猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

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放送禁止!?なアニメソング

参考:http://page.freett.com/storyland/kikaku/kinshi/
参考:http://www.ahoaho.net/diary/tv/jiko/housoukinshi/index.html
   
 久しぶりのアニソンネタ。先週の某番組で塩じいが「キ×ガイ」発言をした時にふと考えたアニソンネタ。考えたけど面倒くさくなって今まで腐らせてました。(^^; 

 さて、テレビアニメに関しては1963年の『鉄腕アトム』から始まって既に40年以上経つアニメソングの歴史ですが、実は塩じいが使った放送上不適切に当たる言葉が歌詞中に入ったアニソンがあるのです。何の歌だかわかる方いますか?ヒントは日本語版のアニソンです。答えは後程。

 いつ頃から放送禁止歌なるものができたのかわからなかったのでちょっとだけ調べてみると、こちらのHPの『放送禁止歌』の紹介(http://www2.big.or.jp/~yba/intro/housoukinsi.html)によれば、「放送禁止歌は1960年代後半から1970年代前半」にフォークソングを中心に思想的に過激なものなどが対象になったようです。当時の放送禁止歌の一つだったフォーク・クルセダーズの『イムジン河』は日韓サッカーW杯の時にCD化されて人気が出ました。その後「1970年代後半以降になると「放送禁止用語」がマスメディアに浸透し、歌詞全体の内容より言葉それ自体が問題とされる」ようになります。

 アニメ主題歌、アニメソングはおそらく前者の時期では放送禁止歌には該当しなかったと思われます。後者の言葉絡みで引っかかるのは何曲かあります。私が知っているアニソンで、テレビやラジオでは今後も流されることがないであろうと考える歌があります。それらはちょうどこの時期に放映されたアニメの歌になります。『ピンコラ音頭』は『ワンサくん』(1973年)のED曲ですが、この歌詞中に「バカだ ×××だといわれても」という箇所があります。今でも年配の方などはインスタントカメラをこう呼んだり、会話などで使われたりしているかもしれませんが、現在では放送禁止用語に該当します。該当の箇所は朝鮮の方を指す言葉です、バカ自体もあまり良い言葉ではありませんが。ちなみに2番の歌詞も「ブ×だ い×だといわれても」と、こちらも放送上問題有りなのです。

 もう一曲は上記の答えになりますが、アメリカのハンナ・バーベラアニメの日本語版『にげろやにげろ大レース』(1971年)の主題歌です。理由はの塩じいの発言と同じ言葉が「スピードキ×ガイ かみなりネズミ」と、歌詞中に使われてます。こちらの歌も『ピンコラ音頭』もユニークな歌なのですが、言葉に問題があるので放送はされないでしょう。でも、CD化はストップされなかったようでどちらの曲ともCDに収録されています。この点がちょっと不思議なところではあります。

 アニメソングにエログロな歌詞で引っかかるものはないのですが、その他の言葉で現在の放送禁止用語やグレーな言葉を使っているアニメソングは制限される前の前者の期間に集中しています。

 私がアニメソングの歌詞中で「ん!?」と思った言葉を羅列してみます。下に書かれてる言葉が放送禁止用語とは限りません。私が個人的に気になった言葉になります。

水爆頭突き・・・ハッスルパンチ(1965年)
ウジムシ・・・ハリスの旋風(1966年)
チビ、ちび・・・ファイトだ!!ピュー太(1968年)、カバトット(1971年)
短足・・・マシンハヤブサ(1976年)
ハナペチャ・・・キャンディ・キャンディ(1976年)
ペチャパイ・・・はいからさんが通る(1978年)
めくら・・・あしたのジョー(1970年)
ガキ・・・男一匹ガキ大将(1969年)
バカ、馬鹿・・・赤き血のイレブン(1970年)、天才バカボン(1970年)、空手バカ一代
(1973年)、男どアホウ!甲子園(1970年)
パー・・・天才バカボン(1971年)
頭は足りねえ・・・アパッチ野球軍(1971年)
くるってる・・・アンデルセン物語(1971年)
落ちこぼれ・・・がんばれ!ぼくらのヒットエンドラン(1979年)
いなかっぺ・・・いなかっぺ大将(1970年)
みなしご・みなし児・・・タイガーマスク(1969年)、あしたのジョー(1970年)、昆虫物語みなしごハッチ(1970年)
ジプシー・・・超時空世紀オーガス(1983年)
ハンバ(飯場)・・・アパッチ野球軍(1971年)
網走・・・アパッチ野球軍(1971年)


 差別的な言葉は言語道断ですが、アレもダメコレもダメと行き過ぎればそれは“言葉狩り”になり歌詞の可能性を狭めて行く可能性も有るので、このバランスがなかなか難しいです。『アパッチ野球軍』などはキャラが個性豊かだったのもあって、それが当時の歌詞に現れてしまってるところがありますね。この言葉を使っているから悪いとは言い切れません。言葉より気持ちの方が重要なんだけど、これがなかなか改まらないのは人間だから、か。