ミニ四駆

一般

ミニ四駆

みによんく

概要

タミヤから発売されている、モーターにて自走する小型の模型自動車。名前の通り四輪駆動である。

後述する「ダッシュ!四駆郎」にはじまり、「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」などの漫画の爆発的ヒットを受け、社会現象と呼べるほどのブームになった。自動車模型としては日本一の売り上げを誇る。

なお、商標はタミヤ保有商標登録第2168392号)しており、他社の類似製品では「ミニ四駆」を名乗ることができない。

経過

1982年
初代「ミニ四駆」登場。ラインナップはフォード・レインジャー4×4他、ピックアップのリアルモデル。当初はほとんど売れなかった。
1984年
「コミカルミニ四駆」シリーズ登場。ドライブトレイン等には大きな変化はないが、大塚康生監修によるコミカルなアレンジを施したモデル。同社のRCカーだったワイルドウィリスをこのシリーズでワイルドウィリスJrとして発売したところ、人気を得る。
1986年
シャーシなどを大幅に変更した「レーサーミニ四駆」シリーズ登場。人気のオフロードRCカーを小型化したボディを付けた。第一弾はホットショットJr.。爆発的に売れる。
1987年
大型のシャーシを持つ「ワイルドミニ四駆」シリーズ発売。巨大な中空タイヤと複数のギヤが組み合わさり、存在感をアピール。第一弾はモンスタービートルJr.。またこの年、徳田ザウルスミニ四駆漫画「ダッシュ!四駆郎」が月刊コロコロコミック12月号より連載開始。
1988年
第1回ミニ四駆日本選手権ジャパンカップ)が開催。全国で10万人を動員する。タイプ2シャーシを初採用した「アバンテJr.」が発売される。第1次ミニ四駆ブーム開始。
1989年
コナミよりファミリーコンピュータ用ソフト「レーサーミニ四駆ジャパンカップ」が発売。 また、テレビアニメ「ダッシュ!四駆郎」放映開始。 タイプ3シャーシを初採用した「ライジング・バード」が発売される。
1990年
タイプ4シャーシを初採用した「イグレスJr.」が発売される。ZEROシャーシを初採用した「ダッシュ0号地平(ホライゾン)」が発売される。FMシャーシを初採用した「クリムゾングローリー」が発売される。トラッキンシャーシを初採用した「サニーシャトル」が発売される。
1991年
香港にて「レーサーミニ四駆世界選手権」が開催される。
1992年
タイプ5シャーシを初採用した「ベアホークJr.」が発売される。
1993年
「スーパーミニ四駆シリーズ」登場、しかしそのころ、ブームは沈静化。理由はスーパーファミコンや一次ブームの際の子供たちの年齢の上昇。スーパー1シャーシを初採用した「自由皇帝(リバティーエンペラー)」が発売される。
1994年
こしたてつひろミニ四駆漫画「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」が月刊コロコロコミックで連載開始。同漫画のキットが発売されたことにより、第二次ブームが幕を開ける。この作品に登場するミニ四駆は、空力を意識したデザインを持つ「フルカウルミニ四駆」シリーズとして販売された。
1995年
青木たかおミニ四駆漫画「ミニ四ファイターV」が月刊コロコロコミックで連載開始。
1996年
テレビアニメ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」放映開始。また、「リアルミニ四駆」シリーズ登場。スーパーFMシャーシを初使用した「ブロッケンギガント」が発売される。スーパーTZシャーシを初採用した「サイクロンマグナム」が発売される。アスキーからスーパーファミコン用ソフト「ミニ四駆シャイニングスコーピオン レッツ&ゴー!!」が発売される。
1997年
テレビアニメ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 」が放送開始。映画「爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 暴走ミニ四駆大追跡」公開。なお、前売り券は初日売り上げが4万5千枚を突破し、当時の歴代記録を大幅に塗り替えた。この年に累計出荷台数1億台を突破、第二次ブームはこの年ピークとなる。
1998年
テレビアニメ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX」が放送開始。スーパーXシャーシを初採用した「マックスブレイカー」が発売される。実車ミニ四駆1/1「ガンブラスターXTO」が制作される(現在は岡山おもちゃ王国に展示されている)。
1999年
VSシャーシを初採用した「ブレイジングマックス」が発売される。TZ-Xシャーシを初採用した「バニシングゲイザー」が発売される。第二次ミニ四駆ブーム最後のジャパンカップジャパンカップ1999が開催される。

「公式イベントであるジャパンカップが、ミニ四駆の次世代商品として発売された「ダンガンレーサー」にシフトを始めたことにより、ミニ四駆そのもののブームは一気に衰退していく。

2001年
タイムを自動測定する「GPシステム」が公式レースで初採用される。またそれに対応したマシンも発売される。
2002年
ミニ四駆をコントロールできるラジ四駆が発売される。第一弾はTR-1シャーシを初採用した「インプレッサWRC2002」
2003年
レーサーミニ四駆シリーズの一部車種がVSシャーシを採用して再販される。
2004年
「アバンテJr.」のシャーシをVSシャーシに変更した「アバンテRS」が発売される。
2005年
従来のミニ四駆から内部構造を大きく進化させた「ミニ四駆PRO」シリーズが発売される。プロペラシャフトを廃しダブルシャフトモーターをミッドシップで搭載、モーターシャフト両端のピニオンにより前後のギアを直接駆動させているため走行性に優れ、無改造の状態ではかつてない速さを見せた。
2006年
ミニ四駆オンラインレーサー」が公式ホームページにて稼動開始(2007年にβversionが終了)。「ダッシュ!四駆郎」の作者「徳田ザウルス」が逝去。
2007年
声優シンガーソングライター桃井はるこが著書にてミニ四駆に関するエピソードを記したことをきっかけに、「サンダーショットMk.II momo-iメタリックスペシャル」がイベントで限定販売された。また、桃井のアルバム「Sunday early morning」に収録されている『Thunder Shot!』はサンダーショットMk.IIをイメージした楽曲として書き下ろされ、タミヤの公式PVにて同楽曲が使用されている。静岡グランシップで「ミニ四駆マグナムGP ワールドチャンピオン戦」が開催される。世界大会としては2回目。
2008年
タミヤ直営店「タミヤプラモデルファクトリー新橋店」がオープン。
2009年
新世紀エヴァンゲリオンとのコラボによる「アバンテMk.IIIアズール エヴァンゲリオン初号機Special」がイベントで限定販売される。
2010年
東北楽天ゴールデンイーグルスとのコラボによる「ミニ四駆 東北楽天ゴールデンイーグルス ホームカラーエディション」と「ミニ四駆 東北楽天ゴールデンイーグルス Mr.カラスコエディション」が発売される。どちらもベースはアバンテIIIアズール。公認競技会規則が改訂され、タミヤ製以外の電池が使用禁止となる。
2011年
東日本大震災の影響により一部公認競技大会が中止、または延期される。
2012年
13年ぶりにジャパンカップが復活し、全国12会場で開催される。この年以降が第三次ミニ四駆ブームとされている。ミニ四駆REV第一弾「エアロアバンテ」(ARシャーシ初採用)が発売される。
2013年
MAシャーシを初採用した「ブラストアロー」が発売される。ミニ四駆漫画「二ツ星駆動力学研究所」がWebマガジンとなりのヤングジャンプで連載開始。この年以降ミニ四駆超速ガイドが学研パブリッシングから毎年発売される。
2014年
常陸大宮小学校体育館でミニ四駆の最長コースギネス1188.7mを達成した。「ミニ四駆くまモンバージョン」が発売される。こしたてつひろミニ四駆漫画「爆走兄弟レッツ&ゴー!! Return Racers?」がコロコロアニキで連載開始。
2015年
武井宏之ミニ四駆漫画「ハイパー ダッシュ!四駆郎?」がコロコロアニキで連載開始。実車ミニ四駆1/1エアロアバンテが初公開される。
2016年
タニタとのコラボによりミニ四駆専用はかり「ミニ四駆スケール」が発売される。
2017年
FM-Aシャーシを初採用した「ラウディーブル」が発売される。フロントモーターのシャーシは21年ぶりである。
2018年
広島東洋カープとコラボした「ミニ四駆 広島東洋カープ コラボレーションモデル」が発売される(ベースはブーメランRS)。

第二次ブームが進むにつれ、大人が金銭的技術的コストを投下し、社外パーツや極端な改造などを施したマシンが「街角サーキット」を席巻したことにより、本来のターゲットである子供達が熱意を失っていった過程は見過ごせない。

タミヤの公式イベントですら、勝てるマシンを作るためには多大なコストと時間を必要とするようになった結果、子供達の手の届かないホビーになったミニ四駆は衰退してしまった。

「最近は昔ミニ四駆を卒業した人々が復活して細々と楽しんでいる」という見方もあるが、RC同様に速いマシン、勝てるマシンを作るためには驚くほどのコストが必要なホビーとなってしまっている。

参考 田宮模型の仕事―木製モデルからミニ四駆まで(ネスコ、1997)ISBN:4890369503、(文春文庫、2000年、ISBN:4167257033

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