【10月新刊案内】友愛ブックレット創刊!!!『東アジア共同体と沖縄の未来』

今日は10月に創刊したブックレットシリーズ「友愛ブックレット」
をご紹介させていただきます。


鳩山元首相が政界を引退してから、もうすぐ2年。
(いまは何をやっているんだろう……?)と思う方も正直多いと思います。
実際に、仕事が進む中で、私も何人もの友人から同じことを聞かれました。


この間、鳩山由紀夫ならぬ友紀夫元首相は「東アジア共同体」実現の為に
「東アジア共同体研究所」を立ち上げられ、
各界の有識者との議論をニコニコ動画「UIチャンネル」
ほぼ毎週に渡って放送なさってきました。
(10月13日放送分で72回を数えます)
理事は、孫崎享さん、茂木健一郎さん、芳賀大輔さん、橋本大二郎さん、
波頭亮さん、そして『アウト・オブ・コントロール』著者の高野孟さんです。


この「UIチャンネル」放送の内容を、テーマ別に書籍としてまとめたものが、
今回創刊した「友愛ブックレット」です。創刊号は
『東アジア共同体と沖縄の未来』

沖縄、日本、東アジア――
いまなぜ東アジア共同体なのか
沖縄を平和の要石に

鳩山元首相は、沖縄戦での記憶から、東アジアの中心である沖縄を平和の要石にするための思いを語ってくださいました。孫崎さん、高野さんは、そのために、今の日本の状況を正確に捉えることの重要性を、緻密なデータを基に訴えてくださっています。

辺野古基地移設に揺れる名護市の稲嶺進市長
天皇メッセージ」の発見者、進藤榮一筑波大名誉教授にも
ご寄稿いただきました。ありがとうございます。

この2年間、鳩山元総理をはじめとして「東アジア共同体研究所」が何をやってきたのか、なぜいま「東アジア共同体」が必要なのか、なぜ沖縄が大事なのかが分かる一冊になっています。ぜひお読みくださいませ。


第2弾は10月下旬発売予定、『韓国・北朝鮮とどう向き合うか』です。
韓国・北朝鮮とどう向き合うか (友愛ブックレット)
テレビでもお馴染み、コリア・レポートの辺真一さん
コリア国際研究所の朴斗鎮さんをお迎えしました。拉致問題の進展が騒がれる今こそ、冷静にその経緯を眺めるために、ぜひ読んでいただきたい一冊になっています。こちらもオススメです!


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以下、この仕事を取り組む中で個人として考えたことがありましたので、この場を借りて書き連ねてみようと思います。
私は福島県の出身で、震災後に嫌なこと辛いことがたくさんありました。その中である日耳にした、以下のような言葉をいまでも覚えています。

「沖縄の基地も、可哀想だとは思ったけど、やっぱりどこか他人事だと思っていた。
こんなに辛い目にあっていたなんて、自分がそうなるまで知らなかった」


フランスの思想家、シモーヌ・ヴェイユはこう言っています。

「一般にエゴイズムと言われているものは、自己愛ではない。それは遠近法のもたらす結果である。自分のいる場所から見える事物の配置が変わることを人は悪と名づける。その場所から少しでも離れたところにある事物は目に見えない。中国で十万人の大虐殺が起こっても、自分が知覚している世界の秩序は何の変化もこうむらない。だが一方、隣で仕事をしている人の給料がほんの少し上がり自分の給料が変わらなかったとしたら、世界の秩序は一変してしまうであろう。それを自己愛とは言わない。人間は有限である、だから正しい秩序の観念を、自分の心情に近いところにしか用いられないのである。」
(『前キリスト教的直観』今村純子訳、法政大学出版より)


確かに日常生活の中で、遠近法は強まり、どんなに辛い出来事でも自分と離れたところにあれば、やはりどこか他人事だと思ってしまう。ただ、やはり、一日一分でも、そうしたこと――例えば沖縄や福島のこと――を、考える時間を持って欲しい、自分でも持って行きたいと今回の仕事を通して改めて思いました。
沖縄県内の辺野古基地移設反対は80%以上、一方で本土では賛成が過半数を上回っています。ぜひこの本が、特に今まで沖縄に関心のなかった本土の多くの方々に読まれるようになればと思っています。

本同封の愛読者カードやツイッター、メール、FAXなどでもご感想をお聞かせいただければ幸いです。よろしくお願いします!

(山□)