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キリンが逆立ちしたピアス このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-02-26

[]フィギュアスケートと採点

 ついに、バンクーバー五輪フィギュアスケート女子シングルの結果が決まった。一位はキム・ヨナ、二位は浅田真央、三位はジョアニー・ロシェットだ。キム・ヨナさんと浅田さんとの対決は、この五輪でも大きく注目を集めていた。そして、両選手には尋常ではないプレッシャーがかかった。その中で、キム・ヨナさんはパーフェクトに近い演技をし、浅田さんはトリプルアクセルを二度決めた。考えられないほどの高得点が飛び交い、レベルの高い試合となった。

 2日前のキム・ヨナさんと浅田さんとのショートプログラムでは、キム・ヨナさんが4点以上の差をつけてトップに出た。「高すぎるのではないか?」「浅田さんと、そんなに差があったのか?」などの、採点への疑念が海外のスケーターを中心におきた。*1

 実は、この採点への不満は、女子シングルよりも、男子シングルで問題化されている。一番大きなできごとは、エフゲニー・プルシェンコの復帰だ。プルシェンコさんは、ソルトレーク五輪銀メダルを、トリノ五輪金メダルを獲得し、アマチュアを引退し、プロスケートに転向した。3年もの間、アマチュアを離れた後、今シーズンになり突然のアマチュア復帰を宣言。瞬く間にトップ選手に返り咲いた。プルシェンコさんが強調したのは、4回転ジャンプを飛ぶことの重要性だ。

 プルシェンコさんが活躍し始めたナガノ五輪以降のシーズンで、男子シングルで勝ちたいのならば、何が何でも4回転ジャンプを決めなければならなかった。その背景には、プルシェンコさんと、ライバルであるアレクセイ・ヤグディンとの長い戦いがある。両者は、同時代にして傑出した天才スケーターと呼ばれた。お互いが技術を競い合う中で、男子シングルのジャンプのレベルは、周囲も含めて加速度的にあがっていった。ソルトレーク五輪トリノ五輪では4回転ジャンプ抜きに戦うというのは、メダルを諦めることを意味した。だが、ソルトレーク五輪後、ヤグディンさんは怪我でアマチュア引退、プルシェンコさんもトリノ五輪後アマチュアを引退した。そして、ここ4年の間に、みるみる男子シングルの選手は4回転ジャンプを忌避するようになっていった。

 その理由には、採点方式がある。現行の採点では、難度の高いジャンプに挑戦して失敗するよりも、難度の低いジャンプを成功させるほうが大幅に良い点がつく。そこで、無理をしてまで4回転ジャンプに挑むよりも、3回転にとどめておいたほうが、無難に手堅く高得点が取れる可能性が高くなったのだ。

 その傾向に対して、プルシェンコさんは、公然と批判し、アマチュアに復帰した。「4回転ジャンプを跳ばない金メダリストはありえない」と会見で述べた。それに対して、エバン・ライサチェックは「そんなことはない」と反論。だが、高橋大輔は「僕はプルシェンコに賛同する。だから、4回転ジャンプを跳ぶ」と宣言する。プルシェンコさんは、そのとき高橋さんに礼を言い、握手している。

 こうしたやり取りの中、この五輪の男子シングルは競われた。プルシェンコさんは4回転ジャンプを3回転ジャンプとのコンビネーションで決めた。しかし、ミスも目立ち僅差で銀メダルとなる。ライサチェックさんは4回転ジャンプを跳ばず、確実な演技で金メダルをとった。高橋さんは、4回転ジャンプに挑戦したが失敗。そして銅メダルだった。この経緯をより詳しく解説しているのは、ライターの青嶋ひろのだ。

青嶋ひろの「高橋らメダリストたちが「守った」もの=フィギュア男子」

http://vancouver.yahoo.co.jp/news/cdetail/201002190011-spnavi

青嶋さんは、3選手の選択がいかになされたかについて、述べている。そして最後に記事をこう締めくくる。

 スピードスポーツやボールゲームでは、侵しがたい勝敗がつく。しかしフィギュアスケートというスポーツにあっては、本当の勝者は誰か? 審判による順位は厳然とつけられはするが、3人やそのほかのスケーターたちの順位、優劣は、見た人それぞれが決めればいいのだと思う。

 フィギュアスケートの豪快さや、4回転ジャンプを愛する人にとっては、プルシェンコが金メダリストだろう。

 スポーツではなく、パフォーマンスやアートとしてフィギュアスケートを楽しむ人には、当然高橋が金メダリストだろう。

 もちろんあれだけソリッドな演技を見せ、スポーツにもアートにも偏りなく、トータルでプログラムを完成させたライサチェクこそ、やはりチャンピオンだという意見も多い。

 あなたにとって、ベストなフィギュアスケートとは何か?

 メダルの色とは別に、自分なりに考え、評価し、支持し、自分にとってのベストスケーターを見つけることができれば、きっとこのスポーツをもっと楽しめるはずだ。

(青嶋、同記事)

なお、この後、プルシェンコさんは、採点方法への不備を指摘するために、政治行動に出るとの話もある。プルシェンコさんは、ロシア議員も勤めており、次回のソチ五輪の誘致にも尽力してきた。そうした行動力をもって、採点方法、ひいてはジャッジへの選手からの異議申し立てが行われるかもしれない。

 かつて、6点満点の採点方式で、競技が行われていた頃、不正が明るみに出た。それまでのジャッジの主観による判定が問題視され、システマティックな採点チェック項目が作られた。いまは、できるだけ機械的に点数を振り分けるようになっている。だが、皮肉なことに、機械化されるほどに、不合理に見える採点結果が指摘される。それまで、この不合理は、ジャッジの人間性に帰されてきた。だが、今は、システムの不備として指摘される。新しい技術への挑戦について、機械的に評価ができるのか?そもそも、フィギュアスケートに採点など可能なのか?という問いが、改めて可視化される。だが、それらはこのシステムが作り出した問題ではなく、このフィギュアスケート競技そのものが持つ問題である。そして「人間がルールを作って競う」ことの持つ問題でもあるかもしれない。ともかく、「不備のある採点方式で試合が行われていること」が暗黙の了解となったこの五輪だが、波乱と激戦が繰り広げられたことだけは確かである。

 この男子シングルの採点方式をめぐる論争の裏で、日本のスケートファンを騒がせた選手がいる。ジョニー・ウィアーである。ウィアーさんは、優雅なスケーティングスタイルと、ドラマチックな表現で日本でも人気を集めている選手だ。従来なら女性スケーターのプログラムと思われていたような「白鳥」のプログラムを滑ったりしている。

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また、ショーアップした演技と、サービス精神旺盛なパフォーマンスは、ほとんどアイスショーに近い。有名なのは、レディ・ガガの「Poker Face」のプログラムだ。

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 ウィアーさんは、この五輪でも、フリースケーティングでほとんどパーフェクトのすばらしい滑りを見せた。会場は大興奮して得点を待ったが、思ったより高い点は出なかった。そこで、ブーイングが起きかけたのだが、ウィアーさんは人差し指を口にあて、「静かに、落ち着いて」と観客に向かってしぐさをした。次の滑走者・プルシェンコさんに迷惑がかからないようにの配慮である。多くの人は、ウィアーさんの上品な態度に敬意を表したが、それ以上に「あの手馴れたしぐさから、何度も思うように点が出ないことを経験してきたのだろう、と思わされた」という人もいた。ウィアーさんは、6位に終わる。

 競技後の会見で、記者が「自分の順位が不本意ではないのか?」と聞かれ、ウィアーさんは「あなたは(高橋)大輔の滑りを観ていなかったのですか?」と答えた(以下追記)とのうわさも飛び交っている(追記終わり)。ウィアーさんは、メダルをとれなかったので、この後に行われるエキシビジョンに出場できない。そこで、ファンが署名を集める動きもあった。しかし、本人はただ、「明日からもまた練習だ」と言い、3月の世界選手権や次のシーズンの話をする。そして、同じコーチについているクセニア・マカロワの応援をしていた。

 糸井重里がウィアーさんについてコメントしたようだ。バックナンバーが残らないほぼ日*2の「今日のダーリン」でのつぶやきだったので、ログをとっているかたの記事から孫引きする。

私が書きたかったことを、

糸井重里が、ほぼ日新聞で簡潔にまとめていた。さすがだ。

ぼくの、いま現在のいちばんの興味は、

男子フィギュアジョニー・ウィアー選手です。

芸術の定義そのものがそこにいた、という感じです。

メダルだ、得点だ、観客だ、国だ‥‥どれも、

この人には関係ないよ、という印象に見えました。

やむにやまれぬ表現欲みたいなものを、

他の誰でもないじぶん自身に捧げている。

つくづく、そういうふうに見えました。


吉本隆明 ほんとうの考え』の

「010芸術」で語られていたような「芸術」を、

この目で見たぞ、という気持ちになりましたもん。

いやぁ、いいもの見ちゃったなぁ。

(hitsujiyama「Be Good Johnny Weir

http://d.hatena.ne.jp/hitsujiyama/20100220/p1

上のような糸井さんの文章に賛同する人も多いのではないだろうか。もちろん、自己満足的に表現を追及していては、五輪の最終グループでは滑れない。フィギュアスケートの戦いは、網の目のように張り巡らされた採点ルールとの戦いでもある。いかに、このシステムを自分の味方につけるのか、を計算せずに試合で上位にのぼることはできない。だが、そうした最上目標からスッとずらしたように見えるプログラムを作り、さらにはそれでも上位陣に居座ること。いったいどうやっているのか、まったくわからない。すぐに泣き崩れ、笑顔で手を振る様子からはとてもうかがえない、強靭な選手なのだろう。

 だが、ウィアーさんが、政治的なものを無視しているわけではない。この五輪では、一部のジャーナリストがウィアーさんの演技について、「攻撃的な」コメントをした。同性愛嫌悪を含む発言である。ウィアーさんはその件に対して、「男性性とか女性性とか、とても古くさいものだと思うんです。人種、性別、性の対象によって定義されない新しい世代がいるのですから」*3と言ったのである。また、子どもたちに、自分の世代と同じ問題を抱えさせたくないと訴えている。

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日本語では以下の記事にまとめられている。

バンクーバー経済新聞 「米フィギュア・ジョニーウィアー選手が会見−「自分らしさ」をアピール」

http://vancouver.yahoo.co.jp/news/cdetail/201002260002-vancouver-keizai

日本語の記事では「自分らしさ」という言葉に集約されているが、実際にはもう少しフィギュアスケートという競技に問題を提起するものだっただろう。男子シングルと女子シングルでは、これまで別の技術と表現力が求められてきた。すなわち「男子らしさ」と「女子らしさ」である。男子は、年齢が進むごとに、力強くダイナミックであることを求められる。女子は、柔軟性やセックスアピールにも近い魅力を求められる。特に、20代に入った女子選手は、ほめ言葉として「女性らしい」という形容をされるようになっていく。

 90年代後半に活躍した、スルヤ・ボナリーという選手がいる。黒人で、女性だった。ハードジャンパーで、力強くダイナミックなプログラムを滑った。だが、彼女の評価は観客が「えっ?」と思うくらい低かった。まだ6点満点の採点方式であり、その理由もわからないままに、4回転ジャンプにチャレンジする彼女*4は、トップに立てなかった。柔軟性に富み、ビールマンスピンもこなすボナリーさんは、柔らかな表現を積極的に取り入れていった。だが、思うように点が伸びない。そしてナガノ五輪フリースケーティングで、禁止されているバック宙を飛び、減点され、入賞もできなかった。ファンは、何度彼女の表彰台での悔し涙を見ただろうか。メダルを拒否し、問題になったこともある。

 こうした、ジェンダーをめぐるフィギュアスケートの問題は、華やかなメダル争いの裏側で行われる。プログラムでは、当たり前のように異性愛の物語が上演され、女性と男性は無理やり切断される。ウィアーさんは、男子選手の中で、初めてそうした「男子の枠組み」に<意識的に>トライした選手だろう。これからの「新しい子どもたち」にこんな思いをさせたくない、と言うウィアーさん。幼い頃、ウィアーさんはオクサナ・バイウルの演技を観て、フィギュアスケートを始めたという。

 五輪は、競技を通して、ナショナリズムだけではなく、ヘテロセクシズムや性差の分断も引き起こす。それでも、ここで行われる競技が魅力的だということ。常に喚起しなければならない問題である。

追記

ブクマ欄で”競技後の会見で、記者が「自分の順位が不本意ではないのか?」と聞かれ、ウィアーさんは「あなたは(高橋)大輔の滑りを観ていなかったのですか?」と答えた”というのはソース不明のコピペではないか、とのご指摘をいただきました。それで検索してみたのですが、確かにソースが出ません。(CNNのインタビューでのことだという話ですが、英語サイトでは情報を拾えませんでした)真偽ご存知のかたがいらっしゃいましたら、教えていただけたらありがたいです。

未確認な情報を載せてしまって、申し訳ないです。

追記 その2

 上のウィアーの発言ですが、サーチナのニュースにはあがっていたようです。(情報を教えてくださった方がいらっしゃいます。ありがとうございました)

フィギュアスケート男子、「女子より美しい」選手が話題に」(サーチナ・ニュース)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0221&f=national_0221_006.shtml

しかし、上の記事でも、ウィアーの発言がどこでどういうふうに行われたのか、という詳細は書いていません。とりあえず、いまのところわかっているのは、これだけです。

 コメント、ブクマトラバをたくさんいただきました。ありがとうございます。フィギュアスケートへの関心が高いことを、改めて感じました。中には、相変わらず「なんじゃらほい」と思うようなコメントもいただきましたが、そのへんはスルーしていきますので、よろしくお願いします。(コメ欄も、URLを貼り付けただけのものや、罵倒表現を含むものは削除します)

 採点制度について、次のようなコメントをいただきました。

id:ippo0822 キムヨナ選手については、クワド論争や採点方式の問題とはまったく別で、「GOEが爆点なこと」を見るべきなのでは。プルシェンコを中心とする問題とは実は関係なくて陰謀論はそこから来てるのではと思う

しかし、結局は「できばえの良い」3回転を跳ぶほうが、不安定な4回転を跳ぶよりも確実に点がとれる、ということがもたらしたことが、プルシェンコが中心として提起するクワド論争呼び起こし、採点方式への注目も集めている、という状況だと思います。

 私個人の考えは、キム・ヨナさんは現制度でGOEによる加点を稼ぐことにより、高得点が出せることを発見し攻略した先駆者である、というものです。それは現行の採点制度を設計したときには、設計者が予期していなかった抜け道だったのではないか、と考えています。すなわち、「誰かが、あるタイプの選手を優遇しようとして制度を作った問題」ではなく「設計者の思いもよらぬ形で、選手が得点を稼ぐようになったという問題」だということです。ただ、これは私の直感による推測ですので、陰謀論と同じく、根拠を持ちませんので、いちファンとしては、これから先の選手の行動や採点の実行の中で、見極めていくしかないだろうと思っています。

 次に、スカート義務の問題を指摘してくださったかたもいます。

id:hanapeko 女子シングルでボナリーのようなスケーターが評価されない(ここ数年は、上位グループに存在すらいない)のは、時代にそぐわないよね…。ただ、スカート義務が廃止されたり、少しずつ前進していると思いたい

かつて、カタリーナ・ヴィット選手のタイツやカルメンの衣装が議論になったことがありました。そして、女子スケートの「品位を守る」ために、スカートの着用が義務付けられていました。ですが、2005年―2006年には撤廃されています。今シーズンの中野友加里選手の火の鳥の衣装をごらんになられた方も多いでしょう。これまで、フィギュアスケートは変わってきたし、これからも変わっていく、と私も信じたいと思います。

*1:ちなみに、日本では、キム・ヨナ韓国政府を結びつけて、不正があったかのように煽る記事がブックマークを集めています。http://nereidedesign.jugem.jp/?eid=203後述しているように、フィギュアスケートの採点では過去に不正が起きましたし、可能性は常にゼロではありません。もし検証が十分だと思うならば、ISUに申し立てをし、実証すればよいと思います。ただし、この記事がキャンデローロを引き合いに出して、自らのキム・ヨナへの低評価を権威付けするというのならば、それは言うべきことがあります。それは、キャンデローロは4年前の荒川静香金メダルを取ったフリースケーティングも酷評しています。彼の評価が確かだと考えるのならば、おなじく荒川金メダルの評価も検証してみる必要があります。付記しておけば、キャンデローロは、浅田真央のファンであることを公言しています。浅田は12歳のときに、彼が開催したアイスショーに呼ばれています。私は、彼の熱烈なファンですが、彼の競技を観る視点が独特で、フェアであることよりもお気に入りの選手を追うことに偏っていることを知っています。その上で、キャンデローロを信頼するのならば、止めません。(彼こそをジャッジにするべきだ、というようなブクマも付いていて、苦笑しました。いくらファンでも……いやファンだからこそ、そんなこと絶対に思わないですよ)

*2http://www.1101.com/index.html

*3:マサキチトセさんのツイッターより抜き出しhttp://twitter.com/cmasak/status/9668423940、英語ではマサキさんはこうとも「J. Weir Comments on Homophobic Remarks: "I think masculinity and femininity, it's sth thats very old-fashioned." Nice!」http://twitter.com/cmasak/status/9668320650

*4:追記:「トリプルアクセルを跳ぶ」と書いていましたが、私の記憶違いでした、申し訳ないです。

RawanRawan 2010/02/27 01:57 こんばんは。

キャンデロロは良かったですね。私も大好きです。リレハンメルの時がピークだったのでしょうが、長野でのイリヤ・クーリック(ロシア)、エルビス・ストイコ(カナダ)、そしてキャンデロロという、全く個性の違う三者の争いは抜群に面白かったです。
とはいっても、キャンデロロが両者に勝ったり、間に割って入るってことを考えて応援していたわけでもなかったわけで(笑)。
それほど、このフィギアは見る側も主観的な競技ということですね。主観的だからこそ、より熱くなってしまうのでしょう。

だから私は、このキャンデロロが好きだという同じ理由でキム・ヨナが好きです。仮に私が映画監督だったとしたら、キャンデロロと同じ「演技者」としての魅力をキム・ヨナに感じるからです。

ジョニー・ウィアーについては、現在低迷しているロシア勢の伝統的(バレエ芸術的要素を重要視した)演技を代わって継承している形になっているようにも思えます。むしろ、彼がロシア人だったら、指摘されているような恥ずべき批判もないのかもしれません。
あと、ウィアーとは全く正反対のマッチョ丸出しの選手だったストイコが、今大会のダーク・ホースとしてウィアーをあげていたのはの面白いなあと思いました。

プルシェンコですが、4回転にこだわるのはいいとしても、それ自体はあまり良い出来ではなかったし、特に他のコンポーネントにおいて(特に下半身の使い方)、明確にトリノに比べて悪かったのは確かですね。
4回転で言えば、プルシェンコ以上にこだわりがあったともいえるブライアン・ジュベールの失敗の方に悲哀を感じました。

キム・ヨナが優勝すれば、間違いなく不正騒ぎが(日本のネットで)出るとは予想していましたが、浅田との勝負についてだけ言えば、過去の両者の対戦を検証するだけで、どのような傾向と結果を持っているかは容易に分かりますね。それはいうまでもなく本人たちが一番分かっているでしょう。

ボナリーが銀メダルに不満を示したのは1994年の世界選手権でしたね。あのシーンは衝撃でした。
いつの何の大会だったかは忘れましたが、キャンデロロとボナリーが一緒にバック・フリップをしながら出てくるというシーンがあって、あれは素敵でした。

font-dafont-da 2010/02/27 02:28 >Rawanさん

コメントありがとうございます!そうですね、私もファンのくせに、キャンデが銅メダルに食い込んだときには、信じられない!って思いました。ナガノも不思議な試合でしたね……今回にしても、そこまで熱くさせる選手がいることもすごいってことなんでしょうが……

ウィアーは確かに、一時期のロシアスケーターを継承してるかもしれませんね。ウルマノフとか、ヒラヒラのを着てたイメージがあります。ロシア選手とも仲がいいですしね。ロシアのレオノワが「シカゴ」でプログラム組むわけですし、15年前とは様変わりしてますね。ソ連も遠くなりにけりでしょうか。ストイコは、ちらっとレビューしてるのの翻訳がでまわってて読みましたが、解説者として熱心に活動してるみたいですね。

プルシェンコは同感です。でも、信念のために4回転3回転決めるってのはすごいと、そこんとこはただただ敬服です。ジュベールはかわいそうでしたね。なんだか悲壮感漂うインタビューも速報で流れてますし。

キャンデローロとボナリーのバックフリップは、NHK杯のエキシビですね。たぶん1996年です。二人とも楽しそうで、忘れられません。いまも、たぶんうちの戸棚にはVHSで残ってます(笑)
銀メダルのことは1994年ですか……あれ依頼、ブラックの選手がいないことは、本当に重い事実だと思います

HarnoncourtHarnoncourt 2010/02/27 09:12 フィギュアスケートを、スポーティではあるけれど芸術性の強いものとして考えているなら、バレエや音楽コンクールのように男女区別なく一緒にやればいいのに、と思います(笑)。そうすると、今回のオリンピックはキム・ヨナが男子以上の得点で金メダルになります。これは結果としては案外妥当なように思えてしまいます。というか今回、男子は女子より精彩を欠いていましたね。しかし「4回転飛んでも評価しないよ」「トリプルアクセルも評価しないよ」ということが全世界に発信されましたので、競技スポーツとしてこれでいいのだろうか?という問題提起になったように思います。
ウィアーの白鳥は、「この人はプリマドンナになりたかったんだ。よかったねえ、立派に氷上のプリマになってるよ。」という感想です。こういう選手がマッチョ志向なアメリカでやっていけること自体、奇跡的ではあります。

uuuu 2010/02/27 12:52 テクニカルな要素と芸術性ということを採点されてバッサリ順位がつけられるのは、たとえばピアノコンクールでも同じなのですが、それは本来的に非常な困難を孕む行為だ、つねに百家争鳴が当たり前だというような前提は一般に共有されてない。
また大会順位とは別に、好みはお客さんそれぞれのもんだよ、などということも当たり前すぎて誰も言わない。
広義のアート・パフォーマンスを競うことは、そこでなるべく公明なフエを吹かせるということは、そんな言うほど無理筋なことなのかな?
ジェンダーをめぐるフィギュアスケートの問題…という問題提起に進むはるか以前のところで頭に疑問符が点灯状態です。

RawanRawan 2010/02/27 14:44 >font-daさん

返信有難うございます。

>キャンデローロとボナリーのバックフリップは、NHK杯のエキシビですね。たぶん1996年です。二人とも楽しそうで、忘れられません。いまも、たぶんうちの戸棚にはVHSで残ってます(笑)

おおっ!そうでしたか!濃いですね(笑

>あれ依頼、ブラックの選手がいないことは、本当に重い事実だと思います

ほんとですね。そもそもウィンター・スポーツはお金がかかるという意味でも、アフリカ、東南アジア系にとって不利な領域でもあるわけですから。
ボナリー以前で言えば、80年代後半に、あのカタリナ・ビットとデッド・ヒートを繰り広げていた全米チャンピオンのデビ・トーマスですね(世代が古くなってすみません(汗))。
トーマスは、1988年のカルガリーで、フリーでミスが無ければビットに勝てたのですけどね。
そのカルガリーで、安全策をとったジャンプのせいで僅差で地元開催の金メダルを逸したのが、キム・ヨナのコーチであるブライアン・オーサーですね。

アフリカ系ではありませんが、個人的には、ボナリーと同じ体操出身のオーストラリアのチェルシー・リーが、まだ16歳だし、今後伸びてくるのかどうか面白いと思っています。
あと長洲未来ですね。


>Harnoncourtさん

はじめまして。

>「4回転飛んでも評価しないよ」「トリプルアクセルも評価しないよ」ということが全世界に発信されましたので、競技スポーツとしてこれでいいのだろうか?という問題提起になったように思います。

どうなんでしょうね。
女子でいえば、キム・ヨナの演技は、今の採点システムにおける完成型だともいえるわけですが、そうなると、彼女を超える(勝てる)得点は、更なる大技を組み込んで、しかも高いプログラム・コンポーネントを獲得しなければいけないわけで、それは、浅田真央的演技の高度化だともいえるわけで、ミシェル・クワンに憧れてフィギュアを始めたキム・ヨナが、その方向へ行くのかという疑問や、現実としては、今後の4年の間に3Aを飛んでくる選手が増えてくると思われますから、やはり、それをベースにしたプログラムでの争いになっては来るだろうと思います。

通りすがり通りすがり 2010/02/27 15:43 キャンデロロが荒川静香を酷評した書かれていますけど、Wikipediaではそうはなってないですが...
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AD%E3%83%AD

それはともかく、僕もウィアーの演技を見て、長野のキャンデロロを思わず思い出してしまいました。あの時は魅了されました。

採点に話を戻して、GPシリーズなどは完全にシステマティックに点がついているように感じますが、オリンピックはまだ6.0満点方式の頃の採点イメージが審査員の何人かには残っているのでは?という気がします。

真央ちゃんはフリーの演技も確かに良かったのですが、演技構成や重苦しい雰囲気がマイナスに働き、キム•ヨナはシステマティックな加点主義の審査員もアート•パフォーマンスを重視する審査員もどちらも納得させたから、あれだけ爆発的に点が延びたのでは?

男子はよく分からないですが、プルシェンコは少なくともトリノ以上の演技はできていたとは思えなかったので、メダルの色もまあ然るべきかなという気がします。

浜村拓夫浜村拓夫 2010/02/27 18:06 記事内容が参考になりました。
スポーツには、素人にも分かりやすいスポーツと分かりにくいスポーツがありますね。
(水泳や陸上競技とかは、タイムによって誰の目にも明らかに結果が分かる。)

フィギュア・スケートのルールが分かりにくいものであるとすれば、改善の余地があるでしょうか?
疑惑を招かないために、採点プロセスの公開=可視化が有効だと思います。

kiimikikiimiki 2010/02/27 20:35 スルヤ・ボナリーは、キャンデロロと同じくらい忘れられない選手ですね。ジョニー・ウィアーも、そんな選手を想起させるパフォーマーだなって思います。今回の記者会見、英語だから半分もわからないですが、感動しました!

網ヤン網ヤン 2010/02/28 08:38 演技の好き嫌いを言うのは全然いいんですが、ジャンプの種類の区別もつけられないようなド素人が採点にケチつけてるのを見たり聞いたりするとなんだかなーといつも思ってます。

もちろん私もジャンプの種類の区別、一回見ただけじゃ全然わからないくらいのド素人なので採点にケチつけません。プロの採点者たちにケチつけられるほどの目も判断力も知識もございません、ってことを十分自覚してますので。フィギアというか採点方法・基準すらテレビでやってるレベルでしか知りません。ぶっちゃけ、ストライク・ゾーンやファール/フェア・ラインを知らずに野球語るレベルじゃないの?自分って?ってなかんじですw

font-dafont-da 2010/02/28 20:48 >Harnoncourtさん
どうなっていくんでしょうね……「男女という区別の無いシングル競技」を構想するのは、面白いことだなあ、と私は思っています。浅田さんは4回転に挑戦するとの発言もあったようですし、フィギュアスケートはどっちの方向にむかっていくんでしょう。

>uuさん
そうですね「スポーツ」のカテゴリーでやっていることだからこそ、こんなに議論になるのかもしれません。フィギュアスケートは、スポーツとして歴史を歩んできたんですよね。「スポーツの限界に達している」のか、それとも「スポーツだからこその何かが核にある」のか。どうなるのでしょうか。

>Rawanさん

おお、ビットをごらんになっていたのですね。とりあえず、うらやましい(笑)デビ・トーマスは知らなかったのですが、一本だけ動画があがっていました。エキシビのもののようです。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5764411

チェルシー・リーは後半にミスが出て残念でした。私も彼女のフリーに惹かれました。長洲さんも、アメリカで戦っていくのは大変な部分もあるのだろう、と思ったりします。特にアジア圏の選手が上位を占めていますので、風当たりもあるんじゃないか、とひとごとながら気になります。(クワンのときも、いろいろあったようなので……)とっても元気な選手なので、先を楽しみにしてるのですが。

>通りすがりさん

キャンデローロはそう釈明してるみたいですね。キャンデローロに知らせずに、フランス国営テレビが大使館に謝罪した、というような経緯だとも言われています。他の方とも、少しだけこの件ではやり取りしたのですが、あいにくフランス語があまりできず、事実確認はできませんでした。

審査員の内情は私は知る材料がなく、わからないです。プルシェンコが銀メダルであったことに、私も違和感はなかったです。

font-dafont-da 2010/02/28 20:55 >浜村拓夫さん

プルシェンコは、ジャッジの匿名性に問題があると指摘しているようですね。なにか動きがあるのでしょうか……今大会の場合は、採点制度が不可視化されていることが問題だというよりは、可視化されたことにより、採点制度の不備(にみえる部分が)明らかになったように、私は考えています。

>kimiki さん

私もジョニーがあんなふうに意見を述べるところをみて、ちょっと感動しました。

>網ヤンさん

いやまあ、野球ファンの人たちも「いまのはストライクだった」のなんだの言いながら、酒の肴として中継を楽しんでいるわけで、私もそういうスポーツの楽しみかたは否定しません。居酒屋「虎」みたいな、フィギュアファンのたむろ場があってもいいだろう、と。ただ、私はこの問題は、「どこの国のだれだれがどうこう」という話ではなく、採点の制度自体の問題として考えていったほうがよいのではないか、と思っています。

font-dafont-da 2010/02/28 20:56 ちなみに、URL貼り付けや、罵倒表現を含む書き込みは削除します。

RawanRawan 2010/02/28 22:48 font-daさん

>おお、ビットをごらんになっていたのですね。とりあえず、うらやましい(笑)

いやあ、実はジャネット・リンから見ていたりします(笑

トーマスの全米選手権ノーミス演技の動画もあがっていますね。

リンの札幌大会での演技もyou tubeで見られます。
とにかくスーパー・アイドルになりましたよ。


採点方法は、また少し変わるみたいですね。
批判があるたびに、詳細化したり緩めたり、フィギュアのようなスポーツを競技として採点する場合についてまわる宿命のようなものですね。
審判は審判としての権威も欲しがるし。

網ヤン 網ヤン 2010/03/01 10:16 >いやまあ、野球ファンの人たちも「いまのはストライクだった」のなんだの言いながら、酒の肴として中継を楽しんでいるわけで、私もそういうスポーツの楽しみかたは否定しません。

えーと、私が言いたかったのは、たとえば野球の場合、「いまのはストライク(アウト/ホームラン)でしょ!」的な文句言う人は何がどうなればストライク(アウト/ホームラン)か一応理解してるけれど、フィギアスケートの場合、何がどうなればどうなる=採点基準をそれなりに理解してケチつけてる人なんてほとんどいないですよね(なんたって相当細かいですから)、ということでした。

野球の場合、私たちのような素人でもプロの審判の、まあ80%くらいは判定基準を理解してるけど、フィギアの場合、私を含めほとんどの人は専門の審判の3%くらいしか採点基準・制度・方法を理解してないんじゃないの?だからフィギアの採点に私並のド素人がケチつけんのはちょっとムリがあるような・・・みたいな。ケチは自分の理解に相応しい程度に、ほどほどに、したいものですね、みたいな。

(理解に相応しくないケチ(をつけて楽しむこと)も別に「否定」はしませんけどあんまりあやしい方向で盛り上がったりしてるのを見ると、ほどほどにね、と思います)。

なので、たとえば、トリプルアクセルや他のジャンプの基礎点を知った上で、トリプルアクセルの基礎点あげてもいいんじゃね?みたいなケチはアリというか理解に相応しい程度のケチだとは思います。

というか、エントリーの本題(ジェンダー方面)とはずれたコメントですいませんでした。本題については、私も同じような問題意識持ってます。

滝澤滝澤 2010/03/01 19:14 ((正確な言葉である保証はないです。)かつて伊藤みどりさんのスケートをヨーロッパの選手達が嘲笑していたと、八木節をアレンジした曲に「何やってるの。ここは日本じゃないのよ。」と冷たく言い放ったと。歴史はこうして動いてゆくのだなとおもいます。

RawanRawan 2010/03/01 22:38 >私個人の考えは、キム・ヨナさんは現制度でGOEによる加点を稼ぐことにより、高得点が出せることを発見し攻略した先駆者である、というものです

その通りだと思います。
厳密に言えば、キム・ヨナさんではなく、キム・ヨナ側コーチ陣ですね。

>これは私の直感による推測ですので、陰謀論と同じく、根拠を持ちませんので、

むしろ、オーサーコーチは、それを強調していますね。
日本テレビのインタビュー(浅田に勝てた要因は)に対して、

「評価点だよ、評価点が全て!評価点を取るための練習をしてきたんだ。GOE!GOE!」

一方、プルシェンコは、

「真央は史上初めて3Aを飛んだんだ。しかも3回もだ。3Aにもっと評価点をつけるべきなんだ!」

といっているわけで、まあ、基礎点と出来栄え評価点のMAXが決まっている前提からいえば無茶な言い分ではあります。
回転系の選手が同タイプの演技者をそう擁護するの気持ちは分からないでもないのですが、
だからこそのリスクを引き受けるからこそ、そこに信念としての美しさもあるわけです。

ウンザリするのは、そういう人たちの言葉に依拠して、
「だから不正があった」
と頑として主張する「自称フィギュアファン」のあまりに多いことです。
こういった人たちは、浅田とキムの点差の大きさと、同時にプルシェンコとライサチェクの差が1点台であることを指摘し、自分の「採点眼」の正当性を訴えます。

しかし、プルシェンコはSPにおいてライサチェクを上回っていて、フリーのミスで逆転されています。
一方、キムはSPで既にリードし、フリーではさらにGOEを稼ぐという思惑通りの演技だったのに対し、
浅田は致命的ミスをしてしまいました。

公開されている詳細な得点票を検証してみると、浅田が後半にミスをした
1.回転不足のコンビネーション
2.3回転が1回転
3.それらが原因の「技のつなぎ」の点の低さ
が、それぞれに完全であって、若干のGOEも付いていたら、フリー140点台、トータル210点を越えてきたであろう事は容易に計算できます。
つまり、それでもキムに届かない残りの10点前後は、まさしく一つ一つに加えられたGOE得点の積み重ねであるということなんだと思いますね。


奇しくも今日のNHKで、3Aを2回決めた直後、
「これで、あと9点ジャンプで点がもらえると考え」て、演技に雑念が入って集中力が途絶えたことを浅田自身が吐露していました。

滝澤滝澤 2010/03/02 00:04 スルヤ・ボナリー。忘れ難い選手でした。メダル拒否したのも日本、競技中バックフリップしたのも日本、エキシビジョンのバックフリップも日本。ついでにアルベールビルオリンピックで練習中、伊藤みどりの近くでバックフリップをしてカタリナ・ビットに「ボナリーの挑発行為は許せない、ISUに提訴すべき」といわれてます。何か含みがあったのでしょうね。

ausserbetriebausserbetrieb 2010/03/02 02:51  カルガリー・オリンピックで、サラエヴォに続くオリンピック連覇を賭けたカタリーナ・ヴィットと新星デビ・トーマスのメダル争いは「二人のカルメン」として話題になりましたね(フリー演技の選曲が偶然に??同じ『カルメン』だった)。私もリアルタイムで観戦していた世代です。ヴィットが旧東ドイツで典型的なスポーツエリートとして育成された選手であった一方、当時のトーマスは確か優秀な医学生でもあり、その「文武両道」ぶりもメディアではよく紹介されていました。今にして思えば、冷戦期の東西それぞれの体制を象徴するような「エリート」の対決、という意味での関心もそこにはかなり含まれていたのかも知れません。

 結果は周知のとおり、ヴィットが見事に連覇を果たしますが、その後の彼女の人生は社会主義ドイツの崩壊によって思いがけない陰影を帯びることになります(このあたりの経緯は『ガラスの金メダル』(マガジンハウス、1991)というルポルタージュに詳しいので、ご興味があれば探索してみてください)

 オリンピックにおける「国威発揚」の意図と動機がむやみに明快だった時代(苦笑)のほうに人生の大半が重なる年代の自分からすると、そもそも(現代の)オリンピック自体をそのボイコット云々も含め、この世のアンバランスの象徴みたいなものとして眺めているようなところがあり、その内部の個々の採点基準が偏っていようがいまいが、要は自分と周囲をいかに「完全攻略」するかのゲーム、それに勝ったら金メダルをいただける場所、という程度に考えています。

 あえて言うなら、なんだか昔の国別6点満点で一斉にバーン!!!と出されるスコアの劇画的なインパクト(笑)のほうが個人的には好きだったなあ。もちろん「不正」はマズいけれども、他の国の審判が4点台なのに一人だけ5・7とか出してるのはどうみてもハズカシイでしょアナタ!と素人なりに突っ込みどころが満載で(・・・て、それじゃ真剣にやってる選手のほうはたまったモンじゃないですが。失礼しました)

通りすがり通りすがり 2010/03/02 12:42 ジャンプや採点制度に詳しければ文句を言ってもよいのでしょうかw
4回転や3回転半は、習得にも時間がかかるし体力も消耗する。
なのに正当な基礎点がつかないことに、そもそも問題がある。

3回転ルッツ+3回転トゥループ : 基礎点10点
3回転アクセル+2回転トゥループ : 基礎点9.5点

後者のほうが技術的に難しい上に、体力も消耗する。
難易度が高いからGOEだって期待できない。
消耗するから、後の演技にも影響する。

この制度では選手は皆、前者を選ぶことになる。
ちょっと目の肥えた層はとても満足できない。
そんなジャンプ構成ならきょうびジュニアだって飛ぶ。
五輪で見たい演技ではない。

希望の改善策↓
3回転未満はGOEをつけない。
同じジャンプを2回以上した場合、2回目以降のGOEはつけない。
4回転と、女子3回転半は基礎点を上げる。
コンビネーションは単純にソロの点数を足すのではなく、技術的に難しいものにさらに加点する。
ジャンプ以外はレベル判定による基礎点変更のみでGOEをつけない。
演技構成点はミスをしないことで上がるので、GOEとの二重加点になっている。
点数上限を減らすか、廃止して技術点の配分を上げてほしい。

ジャンプの見分けすらつかない人は、始めからアイスダンスを見てください。
お願いします。

滝澤滝澤 2010/03/03 18:26 浅田真央の鐘のFPを誰か男子選手が演じてみてくれないか。ライサチェック辺りどうか。双方、技術的に完璧だったら点差はどの位になるか。今回のプログラムは浅田真央には似合わないという意見が多かったようだが個人的にはとても好きだった。しかし確かに衣装は合わない気がしたな。貴族を捨てたオスカルのような衣装だったらと夢想する。しかしそこにジェンダーを絡めるべきなの?

ausserbetriebausserbetrieb 2010/03/04 00:25 >貴族を捨てたオスカル
う・・・・ええと、コミック何巻目あたりでしたか(笑)

技の難度はひとまず別として、「鐘」を往時のヴィットが演じていたら・・・なコメントもネット上では見かけました。確かに観てみたい気がします。

アテクシアテクシ 2010/03/04 15:56 うぅ〜ん、その「加点」のつき方に根拠がないと言っているのに
ジャッジの出した加点を正論ありきで話したとしても
そりゃー話がかみ合わないでしょうな〜。
ジャンプの加点に関しては、事前のジャッジ講習会で
これが加点されるべきジャンプだとあろうことか現役選手で
あるキム選手のビデオを流したのは有名であるが、
ジャンプの飛び方の「個性」というものを、優劣の根拠が
ないにも関わらず、潰して一定の見方しかさせないように
したのはどうお考えなの?

また
1.回転不足のコンビネーション
2.3回転が1回転
3.それらが原因の「技のつなぎ」の点の低さ
って、「技のつなぎ」というか「つなぎの要素」がそれが
原因で低いという根拠は?
また、対してキム選手の様につなぎの要素がすっかすかな
選手の点が高いのは何故?

ちなみに私はキム選手のつなぎがすっかすかは
評価しますよ。無駄にあれこれいれても彼女の様に
体力のない人は後半見劣りしてしまい、さらにジャンプを
失敗してしまいがちだがそれを防ぐという戦略というか
、減点を防ぐためには必要なことですからね〜。
だったら相応な加点しかつけてはいけないんじゃないの〜?

あとね、
こういった人たちは、浅田とキムの点差の大きさと、同時にプルシェンコと
ライサチェクの差が1点台であることを指摘し、自分の「採点眼」の正当性を訴えます。

っておっしゃってますけど、そんな人見たことないな〜。
どちらかというと、そのSPのプルシェンコとライサチェックの
点差が1点もない事もおかしいって言ってますよ、皆様。
だって4T-3Tを決めてノーミスだった選手と3Lz-3Tの選手との
点差とは思えないわぁ〜、って。
そういうと、他の要素の加点条項もってくるんだろうけど、
主観的要素を根拠に言うんだったらこっちも主観的に言ってやる
てなもんなんじゃないの?皆様。
だって、他の要素に大差ないですもの、その殿方2人。

「不正があったんじゃないか」という人に対し「自称フィギュアファン」だと
言い放ったエライ人、教えてくださいな〜

あ、ちなみに私は「不正があった」なんて思っていませんよ。
所詮主観的に評価する競技に対して不正なんて問うだけ
馬鹿ってもんですからね〜

font-dafont-da 2010/03/04 20:11 >Rawanさん

ひゃージャネット・リン!私にとっては白黒写真の世界ですね(汗)でも動画があるんですね。これを機に見てみようかな……しかし、フィギュアファンが増えたおかがで、多量の動画が見れる状態。うっかり観はじめると、夜明けという悲劇が起こるので、自重しながら……(笑)

採点方法は変わるんですね……
>審判は審判としての権威も欲しがるし。
まったく!良い方向にすすめばいいんですけどね……

>網ヤンさん

うーん、逆に私は昔に比べたら、リテラシーはあがってるなあ、と思ってます。NHKは女子フリーの放送日に、演技構成点の内訳一覧出したりしてましたしね。ナガノのころは、民放がジャンプ前にカウントダウンして「3,2,1、跳びました!」とか意味不明な実況したりしてて、ほんと泣きたくなるような状況でした。
幸か不幸か、これだけ採点についての異議申し立てがあれば、興味持った人は基礎点なんかもチェックするようになるのでは?選手(およびコーチ陣)と採点制度との戦いは(いいわるいは別にして)いまのフィギュアスケートのみどころですから。そうでない人は、五輪が終わればあと4年はフィギュアから去っていくことでしょう(苦笑)
インターネットもあるので、ちょっとぐぐれば採点制度の解説も読めるし、いい時代だなあ〜と思います。あと、テレビがおっきくなったので、選手の足元までクリアにうつる!というわけで、ジャンプの見分けもしやすくなったのでは?youtubeで繰り返しジャンプを観てるだけでも、カンで見分けができるようになってくでしょうしね。ある意味、こうした情報インフラが、フィギュアを変えてくかもしれないなーとも思います。ISUとその周辺がプチ民主主義化するのかも。(これもいいわるいはわからないですが)
ちなみに、このエントリの本題はジェンダーではないです(^_^; 一部の人がいろいろ言ってるみたいですが、わたしは「フィギュアスケートについてあがっている問題郡を、布置しなおして考えてみよう」と言ってるだけなので、ジェンダーがらみの話じゃなくてもおきになさらず。

>滝澤さん

そうですね……。変わっていくといいなあ。

font-dafont-da 2010/03/04 20:25 >Rawanさん

オーサーコーチはそう言っているのですか……(私は観てませんでした)

得点に関しては、私もRawanさんに賛同します。おそらく、浅田さんがパーフェクトでしたら210点台でしたでしょうが、残りの10点はGOEで差がついたでしょう。このGOEは、ほんと曲者ですねえ。私もたしかにジャンプの回転数を競うだけがフィギュアスケートではない、というのは、そうだと思う一方で、ここまでGOEが勝敗の決め手になる制度っていうのも限界ありますね。もし採点制度が変わるなら、どういうふうに変わるのか気になります。

浅田さんのその正直な告白は、選手としてのリアリティを感じますね。「長くて短い4分間でした」「(滑走中に)いろいろ考えていたので……」という2位確定後のインタビューの発言が、どういう意味だったのかよくわかります。常に、どうやって得点をとるのかをリアルタイムで考えつつ、芸術性を求める、というのは本当に厳しいスポーツだと思います。

>滝澤さん

まあ、いろいろうわさは飛び交いますからね。わかりませんね。

>ausserbetrieb さん

シュタージに監視されてたんでしたっけ?詳しい経緯は知りませんでした。本が出てるなら、読んでみたいです。

確かに、6点満点時代はあからさまでしたね。私はさすがにそこまで激しい点差はみたことないですが、自国の選手に高得点をつけ、ライバル選手に低くつけるのは、もはや公然の秘密でしたね(苦笑)最近は、政治的な問題が背景化されることにより「まるで公平かのように」というふうにされていることが、余計に問題なのかもしれませんね。いや、まあ、それでも新採点のほうが、私はマシかなーと思いますが(ゲームが面白くなるかどうかは別にして)

>通りすがりさん

それはISUに進言するといいと思いますよ(皮肉じゃないです。ふつうに、そう思う)

あと、ジャンプの見分けがつかないからアイスダンスって、変な感じしますけど……ジャンプの見分けがつかなければ、エッジのインアウトも見分けつかないだろうし、それでアイスダンス楽しむの難しいような……。私は熟成したフィギュアファンこそ、アイスダンスを楽しめる、みたいなイメージあります(思い込みですけどね・笑)

font-dafont-da 2010/03/04 20:33 >滝澤さん

すいません、最後の一行がよくわかんなかった。滝澤さんのこのコメントのすべては、ジェンダーイシューを取り扱うものだと思いますが、「そこにジェンダーを絡める」とは???絡めるもなにも、書き出し滝澤さんはジェンダーの話をされているように思うんですが。

夢想はいろいろすると楽しいですね。浅田さんのオスカルはどんな感じでしょう?似合う、かも。

>ausserbetriebさん

ヴィットが滑ると、全然違う世界になったでしょうね。あの「鐘」の曲はいくらでも選手の表現を引き出す力がありますね。ましてやヴィットだったら……そのぶん、「重い」のも当然ですが。浅田さんの「鐘」の表情はけっこう好きです。

>アテクシさん

いや、まあ、審判にGOEの判定を任せる、というのはこの制度の前提ですからね。観客の審美眼とズレが出た場合、そちらのほうが正しい、とされないのはゲームのルール上は仕方ないと思います。(裁判員制度ならぬ審判員制度ができれば別ですが……私はどっちも反対かなあ)

ところで、たぶんRawanさんのコメントへの反論として書かれているのでしょうが、Rawanさんはアテクシさんへの(個人的な)コメントとして書いたわけではないと思います。ですので、当てはまらないなら、アテクシさんは、Rawanさんのおっしゃる「自称ファン」ではないということなんじゃないでしょうか?流していればいいと思いますよ。

アテクシアテクシ 2010/03/04 22:34 ジャッジ問題で「これは正当な評価だった」という方の
率直な意見が聞きたかっただけですので、自分。
「自称ファン」=自分だなんて微塵も思ってないですよ。
だって、別に浅田選手のファンというわけではないですから。
ただ面白いな〜って思います。だから質問したくなったんです。

ルール上仕方のない「加点」だなんてその「自称ファン」の方
も自分もわかってますよ。
だって「加点」って主観的要素なんですから。
ジャッジが「だって素晴らしいと思いました!(ビシッ!)」
と言えば、不正じゃなくなるんだから。

ただ、さっきも質問しましたが、その「このジャッジ(加点)は正当
なものだった」とする方は
現役選手のジャンプを「教科書ジャンプ」としてジャッジに提供
した事実、つまり飛び方など「個性」であるにも関わらず
まるで優劣があるかの様に一方的な印象操作を行った事を
どうお考えなのか是非伺いたいのですよ。
現役選手のジャンプを手本にすれば、どういう事が起こるか
わかりますよね?
その選手がジャンプを行う、その行為だけで「加点」されて
しまうわけです。
現にジャンプの加点がすごかったでしょ?
また演技構成点とは実に主観的要素が主なのに、
観客との審美眼のズレなんていうレベルのお話じゃないでしょ、
あの点数は。ズレすぎ。そこまでの加点の根拠がなければ観客の
信頼も失うのは当然の事。
それに対してファンがブーブー言うのなんて当然でしょ。
だから「不正」だなんて言われちゃうんですよ。
あまりに根拠がないから。
その加点に根拠が無いっていうのはSPとFPのプロトコルを
簡単に比べるだけでわかりますよ。

だから主観的要素の「加点」は最小限度に抑えなければ
公平じゃなくなるんじゃないんですかね〜?
この先もきっと問題になりますよ。大技の基礎点がおまけ
程度に上がっても、この「基礎点」を無視したジャッジシステムが
変わらない限り、何も変わりませんね。
勝たせたい選手が入れ替わるだけなんですからね〜

でも今浅田選手を必死で擁護しているその「自称ファン」
とやら(自分は見たことない)が、もし仮に浅田選手が
加点ラッシュになった時に、同じように糾弾するのかどうか、
これが一番興味があったりするんですけどね〜

てるてるてるてる 2010/03/04 23:11 黒人の選手が、あのバック転をした選手以来、オリンピックにもグランプリシリーズにも登場しないことは、私も気になっていました。キャンデロロは私も大好きで、うちの母と一緒に、三銃士の演技などを見て喜んでいたものです。今回は、キムヨナのボンドガール、それに、ジョニー=ウィアー選手が一番好きでした。私もウィアー選手の得点が低すぎると不満に思っていた口です。そして、見る人それぞれの金メダリストがいる、という考えに賛成です。私も自分のブログで、もし見る人の心を明るくする、という採点項目があるなら、鈴木明子が金メダルだと、書いています。キム=ヨナよりもジョニー=ウィアーよりも、男女合わせて、一番以上の一番でした。ところでキムヨナ選手への中傷がひどすぎるのに怒った韓国の人たちのサーバー攻撃で2ちゃんねるが落ちた、と言われていますね。ほんとうかしら。2chが落ちていた間中、私はことし気に入っている大河ドラマの板を見ることができなくてがっかりしていたんですが。

font-dafont-da 2010/03/05 00:16 >アテクシさん

基本的に、私はジャッジは正・不正を線引きできないあいまいな(そして実際に不正が起こりうる)中で、採点をしていると考えています。そして、今回に関しても不正が起きた可能性はゼロではない。ただ、私はそれに関して判断する根拠を持ちませんので、推察はしますが、その論に正当性は主張しない。これだけのことです。加点に関しても同じことです(ただ、Rawanさんがおっしゃるように、オーサーコーチも、私の論に近いことを言っているようです。まだ議論の展開がどうなるかはわかりません)
多くのファンは、判定に一言あるでしょうし、フィギュアスケートに関しては今に始まったことではありません。ですので、自身が論拠を持ち何かを主張したいのなら、ISUに申し立てればいいと思います。(ここまでが、このコメント欄での私と他の人たちのやり取りの大まかな流れです)

浅田さんのファン達がどうのこうの、というのは、私にはサッパリ興味のない話題です……まあ、過度に興奮して言いすぎる人は、ネット上にはたくさんいます。自分が何を観て、何を考え、何を書くのか、が私にとっては大事なことですので。ヘイトスピーチに関しては許せないと思っていますが、それ以外に関しては、いろんな人がいろんなことを感じて、議論になっていくのは、基本的にはいいことだと思いますよ。

>てるてるさん

鈴木さんは、SPは損な順番でしたが、「よくあそこまで!」というくらい素敵なすべりでしたね。FSのウエストサイドストーリーはドキドキしてみてました。高橋さんもそうですが、鈴木さんも、再起不能といわれた選手が見事五輪で入賞するのは、ほんとドラマチックです。

2chのはどうなんでしょう?さすがにうわさとしかいいようがないですね(苦笑)

滝澤滝澤 2010/03/05 00:29 ジェンダーという言葉を使われただけで素人は「おや思想絡み?」と思ってしまうのですよ。 ジョニー・ウィアーは別に思想ですべってないのでしょ?(想像だが)彼の心情を彼の容姿が裏切ってなかっただけで彼がライサチェックの容姿なら違うプログラムを演じた気がする。表現者として。
浅田真央のFPは女らしさを売りにする内容ではなかった。彼女によく言われる男子でも難しい内容+怒り、激しさの表現。ボナリータイプのスケーターというなら彼女こそ(いや全てのスケーターの)進化方向の先端ではないの?ライサチェックが「鐘」を演じたら身体能力での点差はあれど芸術性に差はない気がする。
それでも私はジョニー・ウィアーを男子の中で、浅田真央を女子の中でみたいと思う。
ジョニーは男子の中でこそ異端の美として妖しく輝いたのだろうし(希少性も美のひとつでしょ)しなやかさ、軽やかさ(浅田さん大得意)が期待される女子の演技傾向の中で、違う道を採ったことも感動のひとつだったので。
性差は縮まって来ているとおもう。それぞれの幅が広がってね。それでもそれを分ける線はあったほうが楽しい。より豊かになる気がする。
言葉足らずでしたかね。(浅田さんのオスカルは冗談です。)

font-dafont-da 2010/03/05 00:46 >滝澤さん

素人?思想?なんだかよくわからないですね……いろんなこと考える人がいるんですね。私はウィアーさんの内面はわかりませんので、詮索は控えます。ただ、上の記事で紹介した会見の動画をみる限り、非常にクリアーに自分の考えを語るタイプの選手ですね。ロジカルに性について考えている、という印象を受けました。動画では、「外見によって、アレコレ言うなんておかしいよ」というようなことも語っていますね。

性差というのは、何を基準にどこで線引きするのか、という問題がとても難しいです。昨年、陸上競技で、話題になったところですね。どうやらウィアーさんへの中傷もそれに絡んだものだったようです。男女分けにすることへの疑問は、これからも各競技で提起されていくのかもしれません。

RawanRawan 2010/03/05 20:22 アテクシさん

少しこちらのサイトを見ていなかったので失礼しました。

私の言いたいことは、殆どfont-daさんが書かれたことと同じですので今更なんですが、
基本的に私は、今回のジャッジが「優れている」とは全く思いません。
同時に、優れたジャッジではなかったということは、それだけをもって(買収などの)不正があったことへの根拠にはなり得ないということです。

変な話をすれば、ジャッジ個人がキム・ヨナさんのファンであれば加点は増えるかもしれないし、浅田さんのファンであれば浅田さんの加点が増えるということが起りえるかもしれません。
そういうことを良いとはもちろん思いませんが、採点方式のスポーツとは、フィギュアに限らず、常にそういう不確定なことを孕んだものであるということです。
究極的にいえば、「採点なんかいらない」という考え方も成り立ちます。しかし競技としてのものである以上、それは無理なため、競技者も我々も、公平にジャッジされるという暗黙の前提を持って、これにあたるわけです。
しかしながらこの前提は、前記したような主観的事柄が様々に作用し、現実の不満へと呼び戻されてしまう。そのくり返しを我々はしているのではないでしょうか(そういった中に実際の不正もある)。

ジャンプについてですが、高さ、距離、空中姿勢、着地後の流れといったもので評価判断されます。良いジャンプ・悪いジャンプは、個性ではなく、これらの判断によるものですから、当然、それらが最も卓越しているものが「教科書」とされるのは不思議ではありません。
コンビジャンプでいえば、2回目のジャンプも単独のジャンプとしての基準点がコンビとして加算されますから、1回目のジャンプの影響で悪くなれば、コンビジャンプとして加点を稼ぐことは難しくなります。
また、せっかく難しいジャンプを飛んでも着地後に流れが滞ったり、身体をすぐに反転させたりしてしまうと加点されなくなってしまいます。もったいないですよね。残念ながらチャレンジ点のようなものがないのが今の採点方式です。

「技のつなぎ」ですが、これも個別の技のつなぎに加え、プログラム全体として「滞り」が生じたり「流れ」が悪くなったりすれば評価が下がります。今回の浅田さんでいえば、コンビの回転不足による連続性のズレ、3回転前引っ掛かりによるジャンプ移行へのズレ、その後の1回転ジャンプを含めた流れの悪さなどが評価が上がらなかった理由といえます。同時にこれは「スケーティング技術」など、他の評価にも響くという重複した側面を持っているというのが現在の採点法だといえます。

印象が反映する採点やルールというものに完全はありませんし、また、ある素質に対して有利に働いたり不利に働いたりするものです。
だから随時変更もあるし、あってしかるべきだと思います。
そしてそれによって、やはり有利になる人と不利になる人は現れます。
しかしその有利さの持つ結果の「加点」に納得がいかないといって直ちに「不正」と断じて煽り立てたり、特定の個人の人間性まで貶めるような印象付け発言は「不正を暴く」以前の問題で、そのような人たちによる(またはそのような人たちをも組み入れる)不正騒動には反対せざるを得ません。私が批判するのはこの場合のみです。

>こういった人たちは、浅田とキムの点差の大きさと、同時にプルシェンコと
ライサチェクの差が1点台であることを指摘し、自分の「採点眼」の正当性を訴えます。
っておっしゃってますけど、そんな人見たことないな〜。

は、別のサイトでの議論でそういう反論がありました。
「プルシェンコとライサチェクの差が1点なのにキム・ヨナと浅田の差が20点というのはおかしいといってるんだよ」(←だから不正だという意味で)
って。

重複もしていますが、他はfont-daさんと同意見ですから省略します。


>font-daさん

諸々のフォロー有難うございました。
あと、

>ひゃージャネット・リン!私にとっては白黒写真の世界ですね

わ、私には十分カラーです(泣

font-dafont-da 2010/03/05 22:31 >Rawanさん

カラーの記憶がうらやましいです!

てるてるてるてる 2010/03/09 20:43 フィギュアスケートが、もし、みんなが同じ曲で、コスチュームじゃなくてユニフォームを着て、ジャンプ、スピン、ステップなどのテクニックを競うスポーツだったら……かなり公平なジャッジができるのかもしれません。そんなの見てもつまらないだろうな。でも、そのほうが、文化や人種の差がなくなって、黒人でも白人でも黄色人種でも、平等に競えるのかしら。スピードスケートみたいに。

はてなくんはてなくん 2010/03/20 00:57 2chのサイバーテロについて
韓国で
2/23「正当なテロ対応カフェ」というコミュニティ
ができる。(目的は2ch攻撃)
2/24フィギアの採点出る。
3/1 2chサイバーテロ実施される
3/2「正当なテロ対応カフェ」10万人超える。

10日そこそこでこんなコミュニティに10万人も集まる韓国、なぜこんなにも集まるか。も少し考えるべきモノである。
キムヨナ批判は助長させたにすぎず、それ以前から計画されていたものです。

そして
2ch住民(VIP住民)、サイバーテロの報復にチリ(災害)に募金しようぜ!という動きが出る。
ちなみに2chのBOINCのチームは
世界2位の人数と世界1位のポイントである。
悪いところばかり見てしまいがちだが、それはお互い様である。

はてなくんはてなくん 2010/03/20 19:49 2chサイバーテロは本当にありました。
2/23(竹島の日) コミュニティ発足
(目的2chへのサイバーテロ)
2/24 キムヨナ批判2chで相次ぐ
(韓国でも2chのような場所で浅田批判は多くあった)
2/24〜 韓国メディア2chのキムヨナ批判取り上げる。
3/1 2ch落ちる。
3/2 報道される。
3/2の時点で韓国のそのコミュニティ10万人超える

2chサーバーは米国にあり、その影響で政府機関にも影響が出た模様。

たかが10日ほどでこのようなコミュニティこれほどの人数が集まるその現象は日本では到底考えられない。
そこは問題点として考えるべきことである。

2ch住人の動き
「仕返ししろ」と言う人も出る。やめとけと言う人も出るが実行される。しかし実行した人へ批判が多く出る。
結果2ch全体の流れは「仕返しするな」となる。
そして
VIP板住民が、サイバーテロ報復に「チリ募金」を始める。
また、韓国テロに対抗しPCでボランティアをしようという動きが出る。一部で有名なのがWCGにBOINC参加するチームである。
2chのBOINCのチームTeam2chは世界二位のメンバー数 世界一の発行ポイント数を誇るチームである。

2chは悪いところばかり取り上げられがちだが、良い面もあるのだ。
僕は多くの方が悪いところと指摘してる部分なんて2chのほんの一部分でしかないとかんじている。

イトウアイイトウアイ 2010/03/21 00:08 はじめまして。1か月も前の記事なのに、今頃コメントしてしまって申し訳ありません。

1点だけ、ちょっと疑問に思ったのですが、スルヤ・ボナリーって、トリプルアクセルなんか跳んでましたっけ?彼女は伊藤みどりと若干世代がかぶっているので(アルベールビル)、3アクセルを跳べるが4回転を跳べない伊藤と、4回転は跳べるけれども3アクセルを跳べないボナリーを見ながら、3アクセルと4回転って、回転数の問題以外のものがあるものなんだなぁ、と思った記憶があります。

また、ボナリーが評価されなかったのは、自身が主張するような人種の問題や、ジェンダーの問題よりも、完成度がとても低かったということが最大の原因であったと思います。私は、オリンピックや世界選手権などの大きな大会で、ボナリーがノーミスで滑ったという記憶が殆どありません。むしろ、「大事なところで必ず転ぶ」選手であったように思います。大看板の4回転も殆ど決まらず、伊藤の3アクセルの成功率と較べても雲泥の差がありました。3回転ジャンプの難度は別として、成功率/ミス度合いだけでいうと、ステップとスケーティングを得意としていた佐藤有香クラスと同じくらいだったという印象です。長野でのバックフリップも、その前に得意の3回転ジャンプをことごとく失敗しており、とても苛立っていたからのように見えました。彼女の4回転成功を期待していただけに、上位選手に較べれば「精神力(というのも変ですが)」が非常に弱く、そこはとてもイライラさせられていたような記憶があります。


フィギュアスケートの男女のプログラムにジェンダーが絡んでくるという視点は大変鋭く考えさせられました。が、まさに男性並みの力強いダイナミックなジャンプを連発し、「芸術性」や「女性らしさ」に劣っていた伊藤みどりが、世界選手権で優勝したり、オリンピックで(転倒したにもかかわらず)銀メダルに輝いたことを勘案すると、女性スケーターにおけるジェンダーの問題は、男性のそれよりも先に解決の方に向かっていたのではないでしょうか。つまり、女性が男性らしい演技をするのはOKだけれども、男性が女性らしい演技をするのには躊躇があると。そういう脈絡ならば、ウィアーの問題提起は「斬新」でもあることでしょう。

ただし、女性のフィギュアスケーターにおける「女らしさ」というのは、一方でジェンダーをセクシュアリティに縛り付けるファクターでもあるのですが、一方で、女性スケーターの選手生命を長引かせる装置としても機能している側面もあるような気がします。

あくまでも他の競技との比較の上ですが、フィギュアスケートほど、様々な肉体的要素が要求されるスポーツはあまりないのではないでしょうか。持久力と瞬発力という相矛盾するファクターや、高度な柔軟性と強い筋力との両立、高く回転しながら跳ぶことと氷上で安定して滑ること。どのスポーツも女子の選手生命は短いですが、フィギュアスケートは、非常に多岐に亘る能力が要求されるため、女性選手の劣化はひときわ早く、早い人で10代後半、それをクリアしても22歳くらいまでで、競技生活から引退しなければなりません。その中で、「女性らしい」という言葉で形容される要素は、脂肪を蓄え、筋力も持久力も落ちる中で、高くも力強くも素早くも長くも動けなくなった女性選手が生き延びる手段でもあり、これに頼れば、26歳くらいまでは、トップスケーターとしての延命も可能な気がします。

もちろん、高齢の女性選手の肉体的特徴を生かすことのできる領域を「女性らしい」という側面にだけ絞ることは問題もあるでしょう。また、女性には「男性らしさ」が解放されているのに、男性には「女性らしさ」が解放されていないという問題もあるでしょう。けれども、フィギュアスケートiおいて「女性らしい」という言葉が使われるとき、どういう含みがあるのか、興味の尽きない話題でもあるなぁという気がします。

長々と、大変失礼いたしました。

font-dafont-da 2010/03/21 21:36 >はてなくんさん

 記事に関係ないことを一方的に書いて悦に入る態度は、まさに2ちゃんねるの悪いところ丸出しだな、と思いました

font-dafont-da 2010/03/21 21:45 >イトウアイさん

 私は伊藤みどりとボナリーの比較はちょっとわからないです。ただ、ボナリーが優勝できなくてメダルをはずした世界選手権で敗れたのは、佐藤有香だったのではないでしょうか。完成度の低い選手、ということはそのような気もします。トリプルアクセルは跳んでいたような記憶があるのですが、なにせ10年以上前のことですので自信がありません……もし、情報お持ちでしたら提供いただけましたらありがたいです。
 たしかに「女性らしさ」という枠組みで、女性スケーターの寿命は延命されているかもしれません。ただ、いまの「女性らしさ」と呼ばれている表現は、「異性愛女性の性的誘惑の身振り」とセットでもあるのですよね。技術か「女性らしさ」かという二択以外にも、表現の可能性は開かれているように思うのですが、なかなか難しいです。本来的には、技術的であったり、ジャンプが多いことが「男らしさ」なのかも疑問ですしね。
 男性が、女性よりも「女性らしさ」を表現することを抑圧されている、というご指摘はもっともだと思います。日本社会の日常生活においても、そう感じます。

イトウアイイトウアイ 2010/03/22 21:46 ご丁寧にご返答いただきありがとうございます。

ボナリーの3アクセルは、いくつか動画を見てみましたけれども跳んだものを探せませんでした。また、ウィキペディアにもそうした記載はありません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AB%E3%83%A4%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%BC

彼女は3アクセルは跳んでいないと思うんですけど、font-daさんのご記憶通りということであれば、どの大会だったか、憶えていませんか?

また、世界選手権でボナリーが敗れたのは、仰る通り佐藤有香です。SPで佐藤1位・ボナリー2位でした。FSでは、佐藤は3ジャンプを2ジャンプにダウングレードした以外はノーミス。女子の2回転というのは、今でもそうですが、さしたるミスには入りませんので事実上パーフェクトです。しかも、彼女の最大の武器は、美しいスケーティングとステップです。対して、ボナリーは得意のジャンプで高難度シークエンスを成功させてはいるものの、他で両足着氷と、手をつくという痛恨のミスをしています。難度ジャンプと手痛いミス2回。ノーミスでステップに強みのある佐藤と比較するならば、評価は割れて当然でしょう。スコアを見ますと、ジャッジはボナリーを最大限に評価しているように思います。

http://www.youtube.com/watch?v=p03ZQBf0TvA
http://www.youtube.com/watch?v=udTs6Kge67Y&NR=1


「涙の抗議」はノーミスのときにしてほしかった、と個人的には思いますし、ボナリーは「大事なところでミスをする」という意味で、完成度の低い選手だったと思います。


女子選手が、技術か「女性らしさ」かという二択しか無いこと、技術やジャンプなどのダイナミックさが「男性らしい」とされることは、確かに疑問ですね。スポーツに、「芸術性」という要素を組み込むならば、その「芸術性」のあり方から問うべきだ、というご指摘は本当にそう思います。

ただ、私はヘテロセクシュアルなので良く解らないのですが、氷上でスケーターが「女性らしさ」を表現しようとするとき、「異性愛女性の性的誘惑の身振り」と「同性愛女性の性的誘惑の身振り」とを峻別することって可能なのでしょうか?

また、それ以前に、「同性愛女性の性的誘惑の身振り」を表現しきれるハイアートとしての芸術(クラシック・オペラなど)や、サブカルチャーとして芸術(映画音楽など)が、あまり無いような気がするんですが。フィギュアスケートにおける「芸術性」って、本当に何なんでしょうね。

RawanRawan 2010/03/24 04:22 >イトウアイさん

ボナリーはトリプルアクセルは飛んでいませんね。彼女が挑戦したのは4回転ですね。
4回転ジャンプも、正式に認定されているかどうかは分かりません(あいまいですみません)。

アクセルジャンプは前踏み切りになりますので、後ろ踏み切りの他のジャンプとは、そもそもの飛び方が違いますね。
3Aは、前踏切のダブルアクルからさらに一回転増やす形で難易度を上げていますから、3回転からの進化ではなく、2Aからの進化系といえます。
ボナリーは3回転ジャンプを得意武器にしていたので、そのまま後ろ踏み切りである4回転のチャレンジをしたのでしょう。
これは、安藤美姫さんが、3回転から3Aへ行くのではなく、最初から3回転ジャンプに1回プラスした4回転を選択武器にしていたことを連想していただければ分かりやすいと思います。

>女子選手が、技術か「女性らしさ」かという二択しか無いこと、技術やジャンプなどのダイナミックさが「男性らしい」とされることは

私はむしろ、技術的な高さが男性的あるいは無機質に見えない(見せない)ところに、女子フィギュアの芸術性というか真骨頂があると思っています。

font-dafont-da 2010/03/24 18:18 >イトウアイさん

全然、思い出せませんでした。Rawanさんもおっしゃっていますし、私の記憶違いのようです、申し訳ないです。訂正しました。

RawanRawan 2010/03/24 23:54 >font-daさん

たびたびすみません。

ひょっとすればですが、競技ではなく、キャンデロロと二人でバック・フリップをやった、あのエキシビジョンで、ボナリーは3Aを飛んでいたかもしれません。

font-dafont-da 2010/03/25 22:19 >Rawanさん

なるほど……機会があれば、またビデオを見返してみます

もともと 2010/07/14 15:10 古いトピックに書き込みますことをお許しください。

フィギュアスケートにおけるジェンダーの話は興味深く読ませていただきました。ジョニー選手のように一般的に女性的と言われる演技をする男性が正当に評価されないとすれば、それはフィギュア界は遅れていると思います。バレエの世界では必ずしもそうではありませんしね。「薔薇の精」のような演目もありますしね。

ところで浅田真央とキムヨナの件については、特に日本側から不正云々の話が出るのは仕方のないことだと思います。まず第一に、自国の選手を熱烈に応援するのはどの国でも当然にあることで、それを否定することはできないということです。日本以外の国でのことはOKで、日本だけダメというのでは不公平でしょう。
また「不正の根拠」というものは、事実上見つかり得ないものです。特に賄賂などは金品の授受の証拠がなければ本当の根拠はないということになります。また審判のような存在が不正を疑われるのはよくあることです。日本のプロ野球でも「審判は巨人びいきだ」と主張する人がよくいますよね。それに対して「証拠はどこにあるんだ!」という声はあまり聞かれません。証拠はなくても、逆に審判側の方が「不正がない」ことを地道に示して行く(つまりなるべく多くの人が公平だと思えるようなジャッジをする)ことを続けなければ、徐々にファンが離れていくことになるでしょう。公平ではなく、一部の人の恣意で結果が決められるように見える競技の人気が低下するのは当然のことです。
不正の証拠を立証していかなければならないのは、あくまでその審判を「罰する段階」のことであって、罰する権限のない人が証拠なしに不正だと主張することに何ら問題はないというのが、法律の世界を含めての道理だと思います。

さらに付け加えれば、キャンデロロの話題が出ていましたが、キャンデロロが特定の人をエコヒイキして評価しているというのも、明確な証拠はありません。本人が「〇〇選手が好き」と言ったことだけでは証拠にはなりません。そのくらい、「不正の明確な証拠」などは出ないということです。また荒川選手や昔の佐藤選手の順位が下がっても構わないという日本のファンの声はよく聞きます。彼等の多くの主張は、難しい技を高い完成度で決めた人には正当な評価をすべき、というものであり、正当な評価によって日本人選手の順位が下がってもいいということです。

rawan60rawan60 2010/07/24 18:43 >自国の選手を熱烈に応援するのはどの国でも当然にあることで、それを否定することはできないということです。日本以外の国でのことはOKで、日本だけダメというのでは不公平でしょう。


逆です。

特定の国の選手やチームの勝利に対してのみ無根拠な「不正騒動」が巻き起こることを私は問題にしているのです。

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