うららかびより

家族のこと、趣味のこと、その他いろいろなこと

曇天の薄墨色は、別離の色

さて、昨日のことをつらつらと。昨晩携帯電話で下書き作ってたのに、途中でカックーンと意識を失ってしまったんです。
というわけで、以下そのまま転記。

しかしいつも美容室での会話がうまく行かない

昨日は早起きして、まず表参道へ。5月にショートカットだった髪がベロンベロンに伸びていたので、思い切りよく切りに行ったのです。何せ私の部署は、小さい会社が故に経理と総務と受付を兼ねていて、接客も行います。身綺麗にするのも、仕事のうちというわけ。
たまたま観ていたオズマガジンのwebサイトで、ヘアエステ+カットで8800円のお試し予約コースを見つけ、事前予約しておきました。今日は約束もあるし、気分転換がしたかったので、表参道の少し裏道にあるサロンを選びました。
結果は大成功。無謀にも「小西真奈美みたいな、きちんとしたショート」とオーダーしたら、ちゃんと私の丸顔に合うようなスタイルにしてくれました。ヘアエステも、受けてみたらサラサラとまとまりやすい髪に。この状態が、3週間くらい持つそうです。パーマや矯正に頼らずに済んで良かった。次も切ってもらおうかな。
しかしながら後で、「べーはせ」「遠藤」と言われてしまいましたよorzただ、それはカットの腕じゃなくて、私のサッカー顔に起因するような気がするんですけどね。トホホ。ああそうさ、サッカー顔さ。ああそうさ、前歯でけえさ。

トーキョーからハマまで、流れ流れてプチ旅行

その後は、渋谷経由で久々に東横線を使いました。土日にしか使わないけど、のんびりとしていて好きな路線です。でも、沿線の居住者が多いから、通勤ラッシュはきつそうな予感。
非常にお引きずりさん的行為だとわかっていても、我慢できないことが世の中には、少なくとも私にはあるのです。横浜スタジアムのY字照明下に今年掲示されていた、選手の看板。多村のを最後に一目観ておきたくて、今日は関内まで行きました。ファン感以来だから、3週間ぶりくらいになりますか。
すると、なんということだろうか(世界まるみえ調)。
多村はおろか、村田も金城も相川も、琢朗さんも番長さんも、ないではありませんか!看板は来季に向けて、きれいさっぱり取り外されていたのです。残念、一足遅かった。

今日の横浜スタジアムは、チビッコ野球教室をやっていたみたいで、なにやらおっさんの声が聞こえてきます。柵の隙間から、野球のユニフォームを着た少年たちの集団が見えました。そのため、関係者以外には入り口は閉鎖されていたのです。外野から内野側のロータリーを上がり、柵の隙間から場内をのぞいてみたところ、内周通路からスタンドに通じるゲートには、そのまま選手ポスター*1が残されていました。でも、入れない。当初の目的、わずか10分で終了。
しょうがないのでその後は予定通り、中華街へいくことにしました。メインストリートの中華料理屋で、牛煮込みそばや点心を、モリモリかつ黙々と完食。やはりラーメンは、中華料理屋のものに限る。とんこつしょうゆや、ひたすら味の濃いラーメンは苦手です。ごまだんごはモチモチで、皮としっとりしたこしあんの連携が絶妙。小さい頃と比べてだいぶ変わり観光地化が進みましたが、横浜中華街から溢れる味覚とバイタリティは変わらずに好きです。

その後山下公園方面へ。目的は、マリンタワーです。ここは世界一高い灯台としてギネス記録でも認定されている、文字通り横浜のランドマーク的存在です。しかし築45年を経て老朽化が進んできたため、横浜市が改修計画を立てました。そのため、今月25日をもって、展望台の営業はいったん終了するのです*2

今は「45年間ありがとうキャンペーン」ということで、通常700円の展望台料金が350円。ここに来るのは25年ぶりくらいです。その時は、タワーが風を受ける度に展望台がのらくらと震れるので、怖い怖いとびびっていました。今でもそれは同じ。よく今までもちましたよ(遠い目)。おまけに温度差により、展望台2階のガラス窓の外側が結露して視界不良orzそれでも、東横インUCC看板を頼りにスタジアムをみつけてみたり、白い絵の具を垂らしたようにのっぺりとした色の空を撮影しました。

晴れていたら富士山も見えるのですが…景色ごと白い紙に包まれてしまったみたいに真っ白で、それどころではありませんでした。市内の街並みは、だいぶごみごみした感じに変わってしまいましたが、まだ木々の色付きが残っていて、僅かながらの華やぎがあります。また、隣のホテルニューグランドは、かつてマッカーサーなど、海外の要人が宿泊した老舗。いつか泊まってみたいな。というわけで、かなり楽しかったです。
その後は場所を移して、これまで放送された「東京フレンドパーク2」や「ベイスターズくらぶ」上映会。金城はなぜあれほど汗っかきなのか。最後の最後にダーツでパジェロをあてて、おいしかったですね。ベイくらでの牛君の阿波踊りに、山口君のシコ…いいネタ持ってるな。新人発表会見では、入場時いきなりY字バランスを披露してみせる強者がいました(笑)。みんな頑張れ。きっちりスーツ姿でゲストにくる、内藤雄太。相川はニコニコで日焼けがすごい。小池さんはゴルフがうまい。村田はふとましい*3。元気モリモリもりそばな盛田さんは、かなりのユルユルトーク。この人が番組全体の妙なゆるグルーヴを産み出しているとみた(笑)。そしてゴルフウェアや大洋ユニに身を包んだ多村は、まだ自分の身に降りかかる激動を露も知らずに、ヘラヘラと笑ってボエボエと喋っていました。
さようなら、多村。
横浜ベイスターズでは、一番最初に顔を覚えた選手です。彼がいなければ、永川のサヨナラ暴投も、クルーンが投げる100マイル超の高速ストレートも、代打オレヒット→代走なぜか石川も、川村さんのアルティメット残塁グランドスラムも、吉村がやたらまーまー言うことも、村田の母ちゃんが教師なのも、ふきじま小学校も、稲嶺茂夫がソフトバンク稲嶺誉といとこなのも、那須野の姉ちゃんがシビアなのも、みかん氷の味も、琢朗さんのブログも、古木劇場も、呉本がなごみ系なのも、こいけさんちの実家がお茶屋だけでなく甘味も売っていることも、波留さんの愛犬の名前がモコなのも、秦裕二ハンカチ王子に似てるのも、金曜夜に内野B指定席にすわってみなとみらいの夜景と野球をみながらいただくシウマイとハイリキレモンの美味しさも、みんなみんな、知ることも観ることもできなかったでしょう。本当ににありがとう。福岡のファンの皆さんのために、スペらずがんはれ。あ、ロッテ戦以外でな。
というわけで、疲れたけど楽しい1日でした。ねむい。

*1:看板と同じデザインで、土肥や加藤など、看板化されていない選手のバージョンも存在する

*2:氷川丸も同様

*3:「太くてたくましい」の意

sayonara,sayonara

一日中うだうだごろごろしてました。そんなだめ人間でも家にいながらサッカーが見られるなんて、いい日です。実況が耳障りでも、許してしんぜよう。

3位決定戦:アルアハリ対クラブアメリカ

物議と熱狂を巻き起こした今年のクラブワールドカップもいよいよフィナーレ。3位決定戦では、アルアハリとクラブアメリカががっぷり四つの好試合のすえ、アフリカ年間最優秀選手と誉れ高きアブトレイカが2得点の活躍で、アルアハリに勝利を呼び込みました。派手な要素はあまり無かったけど、パワーバランスも志向するサッカーの相性もよかったようで、両クラブとも前の試合よりいいところが観られてよかった。特に驚いたのはアルアハリです。アフリカというと、ナイジェリアやカメルーンなどのように抜群の身体能力と悪魔的かつアクロバティックなサッカーで力押ししてくる印象がありましたが、アルアハリは組織的かつ実直に攻めてくる、個人的に高感度高いサッカーでしたね。日本のチームでも、取り込めるところが結構あったと思います。世界は広い。金曜日に「昔のように1しあいだけにすればいいのでは」なんて、罰当たりなことを書いて、申し訳なく思います…。

決勝戦:FCバルセロナSCインテルナシオナル

決勝戦は、最初から最後まで、FCバルセロナに「らしい」サッカーをさせずに押さえ込んだ、ラテンアメリカ代表・SCインテルナシオナルが勝利をおさめました。
ドリブル主体のスキルフルなサッカーで観客を楽しませる反面、組織の力でねじ伏せられてしまう強さともろさを併せ持つサッカー…古くからある南米サッカーのこうしたイメージも、今日のインテルナシオナルの戦いぶりを観ていると、そろそろ改めなきゃいけないみたいですね。タフとガッツ。そして我慢に我慢を重ねて相手を押さえ込める、確かな組織力。この2語に尽きるチームでした。さすがドゥンガの古巣です。
FCバルセロナは、前半いくつかあったチャンスを逃してしまったのが大きかった。
グジョンセンもデコも、さえないように見えましたが、彼ら自体の調子云々というよりも相対する相手によさを発揮するタイミングをほとんど消されてしまった解釈した方が、状況にあっているかもしれませんね。
世界最強にして、「銀河系」以上のスペクタクルを実現した華麗なる集団でも、無敵でなければ無敗でもいられない。ほんの一センチのボールのずれ、タイミングのずれが、その後の展開を大幅にずらしてしまうシビアさ。ピッチの上で巻き起こる酩酊と無常の織り成すあや。その果てにぱっくり分かれる敗者と勝者。私のような凡人は、その隙間に情緒と詩情を差し入れて、しっとりと試合の余韻に浸るしかないわけで。でも「最強」も「無敵」も、実は存在しないからこそ、ピッチの上に夢を描き続けていけるのだと思います。腕を伸ばせば届くかもしれない、やればできるかもしれない。そうした希望が、選手を一センチでも、一分一秒でも長く、走らせるんだと思います。
しかし思い起こせばトヨタカップって、こういう試合が多かったですね。時間とともに展開が硬直していく、観客にとっても選手にとっても厳しい消耗戦。或いは削りあい、つぶしあい。華麗な技の競演というよりは、「世界一というタイトルに挑む執念」を学ぶ大会でした。一番印象に残ってるトヨタカップは、93年かな。ACミランサンパウロFC。あのトニーニョ・セレーゾ氏もゴールを決めた試合です。はじめてまともに見た国際試合で、国立に90分間だけ満ち満ちた世界の空気を、肺いっぱいに吸い込みました。せめてキックオフ時間くらいは、あのときみたいに昼間にすれば、選手の体にとってもすこしはやさしいと思うんですけど。天皇杯でもナイトゲームなんてやらないのに、ほんときついですよね。とくに南半球から来た人たちは。
さっきインテルナシオナルの公式にアクセスしようとしたら、サーバがこんでてつながりませんでした(笑)。地球の反対側では、かなり喜びが爆発しているんでしょうね。おめでとう。さて、来年こそ日本のクラブがピッチに立てるでしょうか?日本代表の2チームには、がんばってほしいですね。