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deku_decさんの読書メーター
 

2016-07-02 7月購入予定の本

7月購入予定の本

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6

ちくま学芸文庫

英米哲学史講義 一ノ瀬正樹

7

ハヤカワ文庫NF

ヒトラーオリンピックに挑め(上・下) 若者たちがボートに託した夢 ダニエル・ジェイムズ・ブラウン

7

ハヤカワ文庫NF

タングステンおじさん 化学と過ごした私の少年時代 オリヴァー・サックス

8

文春文庫

一〇〇年前の女の子 船曳由美

一〇〇年前の女の子 (文春文庫)

一〇〇年前の女の子 (文春文庫)

8

文春文庫

ジョイランド スティーヴン・キング

9

電撃文庫

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(5) サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス 下 時雨沢恵一

9

電撃文庫

ドウルマスターズ(4) 佐島 勤

15

岩波文庫

浄土系思想論 鈴木大拙

20

集英社文庫

激走! 日本アルプス大縦断 密着、トランスジャパンアルプスレース 富士?静岡415km NHKスペシャル取材班

28

新潮文庫nex

六億九、五八七万円を取り戻せ同盟(上・下) 古野まほろ

28

新潮文庫

イスラエル外交史 モサドを率いた男の告白 エフライム・ハレヴィ

下旬

光人社NF文庫

遺書配達人 有馬頼義

 「ヒトラーオリンピックに挑め(上・下) 若者たちがボートに託した夢」たしかプリースト双生児」の主人公たちがベルリン五輪にボート選手として出場していたが、こうして上下巻で文庫化されるとは何か特別な物語があったりしたのかなと気になる。「タングステンおじさん 化学と過ごした私の少年時代」オリヴァー・サックスが自身の子供時代を書いたというだけで面白そう。「一〇〇年前の女の子」以前図書館で単行本で読んで、その当時の農村の日常を描いたもので手ごろなのないので興味深かったので手元に置いておこうかな。

2016-06-30 オーバーロード 10

オーバーロード 10

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内容(「BOOK」データベースより)

不滅の国に君臨する王となるべく行動を開始した、アインズの一手が及ぼす影響とは―いよいよ新章開幕。王となったアインズは統治する魔導国を理想郷とすることを決意。永遠に繁栄し、多数の種族がアインズに跪く世界。その第一歩として、冒険者組合の強大化と冒険者の育成を目論んだアインズは帝国へ向かう。その一方、突如できた魔導国に戸惑う諸国の支配者たちも各々に対抗策を講じていた。

 前巻の予告と内容が違うのはどうしたのかと思ったが、あとがきによれば当初短く済まそうとした部分が想像以上に長くなって1巻分になったということのようだ。したがって次巻で前巻の予告にあったドワーフの話に入る。

 ネタバレあり。

 前半は前回魔道国を建国したアインズの日常や普段の政務などが書かれる。そして中盤はアルベドの王都での策動。後半ではジルクニフのあがきと諦め、思いつきで動くアインズ様が思わぬ好結果を生み出すことになった偶然の連鎖が書かれる。

 アインズ、睡眠を必要としないが休むためにベッドに横になる。そんなときでもメイドが側に控えていて、身じろぎすると反応する。ずっと起きていなければならないのに、自室にいる時間、ベッドで休む時間すらそれは辛いな。

 そして交代の時間で一時お付のものがいなくなるときを見計らって、夜に読んだ本(娯楽のための本やハウツー本)を威厳のために難しそうな本に入れ替えておいているようだ。色々と気にしなければならないことが多くて大変だね。

 そして彼は帝国の支配者ジルクニフを覗き見して、支配者としての振る舞いを身につける教材としているようだ。しかしジルクニフはその勘の良さで見られていると感じることはあるけど、それが監視の目だと思って、まさか教材にされているとは当然思わず、アインズへの警戒を強めているという予期せぬ効果を生んでいるのにはくすりとくる。

 一日に4回使える上位アンデッド創造を2回分使えば、最大90レベル弱のモンスターを呼び出すことができるのか。コストを使わずに毎日そのクラスのモンスターを増やせるというのはとても強い能力が実はあったということを知って、主人公陣営の磐石さを改めて感じることができてちょっと嬉しい。

 アインズの冒険者組合を吸収して、いままでの魔物の退治屋から人跡未踏の地や情報のない地などに冒険する名前の示すとおりの冒険者へ変えるという思いつき。思いつきで動いているが、その計画は戦果で得た都市エ・ランテルの冒険者組合長の心を動かし、シンパにする。

 その冒険者組合の組織改変の考えに想像以上にいい反応を貰ったアインズが、再び思いつきでその宣伝と人材募集のために帝都に赴いたが、そこで偶然に偶然が重なって聡明なジルクニフは企てのすべてを読まれていると思う。そして彼の心を折って帝国は属国の申し出をすることになる。今回はアインズの思い付きによる行動の結果(偶然が重なった予期せぬ結果)で、コキュートスらを驚かせて「流石はアインズ様」状態になる。

 生まれながらの異能(タレント)を持っているかどうかは第三位階魔法で見抜けるが、ただしどんなタレントかはわからないし、わかっても役に立つものではないことも多いとのこと。

 web版と異なり生存したレエブン侯は、決意どおり政界を引退して国云々よりも家族と共に安穏に暮らすことにしたようだ。頭の切れる人物だったから、彼が敵方から退場したのは嬉しいことでもあるが、そうなってしまったから今後登場する機会はなさそうなのはちょっと寂しくもある。

 王国は王国側の頭脳であるラナーが魔道国に協力姿勢を示しているから、もう王国はなにごともなくその歴史を終えそうだ。

 魔道国で作る新冒険者組合の宣伝と人員募集の宣伝で、秘密裏に闘技場にでるアインズ。その日は闘技場でジルクニフが法国の使者と密談しようとしていた。彼の姿を見てジルクニフに挨拶をするアインズ。それで見透かされていると思うジルクニフ、そして二人の共謀ではめようとしていると思った法国の使者。アインズとしては単なる偶然だけど、ジルクニフ視点からみたら完璧なタイミングで釘を差しているように見えるから心が折れるのもわかる。

 フールーダのアインズに対する熱狂、アインズが彼に書を与えるシーンは書籍版では展開上カットされて見れないのかと思っていた。今回タイミングをずらして、そうしたやりとり(きわめて強い敬意を払い熱狂するフールーダとそれにドン引きするアインズ)などを見ることができて嬉しい。

 闘技場でアインズは自ら色々と制約を課した上での戦いで、戦士として戦ってその闘技場の王者に勝利する。戦士として本気で闘って勝利しているのがいいね。

 そしてその戦いも終わってジルクニフは属国になることを申し出る。流石にその展開は予想していなかったので驚いた。

 今までの流石はアインズ様は彼の言動に対して、深読みした人々がそう思っていただけだが、今回は偶然とはいえ彼がもたらした大きな成果。だから、今まで見たいな勘違いでのちょっとした気まずさみたいなのがなくていいね。

 そうしたこともあって、最後のたった三日ほどで死者も出さずに帝国の属国化に成功したアインズ様に驚嘆し、尊敬の思いを新たにするコキュートスとアルベドのシーンも好き。

2016-06-29 ストリート・キッズ

ストリート・キッズ

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ストリート・キッズ (創元推理文庫)

ストリート・キッズ (創元推理文庫)


内容(「BOOK」データベースより)

一九七六年五月。八月の民主党全国大会で副大統領候補に推されるはずの上院議員が、行方不明のわが娘を捜し出してほしいと言ってきた。期限は大会まで。ニールにとっての、長く切ない夏が始まった…。プロの探偵に稼業のイロハをたたき込まれた元ストリート・キッドが、ナイーブな心を減らず口の陰に隠して、胸のすく活躍を展開する。個性きらめく新鮮な探偵物語、ここに開幕。



 主人公ニール・ケアリーは母子家庭で、母は麻薬中毒の売春婦だったこともあり、子供時代はすりを生業としていた。その仕事をしているときに片腕が義手の男グレアムに捕まえられた。それが縁となって彼の仕事を手伝ったり、探偵のスキルを教え込まれた。グレアムやニールの仕事は、とある銀行の「朋友会」という顧客の悩み事を秘密裏(表ざたにせず)に解決する秘密組織のお仕事。そして朋友会の仕事に携わるようになって、ニールはなにやら目をかけられているようでいい学校に入れられた。

 現在、大学院生となったニールが今回請け負うことになった仕事の内容は、チェイス上院議員の家出した娘アリーを連れて帰るというもの。チェイス上院議員とアリーは血が繋がっておらず、義理の娘にした不道徳な行いが家出のそもそもの元凶であると聞かされる。そういった依頼を完璧にこなそうとハッピーエンドにならない嫌な依頼だと感じるが、無事に大学院を卒業するためにもこの事件を片付けるために動く。

 アリーが以前にも家出をしたことについての記録が、情報をまとめたファイルから抜け落ちている。そのことについてグレアムに尋ねて、彼が否定したときの『うそじゃないよね、父さん。心から、嘘じゃないことを願うよ。』(P107)というニールの内心を思うと切ない。このことでニールは師であり、父のような存在であるグレアムも少なからず疑わなければならなくなる。

 そうした描写があった後で、片腕が義手の男グレアムが少年時代のニールに探偵をするのに必要なさまざまな技術を仕込んで、二人が家族のような親しい関係になっていく過程や、グレアムや今はそんなに仲がよくないレヴァインに子供時分に可愛がられ、世話になった過去のエピソードが描かれる。そうしたエピソードを読むといい話だと思うのと同時に、現在は彼らも疑わなければならないことに切なさを感じ、少し感傷的な気分にもなる。

 それにニールがはじめて付き合った彼女に自分の生い立ちを明かしたが、そのことで彼女の親から身を引くように言われて、その後も付き合っていたがやがて疎遠になって別れた。そのことをグレアムに話したときの『「人を信じるもんじゃないね、父さん」/「信じられる人間もいるぞ、坊主。ここにな」』(P180)という会話があり、そうした家族のような強い絆が描かれるほど現状に悲しくなる。

 英国で売春婦から麻薬の売人を紹介されて、その男の隣にアリーがいたという情報から、アリーを捜しに英国までやってきたニール。ニールはホテルに売春婦を呼んで、そのアリーの情人である麻薬の売人と伝手のある売春婦を呼ぼうとしていた。しかし頻繁に女を部屋に呼ぶので警察が来て、ホテルの評判が悪くなるとそのことを注意される。警察はわざとらしく部屋で麻薬を発見した風を装い、ニールにそうしている理由を白状させようとする。そしてニールが従姉妹を捜していると(嘘の)白状をすると、親切にもその警官は協力をしてくれたものの結局売人を見つけるまでには至らなかった。

 そして長くかかってようやくアリーを見つけ、その後売人の男と親しくなってから、危険だが大金が手に入る話を持っていく。そのもうけ話で一芝居打つ必要があるといい、その芝居中にアリーを連れて逃げ出す。謎の密告者が売人にニールがいる場所を話したことで危ういことになるが、何とか彼らを振り切る。

 そして身を潜めて生活していく中でニールとありーとの距離が縮まっていく。ニールは結ばれない縁と知りながらも惹かれていく。

 一方でグレアムは、ニールからレヴァインは仲間面した敵だと伝えられて、誰が情報を流しているのかを調べることになる。しかし長年の付き合いから知っている彼の性格からしてもメリット・デメリットを考えてもそれは違うのではないかと思い、真犯人を見つけようと行動しているようだ。この描写で彼がニールを裏切って嵌めようとしているという線がなくなって、レヴァインの線も薄くなって、ほっとした。

 そして連絡が取れなくなったニールのことを本気で心配しているグレアムが見れて、ほっこり。それまで少し疑わなければならない状態だからなおのこと微笑ましく感じる。

 結局グレアムは会長にこの件のことを打ち明けることを決意。

 ニールが怪我とか色々としたが、大団円に終わってよかった。そして最後の最後までどうなるかわからない展開も面白かった。また、この事件で何かを失うような予感を漂わせながら、最終的には杞憂に終わって、そうしてハッピーエンドで終わらせてくれたのは嬉しい。

2016-06-22 5月に読んだ本まとめ

5月に読んだ本まとめ

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2016年5月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3530ページ
ナイス数:283ナイス

ガルシア=マルケス全短編ガルシア=マルケス全短編感想
1947年から1972年までに発表された短編のうち、1948年の「トゥバール・カインは星をつくる」を除く26の短編が収録された短編集。巻末の作品解題で、各短編の簡単な解説がなされているのはありがたい。収録作では「六時の女」が一番好き。レストランに毎日六時にこの店に来る娼婦と彼女に惚れている主人ホセの会話劇。いつも通りの時間に来た女がホセに実際に彼女が店に来た時刻より15分前に彼女は来ていたと「証言」するように頼む。その偽証をするかどうかで悩むホセと何とか決心させようとする女、その二人の駆け引きが面白い。
読了日:5月31日 著者:ガブリエル・ホセ・ガルシア=マルケス
マクニール世界史講義 (ちくま学芸文庫)マクニール世界史講義 (ちくま学芸文庫)感想
フロンティアに関するものや、文明の発展過程についてなどの講義が収録されている。 『フロンティアには自由と強制の両方が存在していたのですが、(中略)一七五〇年以前には、私たちがフロンティアから連想するような自由や平等はほとんど存在していませんでした。奴隷状態が一般的で、人口の少ないフロンティアが世界市場に積極的に参加し、必要に応じて費用のかかる武装階級を維持するには、それが唯一の方法だったからです。』(P66-7)
読了日:5月31日 著者:ウィリアム・H.マクニール
狭き門 (光文社古典新訳文庫)狭き門 (光文社古典新訳文庫)感想
主人公のジェロームと従姉のアリサは子供の頃から互いを意識していて、親からもその仲を認められていた。しかしアリサは母の浮気と出奔、それによって傷ついた父の姿を間近で見てきた。そのため彼女は愛に高潔なものを求める気持ちが強かった。そうした潔癖で、完璧なものを求める気持ちが惹かれあう二人が結びつくことの邪魔をする。
読了日:5月31日 著者:ジッド
維新の夢 渡辺京二コレクション[1] 史論 (ちくま学芸文庫)維新の夢 渡辺京二コレクション[1] 史論 (ちくま学芸文庫)感想
近代天皇制は実体として利害の体系である市民社会を志向したが、共同体的な正義が貫徹される天皇共同体主義を建前としていた。そうして村落共同体と国家を短絡させることで国民を統合した。しかしだまし得だまされ損にもなる資本制市民社会は、村落や下町的な共同体に属する『共同体的住民の自然的道徳的な法意識』(P17)的には受け入れがたかった。共同体が市民社会の浸透で切り崩されていく中で、市民社会に個として放り出された人々が『共同性の幻を追い続けるとすれば、いまや媒介を欠いて個として天皇に直通するほかなかった。』(P49)
読了日:5月31日 著者:渡辺京二
闇の奥 (光文社古典新訳文庫)闇の奥 (光文社古典新訳文庫)感想
主人公で語り部のチャーリー・マーロウ英国で海を絆に結ばれている友人たちに自身のアフリカコンゴ)での体験を語る。任地についてみたら船が故障していた。そのため修理しなければならなかったが、中々修理に必要なリベットが届かない。マーロウは強力な後ろ盾があると思われたので勘違いを利用して、リベットが早く手に入るように頼む。それでリベットが送られてくると思って、マーロウは機械工の老人に近々リベットがくるぞと伝え二人で喜ぶが結局中々届かないというエピソードは好き。
読了日:5月31日 著者:コンラッド
鼠(ねずみ)鈴木商店焼打ち事件 (文春文庫 し 2-1)鼠(ねずみ)鈴木商店焼打ち事件 (文春文庫 し 2-1)感想
米騒動時に鈴木商店が事実に反して悪玉とされて焼打ちにあった事件を書いたノンフィション。鈴木商店は政府から依頼を受けて米を移入して販売していた。その仕事は損はしないが儲けも少なく、船を他で運用したほうが利益はずっと大きいものだった。しかし鈴木商店のワンマン経営者金子直吉が寺内藩閥内閣の後藤内相と親交があった。そのため藩閥内閣を嫌う大阪朝日新聞鈴木商店はこの事態で暴利を得ていると虚構の報道をされる。そうして悪玉とされたが、金子直吉は疚しいことはないと何も手を打たなかったために焼打ちされることになった。
読了日:5月31日 著者:城山三郎
怪人二十面相怪人二十面相感想
青空文庫。予告をした犯行現場での攻防がメインかと思いきや、意外と探偵側が二十面相のアジトに侵入できている。怪人二十面相は稚気や遊び心のあるキャラクターでいいね。例えば二十面相はいつの間にか目当ての品を持ち去っているのでなく、手に入れてから相手に種明かししたりして相手の反応を見ようとしている。他にもアジトに盗まれたものを取り戻しにきた小林少年を捕らえられた時に、小林少年の銃や彼が取り戻していたダイヤを一つずつ食事を交換することを提案する。そうしたところから彼がゲームのように犯行を楽しんでいることが伝わる。
読了日:5月30日 著者:江戸川乱歩
ゴブリンスレイヤー2 (GA文庫)ゴブリンスレイヤー2 (GA文庫)感想
ゴブリンスレイヤーは前巻と同様のパーティメンバーで冒険を続けている。今回ゴブリンスレイヤーたちは依頼で拠点としている辺境の町から馬車で2日の都市へ行き、その地下水道に棲み付いたゴブリンを退治することになる。ゴブリンスレイヤーがいざというときに武器となるように盾の縁を磨いているというような、そうした細かい準備が書かれていると彼の歴戦感が出ていいね。それから戦闘シーンは正面からやりあわずに工夫で倒すものも面白いし、運が悪ければ敗れてしまうような緊張感があるものも面白い。
読了日:5月28日 著者:蝸牛くも
カタロニア讃歌カタロニア讃歌感想
オーウェル自身がスペイン内戦義勇兵として参加したときの前線での体験や、当時の政府側の政治的情勢などが書かれている。スペインでは政党ごとで義勇軍を作っていて、オーウェルはたまたまPOUMの義勇軍に入る。当時、共和国政府(反フランコ側)は社会主義勢力だった。そしてソビエトは武器支援などをして影響力を強めて、共産主義者の力が増した。しかしソビエトフランスに配慮して、革命勢力を排除して、ブルジョワ政権を樹立させようとしていた。
読了日:5月27日 著者:ジョージ・オーウェル
Fate/strange Fake (3) (電撃文庫)Fate/strange Fake (3) (電撃文庫)感想
セイバーの正体が獅子心王だとわかって、彼の奔放ぶりや「『座』にできるだけ多くの歌と英雄譚を持ち帰りたい」(P182)という発言に納得。マスターのシグマ自身がランサーとして強化されていくというのは面白そうで、彼が今後どうなっていくか楽しみ。それから彼は四次聖杯戦争で切嗣の助手だった久宇舞弥の子供なのか! あとがきによると今回で登場人物は出揃い、そして4巻から『バトル成分多めになりそうな感じ』ということで、次巻から本格的に各陣営の戦いが始まりそうで、それも楽しみ。
読了日:5月23日 著者:成田良悟
帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)感想
死んだ日からタイムスリップして現代のベルリンで目を覚ましたヒトラー。現代に現れたヒトラーはキャラを作りこんだコメディアンと思われる。そして過激なブラックジョークを発するコメディアンとしてテレビに出て、それなりに反響を得たところで上巻は終わる。最初は彼に共感できないところからはじまる。しかし大戦時と現代の変化を目の当たりにした彼が見せる反応や勘違い、あるいは彼の自信に満ちた行動の滑稽さを楽しんでいるうちに、次第に彼の印象が変わり者で放言するが憎めないおじさんといったものに変わっていっていく。
読了日:5月22日 著者:ティムール・ヴェルメシュ
魔法科高校の劣等生SS (電撃文庫)魔法科高校の劣等生SS (電撃文庫)感想
達也たちが二年の時の九校戦にまつわる話が収録された短編集。ライバル校の吉祥寺は同年代で主人公についで頭が切れて技術力のあるキャラなのだけど、今回の彼は主人公が繰り出す作戦や技術に驚く、やられ役になっているからちょっと不憫。「龍神の虜」神童と呼ばれていた幹比古が上手く術を使えなくなった原因となった出来事が語られる。初期から幹比古が何かあってそのような状態になっていたことは書かれていたけど、実際に何があったかはわからないままだったので、ついにそのエピソードが読めてちょっと嬉しかった。
読了日:5月21日 著者:佐島勤
家庭用事件 (創元推理文庫)家庭用事件 (創元推理文庫)感想
短編集。伊神さんの卒業前の短編。「不正指令電磁的なんとか」こうしたパソコンなど電子機器の知識を活用したトリックはあまり見ないので面白い。「お届け先には不思議を添えて」葉山家での葉山兄妹と伊神さんの食事シーンに癒される。「優しくないし健気でもない」最後の短編。今まで語られていなかったことがわかることによる意外な結末。それを踏まえれば、それまでの短編での些細な描写などの見え方や印象が変わるので面白い。この事件が解決されたあと、ラストのちょっとしんみりとした雰囲気の中での葉山兄妹の帰り道の描写もいいね。
読了日:5月20日 著者:似鳥鶏

読書メーター

ラ///

小/////5/

ノ//

歴//

 「カタロニア讃歌」はノンフィクション換算。



ライトノベル 3

小説 6 

ノンフィクション 2

歴史 2


5月に読んで特に特に面白かった本

維新の夢 渡辺京二コレクション[1] 史論」

 西郷隆盛についての話は面白かった。今までよくわからない人物だったけど、これを読んでようやくどういう人だったかがわかってきた。

「鼠(ねずみ)鈴木商店焼打ち事件」

鼠―鈴木商店焼打ち事件 (文春文庫)

鼠―鈴木商店焼打ち事件 (文春文庫)

 米騒動で焼きうちにあった鈴木商店がいかにして悪玉にされ、そのイメージが後々まで残ってしまったかが書かれたノンフィクション

 鈴木商店内部のあれこれが見えて面白かった。

「家庭用事件」

家庭用事件 (創元推理文庫)

家庭用事件 (創元推理文庫)

 最後に明かされた事情で、それまでのほかの短編のあのシーンはそういうことだったのかということも見えてきて面白かった。

2016-06-21 笑う警官

笑う警官

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内容(「BOOK」データベースより)

反米デモの夜、ストックホルム市バスで八人が銃殺された。大量殺人事件。被害者の中には、右手に拳銃を握りしめた殺人捜査課の刑事が。警察本庁殺人捜査課主任捜査官マルティン・ベックは、後輩の死に衝撃を受けた。若き刑事はなぜバスに乗っていたのか?デスクに残された写真は何を意味するのか?唯一の生き証人は、謎の言葉を残し亡くなった。捜査官による被害者一人一人をめぐる、地道な聞き込み捜査が始まる―。アメリカ探偵作家クラブ賞受賞。警察小説の金字塔、待望の新訳!

 kindleで読了。

 1967年のスウェーデンが舞台の警察小説。wiki見るとこれがシリーズ4作目のようだが、この本から読んでしまった。まあ、それでも気にせず読めたからいいけど。

 冒頭の家に帰宅した主人公のマルティン・ベックは大量殺人事件の知らせを聞き、刑事殺人課の人間に被害者がいることを伝えられて、先ほどまで主人公のマルティン・ベックと行動を共にしていたコルベリが事件に巻き込まれたのではないかと思って、彼の家に電話を掛けるが帰宅していないといわれる。思い返せば彼はいつもではしない行動をしていたので、より一層彼が巻き込まれたという思いを強める。そして現場に行ってみると、コルベリの顔が見えて固まったという、この肩透かし感いいね。読者にも、その普段では行わない彼の行動とその事件が関わりがあるのかという、その謎を追うという話になるのかなと思わせといて、ただコルベリは帰宅途中で事件現場に通りがかってそのままその場で仕事をしていただけという落ち。このいきなりの冒頭での緊張と緩和で、最初から物語に引き込まれる。

 バスで起きた大量殺人事件。そこにオーケ・ステンストルム刑事が何故乗っていたのか、そして彼は何故拳銃を携帯していたのかという謎がある。

 最初に発見した二人組の刑事が、中に生存者や犯人がいないか慎重に調べたことで、犯人の足跡が消えていた。

 この事件で警察が特別警戒体制に入ったことで、麻薬の売人や泥棒など普段罪を犯す人々が、そうした状況だと仕事ができないから、警察にとても協力的というのは面白い。

 ステントラムが秘かに探っていたテレサ事件という昔の未解決事件を調べ手いたことを知り、それを調べていくことで真犯人へと結びつく。その真犯人が真相を割れたことを悟り即座に自殺しようとしたが、それを防ぐ。その後はおとなしく自身の行いについて自白した。

 かつての行いが明るみに出ることがないように行ったのが、今回の事件だったが、自身の生活をかき乱されないために行った保身行為としては実に派手だ。憎しみでなく、保身のために誰目当ての殺人かを悟らせないため大勢の他人を殺して、恬として恥じない犯人。自分の身分を守るためにした当然の行いのように思っているところや、作業のように大量殺人を計画・実行しそれに良心の呵責がないのに、あくまで小市民風なところが恐ろしい。

 そしてラストでステントラムは結局かつての事件が迷宮入りしていた理由もわかり、犯人についても見当がついていたことが判明する。その彼が遺した資料が早々に見つかっていれば、本書で扱われている解決まで大分かかった事件も早々に終わっただろうから、マルティンはそれを知らされて思わず久しぶりに笑う。

 訳者あとがきによると、このシリーズは『刑事マルティン・ベックを主人公と刷る犯罪小説(Roman om ett brott)は、第一作『ロセアンナ』(一九五六)から四十八年経ったいまも、『87分署』シリーズのエド・マクベインとともに、世界の警察小説の二大双璧と認識され、後続のミステリ作家に多大な影響を与えたと評価されている。』それほど有名で、大きなシリーズだとは知らなかった。

2016-06-16 ギリシア・ローマ神話 上

ギリシア・ローマ神話 上

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内容(「BOOK」データベースより)

すべての大いなる物語は、ここに通じる―。西欧文化の源流である、さまざまな神話や伝説。現代に息づくその精神の真髄を平易な訳で、親しみやすく紹介する。ヘラクレスって誰?アポローンって何の神さま?などなど今さら聞けない神話の成り立ちから、人間味溢れるオリュンポスの神々の恋や嫉妬、名誉をかけた戦いまで、めくるめく壮大な物語がぎっしりとつまった、人類の遺産。


 kindleで読む。

 多くの文学作品ギリシアローマ神話の人物やエピソードが比喩やモチーフとして使用される。そうしたギリシアローマ神話の中でも『文学に関係の深い神話を選』び、そうした挿話をまとめて紹介した本。多くの挿話が書かれているが、その挿話の後には、実際に文学に使用されているという実例として、その神話上の挿話が使用されている詩も引用して紹介している。

 今までギリシア神話のエピソードは一つ一つのエピソードとして知っているものはそれなりにあったが、こうしてギリシア神話のエピソードをまとめて読むと、このエピソードとこのエピソードとはつながりがあったんだとか、こういう一続きの流れがあったんだとかがわかって面白い。

 例えば触れるもの全てを黄金に還る能力を得たミダース王、その能力を消してもらったのちにパーンとアポローンの音楽対決があって、アポローン勝利に異議を唱えたミダースの耳がロバの耳にされて、王様の耳はロバの耳の神話に繋がる。

 ディオニューソスに触れるものを全て黄金に変化させる能力を願ったミダース王。食べ物や飲み物も黄金に変わるので、ディオニューソスに再び頼んでその能力を消してもらった。そのことがあってから田舎に遁世したミダースは、山野の神パーンの崇拝者となった。そしてパーンとアポローンとの音楽対決、トモーロスが審判役だったがパーンも居合わせた。そしてトモーロスがアポローンに軍配を上げて、その判定に皆納得したが、ミダースは異議を唱える。『そこでアポローンは、こんなふらちな耳にこれ以上人間の耳の形をさせておいてはいけないと考えて』ミダースの耳をロバの耳へと変化させた。

 そしてミダース王の父がゴルディアースの結び目のゴルディアース。「ゴルディアースの結び目」には、その結び目を解いたものがアジア全土の王になるという言い伝えがあり、アレクサンドロス大王はその結び目を剣で断ち切ったという有名な逸話がある。

 ギリシア神話クロノスと同一視されたローマの神サトゥルヌス。クロノスに自分の子供たちを呑み込んで、ゼウスによってその兄弟姉妹は解放されたという神話があるのを知っていた。しかしクロノスとサトゥルヌスという言葉を同じものだと認識していなかったので、ゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」がその神話の絵だということがこれを読んでようやくわかった。

 オイディプスの物語の後に、残されたテーバイでは彼の息子による争いがもとで「テーバイを攻める七将軍」という神話が続く。 自分の出生を知らなかったオイディプスが、父を殺し母を娶って子をなしたが、その後その出生を知って彼は自分の眼を抜き放浪することになる。残された王国ではオイディプスの息子の兄弟エテオクレースとポリュケイネースが、1年おきにテーバイを治めることになったが、1年後にエテオクレースは王位を譲らなかった。そのためポリュケイネースはアルゴスの王のもとへ逃げ、王の娘を妻として、そして王は彼に軍隊を貸し与えて、彼はテーバイを実力で取ろうとする。その話が「テーバイを攻める七将軍」名前だけは聞いたことがあったけど、この話はオイディプス王の後にくる話だとは知らなかった。