謹賀新年 2010

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
2009年は経済不況を感じさせないくらいに内外のさまざまの公演が続き盛況でした。今年もため息の出そうな豪華ラインアップが続きます。
3月のパリ・オペラ座バレエ、6月の英国ロイヤル・バレエの来日公演はどのキャストで観ようかとバレエ・ファンは皆悩ましい…吉田都さんが今回の来日公演を最後にロイヤル・バレエを退団することも大きなニュースとなっています。彼女の踊るジュリエットはなんとしても観たい!ボリショイ・バレエ×マリインスキー・バレエの合同ガラもビッグ・イベント。ベジャール・バレエやヴッパタール舞踊団もきますね。「エトワール・ガラ」もあります。コンテンポラリーでも、愛知トリエンナーレ関連も含めローザスが各地で3演目を上演しますし、熱狂的なファンの多いバットシェバ舞踊団も2年ぶりに来日するので超楽しみ。マシュー・ボーンの『白鳥の湖』も久々に来るのでフォローしたいですね。
国内バレエでは、東京バレエ団によるクランコ振付『オネーギン』初演が最大の話題を集めること必至でしょう。西洋の生んだドラマティック・バレエ不朽の名作をどこまでこなせるか…開幕が待ち遠しい思い。いっぽう日本人の創る日本発の物語バレエにも大いに期待したいところ。昨秋のロシア公演の凱旋となる新国立劇場バレエ団『牧阿佐美の椿姫』、現代に舞台を移した異色作である東京シティ・バレエ団『カルメン』、ファンタスティックでファミリー層にも訴求できるバレエシャンブルウエスト『おやゆび姫』はそれぞれ再演ですが、一層の練り上げが楽しみです。バレエ・モダン系のコンテンポラリーとしては、金森穣や平山素子の新作を昨年末に観る機会に恵まれ、どちらも大変刺激的だったので、彼らの新展開を楽しみに。他にも個人的に目をつけている若手気鋭振付家たちも活躍してくれることと願っています。
充実した1年となるように。