昨日の辻加護競争

計算が難しいな……

辻ちゃん8+1+ののたん2=11
加護ちゃん2+1+1+あいぼん3+1=8
と、僅差で辻ちゃん加護ちゃん辻加護
でした。この企画、きりがないので今日でやめます。さようなら。

漫☆画太郎『わらってごらん』(集英社)

本書の画期的なところは、漫氏の作品形成を成す原点であるメディア−−すなわちコピー機−−がいっさい使用されていない点である。
わたしは、漫氏の最高傑作は『樹海少年zoo1』であると考えている。そこには彼の使用してきた技術のすべてがある−−ということはすなわち何も無い、ということだが−−からだ。コピー機の使用による反復、まったく先のことを考えていないストーリーともいえないストーリーの展開(がないのだが)、面白くもなんともないギャグを描く渾身の筆圧、などが、彼がアーキテクト技術ではなくエンジニアリング技術の作家であることを示している。フランドルのファン・アイク達が油彩画の技法を開発したことで絵画の表現が拡張したように、漫氏は、コピー機の使用によってオリジナルとコピーの差異をシミュラクルへと止揚することなく、すべてがコピーであるような(実際コピーなのだが)表現技法によって、なにも拡張しなかった。
おそらくそこですべての工学技術を使い果たしたことが、全ページ手描き、という、初の試みを彼に課したに違いない。しかし、どうもAdobeイラストレータあたりを使用してるくさいページがあるのだが、気のせいだろうか。

『弱点を徹底的につぶす 英語「基礎固めドリル」』 (宝島社)

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「文法力」「読解力」「対話力」「英作力」の4パートに分かれていて、それぞれ50分ぐらいのテストになってる。これ、今日からやります。おそらく、
読解力>文法力>>>>(越えられない壁)>>>>対話力>英作力
となることはめにみえてますが。テスト結果は報告します。

岡崎京子『ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね』(平凡社)

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事故の直前まで連載されていた小説。良くも悪くも習作だと思う。『リバーズ・エッジ』や『ガールズ・ブラボー・シリーズ』にみられるようなストラクチャーはみることができない。短編だからそれは難しいし、破綻もないが、「岡崎京子の作品」を読みたいと思って読むと期待はずれだと思う。

プラトン『テアイテトス』(ちくま学芸文庫)

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やばいやばい。これははまるよ。うへー。やばいって。今年一年プラトンの年になったらどうすんだよ。博論書けないじゃないか。「知識について」って、おい。せいぜい序文で触れる程度にしないと……危ないなあ。

『現代思想』3月号、『世界』4月号

まじめな書誌情報(?)は>id: gyodaikt:20040312#p2
特集:死刑を考える、でうんざりせずに読めるのは前田朗(国際人権法)論文と石塚伸一(法学)ぐらいだろうなあと思いつつも、松葉祥一のデリダ論をあとでチョコット読んでみます。関連はhttp://www.miraisha.co.jp/derrida/today.html

『世界』で今号注目に値するのは、「世界で一つだけの花」を3つの論説が引用している点である(宮淑子論文、伊藤真連載、三上直之・千葉県・30歳・大学院生)。この3つの論説がこの槇原敬之によるクィア・ポリティクスを、同じようなやりかたで「誤読」している、という点について、論じる準備はあるのだが、時間切れです。明日やります。バイト行ってきます。