文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

仙谷由人は「官房機密費」をマスコミにどれだけばら撒いたのか?

小沢一郎民主党表選への立候補を決断する直前までは、マスコミは、会社とも揃って「小沢一郎は立候補できない」、つまり「立候補断念情報」、「無投票で菅直人続投」を流していたが、一度、小沢一郎が立候補を決断すると、朝日新聞を筆頭に、一斉に、立候補宣言を「驚き呆れる」とか、「起訴されるかもしれない人が総理大臣」とは、「理解できない」と批判・罵倒しはじめる。たとえば、「小沢氏出馬―あいた口がふさがらない」(朝日)、「大義欠く小沢氏の出馬」(毎日)、「日本の進路を問う代表選に」(読売)、「『国のかたち』こそ争点だ」(東京)、「主導権争いだけの党代表選なら不毛だ」(日経)、「小沢出馬 国の指導者に不適格だ」(産経)と。しかし立候補が現実のものになり、選挙運動が開始されると、今度は小沢立候補は、「訴追逃れ」「疑惑隠し」と批判し、そしてついに、世論調査による国民の「小沢支持率」なるものまで捏造し、「菅直人支持が80%、小沢支持が20%」という根拠の怪しい数字を出して、必死で「小沢政権誕生」を妨害しようとしている。最近のテレビ、新聞を中心とするマスコミの民主党代表選の報道姿勢に、「何か変だな」と思う人は少なくないに違いない。そして官房機密費の問題を連想する人は少なくないに違いない。従って、菅直人政権の官房長官仙谷由人の言動に関心が向くのは避けられない。すでにネットによると、仙谷由人官房長官が、マスコミ関係者や、民主党内の新人議員、あるいはベテラン議員に、官房機密費を大量にばら撒いているという情報も流れている。おそらく当たらずとも遠からずというのが実情だろうと、僕は推察する。たとえば、菅直人陣営の選挙対策本部副代表に石井一なる名前が取り沙汰されているが、石井一とは、言うまでもなく、小沢一郎の長年の盟友であり、小沢一郎の一番の支援者・支持者と思われていたような人である。石井は、いつから菅直人の支持者に転向したのか。この転向に、官房機密費が使われたのではないかと僕は思うが、はたして間違っているだろうか。そしてまた、朝日新聞政治記者星浩が、テレビ番組に登場し、異常な情熱を持って、執拗な「小沢立候補批判」を繰り返しているが、これなども、かなり怪しいと僕は睨んでいる。おそらく星浩だけに限るまい。新聞、テレビが一斉に小沢一郎批判を繰り返しているところを見ていると、その背後で、あるいは水面下で、膨大な額の官房機密費というものが動いていると見ていい。昨日、菅直人と、ロシアから帰国したばかりの鳩山由紀夫との再会談が行なわれたようであるが、その前に鳩山は仙谷由人とも都内某所で会談している模様である。会談後、仙谷由人は、どちらかが立候補を取り下げ、無投票という可能性が120%ある、と自信ありげに言っていたが、はたして、仙谷由人は、どういう具体的な根拠に基づいてそういう発言をしたのだろうか。僕は、仙谷由人が、小沢一郎陣営に対する、何らかの恫喝か懐柔を試みたのだろうと思う。一説には、小沢優勢という情報分析に基づいて、菅直人続投の代わりに、「仙谷由人が降りる」という条件で妥協を図っているという話もあるが、にわかには信じがたい。むしろ、仙谷由人が掴んだ「小沢スキャンダル」(今日発売の「アエラ」と「週刊現代」に資料を提供し、書かせたもの?)をちらつかせて、小沢陣営を、「立候補辞退」へ向けて恫喝したのではないか、と思われる。むろん、小沢一郎が、ここに来て、「降りる」などということがあるわけはない。いずれにしろ、どちらが勝つにせよ、どちらが負けるにせよ、徹底的に闘って、勝負をつけてもらいたい。この代表選は、日本の運命をも左右するような、歴史に残る画期的な選挙になる、と僕は思う。官房機密費をちらつかせたり、スキャンダルを売り歩き、政敵を倒すために、選挙運動ではなく、怪しい動きをする仙谷由人の動きを監視せよ。

仙谷・鳩山会談の「恐喝材料」は、これか? この党内資料を、朝日新聞の「アエラ」と講談社の「週刊現代」に資料提供した犯人は、枝野幸男と小宮山洋子の二人か?

以下は「週刊朝日」編集長・山口一臣ツイッターより。

一方、あした発売の「アエラ」、「週刊現代」では小沢陣営幹部の山岡副代表の資金問題をスクープしています。こちらは、小沢グループが党費を使って子飼議員の面倒を見ていたのではないかという話です。民主党代表選もいよいよ自民党総裁選のようなことになってきましたな。
http://twitter.com/kazu1961omi/status/22390363269


■「夕刊フジ」より。

9・14民主党代表選に向け、菅直人首相(63)と小沢一郎前幹事長(68)が、それぞれ経済対策パフォーマンス、支持団体回りに乗り出す一方、所属グループ議員らが多数派工作と情報戦を激化させている。こうした中、「官邸周辺が『小沢潰し』に動いている」「マスコミに極秘データが流出したらしい」といった情報が永田町に広まっている。権力の座をめぐり、まさに“仁義なき戦い”に突入したのか。
 「話は聞いている。『(マスコミが報じる)Xデーはいつか』とささやかれているようだが、事実なら、同じ政党の同志とは思えない」。小沢氏に近い党関係者は、こう吐き捨てると、その衝撃情報について解説した。
 「小沢氏が、代表時代と幹事長時代の帳簿など党内資料がコピーされ、大手新聞社Aと出版社Bに提供されたという話だ。『反小沢』色が強い議員2人の名前が挙がっている。小沢氏の失脚を狙ったものだろう」
 党で帳簿が必要なものといえば、党の予算管理、政党交付金の使途などが考えられるが、データ流出が確認されたわけではない。そもそも、帳簿などに曇りがなければ流出も恐れることもない。ただ、この情報が菅支持、小沢支持両グループで語られ、双方を疑心暗鬼にさせ、対立をあおっているのは事実だ。
夕刊フジ


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「仙石更迭論」は小沢政権潰しだ。小沢よ、断固、話し合いを拒絶せよ。ここでの「妥協」は小沢の政治的終焉を意味する。

菅・小沢会談へ調整続く=陣営の動き活発化―民主代表選
時事通信 [8/30 11:55]



民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)をめぐり、出馬表明している菅直人首相と小沢一郎前幹事長の会談を模索する動きが30日午前も続いた。仲介役の鳩山由紀夫前首相は都内で記者団に調整を急ぐ考えを表明。ただ、両陣営とも出馬準備を活発化しており、対立が回避できるかは不透明だ。
首相は午前9時前に首相官邸に入り、公務をこなした。首相支持の蓮舫行政刷新担当相は記者団に対し、「次期代表で望ましい人」に関する報道各社の世論調査で首相が小沢氏を大きく引き離したことについて、「非常にありがたい数字だ。謙虚に受け止めて前に進むべきだ」と述べた。
また、仙谷由人官房長官は午前の記者会見で、小沢氏の出馬表明で党分裂懸念が出ていることに関し「知恵が出てくるのかなとの気持ち。わたしの直感は変わらない」と語り、対立回避は可能との考えを重ねて強調した。
小沢氏は午前10時すぎに衆院議員会館の自室に入り、海江田万里衆院議員らと会談した。小沢氏に近い山岡賢次副代表は午前のTBSの番組で「(小沢氏の出馬は)決まりだ。これでやらなかったらそれこそ大変」と述べ、首相との会談が実現した場合でも、小沢氏が出馬を見送る考えがないとの見方を示した。

小沢よ、菅直人との会談に応じるならば、「菅直人退陣」を前提に会談せよ。「菅直人続投」には、断固、反対する。

菅直人は、結局、代表選の情勢分析から、自陣を形勢不利と見て、味方の中心人物であった仙石由人官房長官枝野幸男幹事長の二人を裏切り、二人の首を差し出すことによって、生き恥を曝しつつ、自分だけが命乞いの土下座をして生き延びようとしているわけだが、僕らはこういう恥知らずな裏切り者を日本のリーダーに据え置くことに断固、反対する。今となれば、潔く玉砕する仙石や枝野の方にシンパシーを感じる。菅直人は、首相になるや豹変して、小沢一郎民主党員、日本国民が政権交代に託した期待を裏切り、今度は続投が怪しくなると今まで支えてくれた味方を裏切り、敵側に寝返る。一度だけではなく、二度も三度も寝返るような男を、いつまでも、一国の指導者の地位に据え置くことは、日本国民の一人として許すことは出来ない。それこそ日本の恥である。挙党体制は、代表選の結果にしたがって、新代表を中心に再構築すればよい。小沢よ、代表選から逃げるなかれ。



■読者からのコメント投稿より。

● ゴンタ 2010/08/31 00:03
正にその通り。小沢さんは代表選を闘うべきです。
菅さんなんて信用なりません。やることなすこと目茶苦茶です。官僚政治に逆戻り、増税発言、反小沢シフト、選挙に負けても責任もとらず、それまで死んだような目をしていたのに、代表選小沢さんとの一騎打ちが決まると目を爛々と輝かし気勢をあげる。マスコミにネガキャンさせても情勢が悪くなると、今度は味方を裏切り、今更まさかのトロイカ宣言。アホかと言いたい。こんな、人として信用ならない人を総理になんかしておきたくありません。
小沢さん、小沢さんが代表選出ようが出まいが、どのみちマスゴミは騒ぐんだから、迷わず出てください。参院選の時も思ったけど、党が割れるなら割れたっていいじゃないですか。また政権をとるのに一苦労かもしれないけど、よっぽどその方が国民はすっきりと応援できますよ。
亀井さんが言っていたように、これは対米隷属か対米自立かの闘いです。もう目指す所が違う人たちと一緒の船ではムリですよ。
挙党一致は挙党一致でも、それは選挙を終えてからの話です。選挙前に談合挙党態勢では支持できません。


● ノンアルコール 2010/08/31 00:31
相手が亀井静香氏ならば話し合えばいい、これは政治家同士の話し合いだ、だが菅直人という稀代の粗悪なマンガチックな裏切り(日本国民を)者、無能、一国のトップなどとてもつとまるような器ではないインチキ政治屋などと会う必要がどこにあろう、どうしても会うならば勿論退陣を前提にした場合にのみ限るべき。


● 田舎の爺さん 2010/08/31 00:52
また鳩山が馬鹿をやってるぞ!!
ま然し、小沢氏が応じなければいいのだが・・・
心配だな、大いに心配だな〜
だから声を大にして言う〜
菅総理は、日本の舵取りに興味なし。総理になることだけが人生の最終目的。谷興味なし。鳩山もちょっとお馬鹿。小沢!あんたにしか日本の舵取りをまかせられる人がいないんだ。だから決して立候補辞退はしないでくれ。小沢が止めたら、この国は変わらない。B層国民はもっと増える。政治も国民もだめになる。小沢!立て!』
今菅と手打ちをしたら、また彼は小沢を裏切るよ。小沢が要らなくなったら、小沢失脚のネタを検察に売るぞ!そう云う男だ。菅総理が、日本の青少年に与える悪影響が計り知れない!
小泉と菅は、まさに日本の政治家の悪の揃い踏み。
小沢よ、駆除せよ!日本国民の為にだ。



●okiちゃん 2010/08/31 08:49
国民は、党内調整なんか望んでいません。
小沢さんの理想とする国民第一の政策、
一刻も早く発表下さい。
国民は選挙で選ぶことのできる政治家による政治を
望んでいます。

■首相と鳩山氏、挙党重視で一致 31日に菅・小沢会談へ

首相と鳩山氏、挙党重視で一致 31日に菅・小沢会談へ
2010年8月30日22時21分
asahi.com

 9月1日に告示される民主党代表選をめぐり、菅直人首相は30日夜、首相公邸で鳩山由紀夫前首相と約1時間会談した。両氏は小沢一郎前幹事長も加えたトロイカ体制を重視して政権運営を進めることで一致した。鳩山氏は首相と小沢氏の会談を31日に設定する考えを示しており、小沢氏の対応が焦点だ。
 代表選をめぐっては、首相が「脱小沢」路線の徹底を目指し、挙党態勢を掲げた小沢氏との一騎打ちの構図が強まっていた。ただ、首相が鳩山氏とともに「トロイカ体制の重視」を打ち出したことで、直接対決が回避される可能性が出てきた。
 会談終了後、首相と鳩山氏は公邸前で記者団とのやり取りに応じた。鳩山氏は「経済的にも円高などで大変対策が急がれている。こういう時こそ挙党態勢を築くことが重要だ」と強調。さらに「挙党態勢とは、小沢先生が(民主党に)加わってからいわゆるトロイカ体制で今日までやってきた、その原点に立ち戻ること」と語った。
 菅首相は3氏のほかに輿石東参院議員会長の名前を挙げた上で、「基本的な考え方はまったく異存がない。その体制を大事に考えて活動を進めていくという鳩山さんからの提案に同意した」と述べた。
 鳩山氏は「私が責任を持って明日(31日)、菅氏と小沢氏による会談の仲介の労を取りたい」と表明。小沢氏が2人の提案を受けて代表選の立候補を取りやめるかどうかを問われると、「出る、出ないの話は(首相と小沢氏の)会談が行われる時に決められる話であり、私がうんぬんする話ではない」と語った。
 一方、挙党態勢確立に向けて、「脱小沢」路線の仙谷由人官房長官枝野幸男幹事長の更迭論が取りざたされていることについて、首相は「そういう具体的なことは話していない。少なくとも鳩山氏から伝えられたことはまったくない」と否定。小沢氏の処遇については「ポストとか一切話はしていない」と述べた。
 会談終了後、鳩山氏は小沢氏に対して、首相とのやり取りを伝えた。31日に首相と鳩山氏、小沢氏、輿石氏の4人で会談が行われる方向だ。
 首相と鳩山氏の会談は、鳩山氏がロシアから帰国した29日に続き2日連続となった。鳩山氏は30日昼、国会内で小沢氏、輿石氏と会談。その意見交換を受けて首相との会談に臨んだ。
 首相と鳩山氏の会談について、党内では「鳩山さんの努力の結果、いい方向へ向かっている」(奥村展三党総務委員長)との好意的な受け止めがある一方、「今さらトロイカ体制というのは理解に苦しむ」(村越祐民衆院議員)との声もある。首相の代表再選を支持している前原誠司国土交通相グループでは「明日の会談を見てグループとしての対応を決める」(幹部)との声が上がっている。


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