文藝春秋の新刊 2001・4 「ムラーノより」 ©大高郁子

ムラーノとは、ベネツィアあたりの小さな島だそうです。9月のチラシと同じでベネツィアを旅したイラストレータの記念なんでしょ。この頃、海外のイラストが目立つのよね。パステルカラーの背景と写真たてに並んだ不揃いの矩形が立体感を醸している。

 ハヤカワ文庫 2007年11月チラシの紹介

早川書房の新刊案内 2007 11

ミステリが読みたい!2008年版

ハヤカワミステリマガジン リニューアル創刊
ハヤカワ文庫の最新刊
マール&クナイフェル 若松宣子=訳
宇宙英雄ローダン・シリーズ 341 生まれざる者の恐怖

マイクル・ムアコック 斉藤伯好=訳
永遠の騎士コルム 1 剣の騎士

デイヴィッド・ウェーバー 矢口悟=訳
紅の勇者オナー・ハリントン 8 女提督の凱旋 上・下

栗本薫
グイン・サーガ 117 暁の脱出

谷甲州
パンドラ 1・2

レイモンド・E・フィースト 岩原明子=訳
新装版 リフトウォー・サーガ 第1部 3 偉大なる者

リチャード・ドイッチ 奥村章子=訳
天国への鍵

リチャード・マシスン 尾之上浩司=訳
「地球最後の男」改題 アイ・アム・レジェンド

ハーレイ・ジェーン・コザック 羽田詩津子=訳
誘惑は殺意の香り

レイモンド・チャンドラー 小林宏明他=訳
チャンドラー短篇全集 3 レイディ・インザ・レイク

ロバート・E・パーカー 菊池光=訳
スペンサー・シリーズ 真相

ブライアン・フリーマン 長野きよみ=訳
ストリップ

エドゥアール・ロネ 高野優監訳 柴田淑子訳
変な学術研究 2

デイヴィッド・ブロッツ 酒井泰介=訳
ジーニアス・ファクトリー」改題 ノーベル賞受賞者精子バンク

演劇文庫 渡辺えり子 1
「光る時」「月夜の道化師」

早川書房の新刊 ハヤカワ・ミステリ新刊
ハヤカワ文庫の超話題作 リビング・ヒストリー

 創元推理・SF文庫 2007年11月チラシの紹介

東京創元社 新刊案内 2007 11

キャロリン・キーン 渡辺庸子=訳 古時計の秘密
創元推理文庫
キャロリン・キーン 渡辺庸子=訳
ナンシー・ドルー・ミステリー 古時計の秘密

ジル・チャーチル 戸田早紀=訳
愛は売るもの

戸板康二
中村雅楽探偵全集 5 松風の記憶
樋口有介
不良少女

創元SF文庫
新井素子
グリーン・レクイエム緑幻想


文庫近刊 単行本新刊

海外MYSTERY通信
世界でもっとも有名な少女探偵、ナンシー・キーン「古時計の秘密」は、その記念すべきシリーズ第1作です。囲碁のオリジナル作品も順次刊行予定。チャーチル「愛は売るもの」は<グレイス&フェイヴァー・シリーズ>第4段。若き兄妹が、またしても屋敷で怒った殺人に翻弄されます。
国内MYSTERY通信
今月は趣深い老歌舞伎俳優・中村雅楽と、フリーライター・柚木草平のコンビが登場します。まずは《中村雅楽探偵全集》最終巻「松風の記憶」。長編2本に100頁にも及ぶ著者によるエッセイを併録。そして《柚木草平シリーズ》「不良少女」は、ファン待望の未収録短編集。文庫オリジナルで登場です。乞うご期待!
創元SFクラブ
菅浩江「プリズムの瞳」は同氏の日本推理作家協会賞受賞作「永遠の森」以来久々の、待望の連作長編。弊社初の新作SF単行本となります。11月刊の山本浩「MM9」ともどもご愛読ください。また12月の創元SF文庫は、本年度青雲賞受賞作、リーヴ「移動都市」続編「略奪都市の黄金」がいよいよ刊行。お楽しみに。
<b>ミステリ・フロンティア通信
サントリーミステリー大賞受賞者中野順一による「ロンド・カプリチオーソ」は、躍動感溢れる期待の第3作目。ランボーの詩と連続殺人事件、色覚障害の少年をめぐる事件を描いた、岸田るり子の「ランボー・クラブ」、小路幸也待望の書き下ろし長編

<「HEARTBLUE」など、今月のフロンティアは盛りだくさん。

ハヤカワ演劇文庫 渡辺えり子 1 光る時間/月夜の道化師

どうでしょう、つかの「戦争で死ねなかったお父さんのために 」のほうが、挫折と再生(それも間違った!)をきちんと整理して、頑張る愚行を(それも情けない!)ため息でみせてくれたんじゃなかったか。
わたしくらいの年齢で、たとえば太平洋戦争に関してちょっとは物知りだとすると、この戯曲中の空襲は三鷹の中島製作所だろうなと勝手に邪推し、でもそうするとディティールに違和感というのか鉄の削れる臭いや汗臭さ、飢餓や敵愾心や諦めや、その他の戦争くささを見出せない。─女性だからねっていいたくはないんだけどさ。いや、もちろん家庭劇としていい味はでてるんだけどさ。