kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「表自」系の支持者や地方議員、女性の支持者や議員に攻撃していく場面もあり自浄作用も低いため一部ではかなり嫌われていますが、某政治学者などがこちらに接近しつつあったりして掃き溜めのようなことになっています。(「おのざか」氏のコメントより)

 やはりこの件は書いておくしかない。

 別々のエントリにお寄せいただいた2件のコメントを紹介する。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 魔の山

こんにちは。
僕はこちらのブログで初めて本多平直のことで酒井菜摘が批判されていたことを知りました。
kojitakenさんは本多平直云々を持ち出すのは為にする議論が多いとお考えのようですが、僕のように一時期立憲に期待してきた者にとって衝撃的な出来事な事だったとご理解ください。
本多平直はリベラルで予算委員会でも舌鋒鋭く安倍政権を追求してきました。なによりちょっと下品な質疑が面白かったです。憲法調査会でも護憲の論陣を張って頼もしかったです。
異例の抜擢で脚光を浴び寺田学らのやっかみと表現の自由派として一部フェミニストや追随するリベラルから陥れられたのだと思っています。
マスコミから面白おかしく叩かれ発言の事実関係もあいまいなまま辞職に追い込まれました。本人の無念さを思うと胸が痛みます。これは人権問題と捉えています。迫る衆議院選のために問題を詰めず有為な人材を消し去ったことは許せません。
酒井菜摘批判には様々な思惑がからんでいるでしょうが本多平直を持ち出したことでこの問題の重要性を浮き上がらせる格好の機会だったのだと思います。
枝野の秘書だったこと西村ちなみの夫であることが逆に名誉回復を妨げると思いますが復帰を希望します。
なお僕の酒井菜摘の評価ですが、なぜ井戸まさえで戦わなかったのかこちらも人権問題として本人の心情を思うとつらくなります。野党統一候補としてはよかったと思います。
あと室井佑月は好きですね。面白いしめげないし、別に変節したとは思っていません。新撰組との決別は良かったし、Drナイフのことも明らかにして欲しいですね。

 

 私も本多平直のことで酒井菜摘が批判されていることは4月29日、つまり補選の翌日にかけたネット検索で初めて知りました。

 なお以前にも書きましたが、先の東京15区補選の立民候補は井戸まさえ氏を立てるのがベストだったと私も思います。酒井氏は私にとってはセカンドベストで、この2人以外の人であれば立民が公認ないし推薦する候補には投票しないと記事で公言しました。今回の補選を経て高野勇斗区議の株が大きく上がったので、今なら高野氏も候補に入るかもしれません。

 それから室井佑月日刊ゲンダイと同じセンセーショナリズムのカテゴリに属する人だと認識しているので昔から大嫌いです。室井氏を初めて認識したのは政権交代前の2008年頃でしたが、その頃から嫌いです。余計なことですが、日刊ゲンダイプロ野球の日本ハムが読売相手の日本シリーズ八百長をやったかのような記事を書きやがった1981年からもう43年間も嫌い続けています。

 

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 おのざか

たぶん学生氏は立憲支持者を見落としたのではなく、「表自戦士」に含んでぼかしたのだと思います。さすがに露骨に書いたらハウリング起こるでしょうし。
立憲右派と、「表現の自由戦士」と蔑称されるような人はかなりの部分重なり合っていて、露骨なそういう発言がなくても人脈的に近いところまで含めるとほぼ一致します。
ジェンダー平等や反差別の立場を強く出している共産党のことも嫌っていて、「反共」的な態度ともつながっています。
このエントリーで紹介されているポストで批判の的になっている人もほぼその中でくくれる人達です。特にd sはポストの中で言及されている「AFEE」と関係が深く問題が多いです。
本多氏はもともと表現の自由を重視している議員なのでそういう意味では辻褄は合うのですが、おっしゃる通りここでは「ダシ」に近いと認識しています。
「表自」系の支持者や地方議員、女性の支持者や議員に攻撃していく場面もあり自浄作用も低いため一部ではかなり嫌われていますが、某政治学者などがこちらに接近しつつあったりして掃き溜めのようなことになっています。

 

 「学生氏は立憲支持者を見落としたのではなく、『表自戦士』に含んだぼかした」というのは仰る通りでしょう。私はこの分野に関して全く無知の人間ですから。

 私など立民党員ではないし、それどころか支持者ですらありませんから「ハウリング」が起ころうが知ったことではないので書きますが、「d s」という人のポストを見ていたら本当に腹が立ちます。また「駅前は朝の七時」という人も事実に反するXをポストして撤回もしないのだから許せません。

 やはり「ダシ」に近いという認識で良いのでしょうね。「魔の山」さんのような本当のリベラルの方が本多氏の件で酒井氏を批判する分には問題ないのですが、「共産切れ」が本音で、実は本当に腹を立てているのは本多氏の件よりも補選で酒井氏が共産党の小堤東氏などとよろしくやっていたのが一番気に食わないような連中が「ダシにしている」のが腹立たしい次第です。それは立民支持層右派にとっては同リベラル派を分断する格好の材料になりますからね。あの連中は実に熱心に「どうやったら立憲民主党共産党から引き離せるだろうか」などとXで議論しています。

 それと、この記事を書いて公開しようと思った最大の理由は、コメントの最後に

政治学者などがこちらに接近しつつあったりして掃き溜めのようなことになっています。

と書かれていたことです。

 例のかつて共産党支持系だった軍師さんのことですよね。

 あの人のXは、共産党内での不当な権力行使を批判する一連のポストには問題ないものが多いと思いますが、立民に関するポストはリポストも含めて激しく右派に偏向しているものが多くて見るに耐えません。本当にひどい。

「9月まで今の泉代表のもとでやるのは当然のこと。ただ、任期満了という訳ですから、9月の代表選では改めてどなたを代表に選ぶか考える機会になる。」(枝野幸男)

 立民の政党支持率比例区の投票先に選ぶ人の比率が上がっているらしく、「次の代表も結果を出した泉健太さんを」との声が高まっているようだが、今回の立民の上げ潮は自民と維新の自滅という「敵失」によるものであることを忘れてはならない。

 このことを踏まえて、下記Xに書かれた立民前代表・枝野幸男の発言に注目したい。

 

 

 「9月の代表選で改めて誰を代表に選ぶかを考える」のが基本だ。

 かつて小沢一郎民主党代表時代の2008年に代表選潰しをさんざんやりまくって無投票で再任されたことがあった。そのようなことは許されてはならない。

 たびたび野村克也の名言を持ち出して恐縮だが、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」である。敗因を十分分析してその対策を講じた集団だけが強くなれる。

 たとえば今回の3補選で0勝2敗だった維新にしても、昨年4月の補選では1戦1勝で、4 戦全敗だった泉立民とのコントラストが際立っていた。当時の維新は、立民・泉執行部の「提案型野党路線」転じて「維新へのすり寄り」という「敵失」に助けられて支持を伸ばし、野党第一党の座を窺えるところにまできていた。しかし維新の躍進が立民の敵失に助けられた「不思議の勝ち」だったことを理解も分析もできていなかったために退潮を招いた。今回の衆院補選の東京15区で馬場伸幸が「立憲共産党」を連呼して自党の公認候補者に大ダメージを与えたのは、およそ信じ難いほどの無能さだった*1。つまり昨年春頃までの維新の上げ潮に、馬場など何の貢献もしていなかったことが明らかになったといえる。

 今の立民も、このままでは昨年の維新と同じ誤りを繰り返す可能性がある。

 だから、泉執行部の2年半については、最近の上げ潮だけではなく、就任当初から昨年春までの退潮期の分析と批判がしっかりなされる必要がある。

 たとえば、三春充希氏の下記Xに示されたグラフをよくご覧いただきたい。

 

 

 上記グラフが示しているのは、2021年11月に立民の代表が枝野幸男から泉健太に代わってからしばらくの間、立民が無党派層からの得票を大きく減らした時期があったということだ。そのさなかに行われたのが2022年の参院選だった。立民党内で一時蓮舫が激しい泉健太批判をしばしば行っていた大きな理由として、参院選の東京選挙区での蓮舫の得票が、民進党時代の2016年と比較して激減したことが考えられる。蓮舫は2016年には得票数1,123,144票、得票率18.0%でぶっちぎりの1位当選だったのが、2022年には得票数670,339票、得票率10.6%にまで票を減らし、順位も4位に落ちた。蓮舫は実に4割もの票を流出させてしまったのだ。この衰勢は半端ではない、と強い危機感を持ったに違いない。しかしその参院選の開票速報のテレビ番組で「なんとか踏みとどまった」と強がったのが泉健太だった。

 2022年の参院選や2023年の衆参補選で立民はなぜ負けたのか。この敗因の分析も改めて行われなければならない。それをやらなければ、今日の維新の姿は明日の立民の姿だ。

*1:それにもかかわらず、馬場は責任を取るそぶりも見せていない。このあたりも誰かさんに実によく似ている。

政党支持率と比例投票先5年分、重ねたグラフで検討します(三春充希氏のnote)

 下記三春充希氏のnoteが興味深かった。

 

note.com

 

 しかしもっとも興味深かった部分は有料部分に書かれたことなので、ここで詳しく紹介することはできない。それは立民の支持率と比例投票先の差に関する指摘であり、その分析から、立民代表が枝野幸男から泉健太に代わった当初の立民の路線(具体的には提案型野党路線と維新へのすり寄り)が誤っていたとの推論が可能になると思われる。この程度の記述にとどめたい。

昨日午後2時頃、南砂町の商店街で自転車に乗って電飾たすきをかけた須藤元気に遭遇した

 昨日(5/12)午後2時頃、南砂町の商店街を歩いていたら、自転車に乗って電飾たすきをかけた須藤元気氏に遭遇した(もちろん昼間だったので光らせてはいなかったが)。そう、先月の衆院選補選の時と同じ格好だった。顔がはっきり見えたので頭を下げてやったら喜んでいた。選挙での予想外の善戦(2位)に気を良くしているのだろう。その姿を見て、これは近いうちに行われる衆院選の本選にも東京15区から出馬するつもりなんだろうなと確信した。おそらく無所属で。元号新選組の公認は多分受けない。当地は他の下町の選挙区と同様に新選組の支持率が低く、NHKの補選の出口調査でも新選組の支持率はわずか1%に過ぎなかったからだ。須藤氏は無党派層自民党支持者から多くの支持を受けた(無党派層からの得票は酒井菜摘氏も須藤氏と互角ないしそれ以上だったけれど)。

 須藤氏はたぶん昨日は地下鉄東西線の工事で南砂町駅が使えなかったので、住民への周知も兼ねて自己PRをしていたのだろう。今度はたぶん、というより間違いなく自民党の公認候補が出てくるから、補選で自民支持者からの得票が多かった須藤氏にとっては補選よりも不利になるとは思うが、侮れない候補には違いない。

 昨日も取り上げた東京12区の立民学生党員さんが下記のXを発信していた。

 

 

note.com

 

 枝野幸男は「長崎島根はしっかりとした(立民の)後援会組織がある」のに対し、東京15区は「区議ひとりだけ(高野勇斗氏)でものすごく弱い」との認識だ。前代表だけあって地域の特徴がよく頭に入っている(当たり前だけど)。

 つまり、島根1区や長崎3区では立民が「横綱相撲」をとれたけれども、東京15区(やその他の東京下町の選挙区)での立民は「弱者の兵法」をとるしかなかったということだ。

 それなのに、下記Xのように「島根1区補選の体制こそ立民が目指すべきもの」などと押しつけないでいただきたい。そんな体制を取ろうにも取れない地域もあるのだ。

 

 

 上記Xの発信者はプロフィールに「非維新・非共産」を掲げており、今回の補選に関しても本多平直氏云々を振りかざして酒井菜摘氏を盛んに批判していた有力者の一人だ。その人が発信した上記Xをリポストしていたのが、かつて共産党系学者とされていたさる軍師氏である。

 そのあまりの振幅の大きさには唖然とするほかない。

立民支持層の酒井菜摘批判者の一部は昨年の江東区長選でも酒井氏を批判し、内心では極右の三戸安弥を応援していたらしい(呆)

 Xでこんなやりとりがあった。

 

 

 そりゃ立民支持層の幅は広いから、「トロイの木馬」なんてなんぼでもいるだろうね。

 

 

 やっぱり選挙中からそうだったのか。

 

 

 三戸安弥の名前が出てきたので反応することにした。

 三戸は一応、支持者とこんな問答をしていた。

 

 

 

 しかし、このスレの最初のポストである下記Xへの反応を見ると、三戸の支持者の傾向がよくわかる。

 下記が三戸自身のポスト。

 

 

 下記が支持者の反応。

 

 

 

 

 三戸の支持者は極右ばかりであることがよくわかる。

 そして三戸の親分である上田令子は補選の開票を受けてこんなXをポストしていた。

 

 

 上田は江東区民ではないはずだが、上記Xを見ると、もし三戸が誰かに投票していたなら日本保守党の候補の名前を書いた可能性がもっとも高いと思われる。

 つまり「日本を守る会」は極右政党だ。そしてそんな上田を側近にしていた小池百合子も極右そのものだということだ。

 ちなみに上田は読売ファンらしい。

 

 

 しかも、よりにもよって私をスワローズファン一時休止に追い込んだ高田繁のファンだったという。最悪だ。

 なお私は何年か前に新小岩駅で上田たちの街宣を見かけたことがある。2017年秋に行われた葛飾区議選の時だった。江戸川区の中央図書館に行く時には、行きはJRで錦糸町から新小岩に出て、帰りはバスで西葛西に出て東西線で帰宅していた。コロナのあとは行ったことがないが。

 そういえば今日は東西線の工事で西葛西と東陽町の間は運行しないんだったな。

 なお、三戸安弥の選挙戦術は結構巧妙で、選挙戦では日本保守党(飯山陽)みたいに極右色を全開にしたりはしない。地方選だから地域の課題を丁寧に取り上げる。だから前記立民支持層の一部のように、極右の正体に気づかず、うっかり「この人の方が酒井氏より良いじゃないか」と思わせかねない力がある。現に昨年の区議選では酒井(3位)を抑えてトップ当選だった。決して侮れない地域の政治家である。

 その三戸のXにこんなのがあった。

 

 

 どっひゃー、「みと」か。

 やっぱり最悪だ。

江東区の立憲民主党は4月3日までの時点で支部長無し、都議無し、区議ひとり。これでどう独力で戦えというのだろうか。勝てても負けても共闘陣営の他のメンバーに責任をなすり付けようとする人ほど現場をよく見ていないというに尽きる。(東京12区在住の立民学生党員さんのnoteより)

 noteに衆院東京15区補選の戦記を連載している立民の20代の学生党員の方がいるが、その方はXもやっているらしい。下記Xに注目した。

 

 

 それはうらやましい。私など「かつや」という文字列を見ると、反射的にある人物を思い出して背筋がぞわわわーっとなってしまう。その人物は2018年の晩秋にアル中に起因する病気で死んだ。なお上記Xの「かつや」(忌まわしい2文字が変換候補に出てきた)は岡田克也、「かづや」は榛葉賀津也を指す。

 この立民学生党員さんは東京15区ではなく東京12区(北区など)の方。公明と共産が一騎打ちする選挙区として知られているが、前回2021年の衆院選では維新が候補を立て、共産候補を抜いて2位になった。

 その東京12区から来られて2週間酒井菜摘候補陣営で活動された。北区も江東区に似てこれまで立民が候補者を立てたこともない、立民が弱い選挙区とのことで、noteを読むと、似た者同士として当地の事情を実によくご理解していただいていた。やはり実際に選挙活動をやっておられた方は、何人かの政治家から話を聞いただけで適当な記事をでっち上げてしまう大濱崎卓真だの安積明子だのとは全然違うなあと感心した。

 だから、氏が下記Xでぶち上げた室井佑月に対する憤怒には強く共感した。

 

 

 

 昨日も書いたが、本多正直の件については私もうっかり乗っかってしまい、その後も事実関係がわからないため放置して今に至る人間だ。この件に関して下記のコメントをいただいている。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 魔の山

こんにちは。考え方が近いのでたまに寄らせていただいております。
本多平直の件に関しては三春充希(はる)さんのブログがよく整理されていると思います。https://note.com/miraisyakai/n/nfe61d3c812a0
北原みのりら過激フェミが福山哲郎らに圧力をかけ、表現自由派の本多平直の処分を迫りそれに津田大介荻上チキが加担したという構図です。
事実関係が明確ではないのにかかわらず、衆議院選挙のために辞職に追い込みました。
これ以来立憲民主党を見切りました。
室井佑月は擁護の論陣を張り、北原みのりフェミニストと激しくやり合いました。
ぼく自身はどちらかというと上野千鶴子らのフェミニストは好きですが過激フェミニストの醜悪さを知った思いでした。
なお、井戸まさえさんはぼくも注目している人で政治家には珍しく知的な人だと思います。こうした人物を重用できない政党に期待はできません。

 

 井戸氏は希望の党から声が掛かれば行くつもりだったのが、「東京は小池百合子が決めているので民進党の人は無理だ。希望の党はきれいどころを揃えています」などと暴言を吐かれたために以後希望の党にはアクセスせず旧立民を選んだ。この経緯から、小池のみならず、希望の党の在籍歴を持つ泉健太の心証も良くなかった可能性が高い。

 なお酒井議員は28歳の時(2014年か15年)に癌に罹患し、その後不妊治療を受けた。手元に酒井氏のチラシがあるので以下に引用する。

 

若者も含めた多くのがん患者の皆さんが、抗がん剤治療で外見が変わったり、仕事を辞めたりと闘っているのに、公的なサポートを身近に感じることができない。これはおかしいと思いました。がんの闘病には年間100万円を超える医療費がかかり、20代の私にとって経済的な負担は大きかったです。

 

 この話は、たぶん酒井氏が2019年の区議選に最初に立候補した時からチラシに書かれていたのではないだろうか。少なくとも昨年の区長選にチラシには書かれていた。実際、区長選のチラシから転載したものであることが衆院補選のチラシに明記されている。闘病や不妊治療を経て政治家になろうと思ったというのは非常に印象に残る話であって、私は二度の都議選では他党の候補に投票したにも関わらず酒井氏の結果も気にしていたのは、この経緯を知ったためだろう。

 この闘病経験が、その2,3年前に持っていたことが過去のXからうかがわれる、酒井氏がそれまで持っていた新自由主義的な考え方を変えたであろうことは疑いない。昨日も書いた、自らの介護の経験でそれまでの新自由主義的な意見を変えた(と思われる)舛添要一と同じである。私が組織内権力と個人の権力行使/被行使についてやたらとうるさく、これでもかこれでもかと書き続けるのも、井戸まさえ氏の事例から思い出さずにはいられないような理不尽な人事権の行使を私も受けた経験があるからだ。このように、人生における大きな経験は人の考え方を大きく変える。

 

 立民学生党員さんのXに戻る。

 

 

 必ずしも立民支持者とは言い難い(考え方はむしろ社民党に近い)私から見ると、上記リストには大きな抜けがある。

 それは立民支持層内部からの酒井氏批判だ。兵庫県在住の立民支持者・ぷろもはん氏も下記のXをポストしている。

 

 

 勢力的には立民支持層内部からの批判が最多ではないか。「表自戦士」の一部も立民支持層に含まれると思われるが、こちらについては私は詳しくない。新選組支持者も少なくないだろうが、立民支持層右派からよりも多いとは思えない。彼らが支持する山本太郎新選組自体が室井佑月から酒井氏に対するよりもずっと激しく攻撃されていて(何しろ少し前までは仲間だったのだから近親憎悪は実にすさまじい。室井は山本太郎を「太郎」「おまえ」呼ばわりだもんね)、室井にはうっかり乗れないはずだからだ。保守党支持者は右側内部での抗争の方に主な関心があると思われ、酒井氏が過去にネオリベだったかなどは彼らにとってはどうでも良いことだ。

 実際、立民学生党員さん自身が何人かの例を挙げている。

 

 

 ここで党員さんが批判している相手は、党員さんと同じ東京12区の立民支持者だ。プロフィールに明記してある。

 

 

 ここで批判されているXは下記。

 

 

 弊ブログも取り上げた政治おじいちゃんお化け氏のXに反論している。

 この人は共産党県議にブロックされたことを示す下記Xがトップページの一番上に来るようにしている。一時的なものだそうだが。

 

 

 どうも2021年の横浜市長選をめぐって、野党共闘で当選した現市長に対する反対派をやっている横浜市民の方のようだが、この横浜市長選をめぐるリベラル・左派側内部の対立構造についても私はよく知らない、というより全然知らない。

 この方自身の支持政党はよくわからないが、立民であってもおかしくない。

 

 

 ここで批判されているのも立民支持者。

 

 

 ああ、そういうことを言ってたわけね。

 

 なお弊ブログは補選等開票日の翌日に下記記事を公開した。

 

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 上記記事からリンクした下記の嘘八百のXは今なお削除されずにそのまま残っている。

 

 

 酒井氏は実際には、区長選の3万4千票、得票率21.0%から衆院補選の4万9千、得票率29.0%へと大きく票を伸ばしている。だから上記のXは事実に反する真っ赤な嘘だ。

 この人はその後下記のようなXもポストしているから、ほぼ間違いなく立民右派支持層と判断して良いだろう。

 

 

 なお、本多平直氏の一件を理由としての酒井氏批判は、前記記事を書くためにネット検索をかけた党開票日の翌日には既に行われていた。

 「表自戦士」云々の方はよく知らないのだけれど、私が気になるのは、立民支持層内で酒井氏に対してネガティブな人に多いのが、東京15区でやった立民と共産の選挙協力を嫌う人であることだ。酒井氏が癌に罹患する前のネオリベバリバリのXや本多正直氏の件は、そのためのダシに使われているのであって、特にネオリベ云々の話は、立民支持層右派内で立民と維新との提携に肯定的だったり、東京だと都ファに神話的だったりするなど、現時点で比較すれば彼らの方がよほどネオリベに親和性が高いとしか私には思われない。

 弊ブログは、東京15区のように従来立民がきわめて弱かった地域では、今回の補選のように共産党との共闘を選ぶしかなかったと何度も書いた。

 この指摘を裏づける話を前記立民の学生党員さんがnoteに書かれているので、以下に引用する。

 

note.com

 

 ここで、野党共闘について振り返りたい。

 

 今回の3補選では、東京、島根、長崎で立憲民主党共産党が候補者調整を行い、いずれも立憲民主党の候補に一本化した。

 

 共産党がそれほど前面に出ていなかった島根と長崎とは異なり、東京では共産党も、そして社民や諸派の皆さん、市民連合やフェミブリッジの皆さんもかなりはっきりと酒井なつみさんの宣伝活動を行った。既に第11節において述べたように、本人無し街宣や独自の宣伝活動をかなり活発に行い、妨害の影響で日程公表がかなわない中でも酒井なつみの名前を江東区のいたるところに響かせてくれた。時には、酒井なつみさんが妨害を受けたときに、そうした市民の皆様が身を挺して止めてくださったこともあると聞く。街宣のみならず、電話かけや支持者、有権者への呼びかけ、ポスター貼りにおいても共闘陣営の皆さんの影響が大きかった。共産党ポスターの横に酒井なつみポスターが貼ってあるのを何軒も目の当りにした。「今回は共産党出てないから選挙いかない」と言っていた方を投票所まで連れ出すことに成功したこともあった。こうした収穫があってなお些細なことで共闘陣営を論う向きがあるのは残念なことであるし、何より一本化に向けて尽力した地元の多方面に対する冒涜侮辱と言わざるを得ない。江東区立憲民主党は4月3日までの時点で支部長無し、都議無し、区議ひとり。これでどう独力で戦えというのだろうか。勝てても負けても共闘陣営の他のメンバーに責任をなすり付けようとする人ほど現場をよく見ていないというに尽きる。中には、党内のある中堅議員が東京のこうした明確な共闘について「まあ東京は共産党の票がないと勝てないからな」と半ば嘲笑うように発言したこともあったが、その議員もまた希望の党に入党して臨んだ2017年の衆議院選では小選挙区議席を落としており、次の選挙で共産党との一本化で選挙区の議席を回復しているのである。

 

URL: https://note.com/rikken_jugend/n/n2e6e7a714022

 

 2021年衆院選に出馬した都連の他の候補は、参院選に転じることが決まっていた東京16区の水野素子氏(現参院議員)を除いて全員が総支部長に再任されたのに、自分だけ再任されなかったと井戸まさえ氏は書いている。このように都連からも、そしておそらくは泉執行部からも半ば見放されていたのが東京15区であり、あっさり新選組に差し出された14区ともども、あるいは公共対決の舞台に半ば固定されてしまった12区もそれに加えて良いかもしれないが、立民という政党の東京下町に対する冷淡さをよく示している。しかしそんな地域から、敵失(もとは柿沢未途がやらかした買収)をきっかけにししたとはいえ政局を左右する選挙結果から出た。しかも、敵のラスボスともいうべき小池百合子に昨年12月の区長選で完敗しながらそれを衆院補選で倍返しするという形で。少し前までは立民候補がおよそ当選するとは思えなかったという点では、島根1区と十分張り合えるのではないかと思った。あの保守的な四国からやってきた私でも(とはいえ香川1区の小川淳也は、野党議員としては同2区の玉木雄一郎に次いで強かったけど)驚くほどのリベラル不毛の地、それが東京下町の江東区だった。

 だから私は今回の補選に地元民として熱狂したのであって、幸か不幸か私は立民支持者でもないので(はっきり言って同党の右半分を嫌っている)、これまでこの地域をさんざん冷遇してくれた立民の都連や執行部に対しても「ざまあみろ」と思った。

 しかしそんな地域から送り出した代表であるだけに、敵からのみならず味方からも叩かれやすい。それはこういう形で当選した人の宿命だとしかいいようがない。

 なお、上記引用文中の最後に書かれた「まあ東京は共産党の票がないと勝てないからな」と言った人物が誰かはわからなかった。2021年衆院選の東京選挙区の結果を見てみたが該当者はいなかった。この人物が「まあ東京は」と言っているくらいだから東京都以外の選挙区から選出された衆院議員であるのは当たり前かもしれない、と調べ終わってから思ったけれども。

 しかしそのネット検索の過程で、小堤東氏は2017年衆院選には東京11区(板橋区の一部。残りは12区)から立候補していたことを知った。小堤氏もまた、東京11区から15区に転区させられたと思ったら、その15区からの立候補を二度も取り下げさせられる目に遭ったのだった。

 小選挙区制がある限り、前述の井戸氏や小堤氏のような例があとを絶たない。

 やはり小選挙区制は廃止すべきだと改めて思った。

景気のよいときに再配分とか社会保障の強化をせず、バラマキ、減税、欲だけの不急の公共事業に使ってしまうから、景気が悪くなったときに首が回らなくて公務員バッシングして、役所が質の高い仕事できなくなる社会になる。庶民は大量の現金を抱えて、自前でサービスを探さなくてはならない。(黒川滋氏のX)

 黒川滋氏が玉木雄一郎を批判している。

 

 

 

 これは黒川氏を支持するほかない。何も社民主義によらずとも、修正資本主義的立場に立ってもこの政策になるはずだ。それをやらずに「景気のよいときに再配分とか社会保障の強化をせず、バラマキ、減税、欲だけの不急の公共事業に使ってしま」い、その結果バブルの過熱と崩壊を招いたのが竹下登政権だったが、その総括が今の「反緊縮派」からはなされていない*1というのが私の意見だ。

 (日本版)MMTという仮説もあるが、以前いただいたコメントによると本家アメリカでも経済の実態と合っていないところからこの流儀は廃れつつあるようだ。それを日本式に改変した理論は、軍拡を求める右派にも好都合なので山本太郎元号新選組の支持層には右派がかなり乗っかっている。だから昨日見たように室井佑月とのバトルで日の丸アイコンを掲げた新選組支持者が現れるわけだ。日本版MMTを山本らは物理法則であるかのように主張しているが、そうではなく単なる仮説だ。そんなものには軽々しく乗っかれないから、今までのところもっとも妥当とされてきた教科書式の政策をとるしかないと思うのだが、黒川氏のXはそれに則った教科書的な主張だといえる。

 人文・社会科学は自然科学や工業技術の世界とは異なって実験ができないところに難しさがある。だからすぐに宗教論争みたいになってしまう。

 不思議なのは、大平正芳と同郷で宏池会への憧れが強いはずの玉木が、大平正芳よりもはるかに竹下登に近いような考え方をしているらしいことだ。そもそも玉木は大蔵官僚出身だから教科書的な考え方など熟知しているはずなのに、政界を遊泳しているうちにああなってしまったのだろう。口では「政局より政策」と言う玉木だが、彼こそ誰よりも政局に翻弄されて醜態を晒しているようにしか私には見えない。

*1:一方、緊縮派は不況下でも均衡財政を求める誤りを平気で犯す。