けていた二郎からの脱却・・・・。それと、最近、豚魚のレビが少ないとのスーパーコンピューターの分析結果によるためです。 訪問時、午後1:15あたり・・・・丁度満席!先客は老若男女でして、カップルから爺さん、家族連れまでおりまっせ〜。テーブル席も完備されてまして・・・・なかなかええ雰囲気やなと思いましたわw。殆どつけ麺をオーダーされてまして、アタクシもつけ麺かな・・・・と思っておりましたが、ホームの「吉祥寺」にある「えん寺」さんは、つけ麺専門だったことを思い出し、それではと「中華そば」の方をと注文した次第。さて・・・・、そもそもラーメンレビューの開始のころは、相当に豚骨魚介を連食してもう大体イメージは掴めたかと思うテーマ・・・。実は消化試合のようなダレた気分の訪問だったんすわ・・・。されど・・・思いを改めましてございまする・・・。




【ベジポタっちゅーより、質実さをキッチリ表現した豚魚がナイス!】

 結論を先だしすると・・・・ベジポタの有名店なれど、その野菜のコクや甘みはあまり感じるところが出来なかった反面、基本の豚魚が非常にきっちりとしている・・・。その中でのマイルド感を感じさせていただきましたわ・・・。先客は、ほとんど時間のかかるつけ麺だったため、茹で上げ早めな中華そばは、早めにサーブされるかなと、ずるい計算をいたしましたが、そこはきっちりと順番通りでして(汗)、10分少ししてから配膳となりました。腹減りモードで結構待ったため、慌ててレンゲでスープの味見をさせていただきます。その印象派というと・・・・、


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「見た目通りの期待のこってりと・・・・計算外の香ばしさがええがな〜!」

1)動物系の「こってり」と魚介系の「香ばしさ」が先導する分かりやすい構図!

  これまで存分に食って来た「豚魚」ですからなんとなく味の構成など予想しやすいというものです。そして関西と関東と渡り歩いておりますので、それぞれの地域のニュアンスも体験しとります。豚魚でビビるということはないと、生意気にもたかをくくります。そして味わいはやはり、動物系のマッタリさと魚介系の香ばしさをダイレクトに感じ、どちらかというと魚介重きな比重という内容にすんなり納得いたします。

  されどスープ表面の自然な泡立ちのスキマから、背脂っぽい浮遊物の欠片も確認できますし、レンゲのすくいや、舌へのまとわりつき、さらには見栄えなどから、「動物系のとろみ」を通常の豚魚より多くのものを感じますのですわw。うーん・・・・これは、モミジの投入量の多さを感じ取りますな・・・。松戸の名店ほどのドロドロ感ではないですが、さらりとしていながら最後の滴の「ポタッ!」としたたる感覚が動物のアブラの振る舞いですわ。

  では動物系で味わいは一辺倒か?というと・・・・真逆で魚介主導なのだから・・・・豚魚の奥深さを感じ入りますよ。魚介主導というより、魚介のザラツキも若干感じるではないかい! 濃厚煮干しをすり潰しただけではない、節系のいろいろな旨味がぎゅ〜っと圧縮され、凝縮されているのを感じますよ!まったくもって・・・・定番な味わいやのに、いろいろと改めて勉強になる豚魚スープでっせ・・・・。


2)薬味の効果がさらに味わいを立体的にさせますな!

  しかし、絶妙な豚魚、定番な豚魚、質実な豚魚というだけでは、治まりがつかまいのが本音でして、「えん寺」どくとくの演出というのを如実に感じます。それは何かというと、「刻み三つ葉」の効用ということです。この「三つ葉」のフレッシュな苦みが、「動物系」×「魚介系」という構成のなかに、「植物系」という新たな基軸を組み立て、さらに「苦み」という切り札を切るという構図ですよw。 この薬味がこれまでにない角度で味を構成してくるもんで・・・・味の立体化というものを感じずにはいられないというわけです。

  そして「刻み」であるというところがまた憎いのです。単に苦みだけだったらホールでも良いわけです。そこを刻みにしたというのは、「フレッシュさがダイレクトに伝わりやすいように」との配慮だと思われますが、それだけではありません。刻みによって、食するたびにかき混ざわるので、刻まれた破片があちこちに浮遊するはめになります。これにより、最後まで刻み三つ葉の香りと苦み、そして歯ごたえを楽しむことができる・・・・というわけなのですねw。


3)ダレが思いついたんやねん!「豚魚とゆず」の相性

  もはや・・・「豚魚」と来たら「ゆす」ですよ!薬味とか風味については!ダレが一番最初にこの組み合わせを発見したのか教えて頂きたい次第ですわ! 東京・大崎のあの名店なのか・・・・、はたまた、千葉・松戸のあの方なのかは、一切不明・・・・。アタクシ、最初に豚魚を食して、このゆずのフレーバーに出会ったときは、まさしく目から鱗の思いでしたもん! そしてこの一杯にもこの鉄板な組み合わせが封じ込まれており、泣かせるのです。

  とくに、ゆずと三つ葉に違った苦みどおしが相乗効果の如く・・・・お互いに影響しあって、とてもよい苦みニュアンスに成っているのがとてもいい!苦みと言っても・・・・それというより柑橘系のさっぱりした感じ・・・。思いスープの印象がこれによりガラリとかわりますから、誠にナイスとしか言い様がありませんな・・・・。

 ※味のまとめ:豚魚をマイルドに仕上げるだけでなく、薬味エッジングも感じさせ立体的に感じさせるスープ!




【えん寺ならではの「ゆったりとした」「モチモチ感」がナイス!】

 確か吉祥寺の「つけ麺」も麺を選ばされた記憶。こちらの中華そばでもそうでして、食券を手渡すときに「玉子麺」か「ストレート麺」かを選択するシステムになっとります。アタクシ・・・・なぜか今回は、カタカナにビビっときまして「ストレート麺」をチョイスです。で、そのストレートな印象は、以下の通り・・・・・

「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「見た目や太さ以上に・・・・訴えるもんありまんな!」

1)いかにも「えん寺」なモチモチニュアンスでっせ!

  以前・・・吉祥寺店にて、つけ麺を堪能した思い出が鮮烈!極太でやや多加水系でこんなに旨い麺があったんかい!と思ったものです。あのときは、つけ麺用極太、また胚芽配合ということもあり、単純比較はできないと思います。されど、「えん寺DNA」と申せましょうか・・・・、あの「モチモチ感」のエッセンスは健在ですわ!ラーメン用に細麺に仕立て上げられたというのに、麺の太さ以上に「モチモチ」とした完食が楽しめるというものです。旨し!とこころで叫びます。

  さらにその「モチモチ度」を押し立てているのは・・・・以外にも「茹で上げ」であり、「やや柔わ目」な感覚と申せましょう。柔わ目と申しても、決してダラダラしているのではなく、張りとうものが感じられるのであります。基礎化粧品のケア前の・・・・お風呂上がりのお肌という感覚(アホかおれは)。これだったら、家族連れやそれほど麺好きでない女性であっても・・・広く受ける麺だと思うのですよね〜。


2)「ストレート」という割には・・・ゆったりなフォルムが素敵です

  もう一つの・・・片方の「玉子麺」というのを知らないので、何とも比較ができないのですが、今回選んだこの「ストレート麺」というのも、なかなか名称がカッツリとしている割には、おとなしめというか・・・・・穏やかで、緩やかな全体フォルムを感じさせてくれます。これは、角麺なのですが、プル茹でな感覚により、随分角がまるまったような見栄えに変貌をとげております。そして、「ストレート」という割には、ゆったりと捩れているし、またやはり標準よりは多少ふっくらとしたボディ感覚も・・・「ゆるやか」というように思わせてくれるのです。こなれば・・・・・もう片方の「玉子麺」も随分と気になり出して来て・・・たまりまへんな! 


3)スベるというより・・・・ニュアンスは「ヌメる」と思しき!

  さて・・・、多加水で、茹で上げが柔目で、モチモチというからには・・・・・、何となくその麺の表面・麺肌は、ツルツルとしていると予測がつきます。そして、高速に滑り落ちるような性格・・・「スベリが良い」と考えつくのです。で、実際はどんなかというと・・・・ズバリそうなのであります。

  されど・・それだけで片付けたくない何かがまだある!その思いを絞り出すと・・・・「ヌメり」だと思うのですよね〜。よくある低加水麺でみる表面のヌメリ層とは違うのです。よく滑るのだけど、ヌメリのようなニュアンスで、高速でなく低速で穏やかに通り過ぎて行く・・・・と言った感じ方かな?そのヌメり自体は、スープの影響か、またそのものなだけど・・・・。麺肌にこびれつく魚介パウダーの非常に細かい粒が貼り付く!そういった見栄えも「ヌメり」と感じさせる一因じゃないかとも思うのですわ・・。

 ※麺のまとめ:お店の特徴を活かしながら、モチモチ感やスベリ感覚を最大限に表現する麺!柔め好きにはたまらないかも!




【味玉に酔う・・・・・、そしてチャーシューの香りにオリエンタルを感じる・・・・】

1)チャーシュー

  旨いに決まっとるのです(笑)! 脂身の少ない赤身部分の大きなスライス、厚めのスライスが嬉しいもんですな!二切れ入っとッ多という記憶ですが、写真ではスープに大部分が埋もれてしまってます。あー・・・・もったいないでっせ。見栄えで損してます。しかし食えば関係なしということで、柔らかく、そして適度の歯ごたえを加えれば、筋肉繊維にそって容易にほぐれて行くといったところが・・・外さずにナイスなのです! しかし、その味わいと風味に・・・・ちょっと違った和のスパイス系も感じなくはないな・・・。八角か?何か??? 濃厚な豚魚スープお味わいに、具は圧倒されるのがオチなももの、ええ感じで薄味で、すこし捻った味わいと香味も含んでいてくれて・・・・ナイスな一品です。


2)味玉

  味玉も語ると長くなる・・・・・。沈んだ味玉をリフトして、箸で割れば・・・・なかなか旨そうなビジュアルが目に飛び込んできます。白身は、やや薄味?うす漬け込み?・・・・もしくは塩ダレ仕込みか?と思える程度。されど味の染み込みが深く、通常の茹で卵の張りとは違った反発で・・・・割れ裂ける臨界点が意外と早いです。黄身は・・・・実に3層の出来具合になっとりまっせw。

 ・まず外側:例えるなら「芋羊羹」状のクッサリ!とした感覚。熱を多分に受けたために鮮やかな黄色。これだけ大量に食ったら水が欲しくなること確実な出来具合・・・。
 ・中間の層:「芋羊羹」状になる一歩手前でもう少し水分が多い感じ。色合いはややオレンジがかっていて、全体的な感覚は、「ゲル状」というようなものかな・・・・???
 ・中心の層:よく一般的にイメージされる「とろ〜り」と感じる層にちかいですね〜。それよりも若干固めなので、「ジェル」状の層と個人的には呼んでおりますが・・・。

3)メンマ

  さてのメンマについては・・・・、うーん、あまり語るところが無かった・・・というのが本音。されど、文句も無かったということで、一定の品質であったとだけ言いたいかな・・・・。 感覚的には、よくある「フニャリ」とした系統の歯ごたえ感覚。そして、味付けは定番醤油ダレ系で、味の染み込みが中間からやや深い系。形状も平短冊切り状態でして、一般的によくイメージする一品と同じかと思われます。


4)薬味(ゆず・三つ葉・葱)

  これら薬味については、スープの段で述べましたので、その特徴は省かせていただきます。ただ・・・・今にして写真を見て思うと、こんなに薬味量が少なかったんやなと思う・・・・。存在感はアリアリの一品です。


5)のり

  これについても・・・・正直申し上げて、あまり印象が残っていないのだよな・・・・。こういうスープ感ですから、汁に溶け出すとかないので安心ですが、その一方で、凛として立っているという感覚は・・・ないのだな。それに比例して、風味を強く感じることもなかったし・・・・。しかし、これはひょっとして贅沢を言い過ぎというやつかもしれませんな・・・・。

 ※具のまとめ:チャーシュー、味玉文句なし。あと・・・もりつけが少しだけもったいないかも(贅沢いいすぎ?)




 総じまして、生意気にも食べ飽きるほど食って来た・・・と思っていた豚骨魚介の世界に、改めて定番というものの実力度を確認させてきただいた次第であります。本当の定番とは、飽きのこない味わいだということか・・・。飽きたね〜なんて言っているうちは、本当の良さを分かっていないということを言っているのと同じなのかもしれません。アタクシ・・・・知っている人には、ラーメンに関して、偉そうなクチを叩いてきたのだと思います。そうはなりたくなかったけど、そうなっていると自覚する発言を・・・・このレビューを書きながら走馬灯のごとく思い出しては消して、また思い出すということを繰り返しております。いかんな・・・・。ということで、襟元を正して、詠います!



  定番を
  演じる力量 (えん寺)
  ハンパなく


  真似されたとて
  追随許さず

お粗末!ということで合掌!今日もほんとうにごちそうさまでした。

ps。この一杯でここまで語るつもりは無かった・・・・。アタクシ自身の最長不倒距離(笑)。のめり込むのもほどほどに・・・。



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