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図書館大好き♪はぴの本棚 このページをアンテナに追加

2017-08-12 水の森の秘密

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こそあどの森のあちこちの地面から水がわき出した!なぜ?
スキッパーたちはふたごのヨットで湖の水の〈出口〉に調査に出かけます……。


こそあどの森の物語、第12巻。
これでシリーズ完結とのこと・・・寂しい。

今回も11巻で登場した水の精が出てきます。
でも、読んでからだいぶ間が空いてしまって忘れかけていたのが残念でした。

プニョプニョタケを取りすぎたために、こそあどの森が水浸しになってしまったことがだんだん分かってきます。

生態系のバランスが大きく崩れてしまうと大変なことになってしまうというのは、本当にそうだと思いました。
原因が分かって無事元通りの森になってホッとしました。


読み終わって一番強く感じたのは「足るを知る」でした。

物があふれているとつい買いたくなるし、もっと欲しくなることもあります。
そして反省・・・

ちょっと立ち止まって考えること、何事も〜過ぎないよう心がけてちょうどいい暮らしをしたいと思いました。
身近な自然からまず大切にしたいです。

こそあどの森の物語シリーズをゆっくり追いかけて最後まで読めてよかったです。
のんびり穏やかな物語だけれど、登場人物の一言にハッとさせられたり、自分を振り返ったりするところも多かったです。
日本のムーミン谷って言われるのが分かる気がしました。

子どもと一緒に読もうと思っていたのに、私の方が夢中になって少しずつゆっくり味わいながら読んだシリーズでした。

色々な動物と話し合えるようになりたいとカエル語の勉強を始めたスキッパーの夢が叶いますように・・・
大人になったスキッパーの物語も読んでみたくなりました。

2017-07-27 蜜蜂と遠雷

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蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

俺はまだ、神に愛されているだろうか?
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、
そして音楽を描き切った青春群像小説。
著者渾身、文句なしの最高傑作!


直木賞本屋大賞受賞作。
図書館で予約してだいぶ待ちましたが、順番が回ってきた時「長く待った甲斐がありますよ♪」と司書さんに言われて期待がさらに高まりました。

分厚くて二段組という本の迫力にまず圧倒されましたが、読み始めるとすごく面白い!
コンクールの予選から本選まで、先が気になってぐいぐい読めました。
「構想12年、取材11年、執筆7年」だから当然なのかもしれませんが・・・

風間塵、栄伝亜夜、高島明石、マサル・C・レヴィ=アナトール、どの若者も魅力的。
最初は誰が優勝するかが気になっていたのに、途中からは皆を応援している観客の気分でした。
小説なので無理なのは分かっているのに、彼らの演奏が実際に聴けたらと何度も思ってしまいました。
小説なのに音楽が聴こえてくるようで不思議でした。

子どもの頃、ピアノを習っていましたが、楽しさより練習がしんどいと思う気持ちが常に勝っていたような気がします。
今思うとすごく残念・・・
ピアノ教室に通っている次女の練習に付き合いつつ、私も楽しく弾けたらいいなと思いました。

クラシックは難しくて敷居が高いイメージがありましたが、この小説のおかげで少し苦手意識がほぐれたかも。
CDが発売されたとのことで聴きながら再読もありかなと思いました。

2017-07-09 ツバキ文具店

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ツバキ文具店

ツバキ文具店


ラブレター、絶縁状、天国からの手紙…。
鎌倉で代書屋を営む鳩子の元には、今日も風変わりな依頼が舞い込む。
伝えられなかった大切な人への想い。
あなたに代わって、お届けします。


代書屋って聞きなじみのない職業でしたが、すごく難しそう。
その人らしさを想像して・・・まさに憑依した感じで書くんでしょうね。
本人が書いたものではないけれど、思いは十分こもっているはず。
紙や筆記具、切手など細部にもこだわって書かれた手紙って、もらった人はすごくうれしいと思います。

鳩子と祖母である先代との関係がだんだん分かってきてからは物語に感情移入しながら読みました。
特に先代がイタリアの文通友達である静子へ送った手紙が印象的で涙が出そうになりました。


>失くしたものを追い求めるより、今、手のひらに残っているものを大事にすればいいんだって。

モリカゲさんの言葉も心に響く素敵なものでした。


私には小学4年生から文通をしている友人がいるのですが、今はお互い忙しいのもあって、近況報告などは手軽なLINEのやりとりになってしまっています。
最近は手紙を出すことがすっかり少なくなってしまいました。

たまには書く時間を作ってハガキや手紙、ミニレター(初めて知りました)を送ってみようかな。
物語を読みながら頭に浮かんできた友人達にも連絡を取りたくなりました。
せっかくつないだご縁がこれからも続いていけばいいなと思います。

本に載っている鎌倉案内図を見ながら読むのも楽しかったです。
紹介されているお店に行ってみたくなりました。

2017-06-28 あの家に暮らす四人の女

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あの家に暮らす四人の女

あの家に暮らす四人の女


謎の老人の活躍としくじり。
ストーカー男の闖入。
やがて重なりあう生者と死者の声――古びた洋館に住む女四人の日常は、今日も豊かでかしましい。ざんねんな女たちの現代版『細雪』。


『細雪』はずいぶん前に読んで面白かった記憶がありましたが(2010年でした!)ずいぶん忘れてしまっていて・・・(笑)
現代版『細雪』かピンとこなくてあまり比較できなかったけれど、新鮮な気持ちで読めてよかったです。

『細雪』は長女鶴子、次女幸子、三女雪子、四女妙子の四姉妹の物語でしたが、本書は鶴代、佐知母子と、雪乃、多恵美(血のつながりなし)四人の共同生活が描かれています。

花見の場面が印象的で少し『細雪』と重なるのかな?

カラスの善福丸や河童ミイラなどが自然と登場してびっくり。

既にこの世にはいない多くのものに見守られて暮らしている感じがよかったです。


『細雪』を改めてゆっくり再読したくなりました。

2017-05-23 憲法くん

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憲法くん

憲法くん


「こんにちは、憲法です。70歳になりました。わたしがリストラされるといううわさを耳にしたんですけど、ほんとうですか」そんな科白からはじまる、芸人・松元ヒロ氏のひとり芝居『憲法くん』の舞台を、平和を愛してやまない絵本作家武田美穂氏が絵本に仕立てます。憲法改正の動きが急な状況のなかで、本書は静かに、心をこめて、「日本国憲法」の大切さを訴えます。


松元ヒロさん、政治風刺のコントで人気を博したコント集団「ザ・ニュースペーパー」の方だったんですね。
本書は1997年初演のひとり芝居「憲法くん」が絵本化されたものだそう。
2016年出版、小学生から大人までとあり、読みやすくまとめられていました。
日本国憲法が人間になっていて話しかけてくれているのでとてもユニークで分かりやすいです。


特に印象に残ったのは「みなさんは、憲法とは、国の力を制限するための、国民から国への命令書だということを、知っていますか?」というところです。

>国をおさめる人たちが、自分勝手な政治をおこなわないように、歯どめをかけているんです。

これはすごく大事なことだと思いました。
たしかに、70年経ったら変える部分もいくつか出てきているのかもしれません。
でも、国をおさめる人たちから国民を守っているのが憲法であるのなら簡単に変えていいようには思えないし、怖い気がします。


紹介されている日本国憲法の前文をゆっくり読んでみると、とてもいい文章だと改めて感じました。

憲法改正か?と話題になっている今こそ多くの人に手に取ってほしいと思いました。