昨日のエントリの補足

少し気になったので補足。コメント欄は書きにくい。へたれなんでそこは容赦あれ。

彼の言動が、「言論活動」と呼ぶに値する代物でしょうか?「自称ネット右翼」が存在するとソースを挙げずに主張し、根拠を求められても一切答えず、コメント欄がどうとか関係のないことを言って質問者を嘲笑して煽る。挙句の果てには「他称」を「自称」と言い張ったり、「ネットイナゴ」だの聞いてもいないことをえんえんと連呼する。僕も言論活動を守ることは支持しますが、ダブスタと脳内ソースを指摘することが「言論活動の破壊」と言われると、それは違うと思います。そういうのも、「自由な言論」として、批判せずに容認しなければならないのでしょうか?

はえっけん氏がどのような論を展開してきたのか、それは知らない。ただ一つわかるのは、えっけん氏は自分のブログで持論を展開してきた、という事実だ。その持論がどのようなものであれ、「言論活動」である。自分の求めるレベルに達していない言論を「言論活動と呼ぶに値する代物でしょうか」と定義づける言葉から、私はhamuhamuhamu氏の「言論活動」に対する姿勢を危惧せざるを得ない。
もちろんダブルスタンダードや自分の勝手な思い込みを指摘することは、「言論活動の破壊」ではない。容認しろ、とはいっていない。ただ、ご自身も指摘しておられることなのだが、「マナー違反とは知りつつも、ついコメント連投をしてしまったのは、確かに僕の落ち度」ということなのだ。

僕に言わせれば、自分のブログやはてブのコメント欄で人様のブログにえんえんと暴言を撒き散らし、他人の言論活動を破壊してきたのは彼ですので、座視できなかったわけです。

このコメントにも、私は危惧を覚える。自分のブログで人のブログに「えんえんと暴言を撒き散らす」ことは「他人の言論活動を破壊してきた」ことにはならない。それは「批判する」という行為であるはずだ。
一度自分が「連投」したコメントをもう一度読み直して欲しい。それは「えんえんと暴言を撒き散らし」ているようにしか私には思えない。しかしその内容の是非は私の好みでしかない。問題はあくまでもかかる行為を人のブログに行った、という「マナー違反」なのであり、私は言論の内容をここで問題にしようとは思わない。
hamuhamuhamu氏はえっけん氏の「ダブスタ」を指摘する。しかし私はhamuhamuhamu氏もダブルスタンダードであるように思えてならない。それは自分の「言論」は「言論活動」と規定し、自分に批判的な「言論」(hamuhamuhamu氏の言葉では「暴言」)は「言論活動の破壊」と規定するhamuhamuhamu氏のスタンスはそれこそ「ダブスタ」ではないのだろうか。
私はhamuhamuhamu氏が言論のプロであるし、同じ時代の研究者として親近感を持っているからこそ、氏には「言論活動」についてもう少しつきつめた考えが欲しかった。
私は自分のブログで何を語ることも言論の範囲だと考える。それに対して他人のブログで延々とコメントを連投する「マナー違反」を「言論活動の破壊」と考えたのである。
追記
hamuhamuhamu氏からコメントをいただいた。「言論活動の破壊」という言い方をhamuhamuhamu氏にしたことはいささか言い過ぎであったかもしれない。確かに氏は質問を繰り返したに過ぎない。そして私に指摘されるはるか以前に連投行為そのものを自己批判されておられ、さらにコメント欄でも自己批判されているので、それに対して「言論活動の破壊」と定義したのは行き過ぎであり、気分を害されたのであれば、率直におわびしたい。
ただ気になる点はあって、自分は質問をしただけ、相手は誹謗中傷をした、という使い分けが私にはどうしても理解できないのだ。何度も言うが私はえっけん氏がこれまでどのような内容を書き連ねてきたか、興味がない。なぜかといえば、彼がどんな言論を展開しようとも、自分のブログ内で書いている以上は、氏の自由である、と考えるからだ。えっけん氏が「見なければいい」というのは私には詭弁には思われない。なぜ「見なければいい」というのが悪いのか、私には理解できない。スルーすればいいだけの話で、「変なヤツだな」でいい。あるいは自分のブログでえっけん氏批判をやればいいのではないか、と思うのは、私がネット界の常識に慣れていないせいもあるのだろう。だからこれはhamuhamuhamu氏に対する批判、というよりは、私自身の「非常識」の表白なのだが、私のネチケットは間違っているのだろうか。この点は率直に自分の無知を告白しておきたい。
もう一つ、私の「無知」を表白しておくならば。私に理解できないのは、コメント欄に関する考え方の相違である。コメント欄から締め出されたことをもって「言論の自由を制限した」ということであるが、これが理解できない。別に「話すな」ではない。「私のブログでは話すな」である。自分のブログをどのように運営しようが、他人からとやかく言われる筋合いはない、と思う。そしてブログに書かれている内容が問題と思うならば、関係各所に通報すればいいのだ。これも率直に私の一面的なコメント欄に対する理解なんだろうなとは思う。
上にも書いたことだが、今一度ご自分が書かれた「質問」の内容を読み直してほしい。「連投」したことだけではなく、使われている言葉がまさに「不特定多数の人間の触れる」場所に「同じ内容の罵倒を何度も何度も書き連ね」ていることに気がつかないだろうか。それを見て「不快な気分」になる人もいるのではないだろうか。「少なくとも、私はそう」だった。それは「質問を繰り返したに過ぎない」「どんどん意見を言って欲しいと頼んだ」という質のものではないはずだ。(下のコメント欄を読んだところhamuhamuhamu氏もこの点について言及されているので削除)。
最後に。えっけん氏がどんな人なのか、知らない。しかしあなたは研究者だ。プロだ。その矜恃を持った言論活動をしてほしい、と切に願うのだ。ネット上の言論に染まるのは、悪いとはいわないが、少なくともリアルな学会活動の場においてプラスにははたらかないだろう。学会から完全に落ちこぼれてしまった私が言うのは何なのだが、あなたは学会活動で活躍せねばならない人のはずだ。それがえっけん氏の「誹謗中傷」に過剰反応する様を見ていられなかったのだ。
正直に言う。私が「ネットイナゴ」という言葉を知ったのは別ブログだ。そこのリンク先からえっけん氏のサイトを知った。そこで質問を連投する人を見たときに「ネットイナゴってこれが発祥か」と思っただけだ。そしてリンク先があったのでたどってあなたのブログに行き着いた。知人だった。赤の他人であれば間違いなく放置した。こんなところで言及することもなかった。押しつけがましいが言わせていただく。あなたは南北朝時代の研究者だ。私にとっては他人事では済まされないのだ。私が落ちこぼれた分、勝手ながら近い時代を専攻する頼もしい研究者として期待し、論文にも格段の注意を払ってきたのだ。私は最近学会誌は積ん読状態である。そんな暇があれば大学の一般教養と塾の準備をしなければならない。国語の教科書と一般向けの啓蒙書を読む毎日だ。しかしあなたの論文は目を通しているのだ。勝手に私の分もがんばって欲しいと思っている。だからこそ、言論のプロとしての矜恃を持った言論活動をされんことを切に庶幾うのだ。
いささか過激な言葉を投げつけたのは、私のそういう個人的事情がからんでいることを記して、hamuhamuhamu氏のコメントに対するお礼と私のエントリに対するおわびにさせていただきたい。