太閤三番叟、口上、一本刀土俵入


市川亀治郎改め四代目市川猿之助襲名披露 九代目市川中車襲名披露

平成26年度公文協主催 松竹大歌舞伎の巡業(中央コース)

を立川、戸田の2会場で観劇。

演目は、三代猿之助四十八撰の内「太閤三番叟」、四代目市川猿之助 九代目市川中車 襲名披露「口上」、「一本刀土俵入」

この巡演は、5月31日に東京大田区の会場でスタート。その翌日の6月1日(日)が、たましんRISURUホール(立川市市民会館)で、この立川公演は昼の部を見た。

以前はアミュー立川という愛称だったホールがリニューアルしたのが、たましんRISURUホールで、その大ホールでの公演。

午後1時30分開演で、途中に、15分、25分、10分の3回の幕間があって、終演は、4時43分ぐらいだった。(太閤三番叟が、約28分。口上が、約20分)

6月2日(月)の戸田市文化会館は、1回公演。午後2時開演で、5時10分終演予定と掲出されていた(終わったのは5時13分ぐらいだったので、トータルの上演時間はほぼ同じ)。


「太閤三番叟」は、北政所=翁、淀の方=千歳、秀吉=三番叟という祝儀舞踊で、もともとは「裏表太閤記」の大喜利所作事だったのだ、と。仲が悪そうなイメージがある北政所淀君が同じ舞台に出て来るので、舞台の鮮やかさほどには、素直におめでたい気分にならないのだが、これは私だけだろうか?

「口上」の列座は、12人。下手からの並びは、『右近 笑三郎 弘太郎 月乃助 笑也  中車 猿之助 秀太郎  竹三郎 猿弥 寿猿 門之助』。

門之助→右近→笑三郎・・・笑也までのこのあたりが、やけにスピードアップして、いかにも台本通りの口上です、といった運びになるのが、いささか気にはなった。

立川も戸田も、列座の面々の「口上」の内容は、同じ(ちょっとしたいい忘れやいいまちがいはあっても)。立川では、秀太郎丈が、「大人の階段のぼる」のCMにかけて中車の紹介をしたりしていたが、戸田ではそれはなかった。


「一本刀土俵入」のお君ちゃんは、立川で、吉岡愛実ちゃんを見て、戸田では、日下部大智くんだった。

日下部大智くんといえば、5月は、千松を演っていたのを、2回見た。その先月の明治座では、鶴千代君のためにすずめの唄をうたっていたが、今月の巡業では、越中おわら節。

吉岡愛実ちゃんのお君ちゃんを、もういっかい見たい気がするが・・・さて、最後の公演地の川口に懸けてみようか、どうしようかと、迷うところである。

お君ちゃんは、「逃げるの」っていうセリフが、いいよね。

大詰で、お蔦が茂兵衛のことを思い出す場面は、頭突きではなくて突っ張り。

駒形茂兵衛と波一里儀十の一騎打ちが相撲になるところでは、笑うお客さんが多いけれど、取的だった茂兵衛に対して、波一里儀十も草相撲で鳴らした男だからなのだが、儀十のことはセリフに出て来ないので、戯曲を読まないとこれは分からない。

すでに書いたように、角兵衛獅子は出ていない。


戸田市文化会館よりも、たましんRISURUホールのほうが、役者の声の通りがよかったという印象。リニューアルしただけのことはあるのかな。

どちらの会場も、花道は、下手側の脇花道を使用。

「一本刀土俵入」は、幕を下ろしての転換にけっこう時間がかかっていた。

筋書は、立川で買って、1300円だった。

ポプラの秋


映画「ポプラの秋」の飛騨高山ロケって、5月26日〜6月7日だというから、「瀬戸内海賊物語」の公開やキャンペーンとほとんど同時進行のような感じだったのだね。

大森研一監督・脚本で、共演が中村玉緒内藤剛志というのも、「瀬戸内海賊物語」みたいだし。


http://hida.keizai.biz/headline/676/(飛騨経済新聞)

『オール高山ロケで制作が進められている同映画は、湯本香樹実(ゆもとかずみ)さんが1997年に新潮社から発刊した小説「ポプラの秋」が原作。』

『キャストは、子供時代の千秋役に本田望結さん、大人の千秋役に村川絵梨さん、おばあさん役に中村玉緒さん、千秋の母親役に大塚寧々さん、アパートの隣人や町の人々に、藤田朋子さん、宮川一朗太さん、山口いづみさん、内藤剛志さんなど演技派の顔触れが揃う。高山市民もエキストラで出演する。』

http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20140603/201406030942_22639.shtml(岐阜新聞)

来年春に公開予定。