小津安二郎論@『ユリイカ』臨時増刊号ほか最近の仕事


渡邉大輔です。
最近のお仕事の情報です。
10月12日発売の『ユリイカ』11月臨時増刊号「総特集 小津安二郎」に小津安二郎論を寄稿しています。
・論考「小津調2.0」(『ユリイカ』11月臨時増刊号、青土社

目次はこちらです。…ものすごい、ものすごい、豪華執筆陣です。正直、手に取ってビビってます…。

【対話】
梱包と野放し いま、なぜ小津安二郎を語るのか / 蓮實重彥×青山真治
小津映画について知っている二、三の事柄 / 廣原 暁×三宅 唱

【特別寄稿】
小津安二郎論再考 / 吉田喜重

【表現とメディア】
サイレント・デスマスク 「非常線の女」における小津安二郎の写真/映画 / 伊藤俊治
正方形とのたたかい 小津とデザイン / 鈴木一誌

【歴史と記憶】
東京物語』の余白に / 四方田犬彦
反=接吻映画としての『晩春』 占領政策小津安二郎 / 長谷正人

【映画の未来】
日常の先で眼差しを交わす / 小森はるか
国際的な分類化に抗うために 小津の視線論 / 舩橋淳

【人間の時間】
凡庸と幻視 / 宇野邦一
小津安二郎の「アンチ・オイディプス」 / 斎藤環
例えば、正しく終わらせること、について / 丹生谷貴志

【男と女】
田中絹代と小津映画 / 石田美紀
「おじさん」の系譜 『彼岸花』から『秋刀魚の味』そして『青春放課後』まで / 宮本明子

【街に生きる】
曇天の東京 / 中野翠
麦秋』の大和 / 前田英樹
東京物語』と日本的な家屋 / 五十嵐太郎

【動きと音】
小津安二郎 音とモノの迷宮へ / 小沼純一
二〇一三年初夏 秋刀魚の味/晩春/彼岸花/能/歌舞伎/日本画 / 山本一郎

【新しい展開】
反語的振舞としての『小津安二郎全発言』 / 浅利浩之
小津調2・0 / 渡邉大輔

【i m a g e】
enhanted / 島田虎之介

【芸術様式】
彼岸花』の空間 小津映画における芸術様式の本質 / エドワード・ブラニガン

小津安二郎フィルモグラフィー

拙論は、小津安二郎論でもあるのですが、読まれればわかる通り、『イメージの進行形』の問題意識をさらに進める映像論の試論にもなっています。目次の中では異色の論考だと思いますが、よければご覧ください。

図書新聞』9月28日号(3128号)に、大澤信亮さんの『新世紀神曲』(講談社)の書評を書きました。

新世紀神曲

新世紀神曲

週刊金曜日』の書評では、9月27日号に、東浩紀さんの『クリュセの魚』(河出書房新社)の書評を書きました。

稲塚秀孝監督のドキュメンタリー映画『書くことの重さ 作家・佐藤泰志』にコメントを寄せました。
映画公式サイト⇒映画『書くことの重さ~作家 佐藤泰志』公式サイト

近日中に『neoneo』の見本も届くと思うので、まだこれから出る原稿もあるし、改めてまた更新します。
よろしくお願いします。