日本の漢方薬の一種。発汗作用があり、インフルエンザに良いとされている。抗ウイルス薬のタミフルと同じ程度の症状軽減効果があるという研究結果が福岡大学病院によって発表されている。
処方されている生薬は、麻黄(マオウ)・杏仁(キョウニン)・桂枝(ケイヒ)・甘草(カンゾウ)であり、煎じて服用する。
風邪の初期であれば、頭痛・悪寒・発熱・腰痛・関節痛・咳・喘息などの症状の改善に良いとされている。臨床では、初期のインフルエンザや各種感染症・気管支炎・気管支喘息の発作期・アレルギー性鼻炎の発作期・夜尿症などに応用することも。
重い副作用はないとされている。しかし、配合生薬の“甘草”の大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり血圧が上がってくることは確認されている。
麻黄湯を使った製品に、以下のようなものがある。