シネサルの「映画のブログ」

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 『ローマ帝国の滅亡』 ★★

【原題】The Fall of th Roman Empire(意味「ローマ帝国の滅亡」)
1964年、アメリカ、カラー、1:2.2、180分、英語(日本語撮影)
【監督】アンソニー・マン
【出演】ソフィア・ローレン、スティーブン・ボイド、アレック・ギネス、ジェームズ・メイソン、クリストファー・プラマーアンソニー・クェイルジョン・アイアランド、メル・フェラー、オマー・シャリフ、他
2013/12/10(火)鑑賞、WOWOW放映
<ストーリー>
 北方の蛮族との戦いの前線にいた古代ローママルクス=アウレリウス皇帝(ギネス)は、病で死が迫っていると感じ、帝国内の各地域の王を集めて、剣闘に夢中な息子のコモドゥス(プラマー)ではなく、彼と兄弟のように育ったリヴィウス(ボイド)を次の皇帝だと発表するつもりだと2人に話した。
 コモドゥスは父を毒殺し、遺言がなかったことからリヴィウスコモドゥスが皇帝になることを認め、彼はローマ軍総司令官になった。
 コモドゥスは前皇帝とは逆に征服した多民族国家に強硬策に出て、リヴィウスと彼と恋仲だったコモドゥスの姉のルチラ(ローレン)の2人はローマに兵を向けコモドゥスを討とうとしたが、コモドゥスは金で元老院や兵たちを買収して、2人は捕えられた。
 しかし、コモドゥスは母と浮気相手(クェイル)の子供だと知り、ショックでリヴィウスと剣闘をして負け、リヴィウスは皇帝の座を拒否して、狂乱の市民たちに背を向けルチラと共に去って行った。
<感想>
 豪華で真面目で地味な映画。

 ローマの壮大な建物のセットと、大量のエキストラに目を見張る。
 ローマ帝国が内部から没落していくのを描いた、政治的なストーリーで、俳優たちの真剣な芝居もしっかりと捉えている。
 真面目な内容の作品だが、反面エンタテインメントとしては見どころが少ない。
 戦闘シーンはあるのだが、大勢の敵味方接近した肉弾戦中心なので、見栄えがしない。
 キャスティングも地味目で、ビジネス的に考えて採算が取れると思って作られたのだろうか?
 1964年頃は、テレビとの差別化で大作映画が作られていたが、これ以降は古代文明史劇がパッタリと作られなくなったはずで、それは積極策に出た本作の興行が失敗に終わったからではないだろうか?