別に占星術の術中に嵌っているわけではないが、今日は一日どんよりとしていた。天気の所為ではないけれど、これでは腹筋が衰えるばかりだ。なんの予定もない日で幸いだった。明日は夕方に稽古があるんだそうだ。行かなきゃなぁ。
Ustream
今日の午後早稲田大学で開かれている「日本移民政策」シンポの様子がU-streamで流されているのを知り、見た。河野太郎が日本の移民政策の問題点を語り、外国人研修制度、南米からの日系労働者ビザについて、そして二重国籍者、日本の難民政策の現状について語る。彼は米国留学経験を持つのでさすがに流暢な英語である。
はなはだ残念なことに司会をしている若い女性の英語発音があまりにも日本英語でショック。
元東京入管所長だった坂中英徳外国人政策研究所所長が次のスピーカー。
こんなことが家の机に座っていて聴けるのだから、時代は進んでいる。
http://ustre.am/fW9G
しかし、書き込みを見ているとどうしても「移民」を「労働者」としてしか捉えることのできない現状が浮き彫りになってくる。鎖国社会の中で栄華を極めてきていたのだから仕方がないところもあるのだけれど、自分の時代には困らないことでもあるから身近に考えることができないのは致し方がないというところなんだろうか。
外国人なんか日本に入れるなという主張をする人たちはそれを大声で主張するから目立つのだけれど、「日本」という国が労働力が激減し、市場が縮小し、高齢化することによって衰退していくのを見守る日本人、を選択するというのが国民の選択であるのであればそれはそれで致し方がないと思っている。
しかし、こうしたネット上でこういう議論をはじめると、ドタドタと踏み荒らす輩が入ってきて、深く考える場にならなくなってしまうのが常で、場に向いていないというべきだろう。
未だに同化主義の手前にいて往く道は遠い。
そっちじゃなくて、こっちだ
twitterで誰かが書いていたのを読んで、あぁ、私がいいたかったのはこれだと思ったので、書き留めておく。
鳩山由紀夫内閣は今や内閣支持率が3割を切っていて、どうするんだ、さぁ辞めろとマスコミが書き立てる。で、彼等がいっている内閣支持率の低下要因の最大なものは、5月までに決められるのか、いやもうだめだろうといっている普天間基地の移転先問題だという。これが鳩山由紀夫内閣の致命傷になるんだとあっちもこっちも言い立てている。
まるで普天間基地の移転問題は民主党を中核とする連立政権の問題であって、日本国民全体が深く首を突っ込まなくてはならない問題ではないかの如きニュアンスを感じてしまう。そもそも日本に戦後60年を遙かに超えて米軍の基地がこれだけなくてはならない理由はなんなのか、それがなかったらこの国は滅びてしまうとでもいうのか、これまでの60年以上にわたって日本が戦争に巻き込まれることなくやってこられたことに対して感謝を示すために米国のやりたいように、お金と土地と国民の命を提供するべきなのか、どうしても最低限どこかに海兵隊を駐屯させなくてはならないのだとしたら、その理由は何で、一体全体どこだったらいいのか、という議論をしていない。
さあ、どうするんだ、決断力なんか持ってねぇじゃねぇか、あいつがいうこととこいつがいうことがこんなに違うじゃないかと鵜の目鷹の目にしている、そんな高みの見物報道に釈然としないものを感じていたんだった。
さぁ、それではお引き取り戴けるというんであれば、それなりの費用を負担したって良いと思う。だけれども、別段お引き取り下さるわけでもなくて、一部を動かすために莫大な費用を掛けるだけなんだったら、それは既得権益だろうと疑われても仕方がない。
もうお引き取り戴きたい。多分米国はこれだけの基地を一気に日本に返還すると、余剰人員が出てしまう、これまでに既に行き先が決まっていた予算が宙に浮く、軍需産業がもくろんでいた売り上げがチャラになる、という問題が出るんだろうなぁ。問題はそこじゃないのか。そこを日本のマスコミが語らなくて良いのか。