幽栖録

極私的備忘録

お江戸日本橋亭 春風亭鯉枝の会 (6月23日)

鯉枝は初めてでした。白鳥、喬太郎の線とはまた違った味で面白い。
前座 
神田あっぷる
瀧川鯉八
春風亭鯉枝 UFO部の話
瀧川鯉昇  ねずみ(左甚五郎、とらやとねずみやの話)
瀧川鯉太  崇徳院(若旦那の恋わずらい、せをはやみ、、という話)
鏡味正二郎 
春風亭鯉枝 田舎から東京へ出てきた友人を案内する話

その後、読んだ本

『日本人のためのアフリカ入門』 白戸圭一 ちくま新書
大学探検部にいたという著者は、その割に(すごい偏見?)品の良い文章を書くな。

『日本の国境問題』 孫崎亨 ちくま新書
要するに、現在の領土問題の出発点は、ポツダム宣言サンフランシスコ条約である、というのが国際的な認識であるのに、日本国内では、その点がすっぽり抜け落ちて、「固有の領土」なる言説が広められているということ。
222ページ以下の結論(提言)だけを示されれば、まあ普通の平和主義者の話かなと思うところだが、それを実に丁寧に説得力ある形で221ぺーじかけて説明している。相手のある話なんだから、こちらの言い分だけで「領土問題は存在しない」なんぞと馬鹿の一つ覚えのように言っているのは実際に馬鹿なのか、ためにする発言かどちらかというところか。

『学歴貴族の栄光と挫折』 竹内洋 講談社学術文庫
昭和初期の国家エリートである軍人(軍学校出身者)と政治家(旧制高校出身)の対立。いわゆる大学紛争。