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港の人日記  このページをアンテナに追加

出版社・港の人の書籍を中心に紹介するブログです。

2017-04-04

創立20周年記念ブックフェア。東京堂書店神田神保町店にて

2017年の4月、港の人はおかげさまで創立20周年を迎えることができました。日頃、応援してくださっている皆様に謹んでお礼申し上げます。ほんとうにいつもありがとうございます。大切にすべきことを見失うことなく、気を引き締めて、今後も書物づくりにはげんでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、節目のこのとき、東京堂書店神田神保町店3階人文書コーナーにて「港の人 創立20周年記念ブックフェア」をおこなっていただいています。これまで刊行した書物のなかから約120点を並べていただいており、港の人としても、久しぶりの大規模なフェアになっています。ふだんはほとんど書店に並ばない学術書や少部数の詩集、在庫僅少の本なども置いていただいています。また、『渡辺のわたし 新装版』の斉藤斎藤さん、『ホロホロチョウのよる』のミロコマチコさん、『シベリウス宣長』『ハリネズミの耳』『散文詩集 鬼火』の新保祐司さんなど、著者のかたがたにサイン本も提供していただきました。

フェアは来月半ばまでの予定です。今月これから刊行の新刊、それから現在制作中のPR誌「港のひと」も順次仲間入りの予定。どうぞお運びいただき、ささやかではありますが一生懸命取り組んできた20年の歩みを見ていただければ嬉しいです。


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2017-02-17

合田佐和子『90度のまなざし』


2月17日。画家の合田佐和子さんが亡くなって、1年が経ちました。合田さんは53歳のときから、鎌倉でもひときわ静かな一画に住まい、創作を続けておられました。

合田佐和子さんといえば「眼の画家」としてご存知のかたも多いと思います。1991年中上健次が「朝日新聞」に「軽蔑」を連載したときの挿絵を、8カ月間ずっと眼のデッサンだけで通して注目を集めました。しかし、合田さんのキャリアのスタートは、廃物を使ったオブジェであり、状況劇場天井桟敷の舞台美術、映画スターのブロマイドを素材にした油絵ポラロイド写真、自動書記など、自由闊達に、そして旺盛に、描き続け、つくり続けてきました。

紛れもなくアーティストであり、眼の人なのですが、その文章も、とても魅力的。どこからこんな自由な言葉が出てくるのかと思うような常識を超えた表現に彩られています。

合田さんが雑誌などに発表した文章を集めたのが、新刊の『90度のまなざし』です。デビュー直後の20代に書いた詩のようなエッセイ、インスピレーションの源泉となっている幼い頃の思い出や、絵を描くときのことから日常のことまで、生涯にわたってたくさんの文章を書いたのですが、そこから82本を選び収録しました。文体は奔放で発想は右脳的ですが、書評や映画評を読めば、とても頭脳明晰な人であることがうかがえますし、寺山修司瀧口修造への追悼文などには、追悼文や人物評にありがちなお世辞じみた言葉は一切なく、でも、合田さんがその人を慕う気持ちや、相手の本質をいかに的確に捉えていたかが伝わってきます。明るくて陽気で、うじうじしたところのないのもよいのです。

次女でコラージュ作家の合田ノブヨさんには、巻末に言葉を寄せていただきました。「好きなように生き、描き、本当に濃い人生だった」と語っておられます。

他人の評価や世間体には耳を貸さずに、自分だけの美の世界を追い求めた合田佐和子さん。『90度のまなざし』には収録しませんでしたが、2003年の松濤美術館での展覧会「影像」のカタログのために書かれた「航海図」という文章から以下に引用します。合田さんの肉体はもうこの世にはありませんが、永遠とは何かということを、魂で教え続けてくれるような気がします。

 

時代のしるしが私達に要求することに正しく向い合ってゆく努力をしていると、近代が到達したものの対極を見出したいと思うようになってゆく。

なぜ古代や超古代には芸術が存在したのか。それを知るためには、もっと霊性にいたる必要がある。


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2017-01-17

短歌のわたし、小説とかの私

『渡辺のわたし 新装版』刊行記念、斉藤斎藤さんと佐々木敦さんによるトークイベント、一昨日無事終了いたしました。

当日トーク開始の15分ほど前に初めて会い、簡単な打ち合わせのあと、そのまま会場へと赴いたおふたりですが、不思議なほど波長が一致し、話は即核心へと突き進んでいました。対談の相手に佐々木敦さんをご希望された斉藤斎藤さん、短歌のことはまったく知らないとおっしゃりながらも斉藤斎藤さんのことは以前から注目していたという佐々木敦さん、それぞれの発言が相手の心にクリアに響いているのが、いちばん後ろの席にいても手にとるようにわかりました。

短歌と批評、形は違っても同じ時代に「言葉」と格闘しているおふたりが向き合い、率直に語り合う姿は、清々しいものでした。「わたし」「わたしたち」「あなた」……誠実に言葉を使うときに誰もが避けて通れないやっかいな問題から眼をそらさないおふたりのお仕事は、作品を読む私たちを揺さぶり、心を打ち、驚かせつづけてくれることと思います。

寒さ厳しいなか、会場に来てくださった皆様、ありがとうございました。お世話になった、紀伊國屋書店新宿本店の梅崎さんはじめ皆様にもお礼申し上げます。


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加護亜依smapをしのびながら控え室でサインをする斉藤斎藤さん。サイン本紀伊國屋書店新宿本店売場にあります。

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2016-12-14

『渡辺のわたし』刊行記念トークイベント

『渡辺のわたし 新装版』斉藤斎藤さんのトークイベントをおこないます。対談の相手は、批評家の佐々木敦さん。ご存知の通り、映画、演劇、音楽など幅広い批評活動をおこなっていらっしゃいますが、文学の分野においても、純文学ミステリ、エンターテイメントなどジャンルの枠組みを取り払い、偏見も曇りもない視線で同時代の文学を論じ、私達をたえず刺激してくれる存在です。その佐々木さんが、斉藤斎藤さんの短歌をどう読むのか。ここは、短歌ファンでなくても気になるところ。

じつは、このおふたりは、トークの日が初対面となる予定。最初のきっかけは斉藤斎藤さんからのオファー、それを受けてくださった佐々木さんも、「短歌のことは全然知らないんです」とおっしゃりながらも、すでに斉藤斎藤さんの二冊の歌集も読み、以前から興味をもっていたとのことでした。事前の打ち合わせもあえて最低限にして、出会い頭の展開を楽しみたいとおっしゃっています。題して、「短歌わたし、小説とかの私」。

来年1月15日(日曜日)、紀伊國屋書店新宿本店にて。予約受付は、明日午前10時よりスタートです。定員50名様となっていますので、お早めのご予約を。

予約方法は、紀伊國屋書店の告知サイトをごらんください。


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2016-12-01

本の贈り物フェア

町なかでは、クリスマスソングが耳に入ってくる季節になりました。

湘南T-SITE湘南蔦屋書店では、現在「本の贈り物」フェアを開催中。このフェアでは、ふだん、一般の書店にはあまり並ばない詩集なども含めて、港の人の本をたくさん扱っていただいています。

今年もあと1か月。「プレゼントを贈ったり、贈られたり」の季節を存分に楽しんでください。

フェアはクリスマス過ぎまで開催予定です。


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湘南T-SITE湘南蔦屋書店  JR藤沢駅よりバスで約6分。無料のバスも出ています。

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