"Queer"と書く。 元は蔑称で、日本語の「オカマ」や「変態」に相当する言葉。1990年代に入り、アメリカのゲイやレズビアンを中心に、セクシュアル・マイノリティの団結の合い言葉として戦略的に使っていこうという傾向が出てきた。そのような場合、日本でもカタカナで「クィア」または「クィアー」または「クイアー」などと表記される。
日曜日、 「ただ、自分が救ってもらったように、僕もだれかを救いたいだけなんです」 朝日新聞とSpotifyが共同で企画・実施しているPRIDE CODE。僕がいつも聞いている朝日新聞ポッドキャストは、LGBTQ+の人達が抱える問題や葛藤について、アンバサダーの方々をゲストの招きながら、声の力で世界を変えようという取組を行っている。 冒頭のコメントは、そのアンバサダーの一人であり、ミュージシャンのAisho Nakajimaさんの言葉だ。 Aishoさんは、番組のホストから「どうしてそこまで音楽に一生懸命になれるのか」と問われた際、冒頭のように答えていた。 彼はクィアアーティストとして、今は海外…
こちら公開、今日までです。というか明朝に私が起きたら非公開にする気持ちでいっぱいなので、そのあたりまでは観れる可能性もあります。【トーク&パフォーマンスイベント】《表面と横断-トランス, 男の娘, ジェンダークィア》古怒田望人/いりや、外島貴幸、吉田正幸 www.youtube.com そしてpeatixでのドネーションの方は、明日の20時くらいまで受け付けておりますので、本日見終わった後からでもご支援可能となっておりますの。ぜひ!https://hyoumentooudantkayk.peatix.com/viewドネーションの特典記録集をチラッと見せるとこんな感じです。(写真)
今回は、私が個人的に愛するコンテンツや推し的な人、キャラクターについて紹介できればと思います。クィアな観点が前提となっていることを一応明記しておきます。あと、好きなコンテンツを羅列したため、長いわりにあんまり中身のない紹介になってしまっているかもしれませんが、ここであげた作品は基本的にどれもおすすめなので興味があれば是非見たり、聞いたりしてみてください。 長くなりすぎて、気づいていない誤字や脱字も多々あると思います。見つけたら適宜修正していきます。 アニメ編 カウボーイビバップ 少女革命ウテナ カードキャプターさくら ノワール キノの旅 中村隆太郎版 蟲師 電脳コイル 日常 少女終末旅行 まち…
デヴィット・ボウイという、非常にクィアなアーティストを追ったドキュメンタリー映画。私の中では彼は「戦場のメリークリスマス」や「ラビリンス 魔王の迷宮」といった俳優のイメージが強いですね。 youtu.be 戦場のメリークリスマス [DVD] デヴィッド・ボウイ Amazon ラビリンス 魔王の迷宮 [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray] デヴィッド・ボウイ Amazon
エマ・ストーンの熱演が光るフランケンシュタインの女性版です。この映画のレビューで「何を言わんとしているのかわからない」という人がいたのですが、その人は結構ヤバいと思います。とりあえず「熱烈ジャンプ」は流行って欲しいですw。 youtu.be
AMAZON ORIGINALの、大変クィアなアニメーション作品でした。日本だとなかなかここまで踏み込んだ作品は作られないんじゃないでしょうか(18+だし)。 youtu.be
ネットフリックスでお金に関するリアリティ番組を2本観た。一つは『ハウ・トゥー・ゲット・リッチ 』はお金持ちになる方法、というストレートな題名のテレビシリーズで、内容はお金がもつ力に支配されることなく、上手に管理する方法とは。お金の達人ラミット・セティが、アメリカ各地を訪ね、豊かな生活を実現したいと考える人たちをサポートする、というもの。 お金に問題を抱える顧客たちの状況をラミットが分析し、「あなたにとって『リッチな生活』とは何か?」を考えさせ、「意識的なお金根の使い方計画」を考えさせ、本人たちの習慣を形作っている「お金心理学」 --彼らが無意識のうちに持っているお金についての思い込みについて考…
11月29日に、以下のトーク&パフォーマンスイベントを、京都のSocial Kitchenさんにて開催します。http://hanareproject.net/event/2023/11/post-224.phpあまり肩に力を入れない形で、トランス的な表象を扱ったいくつかの漫画やアニメについて語り合ったり、急にコントをやりだしたり、といったゆるめ(というか、「トーク」や「対談」ではない別の在り方の語りとして)のイベントではありますが、グダグダにはならないかと思いますので、是非お越しください! ----------------------------トーク&パフォーマンスイベント『表面と横断-ト…
プライムビデオで配信中の『赤と白とロイヤルブルー』に夢中だという記事を書いた。 というか、そもそもこの記事のタイトルで映画の紹介も…と思って書いていたら紹介の分量がどんどん増えてしまい、感想記事にシフトすることになった。 そういうわけで『赤と白とロイヤルブルー』について書きたいことはだいたい前の記事に詰め込んで気が済んだし、この記事を読んでいる方は映画を鑑賞済みだという前提で、ネタバレを大いに含む本題に入ろうと思う(未鑑賞の方には恐らく何のことかわからないと思うのでここから、もしくはこの記事の末尾のリンクからプライムビデオでご覧ください)。 以下、大いにネタバレです。 Well-behaved…
プライムビデオで配信中の、『赤と白とロイヤルブルー』*1に夢中だ。 赤と白とロイヤルブルー ニコラス・ガリツィン Amazon 原作は2019年に出版されたケイシー・マクイストンの『Red, White & Royal Blue』。邦訳(2021年発行)もある。*2 アメリカ合衆国初の女性大統領(もちろん民主党だ)の息子であり、ヒスパニック系の血を引くアレックス・クレアモント=ディアスと、イギリスの王子ヘンリーとのラブストーリーが軸なのだが、実は合衆国大統領選も絡んだポリティカルサスペンスの要素も含んでいる。 Red, White & Royal Blue: A Novel (English …
「『戦闘美少女の精神分析』を読む」は、郝柏瑋心理士と私が去年行った講演「非対人性愛の多重見当識:『戦闘美少女の精神分析』をクィアリーディング」の成果整理です。文字数が多すぎることに気づいたため、2つに分けました。この記事は10103語で、これほど長い記事を読むことができない場合は、「目次」機能を使用してください。 「『戦闘美少女の精神分析』を読む①」では、主に虚構理論について議論しています。そして、「『戦闘美少女の精神分析』を読む②」では、「反転したヒステリー」という概念について議論します。そこでは、齋藤の議論を紹介するだけでなく、アセクシュアリティとヒステリー構造の関係についても議論し、私が…
※この対談記事は『2世と器』単行本発売記念につきまして、期間限定で公開いたします。予告なく非公開になる可能性がありますので、予めご了承下さい。 Yudane( 以下、ゆだね) ではまず簡単な自己紹介からお願いします。 戸ヶ谷新( 以下、戸ヶ谷) 戸ヶ谷新と申します。二〇二一年の一〇月に『FEELYOUNG』の読み切りでデビューした漫画家です。既刊としては『CUREBLOOD』という『onBLUE』で連載していた単行本がありまして、今は同誌で『2世と器』という作品を連載しています。『CUREBLOOD』は吸血鬼が主人公で、身体関係がなく恋愛関係とも明言していないBLです。『2世と器』はゲイとAロ…
前回はTRP初参加(歩くわけではない)に際しての期待感と、疑念を書き連ねた chiyuki7658.hatenablog.com のですが、実際に行った感想を書いてみようと思います。ちなみに、先に結論を話してしまうと事前の懸念通りかなり否定的な体験になりました。 感想 否定的な感想 その1 人が多すぎ 否定的な感想 その2 企業ブースが目立ちすぎ 否定的な感想 その3 ミスジェンダリング普通にされる 否定的な感想 その4 独り身にはつらすぎ 否定的な感想 その5 初めて来た人などが集まれるスペースが無い 否定的な感想 その6 健康な人しか想定されていない 良い感想 ただしTRPのカウンターに関…
別のところに書いていた文章をそのままコピペします。 編集しようと思ったけど時間なかったので。 --------------------------------------------------------------- 千田先生が論座に寄稿されたので思うことをメモする。 LGBT法案をめぐる攻防が炙り出した「ねじれ」 - 千田有紀|論座アーカイブ 千田先生がツイッターアカウントを消したのはコロナが日本に上陸する冬の年末年始ぐらいだったように記憶している。年末に千田先生が学者先生たちから批判されているのを見た。千田先生が、ご自身の性犯罪にまつわる記憶を書いた。それに対して、たしか小宮友根先生だ…
映画『異人たち』を観たので感想。アンドリュー・ヘイ監督、主演はアンドリュー・スコット、原作は山田太一の小説『異人たちとの夏』。 あらすじ 夜になると人の気配が遠のく、ロンドンのタワーマンションに一人暮らす脚本家アダムは、偶然同じマンションの謎めいた住人、ハリーの訪問で、ありふれた日常に変化が訪れる。ハリーとの関係が深まるにつれて、アダムは遠い子供の頃の世界に引き戻され、30年前に死別した両親が、そのままの姿で目の前に現れる。想像もしなかった再会に固く閉ざしていた心が解きほぐされていくのを感じるのだったが、その先には思いもしない世界が広がっていた… 公式サイトより引用 異人たち | Search…
「神を知っている」と言いながら、神の掟を守らない者は、偽りの者で、その人の内には真理はありません。 ヨハネの手紙 一 2-4 新共同訳聖書 それにしてもボイコットを命じる「クィア馬鹿」が、そのボイコット対象企業であるAmazonから自分たちの本を販売しているなんて、ほんとバカにしているよな(Kindle版もある)。何が虐殺に加担だよ、お前らも加担しているだろう。よくこんな欺瞞を演じられると思う。最低だ。https://t.co/deXgtYMOWy — HODGE (@HODGE_EGDOH) 2024年4月20日 自分たちこそが「ピンクウォッシュに加担」しているのに、他人に対して「ピンクウォ…
Know we're jumping the gun, but we're both still young One day, we won't be Didn't know what I want 'til I saw your face Say goodbye to the old me 結論を急いじゃうんだよね でも私たち まだ若いから(1) いつかは そうならない日が来ると思うけど 自分が何を求めているのか分からなかった あなたに会うまでは 昔の自分には別れを告げよう Came out of nowhere, didn't give no warnin' Pedal so heavy …
あらためまして、お仕事用の自己紹介とポートフォリオです。 自己紹介 論文 主な評論 主な短歌作品 詩 エッセイ 自己紹介 1996年生まれ。立教大学文学部文学科英米文学専修を卒業。作家ヴァージニア・ウルフの評論『三ギニー』についての卒業論文でTN賞(最優秀賞)を受賞。東京大学大学院学際情報学府修士課程に進学、その後「イギリスの反核兵器運動『グリーナム・コモン女性平和キャンプ』における『キーニング』(哀歌)の意味」で修士号を取得。 大学院在学中から教育業界に就職後の現在まで、フェミニスト文芸サークル「夏のカノープス」の一員、また個人として、短歌、評論、詩などを発表しています。 フェミニズム、クィ…
3年前、コロナ禍のゴールデンウィークに見て以来のライオンキングでした🦁 作品・公演概要 キャスト 感想 美しいデザインに溺れる 物語の価値観には疑問も キャスト感想 作品・公演概要 The Lion King原作: The Lion King(1994年公開の映画『ライオンキング』)音楽: Elton John(エルトン・ジョン)詞: Tim Rice(ティム・ライス)作詞・作曲補: Lebo M(レボ・M)、Mark Mancina(マーク・マンチナ)、Jay Rifkin(ジェイ・リフキン)、Julie Taymor(ジュリー・テイモア)、Hans Zimmer(ハンス・ジマー)脚本: R…
ひさしぶりだなこの画面。 下記途中のまま下書きに保存された日記たちを放置しつつ、書いている。元々まめな方ではないし、てきとうな人生だから全然大丈夫。 直近いろいろあった(のか?)ので、なんかつらつらテキストを書いてちっとでもすーってなれたらいいなと思っている。 てか、まあいつもどおりっちゃいつもどおりなんだけれども相変わらずテキストがぐにゃぐにゃしている。(てか僕は人に読まれることを想定してねえな公開日記だというのに) 最近:転職活動 2月半ばくらい続いていた転職活動がやっと終わった。余裕だろと舐めてかかっていたら全然内定が出なくて自分でもびっくりするくらいに気分が沈んでいた。思えば、新卒の時…
前回の続き。フェミマガジン『エトセトラ』の「特集:男性学」号(vol.10)を読んでの感想を記す。今回は、特に仲芦達矢「ノイジー・マスキュリティ」を取り上げる。 前回、『エトセトラ』の「特集:男性学」号の全体について説明した。前回示した通り、全体を合わせて読めば、「こういうのが読みたいなあ」というのが網羅されていて、とてもよいバランスの執筆者が揃えられたよい企画であったと思う。 そのうち、「男性性とか何か」「男らしさとは何か」というような問いを立てること自体への問題意識から、丁寧に掘り起こして書かれているのが、仲芦達矢さんの論考だ。その意味では、前回書いたように、この特集号の中で最初に読むべき…
今日(2024.4.23)ホルモン注射の1本目を自己注射で打った。 今の気持ちを、ただ正直に残しておこうと思う。 「よろこび」「楽しみ」「不安」「後悔」 いろんな感情がぐるぐるしている。 自分で決めたことなのに、打ち終わって涙が止まらない。 本当にこの選択でよかったのか。 「ボーイッシュな女性」として生きられないのか。 母さん、「娘」でいられなくてごめん。 自分で「選択した」ことではあるけど、決して「望んだ」ことじゃない。 割り当てられた身体を変えずに生きられるのならそうしたかった。 どうして「普通に」生きられないのか。 ずっと考えてるし、ずっと自分を責め続けてる。 きっとこれから先もこの思い…
三重1日目に行ってきました。 いつも通り、ネタバレだけどネタバレをすることが目的ではなく、記憶を頼りに書きたいことを書いています。 次行く予定のものを見てから加筆修正するかもしれません。 ※ 一本のストーリーのようなテーマ性があり、そして16の要素も取り入れつつ、より全体的に「見せる」ことに特化したライブだった。 ライブ前のカウントダウンが終わると、ステージ中央にある電動パネルが左右に開く。川村壱馬さんがひとりこちらを向いて佇んでおり、あとは全員背を向けたRAMPAGEの姿が見える。川村壱馬さんが衣装を翻しながら背を向け、他のメンバーと同化するように一歩下がった位置に立つとCyberHelix…
本作の主演のアンドリュー・スコットは、『SHERLOCK』でのモリアーティ役で認知した人だが、映画では『パレードへようこそ』が印象的だったな。実は彼が主演する Netflix の『リプリー』を観始めたところだったりする(こちらも実にピッタリな役をやっている)。一方でポール・メスカルは、昨年観た『aftersun/アフターサン』が鮮烈だった。ワタシは本作を、今もっとも活躍する男優二人が共演する映画ということで観に行く気になったのだが、やはり日本では原作が山田太一の『異人たちとの夏』であることが一番の注目点だろう。実はワタシは、『ふぞろいの林檎たち』や『男たちの旅路』といった山田太一の代表作をリア…
山田太一さん「異人たちとの夏」の二度目の映画化。アンドリュー・ヘイ監督。主演はアンドリュー・スコット氏。舞台はロンドン、主人公が同性愛者の男性という設定になったが、そうするとドミノのようにぱたぱたとあらすじの意味合いが変わって、おおー、という感じでした。 脚本家の主人公は仕事に追われて暮らしていたがふと気が向いて子供のころに住んでいた町を訪れるとそこに父がいて…というあらすじ。 30年前の人間の同性愛に対する偏見発言あり。家族へのカミングアウト描写あり。 ラストまでばれ 日本の幽霊話の体裁の大林宣彦監督版が好きです。抒情的に撮られている両親のパートも、まあ言ってしまえばミスディレクションで、で…