雑誌記事の名誉棄損、土井たか子さん勝訴確定 : 社会 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

月刊誌「ＷｉＬＬ」に掲載された記事で名誉を傷つけられたとして、土井たか子・元衆院議長（８０）が、出版元の「ワック・マガジンズ」（東京）と花田紀凱編集長ら２人に損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第３小法廷（田原睦夫裁判長）は２９日、被告側の上告を棄却する決定をした。
同社などに２００万円の支払いを命じた１、２審判決が確定した。
問題となったのは、土井氏について「（朝鮮）半島出身とされる」などと報じた２００６年５月号の記事。
１審・神戸地裁尼崎支部、２審・大阪高裁とも「明らかに虚偽」と判断していた。
（2009年9月29日19時02分 読売新聞）

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090929-OYT1T00948.htm

日本の場合、「名誉毀損」って「事実の指摘」であっても成立するんだよね…。何故か。
「土井たか子が朝鮮人である」というのは、とっくの昔に帰化して日本国籍を持っている事実と反するから、記事には「明らかに虚偽」なんだけど、それが「両親が朝鮮人、日本に帰化した在日二世帰化人」という話に対して否定とはならないのに、「明らかに虚偽」としか書かれていないので、一緒に否定されたように見えるというのが、この記事のミソ。
ついでに、この裁判では、そもそも「土井たか子が帰化人である」というの話は全く争点とされていない。
こういう出自に関して、簡単に遡れてしまうので民主党が「戸籍廃止」を訴えているのは、これから増やす予定の帰化人候補者の出自が戸籍に記録されていると何かと都合が悪いからと言う説もあったりする。