「図書新聞」2018年2月17日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三六回 「敵」としての文芸時評宣言」が掲載

 「図書新聞」2018年2月17日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三六回 「敵」としての文芸時評宣言」が掲載。連載3年目の最終回です。今回は、1990年代〜2000年代の福田和也の言説、そして西部邁の「自裁」や、山口敬之・三橋貴明らの性暴力を批判しつつ、以下の作品に触れています。

福田和也『ヨーロッパの死 未完連載集』(青土社
・綿野恵太「「右」に侵食される「左」――安倍政権という「あいまいなリベラル」」(「読書人」)、「原子力の神 吉本隆明宮沢賢治(1)」(「メタポゾン」)ほか
大西巨人「八つの消滅」(「メタポゾン」)
・東條慎生「「露骨な野蠻」と「優生學」」(「メタポゾン」)
・『柄谷行人書評集』(読書人)
・「文芸記者匿名座談会 2017年の収穫と2018年の展望」(「文學界」)
・近本洋一「意味の在処――丹下健三と日本近代」(すばるクリティーク賞受賞作)
神谷光信『ポストコロニアル的視座より見た遠藤周作文学の研究―村松剛辻邦生との比較において明らかにされた、異文化受容と対決の諸相―』(関西学院大学出版会)
谷崎由依「追悼 赤染晶子 また会いたい」(「新潮」)
・蜷川泰司『スピノザの秋』(河出書房新社
・マイケル・M・クルーン『ゲームライフ ぼくは黎明期のゲームに大事なことを教わった』(武藤陽生訳、みすず書房
・瀬川深「主なき楽土」(「すばる」)
芳川泰久「蛇淵まで」(「文學界」)
四元康祐奥の細道前立腺」(「群像」)
青木淳悟水戸黄門は見た」(「群像」)
吉田知子「カミノエ」(「しししし」)
藤井貞和「「よく聞きなさい。すぐにここを出るのです。」――最後に語る神話」(「三田文學」)

 その他、ヘルマン・ブロッホウェルギリウスの死』、マルグリット・ユルスナールハドリアヌス帝の回想』、近藤洋一『愛の徴(しるし)―天国の方角―』、C・S・ルイス『愛とアレゴリー』、神谷光信『マダム・プアゾン』、『評伝鷲巣繁男』などにも言及しました。