空白

前回の日記から丸一ヶ月。すみません、一応生きてます(^_^;) 仕事が忙しいことにかまけてたら日記更新がおざなりになってました。
先日シティハンターのテーマ曲アルバムを購入してしまったのもあって、懐かしくてついAmazonプライムでTVアニメ版(1〜3、'91まで全話ある)を観てしまったり。うーむただでさえドラマと映画が山のように溜まっているのに、誘惑が多すぎる。
加えて先日PlayStationPlusでフリープレイできるようになった鉄拳TT2雷電IV OverKillもダウンロードし、完全にがんじがらめです。俺に時間を…


そんな一ヶ月間で観た映画を一通り紹介。

映画「処刑人II」鑑賞

ショーン・パトリック・フラナリー、ノーマン・リーダス主演、トロイ・ダフィー監督のバイオレンス作品第二弾。前作から10年も経ってからこの続編にこぎ着けたんですが、どうも契約上のトラブルがあったらしい。
Amazonプライムにあったので観てみました。


感想:前作よりはっちゃけ。
前作は大分暗めの印象だったんだが、今作は割と終始明るい感じになってた気がします。どちらも俺の好みなので甲乙付けがたい。
また契約のゴタゴタがなければ三作目もいけそうな感じだが…

映画「トリプルX ネクスト・レベル」鑑賞

アイス・キューブ主演、リー・タマホリ監督のアクション映画。「トリプルX」シリーズの二作目になるんですが、主演がビン・ディーゼルからアイス・キューブに、監督も替わってます。サミュエル・L・ジャクソンは続投。
ちなみに原題は"xXx:State of the Union"。State of the unionてのは一般教書演説、つまり米国大統領の演説ですわな。直訳とかカタカナにしただけだとサブタイトルとしてはピンと来にくいので、この邦題になったのかな。
この監督が「ネクスト・レベル」の次に撮ったのがニコラス・ケイジの「NEXT」なのは何の偶然なんだろうかw


感想:中学生向け。
冒頭で「ザンダー・ケージ*1は死んだ」とか言ってて、あっさりビン・ディーゼル死んだことになってて拍子抜け。いやいや、キャスト替わってるのはわかるけどあっさり殺さなくても。ギャラで揉めたんだろうか…現在公開中の三作目では普通に主役張ってるんですがw 今度はアイス・キューブが死んだことになってるんだろーか。


前作も十分荒唐無稽だったけど、ビン・ディーゼルの荒くれ感とエクストリームスポーツNSAという組み合わせが無茶で面白かったのに対し、アイス・キューブのボテった体で完璧なアクションという説得力のなさがアレなんだよね。これをジェイソン・ステーサムあたりがやってたら、無茶苦茶なアクションでも説得力があってゲラゲラ笑えるという楽しさに繋がるのに…(例:トランスポーター、アドレナリン)


なので終始冷めた目で見てました。俺が小中学生の頃ならすんなり観られたような気もするが、なまじ映画の本数をこなしすぎると楽しめる物も楽しめなくなっちゃって勿体ないなぁ。故淀川長治先生のように、あらゆる作品を楽しんで見ないとな。
ただこの作品に関して言えば、前作ファンなら観ない方が賢明じゃないかなとw

映画「トリプルX:再起動」鑑賞

ビン・ディーゼル主演、D・J・カルーソー監督、トリプルXシリーズ三作目。これを劇場で観たいがために、ビン・ディーゼルが主演じゃないという事を知って興味がなくなった前作を、一応観たのです。
ちなみに原題は"xXx: Return of Xander Cage"、いっそスター・ウォーズみたいに直訳で「ザンダー・ケイジの帰還」でも良かったのではw


感想:シリーズ化確定か?
前作では死んだことになってたザンダー・ケイジはやっぱ生きてました(死を偽装していた)というのはまぁ予想出来たんだが、てっきりなかったことになってたと思った前作もしっかり引き継がれてました。二作目観といて良かったよ、観てなかったら「誰こいつ?」になってただろうから。


しかも今作では敵役にドニー・イェンとトニー・ジャーが出てるんですよ!イップ・マンとマッハ!にどう対抗するんだザンダー・ケイジ!結局そうなるのかよザンダー・ケイジ!でも楽しいから許すぞザンダー・ケイジ!となってしまうお茶目な展開になっております。
この二人のアクションはやはり実に素晴らしい…特に俺みたいなテコンドー家のはしくれとしては、綺麗なティミョ・トラヨプチャチルギ(跳び回転横蹴り)が決まった瞬間に思わず「おおぉ」と唸ってしまうわけです。ちゃんとした蹴りなのがわかりますから。


話や演出に突っ込み所はいっぱいあるんだけど、基本的にアツイお馬鹿な事をガンガンやってくれるから、楽しくてあまり気にならないんだよね。前作と違って今作のノリはすんなり受け入れられました。一般的な評価は今ひとつらしいが、俺は大変面白かったですよ、ええ。
ワイルド・スピードシリーズ同様に仲良しチームが出来上がったなという感じの終わり方なので、このアツイお馬鹿なチームでシリーズ化していただきたく。


ただどーしても一つだけ…イップ・マンはあの後何で普通にそこにいるんだよというツッコミはどうしてもしたくなった。いや、まぁイップ・マンは宇宙最強だし、という一言で片付けてもいいんだけどさw

映画「怪盗グルーの月泥棒」鑑賞

スティーブ・カレル主演(グルーの声)、ピエール・コフィン、クリス・スノー監督の3DCGアニメ映画。制作はユニバーサル・ピクチャーズ
原題は"Despicable Me"、直訳すると「見下げ果てた私」で何の事やらなんだけど、子供向けアニメ作品としては邦題が正解だろうな。


感想:ミニオンズの可愛さが救い。
全く情報を仕入れずに吹き替え版を観たら、グルー役が笑福亭鶴瓶という…鶴瓶は役者としては素晴らしい(映画「ディア・ドクター」はハマり役でした)と思うけど、声優として起用するのは全くのお門違い。「シュレック」とかもそうだけど、そもそも海外のアニメ映画において主役が関西弁のオッサンである必然性が皆無なんだよな。「Life!」の岡村隆史なんてキレそうになったわ。
このグルーが途中から改心していくのがこの作品の肝というのはわかっていても、最初があまりにもクズで辟易するんだよね。アイアンメイデンから血が出てるの見て平然としてるとか、人間として終わってるだろと。いくらアニメとはいえ俺はちょっとな。


三人の子供たち(ちなみにその一人の声が芦田愛菜)がそれを改心させていくわけだが、これとグルーの手下のミニオンズが可愛らしくて笑顔にさせられるんだな。主人公にげんなり、脇役にぞっこんという作品は時々あるけど、これは正にそれでした。…逆に言えばミニオンズがいなかったら途中で観るの止めてたかもしれんが。


今年はこの「怪盗グルー」シリーズ三作目が公開されるらしいが、それまでに二作目を観ておこうと思っております。やっぱミニオンズだろミニオンズ。

映画「ワイルドなスピード! AHO MISSION」鑑賞

デール・パビンスキー、アレックス・アッシュボー主演、ジェイソン・フリードバーグ、アーロン・セルツァー監督…って別にキャストスタッフはどうでもいいかw
勿論あの「ワイルド・スピード」シリーズのパロディ作品です。ワイルド・スピードの原題が"Fast and Furious"なのに対し、こちらの原題は"Super Fast!"。うん、わかりやすいw


感想:勿論ただのおバカ。
ビン・ディーゼルっぽい人と…


ポール・ウォーカーっぽい人。


ミシェル・ロドリゲスっぽい人。


加えてガル・ガドットっぽい人とサン・カンっぽい人。


そしてロック様っぽい人。


よくもまぁこれだけ似てるキャスト揃えたもんだw
内容は、ワイルド・スピードと同じ流れでひたすらおバカなやり取りやってるだけです。二台の車で金庫じゃなく家引っ張ったりとか…Amazonプライムになかったら観てなかっただろうけどw

映画「サバイバルファミリー」鑑賞

小日向文世主演、矢口史靖監督の文字通りサバイバル物。
突如電気(電池含む)が一切使えなくなるという状態に陥るという、現代においては恐怖以外の何物でもない状況下のとある一家を描いた作品です。
残業続きの中、何とかレイトショーを観てきました。


感想:日本人というやつ。
停電だろうが、車が動かなかろうが、とりあえず出社してしまうのが日本人なんだよねw スーパーがごった返してても列に並んで待つし、せいぜい物資をプレミア価格で売る程度。これがもしアメリカが舞台だったら早速暴動になって略奪とかが横行するんだろうが、日本というのはこういう国なのが誇りです。


小日向さん演じる父親が明らかに駄目そうなのに「俺についてこい」と父親らしい威厳を保ちたいと躍起になってるのが微笑ましい。結構な駄目っぷりで観てるこっちもイラつくんだけど、でも父親ってこうありたいと行動しちゃうんだろうな、と思うのは俺がそういう年齢になってるからでしょうか。こちとら子供どころか40過ぎて独身ですが。


この小日向さんの行く末が俺には気に食わない感じだったんだが(むしろあそこでそのままの方が…)、総じて楽しめました。現在公開中の邦画はたくさんあるけど、これは行っても損はないんじゃないかな。

映画「アサシンクリード」鑑賞

マイケル・ファスベンダー主演、ジャスティン・カーゼル監督、同名のゲームを原作とした実写映画版。
何かの映画を観たときに予告編が流れ、これ実写化するんだーと思って気になってました。ちなみにゲーム版は一切未プレイです。ソフトは四本*2も持ってるのに一度もプレイしていないというw


感想:一番の敵は睡魔。
未プレイではあるが、アサクリで知ってる情報としていわゆる「スニーキングキル」というイメージがあったわけですよ。見つからないように潜入して静かに殺して去る、みたいな。で、実写映画ってことはファスベンダーがスタイリッシュなアクションで潜入、暗殺をサクサクこなして脱出、時にはピンチに陥り…みたいなのを想像してたのに、実際に観てみたらスタイリッシュなアクションはほんの一握り。中盤以降までずっと退屈な上に、設定がわかりにくくて「お前どの立場の人?」「何でコイツらこんなに執着してんの?」の連発なんだよね。観てて爽快さが全然ない。


そんだけ引っ張っといてようやくアクションが見られたなと思ったら、最後が超あっけなく終わるという…一応アサシンブレード以外でも各種アクションが出てきたのは良かったが、ホントそれだけ。原作をプレイしてない俺が言うのはお門違いだと思うけど、監督は原作プレイしてるのかと。今回はファスベンダーも制作に関わってるようだが、アンタ役者に徹した方がいいんじゃね?と。


基本的にエンドロールを最後までしっかり観る俺だが、今回ばかりはエンドロールがあまりにも長く感じて席を立ちそうになったよ*3。ファンが見たいアサクリ映画としてのリブートを期待したい。こんなのを見せられた日には、MGSの実写映画なんて目も当てられなくなるのは想像に難くないだろ…

映画「沈黙-サイレンス-」鑑賞

アンドリュー・ガーフィールド主演、マーティン・スコセッシ監督、遠藤周作原作小説の実写映画版。
江戸時代、厳しいキリシタン弾圧下でキリスト教の布教に命を賭けた宣教師たちの物語で、実在した人物を元にしたフィクションなんだけど、ほぼモデルの人物のノンフィクションに近いらしい。


感想:これをスコセッシが撮ることの意味。
硫黄島からの手紙」のクリント・イーストウッドもそうなんだけど、日本を舞台にしてこれだけガッシリとした作りの映画をハリウッドで作られてしまう事の恐ろしさといったらない。今やってる邦画って何だ、ええと…「劇場版相棒IV」「きょうのキラ君」「君と100回目の恋」…頭痛くなってきた。
対抗出来るレベルって「この世界の片隅に」しかないじゃないか。あぁ「サバイバルファミリー」は逆に日本ならではの作品なので、これも良いです。


日本に密入国して捕まり拷問される二人の神父がアンドリュー・ガーフィールドとアダム・ドライバー。そして先に入国して同じく拷問を受け棄教させられた神父がリーアム・ニーソンなんだよね。
スパイダーマン*4にカイロ・レン*5、そしてクワイ=ガン・ジン*6でありラーズ・アル・グール*7でありブライアン・ミルズ*8…お前ら全員一人でも脱出出来たんじゃないのかとw 特にリーアムは敵に回したら駄目だ、絶対。


…とまぁそんなツッコミはアクション映画脳のすることなのでアレとして、話としては至って真面目というか暗いです。そりゃそうだ、大半が拷問シーンなんだから。
学校の歴史の時間に習った程度の知識しかない俺としては、勿論フィクションであるにせよ実際にこういう事が行われていたであろう部分を映像として見せられると恐怖心が湧くわけで。江戸時代って凄惨なイメージはあまりなかったからなぁ。
ただそういう弾圧運動の中でも、全てが全て思想を厳格に取り締まるというわけでもなく「一応形だけ踏み絵やるから、別に信仰をどうこう言うつもりはない、ちょっと乗せるだけでさっさと終わらせようや」みたいな人物も描かれてたりして、なるほどこういう人がいたとしてもおかしくないよなーと納得したり。


だからこういう柔軟な物の見方が出来るスコセッシの才能が恐ろしいんだってば(^_^;)

映画「ナイスガイズ!」鑑賞

ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング主演、シェーン・ブラック監督の70年代を舞台としたバディ物
ライアン・ゴズリングつったら今は「ラ・ラ・ランド」が話題作ですが、間違いなく俺向きなのはこっちだろうなとw


感想:Shit!!(声を裏返らせながら)
いやはや、実に笑わせてもらいました。割と下品でバイオレンスなシーンがあちこちにあるんだけど、いわゆるブラックな笑いを散りばめた古き良きアクション映画って感じで楽しかった。ライアン・ゴズリングの声が裏返りすぎだろとw
リーサル・ウェポンを下品にしたような感じ…という表現が正しいのかどうかはわからんが、よくよく調べてみたらシェーン・ブラックってリーサル・ウェポンの脚本を担当してた人じゃないか。なるほど、そりゃあ古き良きハチャメチャアクションコメディが得意なわけだよ。


舞台が70年代後半というのもあって、作中で流れる曲がまたいいんだよね。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」とかもそうだけど、劇中曲のオールディーズが心地良く楽しめるようになったのは歳のせいなのかな。楽しみ方に円熟味が出てきたということにしておこう。


割と不謹慎に感じるかもしれない笑いが満載なんだが、こういう作品でそこを叩くのは野暮ってもんだ。劇場のあちこちでも笑い声が上がってたし、この映画を一緒に笑って観られる人と友達でありたいと思います。俺自身が不謹慎なんだろうなw

映画「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」鑑賞

マイケル・キートン主演、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督のヒューマンドラマ(と言っていいのかな?)。「バードマン」という架空のヒーロー映画に何度も主演した俳優がその後落ちぶれ、妻とは離婚、娘には嫌われて人生のどん底にある今、初めての舞台をきっかけに返り咲こうともがく作品です。
男がヒーロー映画の主演を張るもその後落ちぶれていくというくだり、勿論「バットマン」に主演したマイケル・キートンの人生を表しています。俺はその後に出た「絶体×絶命」は好きだったんだけどなぁ。


感想:アカデミー賞作品らしからぬ。
アカデミー賞作品で、上記のストーリーは知ってたんだけど、冒頭のシーンで「えっ、そういう作品だったの!?」とかなり面食らいました。これは最初から最後まで結局どうなのかをハッキリさせない作りにはなってるんだが、だからこそ引き込まれっぷりが半端ない。
そして全編ノーカットのようなスタイルでまた驚き。最初は「初っぱなから結構な長回しだなぁ」という印象で観てたら、全然カットが変わらないから「これはとんでもない作品が始まっちまったぞ」に認識が変わりました。


共演のエドワード・ノートンが、また見事なまでにいけ好かない役を演じてるんだw 対して、エマ・ストーンが可愛い!ちなみにプライベートでの彼氏はアンドリュー・ガーフィールド…って、かたや「ラ・ラ・ランド」かたや「沈黙」か。売れっ子カップルだな。


作中の描き方もどこからどこまでが現実なのかわかりにくい演出(最後の最後まで!)になってるので、観客の受け止め方が自由なのが楽しいな。こういう部分がアカデミー賞作品になった理由でもあるんだろうが、解釈について観た人同士で語り合うのも楽しそう。俺の友人諸氏で観た人は今度語り合いましょう。


しかし「バードマン」というタイトルは、俺ら世代はやっぱりパーマンを思い出すよな。実際架空のヒーロー作品という形で描かれているので、全くの間違いというわけでもないんですが。



結局一ヶ月間で10本しか観てないのか…さすがに仕事が忙しいと厳しいですな。
ようやく少しマシになったので、日記更新も含めしっかりとこなしていこうっと。

*1:前作の主人公

*2:I、II、IV、ユニティ

*3:我慢して最後まで見たけど

*4:アメイジングスパイダーマン

*5:スター・ウォーズ EP VII フォースの覚醒

*6:スター・ウォーズ EP I ファントム・メナス

*7:バットマン・ビギンズ

*8:96時間