今日は父親の誕生日でした。昭和4(1929)年生まれで平成25(2013)年に亡くなっているので、生きていれば95歳かー。
父親から昔の話は聞いた事がありません。昭和一桁戦前生まれ。もう少し生まれが早ければ徴兵されていたことを考えると、運命ってちょっとの違いで変わってしまうものだと思います。
終戦を迎えたのが16歳。もう働いていたようです。
再婚だったと聞いたのは父親の亡くなった日でした。
母親は勿論、姉貴も知っていたよう。私だけ知らされていなかった。ちぇ。
母親と再婚したのは昭和37年頃。翌年2月に姉貴が生まれ、その2年後私が生まれた。
働き始めていろいろな職を転々としていたらしい。何をしていたかは知りませんが、高度経済成長期は建築ラッシュで母と結婚した頃は大手エレベーター会社で設置技術者だったらしい。
私が生まれたちょうどその年の夏、出張先の京都でエレベーターの設置作業中にエレベータの函が落下しその下敷に。内臓破裂、複数個所複雑骨折で生死を彷徨うほどの重症を負いました。
そういえば小さい頃に父親とお風呂に入った時に、腹部に帝王切開のような傷跡があり、「お前はここから生まれた」といってました。小さい頃は冗談とかわからないので、しばらく父親から生まれたと本気で思ってました。事故の傷跡だと知ったのは結構あとになってから。
事故後は姉貴は親戚の家に預けられ、私はできたばかりの新幹線で京都を往復、京都では退院するまでの1年くらい旅館住まいだったらしいですが記憶はありません。唯一新幹線の中で泣き出してしまい、なぜか止まらなくなって母親が困っているから泣くのやめなきゃと思っても全然止められなかったということを覚えてます。これが私の一番古い記憶です。
母親にしてみれば、結婚して2年、まだ30歳前で子供2人抱えて未亡人になっていたかもしれなく、かなり焦ったと思います。
治療とリハビリで1年くらいで退院し、その後その会社を辞めて知り合いだった社長の会社に再就職し定年まで勤めた。それ以降70歳くらいで脳溢血で倒れ入院したくらいで他に大病などはなく、最後は肝臓がんで亡くなりました。享年七十九。
亡くなってから、もっといろいろ話を聞いておけばよかったなぁと思いますが後の祭り。
「ファミリーヒストリー」とか見ていると、自分のルーツが気になります。従軍していないとはいえ、戦中戦後を生きてきた世代ですから、いろんな経験をしていたはず。
といっても、別に貴族だったり実業家々系でもないから、そもそも語るほどの歴史はないと思いますが…。