福島第1原発事故:被爆2世、告訴団に<毎日新聞>

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福島第1原発事故:被爆2世、告訴団に
毎日新聞 2012年10月07日 09時19分(最終更新 10月07日 10時49分)
http://mainichi.jp/select/news/20121007k0000e040123000c.html
▼全文引用

 東京電力福島第1原発事故で東電旧経営陣らの刑事責任を追及する「福島原発告訴団」の中四国事務局(広島市)事務局長に、被爆2世の大月純子さん(41)=同市中区在住=が就任した。告訴団は今年6月の集団告訴に続いて11月に1万人規模の第2次集団告訴を目指す。大月さんは「『核の被害は二度とあってはならない』と言ってきたのに事故を防げなかった責任がある」と、被爆2世の立場から告訴を呼びかけており、8日に広島市内で説明会を開く。
 ◇「広島から声を上げなければ」

 大月さんの母(75)は原爆投下直後、爆心地から1.2キロに住む両親の安否を確認するため、集団疎開先から広島市に入って被爆。自宅にいた祖母は全身に細かく砕けたガラスが突き刺さった。母に今のところ大きな健康被害はないが、祖父は約30年前、たばこも吸わないのに肺がんで亡くなった。

 20代のころ瀬戸内海島しょ部の知人から「兄弟が白血病で死んだ。原爆の影響かもしれない」と聞き、「瀬戸内海でも影響があるのだとしたら、自分にも影響が出るかもしれない」と怖くなった。

 被爆者の知人に話したところ、「ずっと自分たちが抱いていた思い。同年代の子供が次々原爆症で死んでいき、『次は自分だ』とおびえてきた」と言われ、放射能被害の恐ろしさを認識したという。

 告訴団は今年3月に結成され、6月には福島県民1324人が、東電勝俣恒久会長(当時)や原子力安全委員会の学者らを業務上過失致死傷容疑などで福島地検に告訴・告発した。今夏以降は全国10カ所に事務局を設置。本部(福島県田村市)は「放射線を浴びたのは福島県民に限らない。汚染食品の流通もあり、全国民が被害者」として、第2次集団告訴に向け、告訴人を募集している。

 市民団体で反戦反核活動をしてきた大月さんは「政府などの『原発安全神話』を再び作ろうという動きに対し、被爆地・広島から声を上げなければいけない」と語る。伊方原発がある愛媛県内で告訴人を募る「原発さよなら四国ネットワーク」の麻生勝之さん(68)は「事故の責任追及は、伊方原発の再稼働問題と表裏一体。多くの人に告訴を自分自身の問題と捉えてほしい」と訴える。

 説明会は8日午後2時、広島市中区の「広島市まちづくり市民交流プラザ」で。事務局(080・6337・2587)。【津島史人】

毎日新聞から全文引用)



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