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2017-04-28 コーヒーと小説

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コーヒーと小説

コーヒーと小説


近代小説に造詣の深い、『コーヒーの絵本』の著者で徳島の人気焙煎所アアルトコーヒー庄野雄治が、コーヒーによくあう“すこぶる”面白い短編小説10編を厳選しました。
現代に生きる私たちにこそ響く、至極面白く、とても読みやすい10編です。
コーヒーを飲みながらお楽しみください。
カバー写真には、小説に登場する魅力的な女性たちの象徴として、人気シンガーソングライター・安藤裕子さんを起用!
「コーヒー屋のくせにではなく、コーヒー屋だから作れた、ちょうどいい短編集」
小説は読まなければならないものではない。
そこがコーヒーとよく似ている。
どちらも、あってもなくてもいいけれど、あれば生活が豊かになる。
だから、小説とコーヒーはよくあうのだ。


コーヒーが好きなのでつい読みたくなってしまいました。
でも小説にはコーヒーは登場しませんので注意。

耳にしたことがある有名作家の短編小説10編が収録されています。
全て未読だったのでとても楽しめました。
私は寝る前に少しずつ読みましたが、長さもちょうどよくコーヒータイムに合いそう♪

特に面白かったのが、江戸川乱歩日記帳』と岡本かの子『鮨』でした。
最高に強烈な印象だったのが坂口安吾『夜長姫と耳男』

収録されていた作家の他の小説にも興味が湧き、読みたくなりました。

2017-03-21 文房具図鑑 〜その文具のいい所から悪い所まで最強解説〜

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話題沸騰!小学校6年生が書いた『文房具図鑑』。

文房具マニアの小学校6年生の男子が、夏休みにお母さんに白紙の本をプレゼントされ、書き始めた文房具図鑑。
しかし、小学生と侮るなかれ。
可愛い手描きの中に、文房具の長所も短所も語り尽くした最強解説本です。

ページ数は100ページ以上に及び、掲載アイテムは168個。
そのすべてが実物大の手描きで模写され、文房具を使用した時の感想も小学生とは思えない鋭い突っ込みとともに書かれています。
大人の想像を超えた熱量がこもっている一冊です。


健太郎君すごい!
小学校を卒業したばかりの長女も「すごい!すごい!」と熱心に読んでいました。
とても完成度の高い自由研究で担任の先生も驚いたでしょうね。
手書きの文字とイラストがいい味を出していて素敵♪

自分が愛用している文房具を健太郎君がほめているとなんだかうれしいし、短所でも「そうそう!そうなんだよね。」と共感してしまうのが楽しい。
メーカーからのコメント(特に辛口コメントへの返答が面白い)も読み応えがありました。

健太郎君の熱〜い文房具愛が伝わってくる本でした。

2017-03-19 君の名は。Another Side:Earthbound

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新海誠監督公認。
スニーカー文庫だけのオリジナルストーリー!

田舎町の女子高校生・三葉と東京に暮らす男子高校生・瀧。
出会うことのない二人が出逢うとき、少女と少年の物語が、いま動き出す。
サブキャラクターたちを掘り下げる、スニーカー文庫だけの特別編。


映画→『小説 君の名は。』を読んで、こちらの本もすすめてもらい手に取りました。
監督の新海誠さんが書いた小説ではありませんが、より深く物語の背景を理解できたような気がします。

瀧、勅使河原、四葉、宮水俊樹の章がありますが、それぞれの性格が出ているようで面白かったです。

特に最後の宮水俊樹の章が印象的でした。
二葉との出会いから結婚までの物語もよかったし、二葉が亡くなった後、家を出て町長になった理由も色々な思いがあってのことだったんだなと感じました。

映画の上映はまだ続いていますが、DVD化されたら買ってしまいそうです。

2017-02-18 お金さえあればいい?

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「お金は何のためにあるのか?」
「お金はどうやってお金になるのか?」

このような質問は、いざ聞かれると明確には答えにくいものです。 「本当の経済は、利益重視ではなく、ひとをしあわせにするための手段である」
本書は、経済の本質を、これまでの経済観を引き継いできている子どもたち、そしてそれをよしとしている大人たちに伝えたい1冊。
高畠純さんのユーモアあふれる挿絵とともにわかりやすい文章で解説していきます。



経済と聞くとなんとなく難しそうで苦手意識がありますが、「子どもと考える経済のはなし」とあるように優しく書かれていたのでとても分かりやすかったです。


お金のために経済活動があるのではなく、ひとの経済活動のためにお金が存在するという話は考えてみれば当たり前かもしれないけれど、けっこう振り回されてしまっている気もするし、なかなか難しい。

どうしても欲しいものでないのに、安いからと買ってしまったり、衝動買いをしてしまうことも・・・


お金にふりまわされない生き方
「大切な目的のためにお金を貯める・使う」
「誰かをよろこばせるためにお金を貯める・使う」

これは頭に入れておきたいと思いました。


ニセの経済活動の話、「経済は成長しなくてはいけない」もの?の話もハッとしました。


>経済は、お金や数字を増やしたり、大きくしたりするものではありません。
ひととひとが信頼関係をもってつくるもの、ひとをしあわせにするものが、<本当の経済>です。


人を幸せにするお金の使い方を考えながら暮らしていきたいです。

2017-02-12 岬のマヨイガ

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岬のマヨイガ (文学の扉)

岬のマヨイガ (文学の扉)

あの、おそろしい地震のあった日、萌花ちゃんは、会ったこともない親戚にひきとられるために狐崎の駅を降りました。
そして、たまたま同じ電車に乗ったゆりえさんは、自分の境遇と似た萌花ちゃんから目が離せず、いっしょに駅を降りてしまいました。
ゆりえさんは、暴力をふるう夫から逃れるために、あてもないまま東京から見ず知らずの北の地へと向かっていたのでした。

そんなふたりの運命を変えたのは、狐崎のまちを呑み込んだ巨大な津波でした。

中学校の体育館に避難したふたりは、身元を問われて困惑します。
だって、帰れる家、帰りたい家はないのです。
手をにぎり合うふたりに救いの手をさしのべたのは、山名キワさんという、小さなおばあさんでした。

その日から、ゆりえさんは結(ゆい)さんとして、萌花ちゃんはひよりちゃんとして、キワさんと、世代の違う女性三人の、不思議な共同生活が始まったのです――。

遠野物語を彷彿とさせる東北の民話が随所に挟み込まれるほか、河童や狛犬といった異世界の住人たちが数多く登場する日常ファンタジー。


柏葉幸子さんのデビュー40周年記念作品で、第54回野間児童文芸賞受賞作。
柏葉さんは岩手県の生まれ、絵を描かれたさいとうゆきこさんは青森県生まれで岩手県在住とのこと。
東日本大震災をモチーフにした作品ということで少し緊張して読み始めましたが、すぐに引きこまれました。

辛い境遇だったゆりえさんと萌花ちゃんは震災をきっかけに出会います。
二人を救ってくれた山名キワさんがとても素敵なおばあちゃんで独特の存在感がありました。

ゆりえさんは結さんとして、萌花ちゃんはひよりちゃんとしてキワさんと共同生活を始めます。
他人同士なのにお互い思い合い温かい交流が生まれていく様子がとてもよかったです。

河童や狛犬、ふったち、座敷童などが登場し、不思議な出来事がたくさん起こりますが、日常と地続きな感じがしたのは東北や遠野の温かい言葉だったり、土地柄なのかもしれません。

マヨイガって本当にあるのかもしれないと思ってしまいました。
目には見えないものたちが私達を見守ってくれていると思うと心強くなります。

これからも三人が支え合って笑顔で暮らしていけますように。

この作品から元気をもらえました。