ツールキットマニュアル概略編
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クラシックモードとアドバンスモードがつきました。
デフォルトではクラシックモードになっています。
クラシックモードは通常のスプライトを使用したモードです。
アドバンスモードはdraw系を使用したモードです。
以下のような違いがあります。
項目 | クラシック | アドバンス | 備考 |
---|---|---|---|
エフェクト | 使える。自由に設定できる。 | print 0かprint 1相当のどちらかしか使えない。 | |
アニメーション | 使える。 | 使える。 | ツールキットの立位置変更等の効果のこと。 |
立ち絵の拡大縮小 | 不可能 | 可能 | 拡大縮小したままキャラクターの移動等が可能 |
立ち絵の左右反転 | 可能 | 可能 | |
立ち絵の上下反転 | 不可能 | 可能 | |
立ち絵の回転 | 不可能 | 可能 | あんまり使い道がない…… |
立ち絵の透明化 | 可能。0〜255の範囲 | 不可能。透明化はできない。 | |
シルエット化 | 可能 | 可能 | |
ゴースト化 | 可能 | 可能 | |
蜃気楼化 | 可能 | 可能 | |
規格外背景 | 隙間があく | しきつめる | 画像のサイズと表示領域のサイズを比較して、表示領域にぴったりはまるように背景の表示サイズを調整する機能 |
変更は、「クラシック」コマンドと「アドバンス」コマンドで行います。
[アドバンス]アドバンスモードにします。 [クラシック]クラシックモードに戻します。
なお、立ち絵の様々なコマンド自体はクラシックモードで実行してもエラーにはなりません。何も起こらず、アドバンスモードに変更した際に反映されます。
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ツールキットマニュアルスクリーン編
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スクリーンの概念が導入されました。
スクリーンはツールキットで使う領域を規定するものです。
デフォルトではNScripterのウィンドウサイズと同じになっています。
なので、800*600モードにすると、スポットの位置などが800*600に自動的に対応しますし、アドバンスモードにすると背景画像も800*600になるように拡大縮小して表示します。
スクリーンを操作するには「スクリーン」コマンドを使用します。
[スクリーン/セット/0/0/640/480]表示領域の左上を0,0に設定し、大きさを640*480にします。 これは640*480モードでのデフォルトの設定です。
それまで表示されていたテロップ・カーテン・キャラクター・背景は全て新しい表示領域内での正しい位置に移動して再表示されます。
使い方
800*600モードの時にもっとも使い道があるでしょう。
;mode800 (中略) [スクリーン/セット/0/60/800/480]上下に空白のあるビスタサイズにします。いわゆる映画的な画面を作ります。
また、後述のフレームとあわせるとより効果的になります。
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ツールキットマニュアルフレーム編
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フレームとは、テレビの枠のことだと思ってください。
フレームは全てのスタジオに共通です。フレームに設定した画像は、テロップ、カーテン、キャラクター、背景の全てより手前に表示されます。
さきほどのスクリーンと組み合わせて使うのが効果的です。
;mode800 (中略) [スクリーン/セット/80/60/640/480] [フレーム/frame.bmp]
frame.bmpは以下のような画像。(4分の1に縮小してあります)
フレーム画像はそれぞれで作る必要があります。
フレームには、NScripterの通常のマスクつき画像を指定してください。マスクで透明化する部分とあうようにスクリーン命令で調整してください。
実行例
ツールキットマニュアルスタジオ編
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スタジオ(舞台)の概念を導入しました。
ツールキット全体を一つのテレビ局のようなものと想定してください。
そこには、0〜4番のスタジオがあり、それぞれに舞台とカメラがあります。
ツールキットのユーザーはその舞台の上に、ひぐらしキャラに化けるコピーロボットを配置してセリフをしゃべらせたり演技をさせます。
ただし、持っているチャンネルは一つだけなので、プレイヤーにはスタジオのどれか一つだけしか見せられません。
スタジオは、そこに立つ全てのキャラクターと背景とカメラの設定を覚えています。音楽、画面効果(モノクロとか反転とか)は全スタジオ共通です。
ただ、プレイヤーから見えないのは逆に使い道もあります。
[スタジオ/0] [背景/studio.jpg] [レナ]「はい、それでは現場の圭一くんからです。圭一くぅ〜ん!」 [スタジオ/1] [背景/genba.jpg] [圭一]「現場の前原でーす! 現場ではすでに交通整理が始まっています……」 [スタジオ/0] [レナ]「あ、現場との接続が切れたみたいです。復旧するまでしばらくお待ちください」
違う場所とのザッピングが大変楽になります。
また、見えないキャラクターは見えなくなっただけで存在はしていますので、見えないままで操作をすることもできます。
(続き) [圭一/困る] [レナ]「お見苦しいところをお見せしました。復旧したようですので再び現場です] [スタジオ/1](さっきと同じ背景と圭一。ただし、圭一は困り顔になっている)
暗幕と同じように、プレイヤーの目から隠しておいて様々な操作ができます。
実際の操作
デフォルトでは、スタジオ0番が指定されています。
変更は以下のとおりです。
[スタジオ/2]2番スタジオに変更する。 [スタジオ/3/待つ]内部的に3番スタジオに変更するが、画面にはまだ影響させない。 [スタジオ/4/10]10番エフェクトでスタジオ4に切り替える。(クラシックモード時のみ)
ツールキットマニュアルキャラクター編
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基本的なところは、
を参照してください。
大幅に変わった点
複数指定
複数のキャラクターを一度に操作できるようになりました。
現状では、
[レナ/(なんらかの操作)/待ち] [魅音/(なんらかの操作)/待ち] [沙都子/(なんらかの操作)/待ち]
このようにしないと同時に変更はありませんでした。
もしくは
[全員/(なんらかの操作)]
でも可能でしたが、特定のキャラクターをのけたりができません。
今回は複数のキャラクター指定を盛り込みました。
[グループ/レナ,魅音,沙都子/笑い]レナと魅音と沙都子が一度に笑います。
最初のタグに「グループ」コマンドを持ってきて、次のタグにグループに所属するキャラクターの名前を半角カンマで区切って記述してください。それ以降は通常の操作と同じです。
独自立ち絵
独自の立ち絵が使えるようになりました。
NScripter独自のマスク画像が右側についた画像を使ってください。
[レナ/ファイル/my_rena.bmp]
「待ち」コマンド等も一緒に使えます。
グループや全員も使えますが、全員同じキャラにしてどうなると言う話もあります。
また、これを利用して、存在しないキャラクター名を指定することもできるようになりました。
たとえば、
[アルク/ファイル/my_arquade.bmp]
アルクェイドが出てきます。多分。
様々なコマンド
[レナ/鏡像]左右を反転させます。アドバンスモードのみです。 [レナ/実像]鏡像状態を解除します。 [魅音/上下鏡像]上下反転させます。アドバンスモードのみです。 [魅音/上下実像]上下反転を解除します。 [沙都子/サイズ/150]沙都子を150%で表示します。アドバンスモードのみです。 [沙都子/横サイズ/80]沙都子をスリムにします。アドバンスモードのみです。 [沙都子/縦サイズ/120]沙都子が伸びます。アドバンスモードのみです。 [梨花/透明度/50]梨花が半透明になります。(数値は0〜100) [梨花/回転度/180]梨花が天井からぶらさがります。(数値は0-360) [詩音/右]詩音がスポットを右に一つ動きます。 [詩音/左]詩音がスポットを左に一つ動きます。 [詩音/上]詩音が上に浮きます。 [詩音/下]詩音が下に沈みます。 [圭一/スポット/5]圭一を(横)スポット5に移動させます。 [圭一/高さ/-5]圭一を(縦)スポット-5に移動させます。 [悟史/ミラージュ]悟史を色つきの蜃気楼状態にします。 [悟史/ゴースト]悟史を色を失った半透明のゴースト状態にします。 [悟史/シルエット]悟史を車田シルエットにします。 [悟史/フレッシュ]悟史を元の血肉を備えた存在に戻します。 [鷹野/退場]鷹野が舞台から降ります。
「退場」「一時退場」「強制退場」
「一時退場」ができました。
一時退場は、キャラクターの状態を保持したまま退場するコマンドです。正確には、一時的に見えなくなり、カメラにも影響しない状態になります。
[レナ]レナが私服で出てきます。 [レナ/制服]レナが制服に着替えます。 [レナ/退場]レナが舞台から消えます。 [レナ]レナが再登場しますが、私服に戻っています。 [レナ/制服]もう一度レナを制服にします。 [レナ/一時退場]レナが舞台から消えますが、一時的なものです。 [レナ]レナが再登場しますが、きちんと制服のままです。
「強制退場」は、従来の退場と同じコマンドです。
また、「一時退場」「強制退場」と言うコマンドを増やしました。
[強制退場]デフォルトの状態です。「退場」コマンドが「強制退場」と同じ意味をもちます。 [一時退場]「退場」コマンドが「一時退場」と同じ意味をもちます。
また、背景のところで紹介した「背景消去」は、今舞台に立っている全員に「退場」を行うコマンドです。なので、この「強制退場」「一時退場」で設定した動作に従って処理されます。
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ツールキットマニュアルカメラ編
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カメラと舞台の概念が導入されています。
それぞれのスタジオはカメラによって把握されています。舞台には、スポットと言う仮想位置がついています。
舞台のちょうど真中が0番スポットです。向かって左がマイナス、右がプラスになっています。
また、上下にもスポットはあり、舞台のそのままの高さが0で、上がマイナス、下がプラスになっています。
デフォルトでカメラは以下の状態になっています。
- 左右の幅
- -1〜1をとらえている。(幅:3)
- 上下の幅
- -9〜0をとらえている。(幅:10)
- モード
- 「全員」になっている。その舞台に立っている全員が画面に入るように、左右の幅(のみ)を調整する。
何もない舞台にキャラクターが投入されると、左右スポット0、上下スポット0に配置されます。
それ以降キャラクターが導入されると、上下スポットは0のままですが、左右スポットはすでにいるキャラクターたちの外側に配置されます。右になるか左になるかは、右端と左端のキャラクターの0番スポットからの距離によります。
たとえば、「レナ」「魅音」「沙都子」の順に登場させると、画面左から「沙都子」「レナ」「魅音」になるように配置されます。
モード
カメラモードは以下の種類があります。
[カメラ/手動]キャラクターがどんなに動いてもカメラは動かない。 [カメラ/全員]デフォルト。舞台の全てのキャラクターが入るように動く [カメラ/追跡/レナ]幅はそのままで、次のタグで指定したキャラクターが画面中央になるように動く。 [カメラ/両端/魅音/詩音]次の二つのタグで指定したキャラクターが画面の左右両端になるように動く。
コマンド
手動の時に有効です。
自動モードの時に実行してもエラーにはなりませんが、すぐに上書きされるでしょう。
[カメラ/ズーム]真中によります。両端の左右スポットが切り落とされます。 [カメラ/パン]引きます。両端の左右スポットが一つずつ増えます。 [カメラ/右]幅はそのままで、カメラを右に一つ動かします。 [カメラ/左]幅はそのままで、カメラを左に一つ動かします。 [カメラ/上]上下幅はそのままで、カメラを上に一つ動かします。 [カメラ/下]上下幅はそのままで、カメラを下に一つ動かします。 [カメラ/幅変更/3/5]二つの数字を後に書きます。カメラの幅をその二つの数値に設定します。 [カメラ/上下変更/3/5]二つの数字を後に書きます。カメラの高さの幅をその二つの数値に設定します。
また、コマンドは長く続けることもできます。
[カメラ/上/上/下/下/左/右/両端/A/B]タグは10個までなのでこれが限界。
ツールキットマニュアル背景編
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背景の管理 - 永字八法を参照してください。
背景変更による立ち絵消去
NScripterの基本仕様では、背景を変更すると立ち絵が消えるようになっています。
ツールキットでもデフォルトでこの仕様を踏襲していますので、背景を変える度にキャラクターが消去されます。
ですので、その度に衣装等を再設定しなければなりません。
それが面倒な場合は、モードを変更することができます。
[立ち絵消去]デフォルトの状態です。 [立ち絵非消去]背景を変更しても立ち絵は消えません。
デフォルトでは消えるようになっていますので、ご注意ください。
追加機能
ひぐらしのなく頃に以外のファイルを読み込めるようになりました。
[背景/my_background.jpg]「独自画像を使います」
従来の方法で指定した場所・時間帯情報はそのまま保持されます。その情報を復活させたい時には、時間帯コマンドを実行してください。
[背景/古手神社/門/昼]「古手神社の舞をやった場所」 [背景/my_background.jpg]「独自画像を使います」 [背景/昼]「元の古手神社に戻ります」
ツールキットマニュアルカーテン編
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カーテン - 永字八法を参照してください。
なお、現在のバージョンでは「上げる」と「下げる」は実装していません。
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ツールキットマニュアルテロップ編
【テロップ/表示したい文章】
基本的にこれで表示できます。消す時は、
【テロップ/消去】
です。
テロップは複数行出せます。だいたい9行くらい?
【テロップ/とりあえず/二行目/三行目だってばよ!】
テロップは色々設定できます。
【テロップ/設定/(設定したい項目)/(数値とか)】
設定できるのは、「効果/文字幅/文字高/文字間/行高/文字色」の6項目。
- 効果
- 表示される時のエフェクト。一度設定するとずっと使われます。デフォルトは1
- 文字幅
- 文字の横の大きさ。デフォルトは26
- 文字高
- 文字の縦の大きさ。デフォルトは26
- 文字間
- 文字と文字のドット数。デフォルトは2
- 行高
- 行の中心線と中心線の間のドット数。文字高よりも大きい数値にしないと行同士が接触します。デフォルトは30
- 文字色
- #000000のように指定します。
ツールキットマニュアルクローズアップ編
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画面を拡大できるようになりました。(アドバンスモードのみ)
実は縮小もできますが、画面に空白ができてしまうので、おすすめはできません。
[レナ]レナを立たせておきます。 [魅音]魅音を立たせておきます。 [詩音]詩音を立たせておきます。 [クローズアップ/焦点/320/0]拡大の基点となる点を指定します。 [クローズアップ/倍率/200/200]縦横をそれぞれ2倍に拡大します。 この間、キャラクターの表情や位置を自由に変更できます。 [クローズアップ/焦点/0/0]焦点をずらします。 [クローズアップ/焦点/640/0/待] [レナ/右]レナを動かしながら、焦点も同時に動かします。 [クローズアップ/焦点追尾/レナ]焦点を自動設定にします。 焦点の横に限り、レナが動けばそれにつられて焦点も動くようになります。 [クローズアップ/焦点追尾解除]焦点追尾を解除します。
焦点がどんなものかは、実際にやってみて試してください。
以前のツールキットにやっつけ実装されたものとは全然違います。
拡大(縮小)の対象になるのは、背景と立ち絵のみで、カーテンとテロップには影響しません。
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ツールキットマニュアルBGM編
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BGMの管理 - 永字八法を参照してください。
独自ファイル
好みの音楽ファイルを指定できます。
[BGM/my_music.mp3]
ただ単にファイル名を指定するだけです。
もし、存在しなければ警告が出て無視されます。
※ちなみにoggファイルは演奏不可能っぽいのです。
「フェードイン」と「フェードアウト」ができました。
「フェードイン」と「フェードアウト」はBGMが始まる時と終わる時に関係してきます。
[BGM/レナのテーマ/フェードイン/3000]
このようにすると、ボリュームが0の状態から始まり、3000ミリ秒かけて本来のボリュームまで大きくなります。
また、この間スクリプトの他の部分は動きません。
デフォルトでは0に設定されています。
フェードアウトは逆に終わる時に関係してきます。
「停止」コマンドや他のファイルの「BGM」コマンドを実行した際に、現在演奏中のファイルを設定した時間かけてボリューム0の状態にします。やはり、この間はスクリプトの他の部分は動きません。
「ボリューム」ができました。
[BGM/魅音のテーマ/ボリューム/20]
ボリュームは0〜100の範囲で指定してください。
「vol」でも代用できます。
[BGM/ボリューム/50]
ボリューム命令単体での実行も可能です。その場合、現在演奏中のBGMのボリュームが変更されます。
ツールキットマニュアルSE編
効果音の管理 - 永字八法を参照してください。
独自ファイル
好みの音楽ファイルを指定できます。
[SE/my_music.mp3]
ただ単にファイル名を指定するだけです。
もし、存在しなければ警告が出て無視されます。
「ボリューム」ができました。
[SE/ひぐらし/ボリューム/20]
ボリュームは0〜100の範囲で指定してください。
「vol」でも代用できます。
[SE/ボリューム/50]
ボリューム命令単体での実行も可能です。その場合、現在演奏中のBGMのボリュームが変更されます。
TIPS
「SE」「SE」「効果音」どれを使っても同じです。
ツールキットマニュアル地震編
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画面揺らし - 永字八法を参照してください。
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ツールキットマニュアル概略編
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クラシックモードとアドバンスモードがつきました。
デフォルトではクラシックモードになっています。
クラシックモードは通常のスプライトを使用したモードです。
アドバンスモードはdraw系を使用したモードです。
以下のような違いがあります。
項目 | クラシック | アドバンス | 備考 |
---|---|---|---|
エフェクト | 使える。自由に設定できる。 | print 0かprint 1相当のどちらかしか使えない。 | |
アニメーション | 使える。 | 使える。 | ツールキットの立位置変更等の効果のこと。 |
立ち絵の拡大縮小 | 不可能 | 可能 | 拡大縮小したままキャラクターの移動等が可能 |
立ち絵の左右反転 | 可能 | 可能 | |
立ち絵の上下反転 | 不可能 | 可能 | |
立ち絵の回転 | 不可能 | 可能 | あんまり使い道がない…… |
立ち絵の透明化 | 可能。0〜255の範囲 | 不可能。透明化はできない。 | |
シルエット化 | 可能 | 可能 | |
ゴースト化 | 可能 | 可能 | |
蜃気楼化 | 可能 | 可能 | |
規格外背景 | 隙間があく | しきつめる | 画像のサイズと表示領域のサイズを比較して、表示領域にぴったりはまるように背景の表示サイズを調整する機能 |
変更は、「クラシック」コマンドと「アドバンス」コマンドで行います。
[アドバンス]アドバンスモードにします。 [クラシック]クラシックモードに戻します。
なお、立ち絵の様々なコマンド自体はクラシックモードで実行してもエラーにはなりません。何も起こらず、アドバンスモードに変更した際に反映されます。
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ツールキットマニュアルスクリーン編
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スクリーンの概念が導入されました。
スクリーンはツールキットで使う領域を規定するものです。
デフォルトではNScripterのウィンドウサイズと同じになっています。
なので、800*600モードにすると、スポットの位置などが800*600に自動的に対応しますし、アドバンスモードにすると背景画像も800*600になるように拡大縮小して表示します。
スクリーンを操作するには「スクリーン」コマンドを使用します。
[スクリーン/セット/0/0/640/480]表示領域の左上を0,0に設定し、大きさを640*480にします。 これは640*480モードでのデフォルトの設定です。
それまで表示されていたテロップ・カーテン・キャラクター・背景は全て新しい表示領域内での正しい位置に移動して再表示されます。
使い方
800*600モードの時にもっとも使い道があるでしょう。
;mode800 (中略) [スクリーン/セット/0/60/800/480]上下に空白のあるビスタサイズにします。いわゆる映画的な画面を作ります。
また、後述のフレームとあわせるとより効果的になります。
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ツールキットマニュアルフレーム編
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フレームとは、テレビの枠のことだと思ってください。
フレームは全てのスタジオに共通です。フレームに設定した画像は、テロップ、カーテン、キャラクター、背景の全てより手前に表示されます。
さきほどのスクリーンと組み合わせて使うのが効果的です。
;mode800 (中略) [スクリーン/セット/80/60/640/480] [フレーム/frame.bmp]
frame.bmpは以下のような画像。(4分の1に縮小してあります)
フレーム画像はそれぞれで作る必要があります。
フレームには、NScripterの通常のマスクつき画像を指定してください。マスクで透明化する部分とあうようにスクリーン命令で調整してください。
実行例
ツールキットマニュアルスタジオ編
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スタジオ(舞台)の概念を導入しました。
ツールキット全体を一つのテレビ局のようなものと想定してください。
そこには、0〜4番のスタジオがあり、それぞれに舞台とカメラがあります。
ツールキットのユーザーはその舞台の上に、ひぐらしキャラに化けるコピーロボットを配置してセリフをしゃべらせたり演技をさせます。
ただし、持っているチャンネルは一つだけなので、プレイヤーにはスタジオのどれか一つだけしか見せられません。
スタジオは、そこに立つ全てのキャラクターと背景とカメラの設定を覚えています。音楽、画面効果(モノクロとか反転とか)は全スタジオ共通です。
ただ、プレイヤーから見えないのは逆に使い道もあります。
[スタジオ/0] [背景/studio.jpg] [レナ]「はい、それでは現場の圭一くんからです。圭一くぅ〜ん!」 [スタジオ/1] [背景/genba.jpg] [圭一]「現場の前原でーす! 現場ではすでに交通整理が始まっています……」 [スタジオ/0] [レナ]「あ、現場との接続が切れたみたいです。復旧するまでしばらくお待ちください」
違う場所とのザッピングが大変楽になります。
また、見えないキャラクターは見えなくなっただけで存在はしていますので、見えないままで操作をすることもできます。
(続き) [圭一/困る] [レナ]「お見苦しいところをお見せしました。復旧したようですので再び現場です] [スタジオ/1](さっきと同じ背景と圭一。ただし、圭一は困り顔になっている)
暗幕と同じように、プレイヤーの目から隠しておいて様々な操作ができます。
実際の操作
デフォルトでは、スタジオ0番が指定されています。
変更は以下のとおりです。
[スタジオ/2]2番スタジオに変更する。 [スタジオ/3/待つ]内部的に3番スタジオに変更するが、画面にはまだ影響させない。 [スタジオ/4/10]10番エフェクトでスタジオ4に切り替える。(クラシックモード時のみ)
ツールキットマニュアルキャラクター編
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基本的なところは、
を参照してください。
大幅に変わった点
複数指定
複数のキャラクターを一度に操作できるようになりました。
現状では、
[レナ/(なんらかの操作)/待ち] [魅音/(なんらかの操作)/待ち] [沙都子/(なんらかの操作)/待ち]
このようにしないと同時に変更はありませんでした。
もしくは
[全員/(なんらかの操作)]
でも可能でしたが、特定のキャラクターをのけたりができません。
今回は複数のキャラクター指定を盛り込みました。
[グループ/レナ,魅音,沙都子/笑い]レナと魅音と沙都子が一度に笑います。
最初のタグに「グループ」コマンドを持ってきて、次のタグにグループに所属するキャラクターの名前を半角カンマで区切って記述してください。それ以降は通常の操作と同じです。
独自立ち絵
独自の立ち絵が使えるようになりました。
NScripter独自のマスク画像が右側についた画像を使ってください。
[レナ/ファイル/my_rena.bmp]
「待ち」コマンド等も一緒に使えます。
グループや全員も使えますが、全員同じキャラにしてどうなると言う話もあります。
また、これを利用して、存在しないキャラクター名を指定することもできるようになりました。
たとえば、
[アルク/ファイル/my_arquade.bmp]
アルクェイドが出てきます。多分。
様々なコマンド
[レナ/鏡像]左右を反転させます。アドバンスモードのみです。 [レナ/実像]鏡像状態を解除します。 [魅音/上下鏡像]上下反転させます。アドバンスモードのみです。 [魅音/上下実像]上下反転を解除します。 [沙都子/サイズ/150]沙都子を150%で表示します。アドバンスモードのみです。 [沙都子/横サイズ/80]沙都子をスリムにします。アドバンスモードのみです。 [沙都子/縦サイズ/120]沙都子が伸びます。アドバンスモードのみです。 [梨花/透明度/50]梨花が半透明になります。(数値は0〜100) [梨花/回転度/180]梨花が天井からぶらさがります。(数値は0-360) [詩音/右]詩音がスポットを右に一つ動きます。 [詩音/左]詩音がスポットを左に一つ動きます。 [詩音/上]詩音が上に浮きます。 [詩音/下]詩音が下に沈みます。 [圭一/スポット/5]圭一を(横)スポット5に移動させます。 [圭一/高さ/-5]圭一を(縦)スポット-5に移動させます。 [悟史/ミラージュ]悟史を色つきの蜃気楼状態にします。 [悟史/ゴースト]悟史を色を失った半透明のゴースト状態にします。 [悟史/シルエット]悟史を車田シルエットにします。 [悟史/フレッシュ]悟史を元の血肉を備えた存在に戻します。 [鷹野/退場]鷹野が舞台から降ります。
「退場」「一時退場」「強制退場」
「一時退場」ができました。
一時退場は、キャラクターの状態を保持したまま退場するコマンドです。正確には、一時的に見えなくなり、カメラにも影響しない状態になります。
[レナ]レナが私服で出てきます。 [レナ/制服]レナが制服に着替えます。 [レナ/退場]レナが舞台から消えます。 [レナ]レナが再登場しますが、私服に戻っています。 [レナ/制服]もう一度レナを制服にします。 [レナ/一時退場]レナが舞台から消えますが、一時的なものです。 [レナ]レナが再登場しますが、きちんと制服のままです。
「強制退場」は、従来の退場と同じコマンドです。
また、「一時退場」「強制退場」と言うコマンドを増やしました。
[強制退場]デフォルトの状態です。「退場」コマンドが「強制退場」と同じ意味をもちます。 [一時退場]「退場」コマンドが「一時退場」と同じ意味をもちます。
また、背景のところで紹介した「背景消去」は、今舞台に立っている全員に「退場」を行うコマンドです。なので、この「強制退場」「一時退場」で設定した動作に従って処理されます。
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ツールキットマニュアルカメラ編
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カメラと舞台の概念が導入されています。
それぞれのスタジオはカメラによって把握されています。舞台には、スポットと言う仮想位置がついています。
舞台のちょうど真中が0番スポットです。向かって左がマイナス、右がプラスになっています。
また、上下にもスポットはあり、舞台のそのままの高さが0で、上がマイナス、下がプラスになっています。
デフォルトでカメラは以下の状態になっています。
- 左右の幅
- -1〜1をとらえている。(幅:3)
- 上下の幅
- -9〜0をとらえている。(幅:10)
- モード
- 「全員」になっている。その舞台に立っている全員が画面に入るように、左右の幅(のみ)を調整する。
何もない舞台にキャラクターが投入されると、左右スポット0、上下スポット0に配置されます。
それ以降キャラクターが導入されると、上下スポットは0のままですが、左右スポットはすでにいるキャラクターたちの外側に配置されます。右になるか左になるかは、右端と左端のキャラクターの0番スポットからの距離によります。
たとえば、「レナ」「魅音」「沙都子」の順に登場させると、画面左から「沙都子」「レナ」「魅音」になるように配置されます。
モード
カメラモードは以下の種類があります。
[カメラ/手動]キャラクターがどんなに動いてもカメラは動かない。 [カメラ/全員]デフォルト。舞台の全てのキャラクターが入るように動く [カメラ/追跡/レナ]幅はそのままで、次のタグで指定したキャラクターが画面中央になるように動く。 [カメラ/両端/魅音/詩音]次の二つのタグで指定したキャラクターが画面の左右両端になるように動く。
コマンド
手動の時に有効です。
自動モードの時に実行してもエラーにはなりませんが、すぐに上書きされるでしょう。
[カメラ/ズーム]真中によります。両端の左右スポットが切り落とされます。 [カメラ/パン]引きます。両端の左右スポットが一つずつ増えます。 [カメラ/右]幅はそのままで、カメラを右に一つ動かします。 [カメラ/左]幅はそのままで、カメラを左に一つ動かします。 [カメラ/上]上下幅はそのままで、カメラを上に一つ動かします。 [カメラ/下]上下幅はそのままで、カメラを下に一つ動かします。 [カメラ/幅変更/3/5]二つの数字を後に書きます。カメラの幅をその二つの数値に設定します。 [カメラ/上下変更/3/5]二つの数字を後に書きます。カメラの高さの幅をその二つの数値に設定します。
また、コマンドは長く続けることもできます。
[カメラ/上/上/下/下/左/右/両端/A/B]タグは10個までなのでこれが限界。
ツールキットマニュアル背景編
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背景の管理 - 永字八法を参照してください。
背景変更による立ち絵消去
NScripterの基本仕様では、背景を変更すると立ち絵が消えるようになっています。
ツールキットでもデフォルトでこの仕様を踏襲していますので、背景を変える度にキャラクターが消去されます。
ですので、その度に衣装等を再設定しなければなりません。
それが面倒な場合は、モードを変更することができます。
[立ち絵消去]デフォルトの状態です。 [立ち絵非消去]背景を変更しても立ち絵は消えません。
デフォルトでは消えるようになっていますので、ご注意ください。
追加機能
ひぐらしのなく頃に以外のファイルを読み込めるようになりました。
[背景/my_background.jpg]「独自画像を使います」
従来の方法で指定した場所・時間帯情報はそのまま保持されます。その情報を復活させたい時には、時間帯コマンドを実行してください。
[背景/古手神社/門/昼]「古手神社の舞をやった場所」 [背景/my_background.jpg]「独自画像を使います」 [背景/昼]「元の古手神社に戻ります」
ツールキットマニュアルカーテン編
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カーテン - 永字八法を参照してください。
なお、現在のバージョンでは「上げる」と「下げる」は実装していません。
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ツールキットマニュアルテロップ編
【テロップ/表示したい文章】
基本的にこれで表示できます。消す時は、
【テロップ/消去】
です。
テロップは複数行出せます。だいたい9行くらい?
【テロップ/とりあえず/二行目/三行目だってばよ!】
テロップは色々設定できます。
【テロップ/設定/(設定したい項目)/(数値とか)】
設定できるのは、「効果/文字幅/文字高/文字間/行高/文字色」の6項目。
- 効果
- 表示される時のエフェクト。一度設定するとずっと使われます。デフォルトは1
- 文字幅
- 文字の横の大きさ。デフォルトは26
- 文字高
- 文字の縦の大きさ。デフォルトは26
- 文字間
- 文字と文字のドット数。デフォルトは2
- 行高
- 行の中心線と中心線の間のドット数。文字高よりも大きい数値にしないと行同士が接触します。デフォルトは30
- 文字色
- #000000のように指定します。
ツールキットマニュアルクローズアップ編
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画面を拡大できるようになりました。(アドバンスモードのみ)
実は縮小もできますが、画面に空白ができてしまうので、おすすめはできません。
[レナ]レナを立たせておきます。 [魅音]魅音を立たせておきます。 [詩音]詩音を立たせておきます。 [クローズアップ/焦点/320/0]拡大の基点となる点を指定します。 [クローズアップ/倍率/200/200]縦横をそれぞれ2倍に拡大します。 この間、キャラクターの表情や位置を自由に変更できます。 [クローズアップ/焦点/0/0]焦点をずらします。 [クローズアップ/焦点/640/0/待] [レナ/右]レナを動かしながら、焦点も同時に動かします。 [クローズアップ/焦点追尾/レナ]焦点を自動設定にします。 焦点の横に限り、レナが動けばそれにつられて焦点も動くようになります。 [クローズアップ/焦点追尾解除]焦点追尾を解除します。
焦点がどんなものかは、実際にやってみて試してください。
以前のツールキットにやっつけ実装されたものとは全然違います。
拡大(縮小)の対象になるのは、背景と立ち絵のみで、カーテンとテロップには影響しません。
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ツールキットマニュアルBGM編
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BGMの管理 - 永字八法を参照してください。
独自ファイル
好みの音楽ファイルを指定できます。
[BGM/my_music.mp3]
ただ単にファイル名を指定するだけです。
もし、存在しなければ警告が出て無視されます。
※ちなみにoggファイルは演奏不可能っぽいのです。
「フェードイン」と「フェードアウト」ができました。
「フェードイン」と「フェードアウト」はBGMが始まる時と終わる時に関係してきます。
[BGM/レナのテーマ/フェードイン/3000]
このようにすると、ボリュームが0の状態から始まり、3000ミリ秒かけて本来のボリュームまで大きくなります。
また、この間スクリプトの他の部分は動きません。
デフォルトでは0に設定されています。
フェードアウトは逆に終わる時に関係してきます。
「停止」コマンドや他のファイルの「BGM」コマンドを実行した際に、現在演奏中のファイルを設定した時間かけてボリューム0の状態にします。やはり、この間はスクリプトの他の部分は動きません。
「ボリューム」ができました。
[BGM/魅音のテーマ/ボリューム/20]
ボリュームは0〜100の範囲で指定してください。
「vol」でも代用できます。
[BGM/ボリューム/50]
ボリューム命令単体での実行も可能です。その場合、現在演奏中のBGMのボリュームが変更されます。
ツールキットマニュアルSE編
効果音の管理 - 永字八法を参照してください。
独自ファイル
好みの音楽ファイルを指定できます。
[SE/my_music.mp3]
ただ単にファイル名を指定するだけです。
もし、存在しなければ警告が出て無視されます。
「ボリューム」ができました。
[SE/ひぐらし/ボリューム/20]
ボリュームは0〜100の範囲で指定してください。
「vol」でも代用できます。
[SE/ボリューム/50]
ボリューム命令単体での実行も可能です。その場合、現在演奏中のBGMのボリュームが変更されます。
TIPS
「SE」「SE」「効果音」どれを使っても同じです。
ツールキットマニュアル地震編
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画面揺らし - 永字八法を参照してください。
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ツールキットマニュアル概略編
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クラシックモードとアドバンスモードがつきました。
デフォルトではクラシックモードになっています。
クラシックモードは通常のスプライトを使用したモードです。
アドバンスモードはdraw系を使用したモードです。
以下のような違いがあります。
項目 | クラシック | アドバンス | 備考 |
---|---|---|---|
エフェクト | 使える。自由に設定できる。 | print 0かprint 1相当のどちらかしか使えない。 | |
アニメーション | 使える。 | 使える。 | ツールキットの立位置変更等の効果のこと。 |
立ち絵の拡大縮小 | 不可能 | 可能 | 拡大縮小したままキャラクターの移動等が可能 |
立ち絵の左右反転 | 可能 | 可能 | |
立ち絵の上下反転 | 不可能 | 可能 | |
立ち絵の回転 | 不可能 | 可能 | あんまり使い道がない…… |
立ち絵の透明化 | 可能。0〜255の範囲 | 不可能。透明化はできない。 | |
シルエット化 | 可能 | 可能 | |
ゴースト化 | 可能 | 可能 | |
蜃気楼化 | 可能 | 可能 | |
規格外背景 | 隙間があく | しきつめる | 画像のサイズと表示領域のサイズを比較して、表示領域にぴったりはまるように背景の表示サイズを調整する機能 |
変更は、「クラシック」コマンドと「アドバンス」コマンドで行います。
[アドバンス]アドバンスモードにします。 [クラシック]クラシックモードに戻します。
なお、立ち絵の様々なコマンド自体はクラシックモードで実行してもエラーにはなりません。何も起こらず、アドバンスモードに変更した際に反映されます。
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ツールキットマニュアルスクリーン編
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スクリーンの概念が導入されました。
スクリーンはツールキットで使う領域を規定するものです。
デフォルトではNScripterのウィンドウサイズと同じになっています。
なので、800*600モードにすると、スポットの位置などが800*600に自動的に対応しますし、アドバンスモードにすると背景画像も800*600になるように拡大縮小して表示します。
スクリーンを操作するには「スクリーン」コマンドを使用します。
[スクリーン/セット/0/0/640/480]表示領域の左上を0,0に設定し、大きさを640*480にします。 これは640*480モードでのデフォルトの設定です。
それまで表示されていたテロップ・カーテン・キャラクター・背景は全て新しい表示領域内での正しい位置に移動して再表示されます。
使い方
800*600モードの時にもっとも使い道があるでしょう。
;mode800 (中略) [スクリーン/セット/0/60/800/480]上下に空白のあるビスタサイズにします。いわゆる映画的な画面を作ります。
また、後述のフレームとあわせるとより効果的になります。
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ツールキットマニュアルフレーム編
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フレームとは、テレビの枠のことだと思ってください。
フレームは全てのスタジオに共通です。フレームに設定した画像は、テロップ、カーテン、キャラクター、背景の全てより手前に表示されます。
さきほどのスクリーンと組み合わせて使うのが効果的です。
;mode800 (中略) [スクリーン/セット/80/60/640/480] [フレーム/frame.bmp]
frame.bmpは以下のような画像。(4分の1に縮小してあります)
フレーム画像はそれぞれで作る必要があります。
フレームには、NScripterの通常のマスクつき画像を指定してください。マスクで透明化する部分とあうようにスクリーン命令で調整してください。
実行例
ツールキットマニュアルスタジオ編
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スタジオ(舞台)の概念を導入しました。
ツールキット全体を一つのテレビ局のようなものと想定してください。
そこには、0〜4番のスタジオがあり、それぞれに舞台とカメラがあります。
ツールキットのユーザーはその舞台の上に、ひぐらしキャラに化けるコピーロボットを配置してセリフをしゃべらせたり演技をさせます。
ただし、持っているチャンネルは一つだけなので、プレイヤーにはスタジオのどれか一つだけしか見せられません。
スタジオは、そこに立つ全てのキャラクターと背景とカメラの設定を覚えています。音楽、画面効果(モノクロとか反転とか)は全スタジオ共通です。
ただ、プレイヤーから見えないのは逆に使い道もあります。
[スタジオ/0] [背景/studio.jpg] [レナ]「はい、それでは現場の圭一くんからです。圭一くぅ〜ん!」 [スタジオ/1] [背景/genba.jpg] [圭一]「現場の前原でーす! 現場ではすでに交通整理が始まっています……」 [スタジオ/0] [レナ]「あ、現場との接続が切れたみたいです。復旧するまでしばらくお待ちください」
違う場所とのザッピングが大変楽になります。
また、見えないキャラクターは見えなくなっただけで存在はしていますので、見えないままで操作をすることもできます。
(続き) [圭一/困る] [レナ]「お見苦しいところをお見せしました。復旧したようですので再び現場です] [スタジオ/1](さっきと同じ背景と圭一。ただし、圭一は困り顔になっている)
暗幕と同じように、プレイヤーの目から隠しておいて様々な操作ができます。
実際の操作
デフォルトでは、スタジオ0番が指定されています。
変更は以下のとおりです。
[スタジオ/2]2番スタジオに変更する。 [スタジオ/3/待つ]内部的に3番スタジオに変更するが、画面にはまだ影響させない。 [スタジオ/4/10]10番エフェクトでスタジオ4に切り替える。(クラシックモード時のみ)
ツールキットマニュアルキャラクター編
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基本的なところは、
を参照してください。
大幅に変わった点
複数指定
複数のキャラクターを一度に操作できるようになりました。
現状では、
[レナ/(なんらかの操作)/待ち] [魅音/(なんらかの操作)/待ち] [沙都子/(なんらかの操作)/待ち]
このようにしないと同時に変更はありませんでした。
もしくは
[全員/(なんらかの操作)]
でも可能でしたが、特定のキャラクターをのけたりができません。
今回は複数のキャラクター指定を盛り込みました。
[グループ/レナ,魅音,沙都子/笑い]レナと魅音と沙都子が一度に笑います。
最初のタグに「グループ」コマンドを持ってきて、次のタグにグループに所属するキャラクターの名前を半角カンマで区切って記述してください。それ以降は通常の操作と同じです。
独自立ち絵
独自の立ち絵が使えるようになりました。
NScripter独自のマスク画像が右側についた画像を使ってください。
[レナ/ファイル/my_rena.bmp]
「待ち」コマンド等も一緒に使えます。
グループや全員も使えますが、全員同じキャラにしてどうなると言う話もあります。
また、これを利用して、存在しないキャラクター名を指定することもできるようになりました。
たとえば、
[アルク/ファイル/my_arquade.bmp]
アルクェイドが出てきます。多分。
様々なコマンド
[レナ/鏡像]左右を反転させます。アドバンスモードのみです。 [レナ/実像]鏡像状態を解除します。 [魅音/上下鏡像]上下反転させます。アドバンスモードのみです。 [魅音/上下実像]上下反転を解除します。 [沙都子/サイズ/150]沙都子を150%で表示します。アドバンスモードのみです。 [沙都子/横サイズ/80]沙都子をスリムにします。アドバンスモードのみです。 [沙都子/縦サイズ/120]沙都子が伸びます。アドバンスモードのみです。 [梨花/透明度/50]梨花が半透明になります。(数値は0〜100) [梨花/回転度/180]梨花が天井からぶらさがります。(数値は0-360) [詩音/右]詩音がスポットを右に一つ動きます。 [詩音/左]詩音がスポットを左に一つ動きます。 [詩音/上]詩音が上に浮きます。 [詩音/下]詩音が下に沈みます。 [圭一/スポット/5]圭一を(横)スポット5に移動させます。 [圭一/高さ/-5]圭一を(縦)スポット-5に移動させます。 [悟史/ミラージュ]悟史を色つきの蜃気楼状態にします。 [悟史/ゴースト]悟史を色を失った半透明のゴースト状態にします。 [悟史/シルエット]悟史を車田シルエットにします。 [悟史/フレッシュ]悟史を元の血肉を備えた存在に戻します。 [鷹野/退場]鷹野が舞台から降ります。
「退場」「一時退場」「強制退場」
「一時退場」ができました。
一時退場は、キャラクターの状態を保持したまま退場するコマンドです。正確には、一時的に見えなくなり、カメラにも影響しない状態になります。
[レナ]レナが私服で出てきます。 [レナ/制服]レナが制服に着替えます。 [レナ/退場]レナが舞台から消えます。 [レナ]レナが再登場しますが、私服に戻っています。 [レナ/制服]もう一度レナを制服にします。 [レナ/一時退場]レナが舞台から消えますが、一時的なものです。 [レナ]レナが再登場しますが、きちんと制服のままです。
「強制退場」は、従来の退場と同じコマンドです。
また、「一時退場」「強制退場」と言うコマンドを増やしました。
[強制退場]デフォルトの状態です。「退場」コマンドが「強制退場」と同じ意味をもちます。 [一時退場]「退場」コマンドが「一時退場」と同じ意味をもちます。
また、背景のところで紹介した「背景消去」は、今舞台に立っている全員に「退場」を行うコマンドです。なので、この「強制退場」「一時退場」で設定した動作に従って処理されます。
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ツールキットマニュアルカメラ編
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カメラと舞台の概念が導入されています。
それぞれのスタジオはカメラによって把握されています。舞台には、スポットと言う仮想位置がついています。
舞台のちょうど真中が0番スポットです。向かって左がマイナス、右がプラスになっています。
また、上下にもスポットはあり、舞台のそのままの高さが0で、上がマイナス、下がプラスになっています。
デフォルトでカメラは以下の状態になっています。
- 左右の幅
- -1〜1をとらえている。(幅:3)
- 上下の幅
- -9〜0をとらえている。(幅:10)
- モード
- 「全員」になっている。その舞台に立っている全員が画面に入るように、左右の幅(のみ)を調整する。
何もない舞台にキャラクターが投入されると、左右スポット0、上下スポット0に配置されます。
それ以降キャラクターが導入されると、上下スポットは0のままですが、左右スポットはすでにいるキャラクターたちの外側に配置されます。右になるか左になるかは、右端と左端のキャラクターの0番スポットからの距離によります。
たとえば、「レナ」「魅音」「沙都子」の順に登場させると、画面左から「沙都子」「レナ」「魅音」になるように配置されます。
モード
カメラモードは以下の種類があります。
[カメラ/手動]キャラクターがどんなに動いてもカメラは動かない。 [カメラ/全員]デフォルト。舞台の全てのキャラクターが入るように動く [カメラ/追跡/レナ]幅はそのままで、次のタグで指定したキャラクターが画面中央になるように動く。 [カメラ/両端/魅音/詩音]次の二つのタグで指定したキャラクターが画面の左右両端になるように動く。
コマンド
手動の時に有効です。
自動モードの時に実行してもエラーにはなりませんが、すぐに上書きされるでしょう。
[カメラ/ズーム]真中によります。両端の左右スポットが切り落とされます。 [カメラ/パン]引きます。両端の左右スポットが一つずつ増えます。 [カメラ/右]幅はそのままで、カメラを右に一つ動かします。 [カメラ/左]幅はそのままで、カメラを左に一つ動かします。 [カメラ/上]上下幅はそのままで、カメラを上に一つ動かします。 [カメラ/下]上下幅はそのままで、カメラを下に一つ動かします。 [カメラ/幅変更/3/5]二つの数字を後に書きます。カメラの幅をその二つの数値に設定します。 [カメラ/上下変更/3/5]二つの数字を後に書きます。カメラの高さの幅をその二つの数値に設定します。
また、コマンドは長く続けることもできます。
[カメラ/上/上/下/下/左/右/両端/A/B]タグは10個までなのでこれが限界。
ツールキットマニュアル背景編
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背景の管理 - 永字八法を参照してください。
背景変更による立ち絵消去
NScripterの基本仕様では、背景を変更すると立ち絵が消えるようになっています。
ツールキットでもデフォルトでこの仕様を踏襲していますので、背景を変える度にキャラクターが消去されます。
ですので、その度に衣装等を再設定しなければなりません。
それが面倒な場合は、モードを変更することができます。
[立ち絵消去]デフォルトの状態です。 [立ち絵非消去]背景を変更しても立ち絵は消えません。
デフォルトでは消えるようになっていますので、ご注意ください。
追加機能
ひぐらしのなく頃に以外のファイルを読み込めるようになりました。
[背景/my_background.jpg]「独自画像を使います」
従来の方法で指定した場所・時間帯情報はそのまま保持されます。その情報を復活させたい時には、時間帯コマンドを実行してください。
[背景/古手神社/門/昼]「古手神社の舞をやった場所」 [背景/my_background.jpg]「独自画像を使います」 [背景/昼]「元の古手神社に戻ります」
ツールキットマニュアルカーテン編
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カーテン - 永字八法を参照してください。
なお、現在のバージョンでは「上げる」と「下げる」は実装していません。
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ツールキットマニュアルテロップ編
【テロップ/表示したい文章】
基本的にこれで表示できます。消す時は、
【テロップ/消去】
です。
テロップは複数行出せます。だいたい9行くらい?
【テロップ/とりあえず/二行目/三行目だってばよ!】
テロップは色々設定できます。
【テロップ/設定/(設定したい項目)/(数値とか)】
設定できるのは、「効果/文字幅/文字高/文字間/行高/文字色」の6項目。
- 効果
- 表示される時のエフェクト。一度設定するとずっと使われます。デフォルトは1
- 文字幅
- 文字の横の大きさ。デフォルトは26
- 文字高
- 文字の縦の大きさ。デフォルトは26
- 文字間
- 文字と文字のドット数。デフォルトは2
- 行高
- 行の中心線と中心線の間のドット数。文字高よりも大きい数値にしないと行同士が接触します。デフォルトは30
- 文字色
- #000000のように指定します。
ツールキットマニュアルクローズアップ編
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画面を拡大できるようになりました。(アドバンスモードのみ)
実は縮小もできますが、画面に空白ができてしまうので、おすすめはできません。
[レナ]レナを立たせておきます。 [魅音]魅音を立たせておきます。 [詩音]詩音を立たせておきます。 [クローズアップ/焦点/320/0]拡大の基点となる点を指定します。 [クローズアップ/倍率/200/200]縦横をそれぞれ2倍に拡大します。 この間、キャラクターの表情や位置を自由に変更できます。 [クローズアップ/焦点/0/0]焦点をずらします。 [クローズアップ/焦点/640/0/待] [レナ/右]レナを動かしながら、焦点も同時に動かします。 [クローズアップ/焦点追尾/レナ]焦点を自動設定にします。 焦点の横に限り、レナが動けばそれにつられて焦点も動くようになります。 [クローズアップ/焦点追尾解除]焦点追尾を解除します。
焦点がどんなものかは、実際にやってみて試してください。
以前のツールキットにやっつけ実装されたものとは全然違います。
拡大(縮小)の対象になるのは、背景と立ち絵のみで、カーテンとテロップには影響しません。
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ツールキットマニュアルBGM編
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BGMの管理 - 永字八法を参照してください。
独自ファイル
好みの音楽ファイルを指定できます。
[BGM/my_music.mp3]
ただ単にファイル名を指定するだけです。
もし、存在しなければ警告が出て無視されます。
※ちなみにoggファイルは演奏不可能っぽいのです。
「フェードイン」と「フェードアウト」ができました。
「フェードイン」と「フェードアウト」はBGMが始まる時と終わる時に関係してきます。
[BGM/レナのテーマ/フェードイン/3000]
このようにすると、ボリュームが0の状態から始まり、3000ミリ秒かけて本来のボリュームまで大きくなります。
また、この間スクリプトの他の部分は動きません。
デフォルトでは0に設定されています。
フェードアウトは逆に終わる時に関係してきます。
「停止」コマンドや他のファイルの「BGM」コマンドを実行した際に、現在演奏中のファイルを設定した時間かけてボリューム0の状態にします。やはり、この間はスクリプトの他の部分は動きません。
「ボリューム」ができました。
[BGM/魅音のテーマ/ボリューム/20]
ボリュームは0〜100の範囲で指定してください。
「vol」でも代用できます。
[BGM/ボリューム/50]
ボリューム命令単体での実行も可能です。その場合、現在演奏中のBGMのボリュームが変更されます。
ツールキットマニュアルSE編
効果音の管理 - 永字八法を参照してください。
独自ファイル
好みの音楽ファイルを指定できます。
[SE/my_music.mp3]
ただ単にファイル名を指定するだけです。
もし、存在しなければ警告が出て無視されます。
「ボリューム」ができました。
[SE/ひぐらし/ボリューム/20]
ボリュームは0〜100の範囲で指定してください。
「vol」でも代用できます。
[SE/ボリューム/50]
ボリューム命令単体での実行も可能です。その場合、現在演奏中のBGMのボリュームが変更されます。
TIPS
「SE」「SE」「効果音」どれを使っても同じです。
ツールキットマニュアル地震編
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画面揺らし - 永字八法を参照してください。
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