熊本出張

寝坊をして非常にやばかったけど、予約をしていた特急には間に合った。リレーつばめ西鹿児島行き。

昔は特急と言ったら非常に高価な乗り物だと言う印象があったが、今はそうでもない。超特急やら飛行機やら、特急の高級感を奪う乗り物が多く出ていたのと、特急の下にあった急行と言うクラスが廃れてきたせいで相対的に地位が低下したような感じがする。それでも自分は鉄オタクでは無いにしろ列車は好きです。帝都に行くときも私用ならばまず新幹線は検討してみる。
博多からだと熊本へは鹿児島本線を南下するが、その途中は九州新幹線の高架の工事が断続的に続いていた。数年後には供用開始なんだろうな。博多から見て熊本鹿児島方面と佐賀長崎方面の新幹線が開業したら「つばめ」やら「かもめ」やら「有明」はなくなってしまうんだろう。ちょっとさびしい。
大分宮崎方面のミッ●ー耳シートの「ソニック」やら「にちりん」「ゆふいんのもり」ぐらいが残るんだろうな。
出張予定は午前中いっぱいで片付き、そのままJR熊本駅に取って返し、昼食の熊本ラーメンを食った。熊本ラーメンは焦がしにんにくの香りがよいです。

みやげ物には「辛子れんこん」を買った。結構辛いけど、朝食のおかずになる。
帰りは「有明」に乗って帰った。

追記:20080124 2321
長崎ルートについてさっきニュースでやっていたけど、長崎ルート新幹線開業後は「かもめ」の本数が今の5分の1の10本程度ではないかとの予想がされていた。特急停車駅だけど新幹線の駅がないところは辛くなるね。

お月様

昼間から晴れていた。ただ、雲は多かったので夜の撮影は無理だと思っていたら雲のおかげで少し面白そうな状態になった。

お月様の自体の写真も撮ったんだけど、雲といっしょに撮ろうとすると月が眩しくなりすぎるし、月の模様をとろうとすると雲が暗くなってします。
仕方が無いのでお月様の模様はあきらめて、雲に隠れた月を撮った。電線はご愛嬌です。

光の塔/今日泊亜蘭

読了。

光の塔 (ハヤカワ文庫 JA 72)

光の塔 (ハヤカワ文庫 JA 72)

過去に読んでいたと思っていたけど、もしかすると途中までしか読んでいなかったかもしれない。終わりがけの侵略者と水原大佐のやりとりの部分以降が記憶に無い。
文体が少し独特なのと使われている漢字やら単語が古いこと、それに日本語の中にアルファベットがまるでちいさい「つ」みたいな使われ方をしているので慣れるまではちょっと読みにくい。けど、文章自体は日本的できれい。
ちょっと江戸っ子が入っている古い文章を読んでいる感じがする。例えば「夢酔独言」や「氷川清話」など。ああ、勝さんの本が読みたくなってきた。勝さんの全集か何かあれば欲しいな。
今のSFばかり読んでいる人が読むと若干違和感があるかもしれない。出てくる道具立ても古いものが多い。大正、昭和の初期をそのままSFの世界に乗せたような感じがすす。
僕は嫌いじゃない。

「入らっしゃいまし」
 とかれは言った−オオ、何という美しい言葉だろう!たとえ一介の古俗語であっても、なおかつ使い道や礼儀作法が情感のニュアンスとともに精緻明確に表現されていた当時の言葉:わが祖父母や維新の詩人たちが語っていた言葉だ。きょう日の若い者の言葉ときた日には、作法も語法もあったものではない。なんでも助辞や語尾をぬいて早く済ますのが文明なんだと心得ているらしい。

今日泊先生、ごめんなさい。

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