(政界地獄耳)安倍首相「大阪日帰り」は森友絡みだった? - 日刊スポーツ(2017年2月27日)

http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1784809.html
http://archive.is/2017.02.27-085046/http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1784809.html

大阪府豊中市の国有地が、近隣国有地の約1割の価格で学校法人「森友学園」に売却された問題について小沢一郎事務所はツイッターで「適正、廃棄、知らない、確認してない、何ら問題はない…。本当にふざけた答弁のオンパレード。タダ同然の売却に何ら問題ないという役所の答弁を聞くと背筋が寒くなる。内政、外政あらゆることがこんないいかげんな感覚で処理されているとしたら、もう最悪である。『政府』たる資格が問われている」と指摘した。
★24日の衆院予算委で共産党衆院議員・宮本岳志が近畿財務局9階会議室で15年9月4日、問題の小学校土壌改良工事の価格を巡り、工事業者と近畿財務局・大阪航空局の担当者が会合していたと指摘すると、佐川宣寿理財局長は会合は認めるも「記録は残っていない。財務省の行政文書管理規則に基づき廃棄した」と答弁した。同党参院議員・辰巳孝太郎はその日、「首相・安倍晋三は国会サボって大阪入りしてた。前日9月3日は理財局長と会って何かの報告を受けている模様」と指摘。首相動静によれば、首相は4日に大阪を日帰りで訪問、産経新聞は「国会開会中の平日に首相が大阪入りするのは異例」と記事にしている。
★また元民主党衆院議員・川内博史ツイッターで「16年6月売買契約。1年経過していないが契約締結に至るまでの経緯(航空局から財務局への委任書類・森友学園の買受要望書・財務局での審査記録・価格交渉記録・埋設物撤去費用打合せ記録)を保存していないと財務省。理財局長は『売買契約が締結されたら文書管理規則上、契約が締結されるまでの間の文書は廃棄することになっている』と答弁。文書管理規則のどこにそんなことが書いてあるのか」。財務省の「行政文書管理規則」には保管期間が10年間とあり、国有地の扱いだけに取引後もしばらくは情報を管理する規則だ。虚偽答弁もさることながら今週も事態は深刻化していくようだ。政府たる資格が問われている。(K)※敬称略

(関連サイト)
安倍首相、国会開会中の平日に異例の大阪市訪問 橋下氏との友好アピール - 産経ニュース(2015年9月4日)

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http://www.sankei.com/politics/news/150904/plt1509040051-n1.html
http://archive.is/2017.02.26-065248/http://www.sankei.com/politics/news/150904/plt1509040051-n1.html

(2/2)
http://www.sankei.com/politics/news/150904/plt1509040051-n2.html
http://archive.is/2017.02.26-065529/http://www.sankei.com/politics/news/150904/plt1509040051-n2.html

いま読む日本国憲法(39)第63条 首相・閣僚に国会出席義務 - 東京新聞(2017年2月27日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/imayomu/list/CK2017022702000160.html
http://megalodon.jp/2017-0227-1018-27/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/imayomu/list/CK2017022702000160.html


六三条は、首相や閣僚が国会で発言する権利と義務を定めています。旧憲法には義務の規定はありませんでした。
この条文は、国会が政府をチェックする機能を果たす上で、重要な意味を持ちます。国民に選ばれた議員の要求に応じ、首相や閣僚が国会で説明する義務を果たすことで、国民が間接的に政府を監視することが可能になっているのです。
首相や閣僚に対する出席要求は、本会議の場合は議院運営委員会、委員会なら理事会で与野党が話し合って決めます。出席要求が決まれば、原則として拒否できません。
一方で、首相や閣僚が国会答弁のために長時間拘束されることを問題視する意見もしばしば出されます。特に自民党は出席義務の緩和を求める声が強く、改憲草案では「職務の遂行上特に必要がある場合」出席を免除されるという例外規定を加えました。
草案のQ&Aは「特に外相などは重要な外交日程があることが多く、国会に拘束されることで国益が損なわれないようにする」と説明しています。例外を明文化すれば、首相や閣僚が野党の追及を避けたい場面で意図的に審議を欠席するなど、国会の監視機能を弱める懸念があります。
     ◇
「読むための日本国憲法
東京新聞政治部編」(文春文庫)をベースに、憲法の主な条文の解説を随時掲載しています。
自民党改憲草案の関連表記
(1)内閣総理大臣及びその他の国務大臣は、議案について発言するため両議院に出席することができる。
(2)内閣総理大臣及びその他の国務大臣は、答弁又(また)は説明のため議院から出席を求められたときは、出席しなければならない。ただし、職務の遂行上特に必要がある場合は、この限りでない。

(筆洗)「デモクラシー ダイズ イン ダークネス」 - 東京新聞(2017年2月27日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017022602000144.html
http://megalodon.jp/2017-0227-1018-08/www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017022602000144.html

深い闇の中にある政界不祥事を追い続けていた記者が社主に呼ばれた。取材の方は政治家の情報隠蔽(いんぺい)によって真相が見えてこない。社にも権力側の圧力がかかっていた。
危険な状態の中でも社主は取材を続けることを認めた。その上でこう尋ねた。「事件の真実はいつ得られそうなの?」。「決して真実は得られないと思います」。こう答えざるを得なかったが、社主は怒ったそうだ。「決してなんて絶対に言わないで!」
記者とは米ワシントン・ポスト紙のボブ・ウッドワード氏。ニクソン大統領を退陣に追い込んだウォーターゲート事件を取材した当時の逸話である。キャサリン・グラハム社主のその言葉が記者を奮い立たせ、「大統領の陰謀」を暴いた。
そのポスト紙が創刊以来初の公式スローガンを最近制定した。「デモクラシー ダイズ イン ダークネス」
直訳すれば「民主主義は暗闇の中で死ぬ」。だから新聞は暗闇を照らす灯であり続けなければならぬ。そういう決意表明である。ウッドワード氏の言葉がヒントだそうで、あきらめを許さなかった、あの社主の言葉にもつながるか。
残念ながら闇は深い。トランプ政権が今度は記者会見からCNNなど一部のメディアを追い出した。民主主義を危うくする権力側のメディア選別に報道機関はポスト紙を含め抗議の声を上げる。無論あきらめない。決して、である。

福島の記憶継ぐ「政治家の家」 建築から5年、アート建て替え:首都圏 - 東京新聞(2017年2月26日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/metropolitan/list/201702/CK2017022602000183.html
http://megalodon.jp/2017-0227-1017-44/www.tokyo-np.co.jp/article/metropolitan/list/201702/CK2017022602000183.html

◆横浜の芸術家、28日から恵比寿で作品展
東京電力福島第一原発事故から一年後、原発から二十キロ圏のすぐ外に「政治家の家」という小屋型の立体アートを制作した芸術家の開発好明(よしあき)さん(50)=横浜市中区=が、事故から六年たつのを前に政治家の家を建て替えた。制作から五年経過した小屋は朽ち、ベニヤ板ははがれ始めていた。事故の記憶を風化させないため、建て替えを決めた。 (志村彰太)
政治家の家は幅一・八メートル、奥行き二・七メートル、高さ二メートル。福島県南相馬市小高区の私有地に、二〇一二年三月に建てた。建築前は「地元の人たちの気持ちを逆なでしないか」と悩んだ。しかし、地主をはじめ地域住民は「ぜひやってくれ」と後押ししてくれた。
作品自体に脱原発の意味を込めたわけではない。「現地を見てから決める政治であってほしい」と、福島に来ないまま復興や原子力政策を語る政治家を皮肉っている。「ぜひ来てください」と全国会議員に招待状も送ったが、開発さんの知る限り政治家の家に来た国会議員はいなかった。
当初は短期間で撤去する予定だったため、木材に防腐処理をしなかった。開発さんは「事故後、原発周辺の家屋は空き家になって荒れている。政治家の家も時の流れを感じさせるために、そのままにすることも考えた」と話す。
昨年になって「壊れかけてきて寂しい」と言われた。壊すか、続けるか−。「まだ原発事故は続いている」。今度は防腐処理した材料を使い、昨年末に同じ寸法で建て直した。前回は「象徴」としての役割だったが、今後は政治家の家で芸術家の作品展を開くなどの拠点として使うという。
二十八日〜三月二十六日、東京都渋谷区恵比寿のアートショップ「ナディッフアパート」で、取り壊した古い政治家の家の木材や写真を展示・販売する(月曜定休)。三月十一日午後二〜四時は同店で、開発さんと福島県立博物館学芸員の川延安直(かわのべやすなお)さんとの対談がある。入場料千円。

戦争物語る便り210点 新宿・平和祈念展示資料館で企画展 - 東京新聞(2017年2月26日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201702/CK2017022602000120.html
http://megalodon.jp/2017-0227-1017-22/www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201702/CK2017022602000120.html

新宿区の平和祈念展示資料館(西新宿二、新宿住友ビル四十八階)で、戦中戦後に交わされたはがきや手紙など約二百十点を展示する企画展「手紙が語る戦争」が三月二十六日まで開かれている。
シベリア抑留で死亡した日本人の遺書を仲間が手分けして暗記し、遺族に伝えた実話を基にした、作家の辺見じゅんさんのノンフィクション「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」のモデルが書いたはがきが展示されている。
山本幡男(はたお)さんがシベリア抑留中の一九五三年一月十六日、日本の家族に出した「俘虜(ふりょ)用郵便葉書」だ。
「色々と困難も多かろうが…今度相会う日を楽しみに…生き抜いてください」と記している。
出征前に東宝劇場の美術担当だった漫画家の斎藤邦雄さんが、妹に宛てたはがきには自画像が描かれている。「この絵は俺に似てるか。何しろ想像画だ。六十六キロまで太っている。安心してくれ」とある。
軍隊での生活を「頭の中は空っぽさ。何も考えもせず、また欲も起きない」。「馬と兵隊」と題した絵が添えられたはがきは、馬小屋を描いた部分が軍の機密に触れたとみられ、墨で塗りつぶされている。
一九四三年から翌四四年までの約三百日間で、満州に出征していた池田洋平さんが、国内の家族に出した百五十通以上の「軍事郵便葉書」も展示されている。家族を心配したり、おいの成長を想像したりする様子がうかがえる。