ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

その後の「マーク」氏

その後の「マーク」氏との修復関係(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131119)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131120)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131124)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131125)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131126)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131127)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131130)(実は「マーク」とは、「取り扱い注意マーク」の意のみならず、「マーク」氏の父方のおじいさまの実名でもある)。
専門領域では書くネタに困らないほどエンドレスに話題が続いているが、一体全体、いつまで継続する予定なのか、という私のストレートな問いに対する応答。
おもしろいのは、パピ(と私が勝手につけた愛称)が90歳になってもまだ書き続けているから(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130105)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130117)、自分もそれぐらい続けることを期待している、と書いてきたこと(2014年2月7日付ユーリ後注:実のところ、この意気込みは2013年7月20日に初めて私に伝えられた。「もしお尋ねしてもよろしければ、将来、いつまで書き続けられるご予定ですか?」との問いに、ただ「20−30年」とぶっきらぼうにお返事を寄こされたのだった。その後、2014年1月25日付メールでも、「父が90歳で新著を始めたばかりだ。それは自分の計画でもあるのだよ」。)ご長男というのは、男親を超えたいのだが、自分にはかなわない面があると素直に認めるやいなや、後に続け、となるのだろうか?
多分、公生涯としては、ご尊父のパピを最大限尊敬して従いつつも、私生活の「マーク」氏は、自分に合うようなくつろげる相手で収まっていらっしゃるようにもお見受けする。三世のお嬢さん方は、小さい頃はともかくとして、遠くからどう見ても今や典型的な今時のアメリカ娘。やはり移民一世というのは、並々ならぬ動機と活力と向上心の持ち主なる開拓者なのだ。二世は揺れ動くアイデンティティに悩まされながらも、何とかやっていくのだろう。三世は、親の気持ちはどことやら、すっかり現地に同化して、最初からその地に存続していたような顔で堂々と振る舞っているように見える。
しかし、パピの時代環境とご自分は違いますぞ。パピは所属組織にも配偶者にも恵まれて、まずは肩書きの威信で人々の待遇が段違いに異なるのみならず、有能だったのに外で働かず専業主婦に徹した奥様持ち。つまり、大学教授の夫の助手として、家の内外を切り盛りしていたのだ。だからこそ、「マーク」氏も弟さんも(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130312)、それぞれに伸び伸びと何不自由なく優秀に育ったのだと思う。それに、戦う相手のコミュニストとイスラミストでは、質が違う。前者はまだ理性的であり、素質として教養ある指導者もいた。でも、後者は何と言っても神様つき。信じ込んだら、なかなか動かないのだ。時代だって、パピの時の方が、まだ健康的でゆったりしていた。今はコンピュータ時代で、一瞬のうちに何事も決まってしまう。おちおち寝ていられないのだ。
それに、親が長生きでも、子どもは遺伝するとは限らない。私事で恐縮だが、父方の祖父は100歳近くまで生きたが、その長男の父は70代後半で終わってしまった。現役時代にストレスの多い生活を送ったからだろう。時代に乗って花形職業に就けたのはよかったが、得したのは子ども達ぐらいで、本人にとってはどうだったか?また、母方の祖母も90歳を超える長寿だったが、その息子(叔父)は60代で病没してしまった。節制の自覚と実践も関係しているが、楽しくほがらかに生きていれば周囲にもよい影響を与えるものの、愚痴と喧嘩ばかりでは、延びるはずの寿命も縮んでしまう。だから、遺伝子としては長寿家系であっても、心がけと環境次第で変化してしまうのが人間の世の常なのだ。
パピはもっとリラックスして落ち着いて見える。「マーク」氏は神経質で苛立っている。パピは著書で「私は幸せな結婚をした」と述べているが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121230)、「マーク」氏は「私の人生はおもしろくない」と愚痴っている(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120807)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120809)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120924)。パピの文章には、文学やクラシック音楽の話や個人的な交友関係のエピソードなども散りばめられていて楽しくバランス良く読めるが、「マーク」氏は、内気な子ども時代から趣味もなく超本の虫。今でも極力、皆と喧嘩しながら私情を挟まない方針を貫いているので、時々肩が凝る。中東のせいにしているが、時々、中東が気の毒にもなることがある。