ぐ戒

親戚のうち一番成功したじぶんが成功のポイントを聞かれたのでいやあ何もしないのがポイントですねなどと受け流していたら帰り親戚同士のカラオケレストランでの集合にハブられてその店の横を静かに通り過ぎる夢を見た。この時のカラオケレストランは明らかに近所の廃工場みたいな窓ガラス割れっぱなしの倉庫みたいなところに建ってたし夢の強引なパワーはすごい。午前八時の起き抜けの夢は、ベトナムって別の国なんだよって教えてもらう内容だった。ベトナムのことを考えすぎるとすぐベトナムの夢見るの、かわいいな。
なんか石川県がラ・フォル・ジュルネ運営と揉めたっぽくて、まあ他のところも揉めてて、どこだったかなあ滋賀県かな、なんか規模はそのままでも流す資金を増やせとかなんとかで揉めたとあり、ビジネスだからその辺の良し悪しはともかく揉める原因があったことは事実だし、それが石川県にも及んだということなんだろう、原因は違うかもしれないが。ともかく原因には興味がなくて、その企画の名前が風と緑の楽都音楽祭という特徴のない覚えられないものになった挙句、マスコットキャラクターがガルガンチュアになったというニュース記事を読んだ。ガルガンチュア? あの糞尿譚のですよね? ド下品な話で有名なはずなのになんでこうも、響きからだろうけど、あちこちにこの名前が付けられるんだろうな。紛うことなき糞尿譚なんだぞ。つまりそれって、クソのイベントってことだろ? ところでマリオつうか任天堂の発表があったので仕事してそうなひとたちが続々とコメントを寄せていた、おれはそれとは無関係に外を眺めていたが、晴れ間であった、しかし理解していた、この晴れ間は、罠であると……。実際それから悪天候になったので出かけはしてない。まんが雑誌も自宅に届くようになってるしな。
ところであっちの会社も排ガス不正、こっちの会社もその可能性がある、でおなじみの資本主義ということに世界がなってしまっていた。共産主義は権力が腐敗して、資本主義は大企業がこぞって腐敗するのかな。よくわからないんだよねこの辺、おれは共産主義に戻って欲しいんじゃなくてあくまで資本主義下でベーシックインカムを行うことにより資本主義を是正したい派閥なんだけど、共産主義は腐敗って言いまくられてる割に資本主義の腐敗はそれが改善可能であるためか比較対象としては働かないというのが気に入らない。資本主義は共産主義に対してどれぐらい腐敗していますか? パナマ文書の話もバハマリークスの話も表に出たときだけ輝いて瞬時に消えてしまった、こういうものを合法だからしょうがないねと諦めさせるのが資本主義の正しい姿なのかと思ったもんだがどうなのか、危ないが合法ではある薬や家を脱法と言って追い回したメディアはどこに行ったんだろう、バハマリークスなんか出てきたときにしか騒がれてないぞ、日本では。バハマで思い出したけどブルキナファソトップレベルドメインはbfなんだな、なんか強そう。あと東南アジア(もうどこか忘れちゃった)の国のブルキナファソの発音がめっちゃ良くてブル(巻き舌)キナ(ケイナみたいな発音)ファーソー(伸ばす)だったことが未だに忘れられない。
それでは少年ガンガンの感想を書きます。『天賀井さんは案外ふつう』、こないだのスパイラル展開でキビキビしすぎた行動が裏目に出たとして、みんなに疑われる展開だが深刻な雰囲気ではない。でも確かにでかい着物男は亡霊っぽさがある。というか金塊が死ぬほどあるという流れが、なんというか、潤沢〜。『魔女の下僕と魔王のツノ』、マンドラゴラを持ってくる話。具体的にはマンドラゴラの葉っぱの方なので死ぬ覚悟をしたマンドラゴラが葉っぱだけ切られてMっぽい発言をしているのが良かった。で女(男)が酩酊して男に絡んでいく。『もし世界がおなじ空の下に在ったなら』、新連載、魔法少女ものかなと思ったら現実に重心が置かれている、元々のじぶんとのギャップがあるという空気感はそのままだが、しかしここにいる全員がみんなそれぞれ英雄だったという展開は良い。日常的英雄の残骸みたいな話かな。終わり方は絶望感があったので暗い話なのかもしれない。しかしなんか描写が雑なシーンが散見されたが、狙った効果なのかどうかが分からなかった。『とある魔術の禁書目録』、こないだのアヘった天使描写もそうだったけど、なんかキチガイ的な表現が多いですね、混沌としているという表現だと思うけど。しかしベジータ役は、ドラえもん帰る日ののび太みたいなボロ雑巾っぷりだな。直接攻撃は通るのかな? 『無能なナナ』、ゲスの死後処理。コロンボ的に犯罪者から探偵を見ているみたいな視点が主人公を通して組み上げられてるが、首に二重に縄を巻かないという違和感を指摘される。確かにそうだな、しかもわかりづらい違和感で良かった。ラスト、鬼婆みたい。『俺の彼女に何かようかい』、今回は憑依体質の女に、エッ母親が乗り移った!? という話なんだが、明らかに冒頭から身内感あるのに、抱きつくという処置がとれる相手役の男もすごいな。お母さん見てる前でセックスするのかな。『グッドモーニング・ベートーヴェン』、主人公二人体制なので、今回は残った片割れの話かなと思ったらライバルの話だった。そういう雰囲気あったんだけどな。しかも性格的にも裏切ってきたのが良かった、それでいて圧倒的ライバル感があり、それでいて本国では無能だというダブルパンチも対比的に主人公たちの小ささを際立たせている。『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。』、前半は各キャラが「かわいい」の定義をあれやこれやと話したり実践したりする話。マツコデラックスがいるな。後半はセーターがほどけた話、そういやセーターの下丸裸だったな、チクチクしないのかな。魔法で編み直すのすげーズルい。『戦×恋』、ペッティング後の清々しいバトルシーン、主人公は毛布配る係になってるじゃん、ウケる、でも敵の反応からすると結構主人公が邪魔なんだな。あとバトルシーンでも股間を強調しててすごいと思いました。『ちちとこ』、外出たくない欲求って厚着でどうにかなるのか、ならないのでは……。前回の不信感を引きずって本当の女に「本当の女か」って聞くシーンがめちゃめちゃ面白かった。『英雄教室』、ちょっと短め? ニューヒロインのドラゴンをみんなで倒して仲良くなる戦術、の準備。偉いやつがみんなで土下座するの確かに感動よりは圧力を感じるかも。まあでも危機が迫ったとかじゃなくて知らねえ女を救うために命を賭けろと言われてもな。尻込みするのも分かる。『異能メイズ』、次の展開へのブリッジ的な流れ、前回の舞台からの撤退シーンから。主人公がクソ恋愛体質だという事実久しぶりに思い出す流れだった。冒頭の盗み聞きの様子から見ると、最後で正体明かしたおじさん、味方とは思えないんだが、どうだろ。『梅衣堂ひよと旦那様の野望』、突然辞令が出て個室の仕事になる、この展開については説明されてないので裏があるのかも。謎のメイドが色仕掛けで粉砕したのに顔色ひとつ変えてないどころか嫌がらせを仕掛けてて面白かった。あの世界観の道路でスクーター使ったらすぐパンクしそう、ガソリンは……まあ、電気式スクーターかもしれないしな。『ながされて藍蘭島』、おねショタ続行中、子供になった主人公が無邪気に女の乳を揉むシーンとかがある。話の軸はおとなしいふりしてあちこち冒険しまくる子供主人公にあるんだが、その様子を録画して後で見せようとしている妹が何気にクズで笑った。『今日のケルベロス』、サブヒロインふたりが絡む話、勉強会なのにそれ以外の全員が寝る、なぜなら敵が来ていたからという自然な流れ。ここだけ切り取ると完全に友情物語だし、入れ子にしてしっかり関係性を築くのはうまいなあ、そのおつまみとして一話分できっちり倒される敵の不憫さよ。主人公はパイズリされていました。『生きてますか? 本田くん』、前回までのシリアス展開から移送されて病院のような場所へ来る、実は刑務所の跡地という話。基本がパニックホラーだし囚人とかあんまり関係ない感じなんだな。主人公が電力確保のため動くという流れの中に、ヒロインの体重を完全に把握しているというキモさが絡んでいて良かった。『BLACK BOARD』、前回の流れからすると急転直下と言える、しかも主人公はもう倒すべき相手に対峙してしまった。ひとりで来いと言ったから来ないという展開はクールだけど、こいつ倒したら終わりになるんじゃないの? という予感がいる。しかし敵の組織の名前は「トランプ」かあ、さすがに笑わせる意図はないだろうけどタイミング的に笑っちゃった。『Im 〜イム〜』、前回の予告通り回想、ただし一話で終わるのでコンパクトで良い。組織に追われた女を連れて逃げて結婚・出産というのはよくある流れだが、出産シーンがやけにリアルですごかった、少年誌ではあまり見ないなこういうの。回想の中に出てきたチビは誰なのかという疑問もある。『再世のファンタズマ』、ヒロイン側には知ったふうな口を利くヤクザが攻めてくる。味方の狐がでっかくなったのにほぼビビってないのもボスっぽい風格でよい。一方主人公は逆転に次ぐ逆転でようやく化け物を倒す感じ。なんだろう最後のコマの「これが最期の戦い」みたいな宣言。まだ新キャラ使い切ってないから終わらないと思うんだけどなあ。『金比良さんの恩返し』、勝ち抜き四コマからの読み切り。内容は結構その勝ち抜きの頃のネタとかぶっていて、簡単に言うと恩返しが億倍レベルのヒロインが粘着してくる話。勝ち抜きのネタとかぶってるけど、マグロ釣ってる流れはめちゃくちゃ面白い。『海老名さんはいつも食べたい』、可愛い系の話かな、他人の考えが読める主人公と食べ物のことをちまちま考えてるヒロインの話。主人公の名前を飯に例えて勝手に格付けしている冷酷さが良かった。主人公の能力、グルメに押されてほとんど目立ってなくてかわいそうだった。しかし作者コメントの芽が出るまで五年という発言は重いな、ぜひ成功してほしい。以上です。