以下、それぞれを解説。ネタバレなし。
法月綸太郎「バベルの牢獄」
脱獄小説ということなんですが、オチがわかったとたん脱力します。脱力小説。
倉田タカシ「夕暮にゆうくりなき声満ちて風」
もはや読めない。
恩田陸「東京の日記」
管理社会化が進む日本を書く。オーウェル「1984年」をすごくライトにして傍観者に書かせた感じ。
曽根圭介「衝突」
隕石衝突の際にじたばたする人類の話。この人の文章はなんか素人くさいんだよなあ。
東浩紀「クリュセの魚」
あいかわらず文末が「た。」で終わりすぎだろ。もう少しなんとかならないのか。でも内容は興味深い。火星で主権なき社会が生まれ、それを地球の主権国家が食い物にしようとしたりしなかったり。
新城カズマ「マトリカレント」
この人の文章もあまり好きになれない。水棲人の話。
宮部みゆき「聖痕」
虐待児童が親を殺して裁かれるという社会派ミステリかと思ったら斜め上をいく展開に。しかしどこかお行儀のいい理詰めな感じもする。