非接触方式ICカード「Felica」を使用した、JR東日本の定期券及びプリペイドカード。「Super Urban Intelligent CArd」の頭文字をとっている。もっともこれは後付けであり、スイスイ行けるICカード意味を込めて付けられた。
りんかい線(東京臨海高速鉄道)、東京モノレールでもそれぞれのSuicaカードを発行している。*1
自動改札機で使用する際は、機械上方に取り付けられている読み書き機に軽く接触させる。
首都圏の普通列車グリーン車では、Suicaにグリーン券情報を書き込んで紙のグリーン券の代わりに使える「グリーン車Suicaシステム」が導入されている。各席に設けられたカードリーダーにSuicaを触れることで車内改札を受けずに済む。
また、2006年10月1日からView Suicaならば、オートチャージが利用でき、設定した残高を切ると自動改札機を通って入場する際に自動的にクレジット決済でSuicaにチャージが出来るようになった。駅のATMコーナー「VIEW ALTTE」で登録ができ即日利用可能、1,000円以上10,000円以下、1,000円単位の設定および変更も可能。
2007年3月18日からは定期用のSuicaと一般のSuicaが共通のMy Suicaカードになり、定期をあとから追加することもできる。2008年3月以降、連絡定期の提携が拡大され、基本的に定期券は連続した3社までの運営会社のものとバス定期を1枚にまとめることができるようになった。従来は一部を除き2社まで。
磁気式定期券の場合、それだけでは定期区間外の駅で使うことはできないが、Suica定期券の場合、定期区間外はSuica乗車券の使い方を準用する形で、そのまま利用できる。すなわち、定期区間外は、仮にSuica乗車券を用いたとすれば支払うであろう運賃を、Suica定期券のチャージ残高から引き去ることで乗車できる。
例えば、横浜〜新宿(渋谷経由)のSuica定期券を用い、品川を乗り越して東京から四ツ谷で出場する場合、自動改札機では四ツ谷からみて最安の定期区間駅である代々木からの130円を引き去ってしまう。しかし、定期区間外の実際乗車経路(品川〜東京〜四ツ谷)について、仮にSuica乗車券を用いたとすれば引き去り額は190円のため、この場合の引き去り額は190円が正当。つまり、この場合は自動改札機ではなく、有人改札で処理してもらうことになる。
「Suicaのシステムでは『実際乗車経路を問わない』ため、代々木からの130円が正当である」と誤解する人も少なくないが、『実際乗車経路を問わない』のはあくまでSuica乗車券であり、この場合は定期区間を実際に外れた品川〜四ツ谷間について『実際乗車経路を問わず』精算額を190円とするわけで、Suica定期券の定期区間は磁気式定期券と同様、経路が指定されるため、実際に代々木を経由していない以上、代々木基点での精算は誤りである。
関東圏のJR東日本のほか、東京モノレールや東京臨海高速鉄道りんかい線でも使える。また、2003年秋からは仙台近郊、2006年1月21日から新潟圏でも使える。2004年8月1日からはJR西日本のICOCA(イコカ)と共通化され、関西圏にも使用範囲が広がった。2007年3月18日から開始された「パスネットカード」「バス共通カード」の共通ICカード「PASMO」との相互利用も同日から可能になっている。2008年3月29日からはJR東海の「TOICA」との相互利用が可能になった。関西の私鉄で使えるPiTaPaとの共通化も2010年度以降に予定されているほか、JR北海道(札幌圏)「Kitaca」とも相互利用が可能である。JR九州の「SUGOCA」、西日本鉄道の「nimoca」、福岡市交通局の「はやかけん」とも2010年3月13日から相互利用が可能となった。但し、それぞれのエリアをまたいで使用することはできない。
2003年中頃から発行されたSuicaマーク付きカード、モバイルSuicaには電子マネー機能が搭載されており、NEWDAYSやファミリーマート、一部のキヨスク、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、駅構内の各店舗で交通料金と共通で利用できる。2007年3月18日以降はPASMO、2008年3月18日からはICOCAの電子マネー機能とも相互利用に対応した。TOICAとの相互利用は2010年3月13日から始まった。現時点ではEdyなどとの互換性はない。
Suicaカードの電子マネー利用可能エリア
クレジットカード機能の付いたVIEW Suica(http://www.jreast.co.jp/card/index.html)もある。2004年12月からは日本航空グループのJALカードとVIEW Suicaを一体化した「JALカードSuica」も発行されている。2006年10月よりVIEW SuicaカードにはPASMOと共通のオートチャージ機能が提供されている。
さらには2007年2月1日よりイオンカードと提携して機能を一体化した「イオンカードSuica」も発行開始となる。
携帯電話にSuicaと同様の機能を組み込む「モバイルSuica」のサービスもある。
広告ポスターの脇に設置されたSuicaリーダをSuicaまたはモバイルSuicaでタッチすると、ポスターに掲載されている商品・サービスの詳細情報やキャンペーン応募情報、クーポン等が携帯電話に送られてくるという新しい広告媒体SuiPoも新宿駅に設置された。
*1:それぞれ「りんかいSuica」、「モノレールSuica」を発行。