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2017-02-18 お金さえあればいい?

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「お金は何のためにあるのか?」
「お金はどうやってお金になるのか?」

このような質問は、いざ聞かれると明確には答えにくいものです。 「本当の経済は、利益重視ではなく、ひとをしあわせにするための手段である」
本書は、経済の本質を、これまでの経済観を引き継いできている子どもたち、そしてそれをよしとしている大人たちに伝えたい1冊。
高畠純さんのユーモアあふれる挿絵とともにわかりやすい文章で解説していきます。



経済と聞くとなんとなく難しそうで苦手意識がありますが、「子どもと考える経済のはなし」とあるように優しく書かれていたのでとても分かりやすかったです。


お金のために経済活動があるのではなく、ひとの経済活動のためにお金が存在するという話は考えてみれば当たり前かもしれないけれど、けっこう振り回されてしまっている気もするし、なかなか難しい。

どうしても欲しいものでないのに、安いからと買ってしまったり、衝動買いをしてしまうことも・・・


お金にふりまわされない生き方
「大切な目的のためにお金を貯める・使う」
「誰かをよろこばせるためにお金を貯める・使う」

これは頭に入れておきたいと思いました。


ニセの経済活動の話、「経済は成長しなくてはいけない」もの?の話もハッとしました。


>経済は、お金や数字を増やしたり、大きくしたりするものではありません。
ひととひとが信頼関係をもってつくるもの、ひとをしあわせにするものが、<本当の経済>です。


人を幸せにするお金の使い方を考えながら暮らしていきたいです。

2017-02-12 岬のマヨイガ

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岬のマヨイガ (文学の扉)

岬のマヨイガ (文学の扉)

あの、おそろしい地震のあった日、萌花ちゃんは、会ったこともない親戚にひきとられるために狐崎の駅を降りました。
そして、たまたま同じ電車に乗ったゆりえさんは、自分の境遇と似た萌花ちゃんから目が離せず、いっしょに駅を降りてしまいました。
ゆりえさんは、暴力をふるう夫から逃れるために、あてもないまま東京から見ず知らずの北の地へと向かっていたのでした。

そんなふたりの運命を変えたのは、狐崎のまちを呑み込んだ巨大な津波でした。

中学校の体育館に避難したふたりは、身元を問われて困惑します。
だって、帰れる家、帰りたい家はないのです。
手をにぎり合うふたりに救いの手をさしのべたのは、山名キワさんという、小さなおばあさんでした。

その日から、ゆりえさんは結(ゆい)さんとして、萌花ちゃんはひよりちゃんとして、キワさんと、世代の違う女性三人の、不思議な共同生活が始まったのです――。

遠野物語を彷彿とさせる東北の民話が随所に挟み込まれるほか、河童や狛犬といった異世界の住人たちが数多く登場する日常ファンタジー。


柏葉幸子さんのデビュー40周年記念作品で、第54回野間児童文芸賞受賞作。
柏葉さんは岩手県の生まれ、絵を描かれたさいとうゆきこさんは青森県生まれで岩手県在住とのこと。
東日本大震災をモチーフにした作品ということで少し緊張して読み始めましたが、すぐに引きこまれました。

辛い境遇だったゆりえさんと萌花ちゃんは震災をきっかけに出会います。
二人を救ってくれた山名キワさんがとても素敵なおばあちゃんで独特の存在感がありました。

ゆりえさんは結さんとして、萌花ちゃんはひよりちゃんとしてキワさんと共同生活を始めます。
他人同士なのにお互い思い合い温かい交流が生まれていく様子がとてもよかったです。

河童や狛犬、ふったち、座敷童などが登場し、不思議な出来事がたくさん起こりますが、日常と地続きな感じがしたのは東北や遠野の温かい言葉だったり、土地柄なのかもしれません。

マヨイガって本当にあるのかもしれないと思ってしまいました。
目には見えないものたちが私達を見守ってくれていると思うと心強くなります。

これからも三人が支え合って笑顔で暮らしていけますように。

この作品から元気をもらえました。

2017-02-02 翻訳できない世界のことば

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外国語のなかには、他の言語に訳すときに一言では言い表せないような各国固有の言葉が存在する。
本書は、この「翻訳できない言葉」を世界中から集め、著者の感性豊かな解説と瀟洒なイラストを添えた世界一ユニークな単語集。
言葉の背景にある文化や歴史、そしてコミュニケーション機微を楽しみながら探究できる。
小さなブログ記事が一夜にして世界中へ広まった話題の書。
ニューヨークタイムズベストセラー
世界7カ国で刊行予定。



翻訳できない言葉って数多くあるんでしょうね。
世界って広いな〜と思わされる本でした。
イラストも個性的で言葉に合っていてパラパラ眺めているだけで楽しめました。


日本語で紹介されていたのは「コモレビ」「ボケット」「ワビサビ」「ツンドク」
日本人にはおなじみの言葉でも他の国の人達が聞いたら理解が難しいのかもしれないですね。
改めてどの言葉もいいなと思いました。

素敵だと思った言葉。

・commuovere(コンムオーベレ) イタリア語
涙ぐむような物語にふれたとき、感動して、胸が熱くなる。

そんな物語にあとどれだけ出会えるかな・・・


・kilig(キリグ)タガログ語
おなかの中に蝶が舞っている気分。たいてい、ロマンチックなことや、すてきなことが起きたときに感じる。

蝶というのがユニークでいいなと思いました。
国によっておなかの中にいるものが違いそう(笑)


私にもあるある!と思った言葉。

・'akihi(アキヒ)ハワイ語
だれかに道を教えてもらい、歩き始めたとたん、教わったばかりの方向を忘れたとき、『'AKIHIになった』と言う。

かなりの方向音痴なのですごく共感しました。



『誰も知らない世界のことわざ』も面白そうなので読んでみようと思います。

2017-01-21 子どもの自分に会う魔法

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石井ゆかりさんの占いが好きです。
毎週末に更新される筋トレは必ずチェックしているし、星ダイアリーも愛用しています。

本書は雑誌MOEの2013年〜2015年の連載をまとめたものとのこと。
絵本も児童文学も大好きなので楽しみに少しずつ読みました。
未読のものは手に取ってみたいと思ったし、石井さんとお気に入りの本がけっこう重なっていたのはうれしかったです。

たしかに!幼い頃の愛読書をずっと並べたら、その人のプチ自伝になるんでしょうね。


石井さんを見習ってこれからは再読をもっと楽しみたいと思いました。
特に『はてしない物語』『赤毛のアン』『クマのプーさん』は再読を重ねたいです。

2017-01-07 火花

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火花

火花

笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。
第153回芥川賞受賞。

売れない芸人徳永は、熱海の花火大会で、師として仰ぐべき先輩神谷に電撃的に出会った。
そのお笑い哲学に心酔して行動を共にしながら議論を続けるのだが、やがて二人は別の道を歩んでいくことになる。
運命は二人をどこへ連れていくのか。


お笑い芸人の又吉さんの小説&芥川賞受賞作と聞いて気になっていました。
なかなか手に取る機会がなかったけれど、『夜を乗り越える』をきっかけに読めてよかったです。


芸人の先輩と後輩の絆ってこんな感じなのかな?
人を笑わせるってなかなか厳しくて難しい・・・
お笑い芸人の世界を垣間見ることができた読書でした。


神谷がなんとも危うい感じで目が離せず最後はびっくり!

お笑いに限らず、神谷みたいに突き詰めていくとかなり苦しそう。
でも、ここまで熱中して打ち込めるものに出会えたのは幸せなのかもしれないと感じました。
徳永と神谷の関係がだんだん変わっていくのが興味深かったです。

面白かったので又吉さんの次回作も読んでみたいと思いました。