秩父遊覧

 昨日からキャンピングカー・オルビスユーロを駆って秩父に。
 今回はキャンピングカー初体験のためのテスト走行。
 昨日の午後、二男の学校からの帰宅を待って家族4人で出航。
 トラックの運転は初めてなので、まさに「出航」という感じ。
 船が港から静かに出港するようだ。
 5時半頃、秩父は「両神温泉薬師の湯」という「道の駅」に到着。
 両神温泉薬師の湯に入って名物の蕎麦をいただく。
 夜は早めに就寝。道の駅の駐車場で、いわゆる「P泊」をさせていただく。



 朝、オルビスの中で簡単な朝食をすませて、近所の山に登る。
 新緑の秩父の山並みが心地よい。



 朝の散歩のあと次の道の駅「龍勢会館」に寄る。
 120年前の秩父事件の発祥の地。



 Wikipediaによると、
 「秩父事件ちちぶじけん)は、1884年明治17年)10月31日から11月9日にかけて、埼玉県秩父郡の農民が政府に対して起こした武装蜂起事件。自由民権運動の影響下に発生した、いわゆる「激化事件」の代表例ともされてきた。」
とある。

 この道の駅には、秩父事件の中心的人物、井上伝蔵(1854年〜1918年)の家が保存されている。この秩父事件資料館を見学する。
 復元された井上伝蔵宅の入り口の土間には竈(かまど)があった。なつかしい。



 しかし、いったい秩父事件とは何だったのだろうか。左翼的活動家がお金に困った秩父の農民達を利用したというのが本質だ、という説もある。当時の取調調書によれば、参加者の最終的な目標が天皇制を倒すことであるとする自白があったらしい。
 ということは、秩父事件とは、農民を巻き込んだ連合赤軍事件のようなものなのだろうか。あるいは不発に終わった日本版パリ・コミューン事件(1871年)のようなものか。
 龍勢会館には、古い時代からのロケット花火の資料館がある。ここも合わせて見学。
 10月第2日曜日には、各地区のロケット花火が競って打ち上げられる。

 この伝統的なロケットは世界各地で見られ、中国、タイを含めて100カ所以上で伝統的に行われていたそうだ。一般にバンブーロケットといわれ、竹筒に火薬を詰めて点火してその噴射力で空中に打ち上げる。秩父では「龍勢」(りゅうせい)と呼ばれ、龍が空に昇る様に見立てられる。
 起源はさだかではないようだが、火薬の起源とその伝搬が関係しているのだろう。資料館で買った「日本の龍勢および世界のバンブーロケット」(吉田龍勢保存会)には、おそらく秩父龍勢の起源は、戦国時代まで遡ることができるのではないか、と書かれている。




 道の駅「龍勢会館」で地元の蕎麦とこんにゃくをいただいたあと、次の道の駅「はなぞの」に向かい、そこで食物を買ってオルビスのなかで遅い昼食を食べたあと、高速に乗る。