「似て非祭り」
出演:鈴木健太、武本拓也、山口静、成瀬遠足、黒木洋平、吉田アミ、嶺川貴子、小山薫子、高山玲子、首藤なずな
美学校に関わることになったのは、最初は別の講座の講師陣に加わらないかと声をかけてもらったのがきっかけでした。
でも、なんとなくその講座に自分が加わることがイメージ出来ずお断りしたとき、「じゃあ生西くんは何がやりたいの?」と聞かれて「演劇」と答えました。
演劇なんてやったことなかったのに。
教えることは出来ないけど、集まった人たちと一緒につくることなら出来るという根拠のない自信はあった。
こうして実作講座「演劇 似て非なるもの」は2013年の秋から最初は半期の講座として始まりました。
翌年からは1年間週一の講座として続けてきて12年。
昨年の秋に僕が山形に移住したこともあり、今年の5月からは1年間月一の講座として継続予定です。
12年間の一区切りとして、これまで関わりのあった方々に参加していただき第一回?「似て非祭り」を開催します。
この場所では「自分のやっていることは才能なんかとは関係ない」と言った首くくり栲象さんの言葉が木霊する。
その言葉と態度にずっと勇気づけられています。
(生西)
出演:
<5,6日>
◯黒木洋平 一人芝居「近況」(音楽演奏:鈴木健太)
◯武本拓也 山口静「音がした」(コンセプト : 武本拓也)
<5日のみ>
◯髙山玲子 一人芝居「はたちが敗戦」(茨木のり子エッセイより脚色)
◯成瀬遠足(ダンス)× 吉田アミ(ヴォイス)
◯小山薫子(ダンス)× 吉田アミ(ヴォイス)
<6日のみ>
◯鈴木健太 弾き語り
◯成瀬遠足(ダンス)× 嶺川貴子(声) × 首藤なずな(声)
◯小山薫子(ダンス)× 嶺川貴子(声) × 首藤なずな(声)
フード&ドリンク:ニャー
照明:小駒豪
制作協力:三井朝日
企画:生西康典
日 程:2025年4月5日(土)、6日(日)
4/5 開場14:00・閉場20:00
4/6 開場12:00・閉場17:00
※途中入退場可能
料 金:予約2,500円・当日3,000円 ※当日清算(現金のみ)
会 場:美学校 本校 3階(地図)
東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
問合せ:nitehinarumono2025@gmail.com
予 約:https://www.quartet-online.net/ticket/nitehimatsuri
タイムテーブル
● 4/5(土)
14:00 開場開演
14:00~14:45 武本拓也 山口静「音がした」A面(出演 : 山口静、コンセプト : 武本拓也)
15:00~15:30 高山玲子 一人芝居「はたちが敗戦」
15:45~16:15 武本拓也 山口静「音がした」B面(出演・コンセプト : 武本拓也)
16:45~17:15 小山薫子(ダンス)× 吉田アミ(ヴォイス)
17:15~17:45 成瀬遠足(ダンス)× 吉田アミ(ヴォイス)
18:00~19:30 黒木洋平 一人芝居「近況」× 鈴木健太(演奏)
● 4/6(日)
12:00 開場開演
12:00~12:45 武本拓也 山口静「音がした」B面(出演・コンセプト : 武本拓也)
12:45~13:45 鈴木健太 弾き語り
13:45~14:15 成瀬遠足(ダンス)× 嶺川貴子(声) × 首藤なずな(声)
14:15~14:45 小山薫子(ダンス)× 嶺川貴子(声) × 首藤なずな(声)
15:00~15:30 武本拓也 山口静「音がした」A面(出演 : 山口静、コンセプト : 武本拓也)
15:30~17:00 黒木洋平 一人芝居「近況」× 鈴木健太(演奏)
鈴木健太演劇・音楽・グラフィックデザイン。美学校実作講座「演劇 似て非なるもの」第2期修了。バンド「山二つ」にてギター・ボーカルなど。神保町試聴室にて月一ソロライブ《壁打ち》実施中。
武本拓也生西さんの講座は2016年の第4期に受けていて、もう9年前です。
その年は首くくり栲象さんや飴屋法水さんを始めとして様々な方が特別講師で来てくださったのですが、受講前に生西さんに講座について聞きに行った時、生西さんは誰がくるのか教えてくれませんでした。「講師の名前で呼ぶようなことはしたくないから」というようなことを仰っていたと記憶していて、それはとてもいいことだな、と思いました。
美学校の奥側の教室の、窓に近いところの机で話したと思います。
1990年群馬県生まれ。
武蔵野美術大学 映像学科卒業卒業。
美学校 実作講座「演劇 似て非なるもの」修了。
セゾン文化財団 2024-25年度セゾン・フェローⅠ。
自分1人での上演を主にやっていて、最近は人に出てもらったりもしています。今回は山口静さんに出てもらう上演もする予定です。
最近は国内の他、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなどでも上演をしたりワークショップをしたりしています。
https://takuyatakemoto.com/introduction
山口静
1990年生まれ。ダンサーとして、たくみちゃん『―(dash)』、カゲヤマ気象台×日和下駄×山口静『名取川』、山崎広太『Becoming an Invisible City Performance Project〈青山編〉』、小野彩 中澤陽 スペースノットブランク『フィジカル・カタルシス』『バランス』『再生』などに出演。またリハーサル・ディレクターとして、小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク、武本拓也の作品制作に関わる。
髙山玲子
京都生まれ。東京、横浜を拠点にアーティスト・俳優・体メンテナンス体操講師として活動。音楽家、美術家、批評家などとのコラボレーションも数多く展開し、自身と他者の経験や記憶を媒体として用いたオリジナル作品のディレクションを行う。中野にあるスペース「水性」と共同して水性演劇部を主催しています。
https://takayamareiko.com
1990年頃より歌うことを始める。様々な表現者とのコラボレーション/音楽制作を経て、近年は即興演奏のパフォーマンスを行なうなど活動は多方面にわたり、2023年より川口貴大とのグループ ‘跡の前’ としても活動。物語の断片のような音像風景を模索している。
小山薫子
1995年生まれ。俳優。多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科卒業。環境を構成する物質やその肌理を観察し、声と身体でうつす表現を試みる。重度訪問介護の経験から身体・環境・社会の複合的観点で他者との共創のあり方を考えている。2018年、劇団ままごと所属。演劇ユニットhumunusを結成し、現在は福島県富岡町と東京の2拠点で作品制作を行う。
首藤なずな
1994年生まれ。音や身体のことを考えながら舞台作りを少しずつ続けている。平日は福祉の仕事。
鈴木健太 作•生西康典 演出『ロングショット』出演(2023年)、美学校実作講座「演劇似て非なるもの」第11期生「さちこさん」作•演出•出演(2024年)、IE-イエ-『灰色の牛』出演(2024年)
音楽家。1990年頃より音楽活動を開始。2003年にソロアルバム「虎鶫」をリリース。同年、アルスエレクトロニカデジタル・ミュージック部門のグランプリにあたるゴールデンニカを受賞。文筆家、批評家としても活躍し、小説やレビュー、論考を発表。著書に「サマースプリング」(太田出版)、小説「雪ちゃんの言うことは絶対。」(講談社)がある。近年、舞台芸術の分野へ活動を広げ、場所や演者の記憶から想起する物語を紡ぎだし、劇作家、演出家としても活躍。舞台美術、音、照明、発話に即興性を取り入れた舞台作品で注目を集めている。
成瀬遠足
2000年生まれ。詩人。2016年頃より短歌を作りはじめ、その後、詩や小説も書いている。大学では哲学を学び、現在は新聞社に勤めている。2023年より笠井叡氏主宰の天使館に通っている。言葉と身体、人間のことを考えている。美学校実作講座「演劇似て非なるもの」第12期生。
黒木洋平
2015年より演劇ユニット「亜人間都市」を立ち上げ、劇作・演出作品の上演を行う。冗談のような話が、真実として語られるときの戸惑いを作品にしてきた。ここ数年はフリーマーケットでハンドメイド雑貨を売るような規模感で作品を作っている。演劇は少し重たすぎる。なんとかならないだろうか? 美学校実作講座「演劇似て非なるもの」第12期生。
ニャー
ニャーは奄美大島のことばで貝のこと。
郷土料理の鶏飯と焼き菓子、たまに行きたいところの食べたいごはんをつくります。
似て非なるもの一期生です。
出演は立川貴一作「害虫」生西康典演出「瞬きの間、すべての夢はやさしい」黒川幸則監督「ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ」など。出店に桑原史香・坂藤加菜「こんなに知らない貝と皿」バストリオ、inter/viewなど。
場所をてんてんとしながら時々あけています。お会いできたらうれしいです。
小駒豪
演劇講座似て非なるモノ、
第1期から、時々、終了公演の照明や美術を手伝ってきました。10年経ってもやってます。
三井朝日
1995年生まれ。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。「IE-イエ-」にて、代表・作・演出などをつとめる。美学校「演劇 似て非なるもの」9期生。「劇のやめ方」2期生。
生西康典
1968年生まれ。美学校実作講座「演劇 似て非なるもの」講師。舞台やインスタレーション、映像作品の演出などを手がける。作品がどのようなカタチのものであっても基本にあるのは人とどのように恊働していくか。近作は『ロングショット』(2022、スタジオ空洞)、『棒ダチ 私だけが長生きするように』(2021、Tokyo Real Underground)。主なインスタレーション作品に『おかえりなさい、うた Dusty Voices , Sound of Stars』(2010、東京都写真美術館)。書籍:『芸術の授業 BEHIND CREATIVITY』(中村寛 編、共著、弘文堂)。
▷授業日:毎月1回 日曜日 12:00〜17:00
「演劇」は既成のイメージされているものよりも、本当はもっと可能性のあるものなんじゃないかと僕は思っています。それを確かめるためには、何と言われようとも、自分達の手で作ってみるしかありません。全ては集まった人達と出会うことから始めます。