世界中に継母が夫の連れ子を陰湿にいじめ、自分の子を溺愛するという物語りがあります。 その中で最も有名なものに、ドイツのグリム童話『灰かぶり(フランス語でシンデレラ)』があります。 グリム兄弟は童話集を出すに当たって、16世紀のイタリア人作家、ジャンパテスタ・バジーレの物語り集『ペンタローネ』と、18世紀のフランス人作家、シャルル・ペローの作品を参考にしたということがわかっています。 シャルル・ペローの作品の中に、『灰かぶり』またの題名を『ガラスの小さな上靴』と呼ばれるものがあります。 この2つは同一の物語りで、グリム兄弟はこの物語りを『灰かぶり(Ascehnputtel)』という表題を付けて、…