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日常茶飯事とお仕事と

e-Taxを試す

下記の記述は古いものです。おそらく最新のe-tax申請はブラウザ上から行えるようになっていると思いますので、適宜読み替えてください。

住民基本台帳カードと証明書の入手

午前中に仕事を休んで区役所に。案内で「住基ネットの...」というと、すぐに用紙と窓口を教えてもらえました。窓口に用紙を出すと、「電子証明書も撮られますか?」と聞かれるのでハイと答え、20分ほどでカードが、続いて15分ほどで証明書の手続きが完了し、カード500円、証明書500円の合計1000円でe-taxの認証面の準備が完了しました。

e-taxクライアントの入手とインストール

e-taxのクライアントアプリが必要です。WindowsMacは対応しているようですが、その他のOSはダメっぽいですね。

e-Taxソフトの提供について(国税庁
http://www.e-tax.nta.go.jp/e-taxsoft/e-taxsoft5.html

アプリは基本的な土台の部分をベースに、追加インストールで毎年の帳票や、手続きごとにアプリを追加する形になってます。具体的な作りは判りませんが、一応拡張性も考えて作られているようですね。今回、医療費が10万円を超えた事による確定申告を行うつもりなので、所得税に関する平成20年用の書式一式をインストールしておきました(それが正解かよく分からないけど)。

ICカードを認識しない

で、アプリを起動し、電子証明書などの登録を行うのですが...ICカードを認識してくれません。ICカードリーダーに添付されていたツールで、手持ちのEdySuicaを確認するときちんと読んでいることから、機械や接続がおかしいわけではないようです。表示されていたエラーメッセージで検索すると、

e-Tax/「ICカードが認識できませんでした」というエラーが出る
http://okwave.jp/qa4636868.html

がヒット。役所などで住民基本台帳カードと証明書を入手した場合、公的個人認証サービスのクライアントが必要みたいです。よく読めば判るのかもしれないけれど、読まないといけないことがあまりに多すぎて見落としていたようです。

公的個人認証サービス 利用者クライアントソフト
http://www.jpki.go.jp/download/index.html

このサイトからダウンロードした「利用者クライアントソフト」を起動し、そこでICカードリーダーを認識させないといけないみたいです。これ、e-taxのページのトラブル対応一覧には書いてありません。そこに書いてあればいいのにねぇ。

ちなみにこのカードリーダー使ってます。

医療費を入力

e-Taxのクライアントで、ゼロから申告書を書いていく事も出来るようなのですが、国税庁が提供しているWeb経由で申告書を作成する仕組みのデータを、e-Taxクライアントに取り込むことができるようです。ってなわけでそれを試してみることに。ただ、医療費の場合、e-Taxのメリットと言える「郵送や持ち込みが不要」というのを生かすためには、医療費を1件ずつ全部入力する必要があります。普通の病院だと、診察と薬局が別なので、1回の通院で2件の領収書が発生します。これを1件ずつ、氏名、続柄、支払先住所と名前、金額、費目を入れていきます。
昨年度(2008年)は合計62件の領収書があり、総額は13万円。これを全部打ち込みます。めんどくさ。

データは拡張子「.xtx」のファイルに保存されます。これ、テキストエディタで開いてみるとXMLですね。
この作業の最後で、還付金の金額が判明します。今回、普通に確定申告すると6,800円戻ってくるみたいですが、e-Taxを利用することで税額から5,000円控除されるそうで、6,800円+5,000円で合計11,800円戻ってくることが判りました。

数年前に12万円ほどの医療費だったときは、確か3,000円も戻ってこず、「休んで大混雑の税務署まで行ったのに、ファミレス1回で終わりだよなぁ」とがっかりした覚えがありますが、戻ってくるときは結構戻ってくるものなんですね(ってか前年度の給与や源泉徴収額次第ですから変動して当然ですね)。

e-Taxに取り込み

次にe-Taxクライアントを起動し、[作成]-[申告・申告等]を選択。右側に空っぽの一覧が出るので、ここで「組み込み」を押して先ほど保存した拡張子が.xtxのファイルを指定します。これ、「組み込み」って誰が付けたんでしょう。センス悪い名前です。取り込みとかもう少しわかりやすい名前が付けられそうなモノを...。

で、これを取り込むと申告書が表示されますが、これはあくまで「外部から取り込んだだけ」のようでまだ完了ではありません(これに気づくのに少々時間がかかりました)。それぞれの申告書を一つずつe-Taxのクライアント上で開いて、完了、ってボタンを押していく必要があります。ここで問題発生。

確定申告書Aで、こんな警告が出ます。いわゆる「所得控除の額の合計額」に相当する部分、この数字は合っているのですが、その上段にある詳細の数字が全部空なので、数値があわないと言っているのでしょうか?この部分ですが、2003年、2004年に確定申告した際には同じように空欄で出して通ってます。で、調べてみると

電子申告利用に当たっての注意事項(2)
https://www.keisan.nta.go.jp/survey/publish/15806/faq/16120/faq_16782.php

こんな注意書きが国税局のサイトで見つかりました。「データが引き継がれないため帳票編集画面で「値が範囲外です。」、「計算結果が正しくありません。」のエラーが表示されます」...なにそれ?でも数字は出ています。ちょっと違う。もう少ししらべてみるとこういう人も。

e-Taxへの道(4) ソフトの到着と電子申告実践
http://toba.livedoor.biz/archives/50382490.html

この方も同じエラーが出てますが、そのまま出しちゃったみたいです。メッセージで「いいえ」を選ぶとそのまま完了扱いになるので。ではそれで行ってみるとしましょう。

電子署名を付ける

書類がすべて完了扱いになると、書類の束の一覧に「署名可能」の表示が出ます。これに電子署名を付けて、送付する準備をするようです。

署名を行うには、電子署名という項目を選択し、表示される申告書を選んで署名、と指示、ICカードをカードリーダーに載せて「署名にICカードを利用」という選択肢を選んでいくと、しばらく待って完了です。


送信

最後に、署名を施した申請書を送信して終わりです。送信すると、すぐにメッセージボックスにこんな応答が。

あとは指摘などが来ないか待つだけですね。
そうそう、還付される額が「△」でマイナスになってますが、これはこういう書き方をするものなんだそうです。実際、インプラントで12万を超えたときも、マンション購入で還付を受けたときも同じような記述できちんと戻ってきてます。