夜、松本清張「影の車」を観終わってから風呂に入った。 今回は2001年のテレビ版だが、昔同じ原作の1970年映画版を観た。観るたびにいろいろ考えさせられる作品だ。 「影の車」の主人公は、子供時代に、母親の浮気相手を殺してる。大人になって、今度は自分の浮気相手の6歳の息子に「毒薬」を飲まされ驚愕することになる。おれの結論は、大人の苦しみを知ろうとしない子供が一番アホってことだ。昔、おれの近所に不倫してると周りから暗に非難されてる奥さんがいた。不倫が褒められたことでないのはわかりきってるが、他人の不倫にタガが外れた攻撃をする世間というものは、「影の車」の子供のようだ。子供ならまだしも……[松本清張…