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2222-02-05

2044-09-23

ドコモdアニメ一覧とメモ

ドコモdアニメストア、

スマホで見れるのでめちゃ便利なんだけど、

配信タイトル多すぎて何か見ていいかすごく迷うw


そんなわけで、何を配信しているか整理してちょっとしたメモを


9/23、トップに移行

   な行までメンテ

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2016-03-20

「父を探して」視聴後感想

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「父を探して(原題:O MENINO E O MUNDO、英題:The Boy and the World)」

を見た。

最初に言いたいのは、やはり邦題の「父を探して」は良くない。

原題ポルトガル語だが直訳すれば「男の子世界」。

英題もそれに則している。

にもかかわらず、そしてこの映画の内容にもかかわらず、

なぜ「父を探して」などというタイトルにしたのか。

そういう発想こそが、

この作品批判したかったものではないか、と思うのだが、

皮肉にもというか、ある意味ではこの作品に流れるポジティブ諦観の的中ともいえる。


アブレウ監督インタビューでこう答えている

「私がこの映画制作した方法そのもの政治的メッセージなのです。

表現の自由を求める叫び、従来の主流派のやり方との決別、

巨大なアニメ産業私たちの息の根を止めようとしていることへの嘆き、

そして現在アニメ産業から独立を求める叫びなのです。

まりこれは、アニメーションクリエイティブな可能性についてのメッセージなのです。」


改めていうが、この邦題は良くない。

おそらくこの邦題をつけた人たちには残念ながら

アニメーションクリエイティブな可能性についてのメッセージ

は届いていないのだろう。


さて、監督インタビューからもわかる通り、凄い中二病的な作品である

圧倒的な映像センスから繰り出される中二病思想は、

近くは新海誠庵野秀明幾原邦彦、遠くは若き日の東映動画虫プロの若手演出家たちを思わせる。




作品の核となるのは近代社会における人間の没個性化


ここに二つの賛否の評がある。

藤津亮太アニメの門V 第8回せめぎ合いこそが人生「父を探して」

http://animeanime.jp/article/2016/03/04/27287.html


父を探して(原題O MENINO E O MUNDO)35点(100点満点)

http://www.tadamonkugaiitakute.com/11527.html


前者では

「この映画は「誰か」の物語であり、同時に「私たち」の物語であるのだ。」

表現され

後者では

「一番の落ち度は、同じような顔をしたキャラがたくさんいて、

誰が誰だがはっきりしないことです。みんなこんな顔をしてるんです。

そんでもってこんな顔した少年がお父さんを探しに行くんですけど、

そもそも誰がお父さんなのかがはっきりしないんです。だってお父さんもこんな顔してるから。」


あるいは公式サイトにある解説では

http://newdeer.net/sagashite/point.html

簡素キャラクター造形が、それに追い打ちをかけるだろう。

登場人物たちに個別性を与えることを拒否し、「匿名」性を刻み込むのである。」

とされている。



近代の没個性的な側面とそれでも残される人間個性というテーマはそう珍しくはない。

いや、珍しくはないというよりは、

才能ある人間はそれを強く感じて作品にするのだろう。

今石監督のようにそればかりである場合すらある。


その意味において、社会問題として描かれる「工業化」は

同時にアニメーション制作システムでもあるのだろう。

「巨大なアニメ産業私たちの息の根を止めようとしている」

というのは具体的にはディズニー3DCG

日本アニメのクソリアリズムへの事だろう。


それに対して、「原初的な手描き」で対抗しようとするアブレウ監督

やはり日本風に言えば中二病だ。


からこそ、邦題も「少年世界

にしてほしかったなぁ、、、、

2016-03-06

「間」と魔法つかいプリキュア5話



大地丙太郎さんの著書『これが「演出なのだっ』に次のような記述がある

アフタヌーン新書 010 これが「演出」なのだっ 天才アニメ監督のノウハウ

アフタヌーン新書 010 これが「演出」なのだっ 天才アニメ監督のノウハウ

「間(ま)」

何事も「間」が命です。


(中略)


たとえば、『時そば』の一節。

「そばってのはやっぱり細くなくちゃいけないね〜、

そこんとこいくってえと、おめえんとこのは……太いね

 文字で書いても伝わりにくいかもしれませんが、

この「……」で息を吸い、止めるわけです。

その「止め」が「間」です。その息を吸うときに、

お客さんにも一緒に息を吸ってもらうわけです。

そして「太いね」で落とす。

その瞬間、吸って止めた息を一気に吐いてお客さんは笑うわけです。


(中略)


笑いの演出でなくても、たとえば緊迫したときの「間」、

普通の会話の間合い、すべてに同じことが言えるでしょう。


目には見えないが、そこにある「間」。

たまに、それを強く感じる時がある。

魔法つかいプリキュア5話はそうだった。



印象深いのは、やはりこの話数のメインであった、

みらいとリコの喧嘩と仲直り


みらいとリコが決裂するこのカット

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このリコの溜め。


そして「名前呼び」を認めるこのカット

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決裂と仲直りのカットで、

類似した「間」の演出を行っている。


面白いのは、動きのプランとして「間」の呼吸を取り入れている事。

そして、

決裂では振り返り、仲直りではそっぽを向く

という逆転の芝居でリコという人間表現していること。


この5話は、初代『ふたりはプリキュア』ほど深刻な話ではなく、どちらかというと

スイートプリキュア』の二人を思わせる、ちょっとした喧嘩の話になっている。

それに緊張感を覚えたのは、

「間」の作りの上手さによるものだろう。


コンテ演出最近では岸監督作品への参加が多い政木伸一さん。

カーニバルファンタズムではまさに「お笑いの間」を表現した

放課後路地同盟のコンテを担当していた。

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是非、魔法つかいプリキュアのローテに入ってほしいですね。

2016-02-22

魔法つかいプリキュア3話!テンポイメージ連鎖


魔法つかいプリキュア3話、このスピード感イメージの重ね方

こういうアニメを求めていました。


正直なところ、あまり魔法つかいプリキュアにはそこまで期待してませんでしたし、

1話、2話もそれほどグッとこなかった。

段取りをこなしている割に、状況説明が十分できてるかというとそうでもない、

という印象。

ふたりはプリキュア」を意識しているというのはわかるものの、

形は真似ていても、「ふたりは」ほどの勢いがないのではないか?と。


しかし、この3話。

1話、2話のフラストレーションを解消してあまりあるテンポの良さ!


●冒頭シーンの巧みさ

まずは冒頭

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いきなりこのシーンから入るというのが、

この回の「テンポ」に対する強い意識を感じる。


本来であれば、

・自宅に連絡を取りたいと主張するミライ

・どうすれば連絡が取れるか?

校長に聞く⇒水晶電話出来る

・なんだって


みたいな段取り必要場面、そういうのを全部飛ばしてこのシーン。

そして

水晶の前で身振り手振りを交えながら説明するミライ。後ろで見ている校長とリコ

というカットを入れることで、

上記の説明代わりにして

ミライ・リコ・校長キャラクター性が見える描写を入れている。


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ミライの身振り手振りに表情を変える校長とリコの描写は、

この長目のカットの良いスパイスにもなっている。


冒頭から非常に巧みな組み立てと言えるでしょう。


●場面切り替えの妙

この回は場面の切り替えが非常に上手い。

OPタイトルをシーンの切り替わりに上手く使ってるのも

好印象ですが、

やはりその次の洋服屋のシーンの上手さでしょう。



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シーンの入りがまず「丸ワイプ」を使ったアイリスインから

町の中をチンタラと歩かせずに、パッと店の前まで連れていってしまう。

この思い切りの良さ!

ワイプの○とお店の看板の形が揃っているのも映像的に面白い


お店の中でも、「ワイプ代わりのものが登場します。


   ドア

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   布地

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   鏡

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洋服作りや着替えの工程をこれらの映像演出

サクッとおしゃれに見せていくわけです。

この洋服屋でのシーンは、尺としては約2分

非常にコンパクトに、それでいてインパクトのある場面に仕上がっている。



映像連鎖〜○のイメージ

先ほどのシーンのワイプ

洋服屋の看板と合わせて出来ていますが、

それだけではありません。


他のシーンのカットとまとめて見てみると



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「○」のイメージ連鎖で繋いでいることがわかるでしょう。


そして、この「○」の連鎖はこの回のヨクバールに繋がっていく

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このイメージ連鎖の背景にあるのは、

この回から声が付いた魔法水晶CV新井里美

でしょう。

今後、ストーリーにかかわってくると思われる

この魔法水晶を「無意識から印象付けようとする、

このイメージ連鎖は明らかに狙った演出


演出暮田公平さん。

アニメに関わる前はデザイナーだったという暮田さん

(参考:http://www.toei-anim.co.jp/tv/marie_gali/special/inside02.html

なら、こういったイメージ連鎖を軸に演出を組み立てていくのも納得がいく。

また上記インタビューで話に出てくる貝澤さん

http://www.toei-anim.co.jp/tv/marie_gali/special/inside01.html

テンポリズムの話をしているというのもポイントだろう。

貝澤さんの「画の旋律という言葉は興味深い。


また、プリキュアなどの東映アニメーション作品

クール目はシリーズディレクターのチェックが入るという話も聞く。

これまでの1話、2話とは全く違った演出になった3話、

三塚SDに寄るものか、それとも暮田さんに寄るものか、、、、

今後のシリーズを見ていきたい。