昨日はあらすじを追った時点で力尽きてしまったので感想を少しは書いてみたい。 ネタバレしますのでご注意を。 リアルタイムで読んでいたならすぐに重ね合わせたのであろうけど『マーズ』は横山光輝版の『幼年期の終り』だったしあの頃、というか『幼年期の終り』以降のSFはそれをなくしては描けないに決まっている。 そして『幼年期の終り』が最初から非常に精神的な物語だったのに反抗するかのように横山『幼年期』は人類がそのような高みに行けるわけがないと叩きつけているようだ。 横山氏のプロフィールを見れば小学生までを戦時中に過ごしている。子供時代を戦争の中で過ごし疎開することを強いられた「幼年期」を送った人にとって戦…