不可欠性論法界隈における最重要文献のひとつです。後半部については議論が難しい割に得るものが少ない(実際あんまり後半部が引用されているところは見たことがない)ので前半部、第三節までの部分のみまとめてあります。 Maddy, Penelope, (1992), “Indispensability and practice”, The Journal of Philosophy 89, pp.275-289 現在、不可欠性論法と呼ばれる、自然科学への応用を基にした論証が大きな影響力を持っている。現代の不可欠性論法はQuineおよびPutnumの著作に由来する。現代の数学の哲学の多くは不可欠性論法の枠…