高知市内

545に目覚める。久しぶりに布団で寝たので、大分疲れは取れたものの、睡眠不足の感は否めない。やっぱり、移動中に寝ることができる鉄道ってすばらしい。さっさと身支度をして630ぐらいにチェックアウト。バスセンターまで徒歩で行く。台風が通り去ったおかげで、空はきれいに晴れていていい感じ。
709発のバスに乗って一路、桂浜へ。昨日、路面電車で降りた桟橋5丁目からは、ずいぶんと離れた場所で、あのまま歩いて行こうとしなくて正解でした。朝1のバスという事で、バス停を降りたところにある土産物屋や土佐犬センターはまだ閉まってました。
バス停から小さな丘を登ったところに、あの有名な竜馬の像がありました。ここからジョン万次郎や竜馬も海を眺めていたのか、と感慨深く思いを寄せたりしました。その後、海岸まで降りて岬にある神社まで歩く。海岸には台風の影響で打ち上げられた大量の木材や、ごみを片付けている人がいました。改めて台風による高波のすごさを実感。だって、いまの海岸線から20m近く離れているところまで、大きな木材が打ち上げられているんですよ。すげー。
岬にある神社から眺める海岸と、太平洋の景色はまた格別。美しいことこの上ない。白く輝く砂浜に、青い波。岩場に打ち寄せる波と、朝日にきらめく大海原。ここでは、誰もが詩人になれそうです。30分ぐらい、ずっと堪能していました。ここにこれただけでも、高知に来た甲斐があった。
その後、9時半ぐらいのバスに乗って、はりまや橋まで戻る。途中、バスから見えたきれいな橋が気になるSの意見で、その橋を見に行く事に。20分ほど歩いてお目当ての橋に到着。橋の上から眺める高知市内は、水面に移った青空と良く調和していました。なんだか、京都に来たみたいないい雰囲気。
ここから高知駅までは徒歩で移動したのですが、途中で板垣退助生誕の地があったりして、いい雰囲気をかもし出していました。帯屋町の商店街は広く高いアーケードがあり、非常にきれいでした。四国は商店街の整備がすすんでいるのかしら?高松もそうだったし。
高知駅では遅めの朝食と、お土産を物色。自分用の土産として酒盗(かつおの塩辛)、研究室用にゆずもちをセレクト。理由は両方とも自分が食べたかったから。あと、長持ちするから。まだしばらく帰れないしね。

高知→大阪

1040発の阿波池田行きに乗る。御免までは結構な人手。お年寄りの移動手段として重宝されているらしい。途中まで取り鉄2人がずっとかぶりつきしていて、車両前方の景色が見えなくて不快でした。人の振り見てなんとやら、ということですので、自分もこれからは少し気をつけよう。
途中の阿波池田では42分の待ち合わせ。駅前で食事できる場所を探したが、いまいち食べてみたい物がみつからなかったので、近くのスーパーで弁当を購入。あと、鯖寿司も1本かって、みんなでシェア。さらにペットボトルのお茶(2l)もシェア。これからしばらく、シェアという言葉が流行しました。
阿波池田から暫くは、渓谷の景色を楽しんでいましたが、途中から眠気に誘われて爆睡。4人ともここでたっぷりと睡眠をとって、今朝の早起き分を取り返しました。特に、Sは起きていた時間の方が短いぐらいで、寝る子は育つという言葉にうそは無いと確信しました。
琴平駅で5分の停車時間が合ったので、初めてJR琴平駅の外に出てみる。昭和初期に立てられたままのような概観は、レトロな雰囲気たっぷりで、すぐ近くの金毘羅さんに良くマッチしてました。
その後、しばらくして多度津に到着。ここからは瀬戸大橋線直通、1515発岡山行きに乗り換える。このまま瀬戸大橋を超える予定だったのだが、車内アナウンスで宇多津乗換えをした方が早く岡山に着くことを知り、宇多津で1530発高松行きの予讃線に乗り換えて坂出まで行き、坂出で1536発のマリンライナーに乗り換える。
この辺りは土讃線予讃線瀬戸大橋線が入り混じっていて非常に複雑。もともと土讃線内の丸亀発の瀬戸大橋線に乗っていて、そこから予讃線経由のマリンライナーに乗り換えたため、このように複雑な乗り換えとなった。
それにしても、宇多津から瀬戸大橋に入る方が坂出から瀬戸大橋に行くよりも近いはずなのに、岡山に着くのがマリンライナーの方が早いのが不思議。途中は橋を除いて単線だから、退避する場所なんか無いはずなのに。もしかしたら、瀬戸大橋に入る前にあるジャンクション辺りで、マリンライナーが通り過ぎるまで停車していたのかも。
とりあえず、行きも帰りも座れなかったマリンライナーにのって岡山まで。次に乗る山陽本線まで時間が合ったので、駅前をぶらぶらする事に。さすが交通の要所ということで、きれいな街並みで、路面電車とバスが行きかう賑やかな駅前でした。もちろん駅前には桃太郎の銅像が。
1618発姫路行きに乗って、ひたすら東へ。途中、座席を確保して座ってからは、ひたすら寝てました。行きにも気になっていた、屋根が白い建物は、どうやら萱葺き屋根をトタンで張りなおしたものみたいです。色違いの赤い屋根の建物がたくさんある村もあったりして、バリエーションもあるみたい。
姫路に1643に着いて、すぐに1746初の新快速に乗り換え。1844に大阪に着くまで混雑した車内で寝たり、時刻表を眺めたりして過ごす。近くに立っていたOL風の2人組が、今の仕事の愚痴や、副業としてやっている占い師の仕事に対する不安などを話し合っていた。興味深い内容でした・・・。

くいだおれ

1844に大阪に到着した後、すっかりペコペコになった腹を満たすために、この前の学会でKに教えてもらった阪神百貨店のフードパークへ行く。本当は大阪をいろいろ回って、食べ歩きたかったのだが、時間も無いためここで済ます事に。
とはいえ、ここは本当に安くて旨い粉物屋が充実していて素晴らしい。イカ焼き、スジ入りのねぎ焼き、明石焼き、たこ焼きを食った後に、締めとして大判焼き。これだけ食っても700円程度。いやぁ、さすが大阪。またこよっと。

大阪→大垣

大阪駅東海道線のホームに、ICOCAのチャージ機がありました。これは便利。でも、おつりが1000円単位でしかでないので、万札で1000円チャージしていた親子はつりが一気に出ない事にイライラしていました。大阪なんだから、気が短い人が多そうだし、これは改善しておいた方がいいのではないかと。
2030発の新快速で米原に向かう予定だったのだが、予定よりも早く駅に着いていたため、一本先の新快速に乗ろうとしていたら、ホームを間違えて快速に乗ってしまう。初めて乗った快速は、新快速に比べてあまりに停車駅が多く、京浜東北線東海道線位の差がありました。まぁ、両方とも複々線なので同じ関係なのですがね。
結局高槻で降りて、本来乗るはずだった時間の新快速に乗り換える。近畿を通過する人にとって、快速に乗るなんてめったに無いことだから、ある意味貴重な体験だったかも。2150に米原に到着。すぐに2154米原発の東海道線に乗り換える。ここでJR東海の誇る313系がお出迎え。疲れた体に優しい、座り心地の良いシートに身を委ねて大垣までいく。

大垣→浜松

2224に大垣に到着。一晩分の飲み物や食料を仕込みに街へ繰り出す。が、しかし予備校帰りの高校生ぐらいしか歩いておらず、商店街も殆どシャッターが下りている状態。10分ほど歩いたところにようやくコンビニを見つける。大垣って大きい駅のイメージがあったのに、実際にはかなりの地方都市といった感じ。まぁ、23時近くならどこもこんなものかもしれませんが。
2311発のムーンライトながらに乗り込み、ようやく今日一日の乗り換えが終了。一昨日仕込んでおいたウイスキーと、Sが実家から持ってきたビーフジャーキーとで一日の疲れを癒す。
名古屋を過ぎた辺りぐらいで寝ようとしたら、なにやら前方の席で少し頭の逝かれたオッサンが騒ぎ始める。もともと指定券を持っていないのに、勝手に座り込んでいたのだが、そこの指定を持っている4人組が来ても居座り続け、挙句の果てには大声でしゃべったり、携帯の着メロを使ってイントロドンをやっていたり。
近くの乗客が何人も車掌に苦情をいいに行った結果、ようやく車掌が検札に来る。しかし、明らかに若い車掌に対して理不尽な態度をとるオッサン。車掌が駅に連絡したらしく、25時過ぎに浜松に着いたときに鉄道警察が乗り込んで来た。
相変わらず訳の分からないことを繰り返すオッサンに対して、有無を言わさず席を空けさせる警察。ビバ鉄警。奴がいなくなって、乗客の間では静かな歓声が上がりました。
ようやく静かになった車内で眠りに着いたのは26時過ぎ。気がついたら寝てました。