くぼたやブログ@はてな

旧くぼたや日記(はてなD終了のため移転)+盛岡思考遊戯倶楽部のブログ

将棋の話題5

お金の話なので裏で(笑)。
名人戦問題がいよいよ大詰め?ですね。
お金にからむところの金額をd:id:mozuyamaさんの所よりまとめておきます。
日本将棋連盟8六歩:毎日新聞社名人戦朝日新聞社への移管を通告

中原誠永世十段が記者会見の場で各社の契約金額を明らかにしたということです。

名人戦・順位戦を毎日から朝日へ移籍 日本将棋連盟理事会方針 - 勝手に将棋トピックス(2006.4.12)
朝日新聞社:単独開催時の条件

将棋:名人戦主催を毎日から朝日に移す提案 日本将棋連盟
出席者によると、朝日新聞の提示額は、名人戦が3億5500万円、臨時棋戦4000万円、普及協力金1億5000万円の5年契約。毎日新聞の現在の契約金は3億3400万円。
朝日新聞は、現在主催している朝日オープン選手権(契約金約1億3500万円)をやめる提案もしており、普及協力金などがなくなった場合、6年後には連盟の収入は約1億1000万円減る計算となる。
毎日新聞記事2006.4.13)

名人戦・順位戦を毎日から朝日へ移籍 日本将棋連盟理事会方針 - 勝手に将棋トピックス(2006.4.12)
名人戦問題:序盤の形勢まとめ

現在の状況は次のような感じ。

以上、合計5億4680万円。
もし朝日に移ると朝日オープンが廃止になるのは、誰も否定しないのでそうなんでしょうね。そうすると、5年限定でこんな風になるようです。

以上、合計6億2300万円(現状比:プラス7620万円)。
ただし、臨時棋戦は臨時ですからおそらく5年でなくなります。普及協力金は5年限定とは朝日も連盟も明言していませんが、毎日はそのように示唆しており、それを誰も否定していないのでやはりそうなのかなと思っています。そうすると、6年目からはこうなります。

以上、合計4億3300万円(現状比:マイナス1億1380万円)。
ただし、スポニチと毎日が共催する王将戦がどうなるかによってさらに損得は変わってきます。連盟理事会は王将戦の契約金額を増やそうというもくろみだったようですが、毎日はむしろこれがなくなったらという示唆をしています(スポニチの意向はどうなのかと気になっているのですが、全く出てこないということは完全に毎日に追随ということなのでしょうか。)。それから、この変更が他棋戦に与える影響は考慮していません。それはプラスかもしれませんしマイナスかもしれません。

名人戦契約問題についていろいろ(16) - 勝手に将棋トピックス(2006.5.5)
日本将棋連盟:共催案を提示

名人戦についての新提案
弊社団は、5月9日付けで、毎日新聞社朝日新聞社両社に対し新提案を提出させていただきました。内容は下記のとおりです。

  1. 名人戦は両社共催にする。
  2. 両社は、報道・観戦記等で競い合う。
  3. 契約期間5年間(第66期から第70期)。

http://www.shogi.or.jp/osirase/060414meijin.html(2006.5.10)

名人戦契約問題についていろいろ(18) - 勝手に将棋トピックス(2006.5.10)
▲後出しですが‥こんな要求もあったようです。

共催する両社の拠出額の合計が、現在の名人戦の契約金と朝日オープン将棋選手権の契約金の合計(約4億7000万円)を上回るよう求めていた。
http://www.asahi.com/shougi/news/TKY200609190456.html(2006.9.19)

名人戦契約問題についていろいろ(51) - 勝手に将棋トピックス
棋士総会(2006.5.26):交渉の進め方を採決

名人戦問題:毎日新聞と単独交渉 棋士総会で承認
日本将棋連盟米長邦雄会長)の棋士総会が26日、東京・千駄ケ谷のけんぽプラザで開かれ、名人戦主催問題については「毎日新聞社が単独主催を希望し、その条件を示した段階で、棋士が票決を行う」との理事会案が賛成多数で承認された。
理事会が25日に発表した案は、(1)毎日新聞社と単独案の交渉をする。折り合いのつかなかった場合は(2)共催案(毎日新聞社朝日新聞社、連盟の三者協議)。不調の場合は(3)朝日新聞社と交渉する−−という手順で交渉を進める、との内容だった。
だが、理事会はこの日、当初の案を事実上、修正。
毎日新聞社が単独主催を希望すれば、同社が提示した条件で契約するかどうかは、棋士の投票で決める。毎日新聞社朝日新聞社との共催を希望すれば、その後の交渉は理事会に一任される−−との案を示し、採決をとった。
現役、引退棋士計196人のうち、総会には168人が出席し、23人が委任状を提出。投票は無記名で行われ、事実上の修正案への賛成は149票、反対34票、無効1票、棄権7票だった。

総会終了後、記者会見した米長会長は「毎日新聞社の単独主催案が否決されれば、朝日新聞の単独主催案が残る。したがって、事実上、二者択一の票決になる」と語った。
連盟の理事会は名人戦の主催を毎日新聞社から朝日新聞社に移す方針を決め、3月末、第66期以降の契約解消を求める通知書を毎日新聞社に郵送。5月9日には両社の共催とする案を提示した。
連盟はその後、当初の通知書の補充説明書で「一方的に契約を破棄する意図はなく、誤解を招く文書を出したことはおわびします」と謝罪。毎日新聞社と連盟は22日、第66期以降の協議を始めることで合意していた。
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/shougi/issue/news/20060527k0000m040120000c.html(2006.5.27)

名人戦契約問題についていろいろ(29) - 勝手に将棋トピックス(2006.5.26)
毎日新聞社:単独開催時の条件を提案

  1. 名人戦契約金(64期は3億3400万円)とは別に、将棋振興金として3000万円を7年間拠出する
  2. 66期の契約金は100万円増額して3億3500万円とし、67期以降は従来通り、毎年協議する
  3. 名人戦と併せて王将戦(契約金7800万円)を継続する
  4. 神奈川県箱根町で開催している「東日本都市対抗将棋大会」を、来年から「全日本都市対抗将棋大会」に拡充する

http://www.shogi.or.jp/osirase/060710meijin.html(2006.7.11)

名人戦契約問題についていろいろ(36) - 勝手に将棋トピックス
名人戦契約問題についていろいろ(41) - 勝手に将棋トピックス
▲臨時棋士総会(2006.8.1):毎日案を採決→否決へ

この度、2006年8月1日(火)午後1時より、東京・将棋会館隣りの「けんぽプラザ」3階にて、平成18年度臨時総会を開催しました。出席者は192名(含委任状36通)。(2006年8月1日現在 会員数195名)。
名人戦主催につきましては、本日棋士の投票により下記の通り決定しました。投票方式は毎日新聞社の申し入れの通り、毎日案を支持するか否かの採決をいたしました。
毎日案を支持する 90票
毎日案を支持しない 101票
有効投票数191票
http://www.shogi.or.jp/osirase/060801meijin.html

名人戦契約問題についていろいろ(44) - 勝手に将棋トピックス(2006.8.2)
朝日新聞社毎日新聞社へ共催の打診

将棋名人戦、朝日が毎日に共催の意思問う・8月末までの回答求
将棋名人戦の主催問題で、朝日新聞社は4日、毎日新聞社に共催の意思の有無を問い合わせる文書を渡したと発表した。回答期限は8月末。毎日が受け入れた場合、日本将棋連盟を含めた三者協議に入る。
囲碁・将棋

名人戦契約問題についていろいろ(45) - 勝手に将棋トピックス(2006.8.4)
朝日新聞社毎日新聞社:共催へ向け協議

名人戦主催に関して
本日、第66期以降の名人戦契約に関しまして、毎日新聞社から朝日新聞社へ、「共催について協議したい」由の回答がありました。
米長邦雄会長のコメント】
毎日新聞社朝日新聞社とも「日本の伝統文化である将棋の振興に寄与するため」との広報発表をされました。日本将棋連盟として深く感謝しております。
http://www.shogi.or.jp/osirase/060919meijin.html(2006.9.19)

名人戦契約問題についていろいろ(51) - 勝手に将棋トピックス
朝日新聞社毎日新聞社:共催で合意

名人戦、朝日と毎日が共催で合意・契約金は折半
将棋名人戦の主催問題を協議していた朝日新聞社毎日新聞社は1日、共催で合意したと発表した。契約金を折半とし、契約金額は両社が共同で日本将棋連盟と交渉して決める。両社は「他のタイトル戦の契約金額も考慮に入れ、連盟と協議していきたい」としており、年内をメドに連盟と契約を結びたい意向だ。
両社は対等な立場で「実行委員会」を組織し、連盟とともに名人戦の運営にあたる。予選にあたる順位戦を含めた取材は両社が自由に行い、棋譜や観戦記の掲載の権利は両社が平等にもつ。
囲碁・将棋(2006.11.1)

▲将棋連盟:コメント

将棋名人戦の共催合意について
名人戦共催につきまして毎日新聞社朝日新聞社が合意されましたことを歓迎いたします。
先日、日本将棋連盟より提示しました契約金ほか総額についても、おおむね了承されたことに感謝いたしております。
以上、よろしくお願いいたします。
http://www.shogi.or.jp/osirase/061101meijin.html(2006.11.1)

名人戦契約問題についていろいろ(55) - 勝手に将棋トピックス
▲将棋連盟:朝日・毎日へ共催時の条件を提示

将棋連盟の提示額
・朝日・毎日両社に対し名人戦契約金 年各2億円(5年契約)
名人戦振興金 年各3000万円(5年間)
普及協力金 年各1億円(5年間)
(小計 年6億6000万円)
・毎日に対し
王将戦契約金 年7800万円以上
・朝日に対し
朝日オープンに代わる新棋戦契約金 年8000万円
◎両社合計 年8億1800万円
囲碁・将棋

名人戦契約問題についていろいろ(56) - 勝手に将棋トピックス
讀賣新聞社より:リーク記事が‥

名人戦3億7000万円、朝日・毎日が将棋連盟に回答
関係者によると、両社の提示額は、名人戦契約金が1社1億7000万円の計3億4000万円で、ほかに将棋普及協力金を朝日が2000万円、毎日が1000万円支払うという。この契約金額は現在の毎日単独主催の3億3400万円より600万円アップするものの、読売新聞社が主催する竜王戦の契約金3億4150万円を下回る。
一方、連盟が10月に提示した額は、2社同額で1社当たり、名人戦契約金が2億円、名人戦振興金が3000万円、将棋普及協力金が1億円の計6億6000万円。金額に開きがあり、連盟側は2社の回答に反発。交渉が続いている。
また、朝日主催の朝日オープン選手権は8000万円、毎日がスポーツニッポン新聞社と共催している王将戦については現状維持の7800万円と、いずれも連盟の要望額で継続する方向で検討していると、連盟側はみている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20061212i501.htm(2006.12.12

名人戦契約問題についていろいろ(59) - 勝手に将棋トピックス

(以下12.30追記
▲将棋連盟・朝日・毎日合意(一旦封じて、5年後指し直しといった感じか?)

第66期以降の名人戦について、日本将棋連盟朝日新聞社毎日新聞社の両社と、本日以下の内容で合意に達しましたのでお知らせいたします。(金額はいずれも年額、5年契約)

  1. 名人戦は第66期以降、朝日新聞社毎日新聞社の共催とし、契約金は、3億6000万円。
  2. 朝日新聞社毎日新聞社は将棋普及協力金として、1億1200万円。
  3. 朝日オープン選手権戦は契約金8000万円の新棋戦として再出発いたします。朝日新聞社と具体的な内容を詰め、2007年度から実施いたします。
  4. 2007年から予選の始まる第57期王将戦は現行と同額の7800万円で契約をいたします。

http://www.shogi.or.jp/osirase/061227meijin.html(2006.12.27)

以上、合計で6億3000万円。
これに対し、現行は名人戦3億3400万円と朝日オープン1億3480万円と王将戦7800万円で合計5億4680万円。当初の朝日新聞社の提案は、名人戦3億5500万円、朝日オープンにかわる臨時棋戦4000万円、普及協力金1億5000万円で、王将戦が現行のまま続くなら合計6億2300万円。したがって、今回の合意による金額は現行よりも8320万円の増、朝日新聞社の当初の提案よりも700万円の増となっています。
名人戦契約問題についていろいろ(60) - 勝手に将棋トピックス

名人戦契約問題についていろいろ(60) - 勝手に将棋トピックス

結果、「大山鳴動して鼠一匹」といった感じでしょうか。おつかれさまでした。

一般的にはあまり関心の持たれていない今年の出来事だったようで‥
http://q.hatena.ne.jp/1167213138