一度聞いたらついぞ忘れそうにない強烈なインパクトを持つ邦題は原作となった小説のタイトルがもとのようだ(原題は黙示録の一節「蒼ざめた馬を見よ」)。今回これを鑑賞しようと思い立ったのは他でもなく題名に惹かれたからである 観るに値するか、時間の浪費かは映画冒頭の数分間で感じ取れる。なかにはアタマだけで尻つぼみのものも存在はするが、大抵は掴みが〇なら仕舞いまで水準以上の出来なことが多い。その点で、本作における、内戦終結後に外国へ逃亡した反政府ゲリラ指導者のところへひとりの少年が訪ねてくる件の余計な無駄を削ぎ落した描写は、面白いと確信させるに十分なオープニングと言える レジスタンスで無神論者のマヌエル、…