エジプト人のほとんどがまったく西洋人にみえる

エジプト人のほとんどがまったく西洋人にみえる

{そんなにもアメリカに肩入れし、アメリカと仲良
  くしていたムバラクなのに、そのアメリカの呼び
  掛けで、辞任に追い込まれたとは皮肉なことだ}
高尾慶子著『外国の男と結婚した日本の女たちの話』(11)
マルキストのエジフト人と結婚した明子さんの場合(8)◇
エジプトとその周辺諸国の事情(その3)

エジプト人のほとんどがまったく西洋人にみえる

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(42)

▼△第一章 私はなぜ原発作業員となったのか△▼

東京電力福島第一原発正面に突撃・(その3)

●無理してここまで来た、その程度のことで引き返せない

◆東電福島原発事故避避難者11万3000人の苦難を想いつつ

◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(7)

▼△第一章 原発という犠牲のシステ〈7〉△▼
原発という犠牲のシステム(その1)・

原発から約三〇キロ離れた川俣町山木屋地区をも汚染した

高尾慶子著『外国の男と結婚した日本の女たちの話』(11)
マルキストのエジフト人と結婚した明子さんの場合(8)◇
エジプトとその周辺諸国の事情(その3)

エジプト人のほとんどがまったく西洋人にみえる

《「 ・St James' Park (ニューカッスル - セント・ジェームズ・パーク 〈52000人収容〉:サッカー予選競技場) それでも私の会ったトルコ人の女性は、誰も 頭にスカーフを被っていないし、男性も顎に 髭も生やしておらず、まったく西洋人にみえ る。エジプト人のほとんどがそうだ。 近年はムバラクの政策によってかなりアメリ カナイズされ、学校での英語授業はアメリカ 人教師を招きアメリカ英語が普及されていた。 これは、英国のテレビのドキュメンタリーで 観た。 そんなにもアメリカに肩入れし、アメリカと 仲良くしていたムバラクなのに、そのアメリ カの呼び掛けで辞任に追い込まれたとは皮肉 なことだ。それでもチュニジアとエジプトは 血を流すことなく革命を成就達成した。 ところが、この反体制抵抗の勢いはチュニジ アとエジプトに挟まれたリビアにも飛び火し、 こちらはムバラクより長い四十年間も権勢を 続けるガダフィ( GADDAFIであり、カダフィ ではない。日本での表記は間違い)王朝一家 は、抵抗軍に素直に従おうとせず今や国連軍 まで出動して大戦争になってしまった。 これを書いている現時点では、ガダフィの軍 も抵抗軍も本格的な戦いをやっていて、これ でいかにガダフィが権力にしがみつきたがっ ているか、そして、権力というものがいかに 魅力的なものなのかよくわかる。 イラクサダム・フセインもそうであった。 早く降伏していれば死刑にならずにどこかへ 亡命できたであろうに。 リビアのほうは、ガダフィの外務大臣ムサ・ クサがガダフィのほうが旗色が悪いと察した のか早々にロンドンへ亡命してきた。こうい う裏切り者もいるのがリビアらしい。 」》 ◎紆余曲折を経ながらも、エジプトが無血革 命で決着をつけたのは、観光業に大きく依存 している同国にとって、大きな救いでした。 血なまぐさい革命騒ぎの国へ旅行するなんて 人は、そう、いませんからね。テレビでこん な悲劇を観ました。 革命が長引くなか、カイロ郊外のギザのピラ ミッドに隣接するナズラトサンマン地区で、 観光ガイドを営むガイドさんが、観光客が激 減し、先代から所有しているラクダのえさ代 が稼げず、ラクダを次々と、ついには、5頭 をすべて肉用に売り払ってしまうという窮地 に追い込まれました。本来肉用でないラクダ ですから、値段も叩かれて、肉屋さんに引か れて行く家族ともいえるラクダを見送るガイ ドさんの悲しげな眼差しが今も深く脳裏に残 っています。 平和なら、いいことがあるんです。このほど、 国際協力事業団(JICA)の援助で、カイロ中 心部からギザ地区まで、全長、約17キロメ ートルの地下鉄が建設されることになったの です。「ピラミッドまで30分で行けるよう になる」と関係者の期待がふくらんでいます。
Olympic Flame Lighting Ceremony London 2012
(Savas Nikolaouさんが 2012/05/10 に公開) 【 ANCIENT OLYMPIA, Greece - The final rehearsal for the lighting of the flame that will burn at the London Olympics went off without a hitch under sunny skies in the birthplace of the Ancient Games. Standing in front of the 2,600-year-old Temple of Hera, an actress dressed as a high priestess used a concave mirror to focus the sun's rays and light a torch.That flame will serve as a backup in the unlikely event that clouds block the sun at Thursday's official lighting ceremony. This has happened only once in recent memory for the Summer Olympics - in 2000, ahead of the late-season Sydney Games - but clouds have disrupted three of the previous four Winter Games ceremonies. After an 1,800 mile journey through Greece using 490 torchbearers, the flame will be handed to London organizers on May 17 in Athens' Panathenian Stadium, where the first modern games were staged in 1896. In contrast to the two previous Summer Games, where the Olympic flame relay went around the globe, it will leave the United Kingdom only once, to pass though Dublin on June 6.  】 (つづく) (Y278-120) **『外国の男と結婚した日本の女たちの話』 単行本:222ページ 出版社:展望社 (2012/02) 《――英国から万感の思いを込めてレポートする―― Inter Marriage と 日本女性のメンタリティ。異国に あってこそわかる……「日本」のこころ。〈東日本大 震災〉をとおしていっそう深まった母国への「愛」。 東日本大震災福島原発事故の現状を知って以来、私 は自分自身ががいかに「日本人」として母国に愛着が あるか改めて思い起こし、「日本」を書こうと決意し た。もう経済大国でも何でもない母国日本が、今は愛 しいと感じるようになった》 〔表紙帯から〕 〔目次〕 ・マルキストエジプト人と結婚した明子さんの場合 ・ロンドン生まれの英国人と結婚した三千代さんの場合 ・日本嫌いが日本のビジネスウーマンになった広子さん   の場合 ・ジャマイカ人の男と結婚した友子さんの場合 〔著者〕 ☆高尾 慶子(たかお けいこ)☆ 1942年姫路市生まれ。私立播磨高校から調理師専門学校に 進む。カトリック系病院の調理師、カトリック系身体障害 児施設の職員を経て、1972年に英国へ。イギリス人音楽家 と結婚。1976年二人で帰国し京都で暮らす。1982年離婚。 1988年に再び英国へ。ロンドンの日本レストランのウェイ トレス、映画監督リドリー・スコット氏邸のハウスキーパ ーなどを経て、1998年『イギリス人はおかしい』を発表し、 注目を浴びる。現在は、英国政府から年金の給付を受けつ つ執筆活動に専念している 著書は『イギリス人はおかしい』『イギリス人はかなしい』 『イギリス人はしたたか』『まだまだ言うぞイギリス・ニ ッポン』『書かずに我慢できないイギリス・ニッポン』『イ ギリス・ニッポンの政治の品格』ほか。 外国の男と結婚した日本の女たちの話 参照: ・2009-11-30『まだまだ言うぞ イギリス・ニッポン』を読む2011-06-24『イギリス・ニッポン政治の品格 』(1)

高尾慶子著『外国の男と結婚した日本の女たちの話』(11)

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(42)

《「原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる!」   某地方の暴力団組長   −暴力団専門ライターが実際に動いたからこそ    書ける原発という巨大なシノギ−  「原発は儲かる。どでかいシノギだな。電力会社と交渉して、   ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。代紋な   しではとても捌ききれん。原発はタブーの宝庫。裏社会の   俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る   衝撃の事実。日本最大のタブーがいま明かされる!   ―誰も書けなかった 命懸けの衝撃ノンフィクション―》   【表紙帯から】 

▼△第一章 私はなぜ原発作業員となったのか△▼

東京電力福島第一原発正面に突撃・(その3)

●無理してここまで来た、その程度のことで引き返せない

《「――そのとき原子炉建屋の方角から黒い煙が上がった。手にした 携帯電話が鳴り、業者の番号が映し出された。音声をスピーカーにし て応対しても、防毒マスク越しのため、「危ない」という単語しか聞 き取れない。 電話を切って正面に向かった。そんなことは先刻承知だ。無理してこ こまで来たのである。その程度のことで引き返せない。 正面まで100メートルほどの距離となった頃、防護服に赤いブーツ を履いた4人の作業員が確認できた。気づかれいよう少しずつ距離を 狭め、その度にシャッターを切った。 4、5枚撮影して慎重に、ゆっくり前へ進むと、作業員が一斉に動き だした。気付かれた。こうなっ以上逃げるしかない。 本来、この撮影は違法行為ではない。法律はまだ施行されていないし、 放射線管理手帳が必要な敷地内に進入していないので合法だ。が、業 者が特定されると圧力がかかるため、すべてを諦めて逃げるしかなか った。 ただでさえ暑い上に全力で逃走してきたので喉が乾ききり、舌が上顎 に張り付いた。 業者とのパイプは死守する必要があった。マスコミの悪評はクチコミ で広がっている。ようやく取材許可をくれた5次請け業者に拒否され たら、取材の能率は著しく低下する。就職先には頼めない。なにから なにまで騙しているのだ。 「電力には言いたいことはたくさんある。けど(マスコミに話すと) 仕事を切られる。だから絶対に見つからないでくれ。記事を書くとき は(自分の会社が)特定されないよう気をつけてくれ」 約束を守って車に戻った私は、車内で防護服とマスクを脱いだ。 ――》 ヤクザと原発 福島第一潜入記文藝春秋 (2011/12/15) ・〈目次〉・ 序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」 →第1章 私はなぜ原発作業員となったのか 第2章 放射能vs.暴力団専門ライター 第3章 フクシマ50が明かす「3・11」の死闘 第4章 ついに潜入!1Fという修羅場 第5章 原発稼業の懲りない面々 終 章 「ヤクザと原発」の落とし前 ◎ここまで読んだだけでも、鈴木智彦さんが、身体を賭して原発の取 材に取り組んでいるプロ意識が、痛いほどわかります。同じ日本人で も、自己の仕事へのプロ意識が全く感じらない一群の人たちがいます。 東日本大震災を受けて作られた復興庁は、発足して三カ月となりまし たが、「復興の司令塔」として被災自治体や住民、地域経済界らの相 談や、要望を受け付ける「ワンストップ機能」が期待されましたが、 かえって1段目の「ワンステップ」になっていると揶揄されています。 実態は、「出先職員は伝書バト、陳情はやっぱり霞が関へ」だそうで す。こんな仕事ぶりで、家族に、恥ずしくないのでしょうか。

◆東電福島原発事故避避難者11万3000人の苦境を想いつつ

◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(7)

《経済成長も安全保障も「犠牲」の上に成り立っている。  『靖国問題』以来、6年ぶりの書き下ろし新書!  本書のテーマは、犠牲のシステムとしての福島と沖縄  である。それは、一九四五年の敗戦以後、今日までの  日本を「戦後日本」と呼ぶなら、これら二つの地名が、  戦後日本の国家体制に組み込まれた二つの犠牲のシス  テムを表しているからだ。》【表紙帯から】
▼△第一章 原発という犠牲のシステム〈7〉△▼
原発という犠牲のシステム(その1)・

原発から約三〇キロ離れた川俣町山木屋地区をも汚染した

《「――四月一七日、私は福島県川俣町の山木屋地区、山木屋小学校 にいた。福島市から南東方向に約三〇キロ、阿武隈山地もかなり奥に 入った山間の小学校だ。 車を出してくれた友人がここに勤務したことがあり、その後も子ども たちとの交流があることから案内してくれた。 丘の上の校舎、体育館、校庭などがまとまっている。校庭から周囲の 山並みを一望することができ、実にすがすがしい。友人が夏休みに生 徒たちとここで寝泊りして、満天の星空を観察して楽しむ、というの もうなずける。 用務員のEさんについて、校庭や建物を見て回った。校庭のあちこち に地割れができている。校舎の壁面にひびが入っているところまある。 3・11の大地震の爪痕だ。でも、これらはまだいい。一定の復旧作 業を施せば、もとの安全な学校に戻すことができるから。 問題は、眼に見えない放射能だ。福島第一原発の度重なる水素爆発等 によって放出された大量の放射能物質が風に乗って飛散し、原発から 約三〇キロ離れたこの地区をも汚染した。 四月一三日に発表された福島県の調査結果によれば、県内一六市町村 の小学校ニ〇校の中で最も高い値が、この山木屋小学校の土壌から検 出されたのだ(一キロ当たり五万九〇五九ベクレル)。 ――》 犠牲のシステム 福島・沖縄 (集英社新書)集英社 (2012/1/17) ・〈目次〉・ 第一部 福島 ・第一章 原発という犠牲のシステム ・第ニ章 犠牲のシステムとしての原発、再論 ・第三章 原発事故と震災の思想論 第ニ部 沖縄 ・第四章 「植民地」としての沖縄 ・第五章 沖縄に照射される福島 ◎気が滅入ってしまう記事を見ました。先に日本ペンクラブのチェル ノブイリ視察団が帰国記者会見席上で、浅田次郎会長は、「除染に終 わりなし。絶望的だ。未来世代に責任をとらなければならない」と述 べ、中村敦夫理事は「広大な森林地帯の除染は不可能であることが証 明されている。日本は森と山の国だから」と語りました。 チェルノブイリ原子力発電所の事故から26年を経過しても、現地は 依然として放射能汚染の渦中にあるそうです。

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔夏〕 植物  トンネルの出口やわつと若葉光
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143

≫平成万葉集

読売新聞社 (編集)、「万葉のこころを未来へ」推進委員会 (編集)
出初め式終えしホースが高々と干されて初春の陽を呑み込みぬ
市川節子(68歳)埼玉県

◆◇◆悪魔の辞典より◆◇◆

アンブローズ ビアス (著)、Ambrose Bierce (原著)、 西川 正身 (翻訳)
トラスト(trust n.)
アメリカの政治では、その構成員の大部分が、つま しい労働者、わずかしか財産を持っていない未亡人、 後見人や裁判所の保護を受けている孤児、さらに以 上の連中と大差ない多くの悪人と公衆の敵である、 巨大な法人を指して言う。 新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

ニンニク臭くてごめん。
Excuse my garlic breath.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 講師> ※この番組の放送は4月1日で終了しています。

◎◆◎アートのたのしみ《英国篇》◎◆

ソフィー・G・アンダーソン“マーガレットの花飾りの少女”
(Young Girl with a Garland of Marguerites) (・個人蔵)   ◇ソフィー・ジャンジャンブル・アンダーソン (Sophie Gengembre Anderson, 1823年 フランス・パリ - 1903年3月10日 イギリス・コーンウォール・ファルマウス) フランス生まれのイギリスの画家。田園風景を背景にした子供 と女性の絵を専門とした。パリの建築家シャルル・ジャンジャ ンブルの娘として生まれ、母親はイギリス人。1848年のフラン ス2月革命から逃げるため、一家はアメリカに亡命。最初、オ ハイオ州シンシナティに住むが、後にペンシルベニア州マンチ ェスターに移り、そこで、イギリス人画家ウォルター・アンダ ーソンと知り合い、結婚する。最初は、ルイス・プラングの会 社でクロモリトグラフなど、肖像画を描いていた。1854年、家 族とともにロンドンに移住し、ロイヤル・アカデミーに作品を 出展する。1858年、一家はニューヨークに行き、1863年頃、ま たロンドンに戻った。それから30年、彼女はロイヤル・アカデ ミー、王立英国芸術家協会、他の画廊で広く作品を公開した。 彼女の初期の作品は、ラファエル前派と共通する、植物やその 他のディテールに対する並々ならぬ配慮が伺える。1903年、フ ァルマスの自宅で死去。
Sophie Gengembre Anderson〈スライドショー〉
(startgallerycom さんが 2009/12/09 にアップロード)