不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派満腹日記

 9時起床。昨日は午前中に仕事が終了したが、逆に時間を持て余した。一眠りするには時間がないが、夜まで耐えるには時間がある。メシ喰ったり茶を飲んだりして誤魔化すが、18時でついにダウン。計算すると15時間寝た事になる。さすがにだるい。10時過ぎまで布団の中でだらだらし、洗濯掃除。
 新宿へ。紀伊國屋で姉と待ち合わせ。バルト9でチケットを買い昼食。新宿御苑近くの中華料理屋。そこが良い。中国人がやっているのだが、対応が雑で値段が安めで量が多くて美味い。非常に好みの店である。700円でチャーハン、サンラータンメン、スープ、北京ダック、杏仁豆腐。北京ダックがアンではなく、黄な粉とザーサイで味付けされている初めての味。それ以外に水ギョーザ(10個700円)、これが最高に美味。いやはや、喰い過ぎた。
 映画鑑賞。終了後、再び紀伊國屋。新刊と漫画を流すも、今日は何も買わず。
 別れて高田馬場古書現世へ。外市で買った本を預けっぱなしだったので引き取りに。毎度、本当にすんません。どんな本買っていたのか、記憶にないので、プレゼントを貰った気分。

 『1963年〜』はHZさんから文庫を借りていたが、手元に欲しかったので。単行本の方。内容、違うんだっけ。
 閉店の時間だったので、そのまま向井さんと食事。向井さんがあるメルマガで「うまい蕎麦屋がある」とあったそうで、その店を探す。「この辺り」、という場所にあった店に入る。結果、可も無し不可もなしといった味。果たしてここだったのだろうか。
 芳林堂に寄って、お別れ。帰宅してだらだらだら。明日も休みだぜ。
 「本屋大賞」ノミネート作品を知る。いいのか、これ? 意外性が全く無い。既成の文学賞(又は文壇)へのアンチテーゼ、オルタナティブだと思っていたのは勝手な思い込みだったのか。つまらん、俺はつまらんぞッ!
 ニコニコ動画を見ていたら、ダイヤモンド・ダラス・ペイジの試合があった。
「That's not bad thing,That's a good thing!(それは悪い事じゃない。むしろ良いことだ!) 」
「I like me, you like me and I'm going to help you like you!(俺は俺が好きで、君も俺が好きで、そして俺は君が君を好きになるようにしてあげる)」
 最後は気持ち悪い笑顔を浮かべる変なオッサン(キャラ)になってしまったが、決めゼリフはちょっとした名言だと思う、うん。気持ち悪いオッサンに言われるからこそ、陳腐でもよく聞こえる。レッツ、ポジティブ。
 ポジティブとか書いておきながら、三崎和雄vs秋山成勲の一戦がノーコンテストになった事を知って、本当に、もうね、やになるね。いい加減にしろよ、コラ。

そりゃR-15にもなるわ


 スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師鑑賞。監督、ティム・バートン。出演、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマンティモシー・スポールサシャ・バロン・コーエン
 エグイエグイと聞いてはいたが、ここまでエグイとは。剃刀で喉を切り開き、飛び散る血飛沫。肉が切り裂かれていく様を曖昧にせず、はっきりくっきり描いているのが、いい。ああいう所を誤魔化すかどうかで、その作品の軸が決まる。残酷にすればいい、という事でなくね。
 物語は、ミュージカルに有りがちな「そんな簡単に!」と思わずにはいられない展開。おいおいおい、と突っ込んでいる内に進んでいく。全体が灰色がかっていて暗い。にもかかわらず、ミュージカルにすることで、単なる暗い血生臭い映画にしないのはお見事。キッチリ世界観を構築していたので、たとえ突っ込み所満載でも、気持ちがぶれずに画面に集中できた。
 意外と言ってはなんだが、予想以上にちゃんとした「ミュージカル映画」だった。メロディもキレイだし、歌詞もしっかりしている。違ったジャンルもふんだんにあり、聴いていて、耳に気持ちよい。
 なにより、みんな歌が巧い。どれだけいじったかはわからないけど、音程は外さないし、声もぶれずにノビがある。ジョニー・デップも、いい声してんな。コーラス部分なんか、普通に聴き入るほどだった。すばらし。テイストの全然違うキャラクターを演じ、なおかつジョニー・デップじゃないとできないと思わせる演技をするから凄い。ジョニデって略す人がいますが、どうなのそれ。
 物語自体は、ああなるかしかないよな、という哀しいお話。繰り返される惨劇と悲劇、血と死の果てに残るものなんて、失望しかないよな。哀しい。
 ティム・バートンの“味”を堪能。日本の宣伝を見ていると、彼の映画は万人向け(特に女、子供)に見えるが、相当大人向けだよなぁといつも思う。
 仇役のアラン・リックマンは、どっかで見た事あるんだよなぁ、しかも悪モノで……と見ている間ずっと思っていて、帰って調べてようやく判明。『ダイ・ハード』でしたか。あれが20年前の作品……あんまり変わってない気がしたのは作品の色からくる気のせいか。