スマートフォン用の表示で見る

メンソレータム

サイエンス

メンソレータム

めんそれーたむ

医薬品

軟膏の世界的トップブランド。商品名はmenthol(メンソール)+petrolatum(ワセリン)の造語

リトルナースが目印。

1894年米国ユッカ社(後のメンソレータム社)が開発。初期の製品は、原料のメントールとカンフルは日本産のものを使用しており、"The Great Japanese Salve"(すぐれた日本の軟膏)というキャッチフレーズが付いていた。*1

日本では、宣教師および建築家のウィリアム・メレル・ヴォリーズが、1920年近江セールズ株式会社(後の近江兄弟社)を設立し販売開始。

しかし、1974年には近江兄弟社倒産により販売権がロート製薬に移動。1988年にはロート製薬がメンソレータム社を傘下に収めた。

ちなみに近江兄弟社はその後、再建を行い、「メンターム」と言う軟膏を発売。

リトルナースについて

1917年に、"The Little Nurse for Little Ills"(小さな病気の小さな看護婦)というキャッチフレーズと共に描かれた、米国メンソレータム社の雑誌広告キャンペーンで生まれたキャラクターであるが、一説には、創業者A.A.ハイド氏の孫がモデルではないかと言われる。*2

モデルはシャーリー・テンプルではないか、という説も広まっているが、1928年生まれのため時代が合わない。

このキャラクターは米国で使われなくなって久しいが、後に日本版メンソレータムで復活して現在に至っている。なお、右向きの顔のオリジナル版と異なり、日本版のリトルナースは顔が左を向いている。日本版のデザインは、デザイナーの故・今竹七郎といわれる。

*1:Alex Taylor, Amazing Mentholatum and the Commerce of Curing the Common Cold, 1889-1955, ISBN 0-9786173-0-4, pp.12,19

*2:Alex Taylor著、Amazing Mentholatum and the Commerce of Curing the Common Cold, 1889-1955の85ページによると、1917年当時7〜8歳の孫という条件に合う少女は何人かいるとされているが、その一人として、A.A.ハイドの長男アルバートの娘で1910年生まれの、ベティー・ハイドを挙げている。