筑前町に行こう (其の二)

博多8:30−キリンビールポピー花園見学―筑前町立大刀洗平和記念会館−昼食(ファーマーズマーケットみなみの里)−本格むぎ焼酎「天盃」倉見学−大己貴(おおなむち)神社拝観−国指定史跡 仙道古墳見学−らいおん果実園でいちご狩り体験―博多17:30

昼食の後は本格むぎ焼酎「天盃」の倉見学からです。

「天盃」
創業1898年(明治31年)の「天盃」は、日本でも有数の麦の産地・筑紫平野の二条麦と古処山脈の地下水を使い、澄んだ空気の中で本格焼酎の博多むぎ焼酎をこだわりを持ち、
世界に誇れる焼酎製造をしています。多田 格社長の説明と案内で蔵の見学をしました。
          
焼酎が出来るまでのお話を伺った後蔵の中に入りました。焼酎の香りが一面に漂っています。
              ドラム蒸し機        常圧再蒸留(パンフレットより)
                    
          
蔵の中は撮影は出来ませんでしたが、常圧再蒸留機は世界に1台しかないものです。こだわりが伝わって来ます。

色々試飲をさせていただきました。焼酎は飲めないと思っていた私ですが、ここの焼酎は本当に
おいしい!

「博多どんたく」は全日空ファーストクラス・ビジネスクラス機内食ドリンクになっているそうです。
          
天盃梅酒用の焼酎で作った梅酒も試飲させて頂きました。私は梅酒はいつもブランデーで作りますが、今年からは添加物を一切使っていないこの焼酎でつけようと思っています。又、珈琲焼酎の作り方など、焼酎の楽しみ方もいろいろあると言うことが分かりました。
                                   天盃http://www.tenpai.co.jp

大己貴(おおなむち)神社
大己貴神社は旧秋月街道沿いにあります。この道は昔は参勤交代の大名行列も通ったという歴史のある道です。この神社は古書には大神(おおみわ)神社とも記載されており、入口の鳥居には「大神大明神」と刻んであります。わが国で最も古い神社の一つとして言い伝えられている神社です。この大神の名前が旧・三輪(みわ)町の名前の由来となったと言われており、地元では「おんがさま」と呼ばれて崇敬されています。
祭神は大国主之命(天照大神とも大己貴命ともいう)で日本の国造りをされた神です。創建は言い伝えによると、神功皇后新羅征伐に際して、兵が集まらなかったため、大三輪社を建てたところ集まったという、などなど諸説があります。実際720年に出来た「日本書紀」には神功皇后の事跡に関連のあるお社と記されています。

78代目の高 清史宮司からお話を伺った後、宮司の案内で見学をしました。
                           神殿
          

この神社の何よりの特徴は遥拝所があって、御神体山がある事です。

境内の左奥にある遥拝所への道がありました。
          
道を進んでいくとお神酒を供えるための台があり遥拝所から神奈備山(神体山)が見えました。
遙拝所から、神体山を仰いでみました。
                    
              講堂には古い大きな絵馬がたくさんありました
           
               安政3年(1856年) の大きな絵馬  
          
扁額は「大神宮」となっています。奥に見える神殿には三面の鏡があります。
          

仙道古墳
仙道古墳は筑後平野北部で筑紫山地を構成する目配山から派生した大地上に造られています。
墳丘は径49mで2重の周溝を持つ円墳です。墳丘および周溝から人物や馬・家などをかたどった形象埴輪・円筒埴輪・朝顔形埴輪などとともに円筒埴輪の上端部を鋸歯状に切り込んだ柵形円筒埴輪が出土しました。
石室は、複室の横穴式石室で現状は基底部の石材を残すのみで、天井石などの上部構造は崩壊しています。奥壁は高さ2mを測る1枚石が使用され、側壁にも大形の石が使用されている。現在する石室の全長は7mで、玄室は長方形の平面プランを呈し長さ3m、幅2.6〜2.4mを測ります。
床面には扁平石と小円礫を敷き、奥壁と平行して石障石を立てています。また、残っている石室壁面全体に、赤や緑の顔料で、〇・◎・△・の文様が描かれているのが施され、
石障石にも△文がありました。石室からは、銅製釧1点とガラス小玉多数、管玉、ナツメ玉少量が出土しています。この古墳は昭和52年農業基盤備事業に伴い発掘調査が行われ、調査当時、墳丘は削り取られ墳丘の原形をうかがい知ることは出来ませんでした。そこで平成7年〜12年にかけ古墳の保存事業を行い、現在のように埴輪を含め墳丘を復元し、公園内のアズマヤに石室の復元模型を展示しています。

6世紀の2段築成の円墳。径49m、墳丘(ふんきゅう)径35m、高さは復元前2.5m。
          
ここでは筑前町役場 教育課の高嶋 文博さんからお話を伺いました。

このドアは石室への出入り口です。ドアは2重になっています。今回特別に中に入れて頂きました。 
          
                    石室内はフラッシュ厳禁
          
写真の元の文様の場所を見てから、確認すると、かすかに赤色の文様が見えるような・・・。
                    
                  ↓ かすかに赤い△の文様?が見えます。
          
墳丘や周溝から盾持武人埴輪などの形象埴輪や円筒埴輪・朝顔形円筒埴輪・柵形円筒埴輪など多量に出土した埴輪を再現しています。古墳を一周して、いろいろな埴輪を確認してみました。
          
古墳の形は、1、前方後円墳、2、前方後方墳、3、円墳、4、方墳の順で、地位をあらわし、大きさで、その人物の力の度合いを示したと以前何かの本で読んだことがあります。
ただ、小さな前方後円墳よりも巨大な前方後方墳の方が権力が強い事もあるそうです。この古墳にはどんな方が眠っていたのでしょうね。

古墳から少し離れた場所に、普段は石室内部を見ることが出来ませんが内部の様子がわかるように復元模型がありました。
                  
                     
らいおん果樹園
西日本最大級 38000株のイチゴ狩り園です。「あまおう」をはじめ6品種が栽培されておりイチゴの食べ比べが出来ます。2011年に新設されたハウスは通路幅も広く、車椅子の方や子供たちにも配慮がなされています。
高設栽培なので腰をかがめずに立ったままイチゴが摘めるのも嬉しいですね。
紅ほっぺ、あまおうを堪能しました。らいおんいちごは、ここのオリジナルだそうですが、今回はイチゴも終わりの時期に近づいていたので、食べることは出来ませんでした。

いちご狩り、苺食べ放題は初めてでしたので、こんなに広い美味しそうなイチゴのハウスの中に放たれて?さあどうぞと言われても・・・・はじめは戸惑い、しばらくしてからは戦闘モード?いやいや 手塩にかけて育てられた苺、丁寧に選んで大切に頂かないわけには行きません。
          

でもこれほど一度に苺を食べたのは初めてでした。お天気の良い暑い1日でしたがこれだけビタミンCを頂けば、日焼けも後に残ることはなさそうです。
                                http://www.lionkajitsuen.com/

このツアーを企画して下さったのはNPO法人九州地域交流推進協議会です。今回も貴重な体験をすることが出来ました。お世話下さった皆様本当にありがとうございました。

お土産付(この他にお菓子1つ) 旅行代金5200円(賛助会員5000円)