お笑い芸人がやるような、軽妙で滑稽な寸劇。 60年代のトリオブームで火がつき、70年代のコント55号やザ・ドリフターズなどによって一大ブームを巻き起こし、関西の漫才に対抗しうる関東の大衆演芸の一つとして確立された。
短いものは「ショートコント」。 テレビ番組などでは数組のグループや芸人による合同コントもある。
なお、語源は conte(フランス語)軽妙で機知に富んだ短い物語。短編よりさらに短い小説。風刺諧謔に富んだ寸劇。
→オーギュスト・コント
(喫茶かぶー。今日も虎之助たちは市場の風を感じながら新聞をめくっている) 虎之助 「なぁ、儀兵衛…“ダイハツインフィニアース”て何や?新しいプロレスラーか?エルボーとか強そうやんけ。」 儀兵衛 「ワシは最初、日立ルマーダの親戚かと思ったわ。“無限地球”いう意味らしいけど、名前が壮大すぎてな…船舶エンジンの会社とは思えへん。」 八百辰 「でもこの会社、補機エンジンで国内シェア49%、海外でも26%やろ?名乗ってええんちゃう?無限や地球くらい。」 熊公 「エンジンの売上もそこそこやけど、今はメンテが儲かってんねん。5年周期でガッポガッポや。」 虎之助 「“エンジンは売って終わりやない、メンテで回収…
(「喫茶かぶー」、昼下がり、テレビから「笑ってコラえて!」の再放送が流れる。虎之助はスマホ片手に眉間にしわを寄せ、何かをブツブツ言っている。) 虎之助(呻きながら)「……ワシが悪かったんか……。フジがあれだけ株主還元や言うて改革見せたから、“おっ、日テレも来るか!?”思たのに……」 dojimatoranosuke.hatenablog.com 熊公(おかわりのホットケーキをつつきながら)「やる気ゼロやったとか?」 虎之助(顔を上げて)「中計、見てみぃ。営業利益、今550億。それを3年後に580億にするらしいわ。……30億増やすのに3年て、地蔵でももうちょい動くで?」 儀兵衛(苦い顔でコーヒー…
座談会『野合と脱走』(後半) 主催:キューピー、O,1、2人登壇者:向坂達矢、外島貴幸、吉田正幸、飛田ニケ(司会)会場:路地と人(現:サロン・ド・路地と人)2024年11月10日*この座談会はアートイベント『例外アートウィーク』内の、企画『悪魔の路地と人』の一環として開催された。前半はこちら↓ 座談会『野合と脱走』向坂達矢(ゲスト)、外島貴幸、飛田ニケ、吉田正幸(前半) - 夜明けのフィラメント (撮影:窪田美樹) 座談会『野合と脱走』(後半)CHAPTER1: チャンバラとブロック遊びの違い、動物の笑い2: 冗長さ、そして分業とコミュニズム3: 発話することとアーカイブをぶつけること4: ジ…
『今日も世界で誰かが虚しくなっている。手を繋いで歩いてる老夫婦編』 地元では、ちょっとした有名人の老夫婦。 2人は仲睦まじく、買物や散歩など外出時はいつも手を繋いで歩いている。 そんな微笑ましい光景を初めて見る若者やカップルは老夫婦に憧れの眼差しを向ける。 前妻が妊娠中に不倫関係が発覚。 泥沼化した三角関係を経て最後は一方的に離婚届を送り付け、半ば無理やり離婚を成立させた2人だとは知らずに。 全てを捨てて駆け落ちした後に、略奪婚した女の地元で新たな生活を始めた2人だとは知らずに。 産まれた子供の養育費を男が払っていたのも僅か3年程だったとは知らずに。 社会も価値観も倫理観も何もかもが今とは時代…
座談会『野合と脱走』 登壇者:向坂達矢、外島貴幸、吉田正幸、飛田ニケ(司会)主催:キューピー、O,1、2人会場:路地と人(現:サロン・ド・路地と人)2024年11月10日*この座談会はアートイベント『例外アートウィーク』内の企画『悪魔の路地と人』の一環として開催された。 (撮影:窪田美樹) 座談会『野合と脱走』(前半)CHAPTER1 地球上を走って、自分の背中を追い抜いていく2 「見た目」と美的判断 / ジェンダーを追いかける、ジャンルを追い抜く3 笑いの発見、ジャンルのあいだ4 ルールと笑い、許しと殺し・出演者略歴、参照文献 *座談会後半はこちら↓ 座談会『野合と脱走』(向坂達矢, 外島貴…
ドキュメンタリー番組の最後は、「とは」に対する答えで締めくくるのがお約束というものだ。だが超一流の投打二刀流日本人メジャーリーガーが登場したこの日の『激熱大陸』は、惜しげもなくその質問から幕を開けたのだった。「あなたにとって、〈野球〉とはなんですか?」 「えっ、いきなりですか……まあ、なんというか、う~ん……〈人生〉、ですかね」 「では、〈人生〉とはなんですか?」 「まあ、そうなるとやっぱり、〈野球〉ってことになりますね」 「では、あなたにとって〈野球〉とは?」 「ああ、まあそうなっちゃいますよね。じゃあもっと具体的に答えたほうがいいんですかね。えーっと、じゃあ〈仕事〉ってことで」 「では、あ…
(虎之助、スマホ見ながらテンション高め) 虎之助「おおお!? しまむら、チャートぐい〜んや!マネックスのファンドが株主提案やて!配当性向60%にしろって!?160億自社株買い!?これ…来てるやろ?今から入ったら波乗れるやつやろ??」 儀兵衛「またノッてまうんかお前は。波言うてもな、それアマゾン川ちゃうで、靴屋の前の水たまりやぞ。」 虎之助「ええやん!材料出たとこ買いが正義や!」 儀兵衛「お前それ“アクティビストに釣られたの巻”やぞ。」 (財務の話) 虎之助「でもなぁ…しまむらって地味やし、もう2,200店舗あるんやろ?ユニクロとちゃうし、もう打ち止めちゃうん…?」 儀兵衛「あー、数字、見よか。…
『今日も世界で誰かが虚しくなっている。ワンナイト編』 「加奈でーす」 飲み会で、 凄くノリが良くて、 何となく隙がありそうで、 露出が多めの服を着ていて、 お酒が好きで飲むペースが早い女の子が・・・ 2次会で行ったカラオケの途中で、 大学の同じサークルの1個上の先輩に、 いつの間にか、お持ち帰りされてた女の子が・・・ 母さんと同じ名前だった。 『今日も世界で誰かが虚しくなっている』
虎之助(眉をひそめて):「うーん、日本も経済安全保障を考えんとあかん時代になってきたな…。アメリカの関税見てると、もはや“自由貿易”だけでやっていけん時代になったってことか?」 儀兵衛(茶碗を置きながら):「そうやな。これは他人事やない。ロシアがガス止めてヨーロッパが冬にガタガタ震えた。中国はレアアースから薬の原料まで、『お前んとこに売ったるかどうか、こっちの気分次第やで?』言うてくる。 日本は今までは平和国家として自由貿易で利益を得てきたけど、今はもう一つの観点が加わったんや。『安全保障』。日本も、どんな産業が重要か、しっかり見直さなアカン。」 八百辰(腕組みしながら):「でも、経済面で考え…
(株と債券が同時に売られていることに気づく虎之助) 虎之助(驚きながら): 「おいおい、儀兵衛さん!これどうなっとるんや?株も米国債も一緒に売られてるやん!なんでや!」 銭屋儀兵衛(冷静に): 「ふむ、虎之助、これは『ダブル・セルオフ』って現象やな。普通、株が下がれば国債にお金が流れるはずやけど、今回みたいに両方が売られるなんて、かなり珍しいんや。」 八百辰(急に口を出す): 「それって、誰か大口の手が動いてるんちゃうんか?例えば中国あたりが米国債を売ってるんちゃう?」 五分の熊(ニヤニヤしながら): 「うーん、それにしても株も債券も売られとるとなると、ほんまに地政学的な何かが動いてる気がする…